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映画『クライモリ(2003)』あらすじとネタバレ感想

映画『クライモリ(2003)』の概要:2004年に日本で公開されたスラッシャー映画「クライモリ」シリーズ第1作目。現在、シリーズ6作目まで制作されている。未開発の森に迷い込んだ若者たちが、殺人鬼に追われる恐怖を描いた。

映画『クライモリ』 作品情報

クライモリ

  • 製作年:2003年
  • 上映時間:84分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:ロブ・シュミット
  • キャスト:エリザ・ドゥシュク、デズモンド・ハリントン、エマニュエル・シュリーキー、ジェレミー・シスト etc

映画『クライモリ』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『クライモリ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『クライモリ(2003)』のあらすじを紹介します。

面接に向かう途中で渋滞に巻き込まれ、携帯電話のバッテリーも切れてしまった医大生のクリス。
ウェストバージニア州にある未開発の山を通り抜けるつもりが、5人の若者たち車と衝突事故を起こしてしまう。
彼らは失恋したジェシーのため、キャンプへ向かう途中だったのだが、有刺鉄線を踏んでタイヤがパンクしたのだという。

恋人同士のエヴァンとフランシーンを残し、助けを呼びに行く事にしたクリス、ジェシー、そして恋人同士のカーリーとスコット。
しかし彼らがたどり着いたのは、廃屋同然の不気味な家。
そこで煮込まれた人の手や、人間の遺体の一部を発見した4人は慌てて逃げようとする。
醜い容姿の家主が帰ってきて、急いで家の中に隠れる4人だったが、目の前でフランシーンの遺体が切り刻まれていく。

隙をついて逃げ出すが、エヴァンの遺体も発見してしまう。
さらには家主たちに見つかってしまい、マウンテンマンと呼ばれている彼らに追われる身となる。

スコットが3人組の手にかかり、パニック状態になるカーリーをなだめつつ山の中を逃げ回る。
しかし、山の中はマウンテンマンたちが仕掛けた罠だらけだった。

途中で見つけた監視塔の小屋に逃げ込んだクリス、ジェシー、カーリー。
無線機で助けを呼ぶが、そこにもマウンテンマンたちが追ってくる。
ギリギリのところで逃げ出した3人だったが、マウンテンマンたちは諦めようとはしなかった。

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映画『クライモリ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『クライモリ(2003)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

問題だらけの設定

森に迷い込んだ人々を“狩って”その肉を食べて生きているマウンテンマンという醜い姿の殺人鬼3人組と、逃げ惑う6人の若者が次々に捕まっていく様子が不気味。
捕まったらバラバラにされて食事にされる、という吐き気を催すようなグロテスク設定だが、食事のシーンは一切描かれていないのでその点は安心できる。
しかし、道徳的にも倫理的にも問題だらけの設定のため、ある程度の覚悟は必要な作品だ。

マウンテンマンから逃げる時のハラハラ感、忘れた頃に見つかるトラップに冷や汗が出る内容でもある。

王道ホラーのストーリーの域を出ない

王道ホラーのストーリー展開で、森に迷い込んだ若者たちがクリーチャーに追われて逃げ惑う、というありふれたものだが、追ってくるのが人間離れした体力を持った醜い容姿の3人組で、捕まったら食べられてしまうのは緊張感たっぷり。
イチャイチャ目的で残ったカップルのエヴァンとフランシーンが最初の被害者になる、というのもお約束の展開であり、ホラー映画の王道ストーリーだ。

クリスが火をつけた家から生き残ったマウンテンマンが、ラストで再び人を襲うというのも王道ではあるが、その後に“食料にされる”と考えると怖さが倍増する。
クリスとジェシーが生き残るのは、やっぱりと思わせるものがあり、捻りや意外性がほとんどないためにつまらなさを感じる部分もある。

有名なSFXスタッフ製作のリアルな殺人鬼たち

マウンテンマンたちの細かい設定は本作では明らかにされておらず、人を食べる醜いクリーチャーとしてしか扱われないので、正体は何なのかという疑問が残る。
しかし人を食べるという行為から、人権や倫理に関わる部分で嫌悪感や恐怖感を植え付けられてしまうので、正体がわからなくても十分恐ろしい。
また、ずば抜けた身体能力の数々も恐怖感をあおる。

SFXも凝っていて、「ターミネーター」シリーズや「ジュラシックパーク」を手掛けたスタン・ウィンストン製作の作品としての、質の高さを実感させられる。


『ジーパーズ・クリーパーズ』のような怖さと『グリーンインフェルノ』のような胸糞悪さが共存している今作。
ホラーやスプラッター映画によく見られる、バカな若者が襲われるという点は安定なのですが、襲ったあとバラバラにして食べると言うカニバリズム的な要素が良い意味で物凄く不快でした。
しかし、スプラッターものが好きな私としては実際に食べるシーンがあって良かったかなと更に上を求めてしまいます。
グロテスクなシーンや残虐な描写が苦手な方にはオススメできません。(女性 30代)

映画『クライモリ』 まとめ

ホラー小説家スティーヴン・キングが絶賛した作品でもあり、倫理観や道徳観を無視したかのような、森に棲む“人を食べるマウンテンマン”と、怪物マウンテンマンから逃げ惑う若者たちの恐怖を描いた人気シリーズ作品。
スプラッター映画の要素と、王道ホラー映画のストーリーを組み合わせているものの、残酷描写は少なめになっている。
しかし“人を食べる”という設定には吐き気と恐怖を覚える。

都市伝説として噂になっている設定の“マウンテンマン”と呼ばれる3人(3体?)の正体については、4作目の「クライモリ デッド・ビギニング」で明らかになっている。
また、本作に登場する3本指のマウンテンマンは、特殊メイクを施された名脇役のジュリアン・リッチングスが演じている。

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