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映画『陽のあたる場所』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『陽のあたる場所』の概要:貧乏な家庭で育ったジョージは、叔父が経営している会社で働くこととなる。その職場で出会った女性と交際するジョージだったが、社交界の花であるアンジェラにも惹かれていく。次第に、自身の出世欲やアンジェラへの憧れから、ジョージは子供を授かった交際相手を殺害しようと計画する…。

映画『陽のあたる場所』の作品情報

陽のあたる場所

製作年:1951年
上映時間:122分
ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
監督:ジョージ・スティーヴンス
キャスト:モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース、アン・リヴェール etc

映画『陽のあたる場所』の登場人物(キャスト)

ジョージ(モンゴメリー・クリフト)
元々貧乏な家庭で育ったため、叔父の会社で働けることとなり、出世欲が大きい。寂しさからアリスと恋仲になったが、社交界の花であるアンジェラのことが気になっている。
アリス(シェリー・ウィンタース)
ジョージと恋仲になるが、彼が社長の親族で、自分とは身分が違うことに不安を感じている。あまり自分に自信がなく、ジョージに振られることを心配している。
アンジェラ(エリザベス・テイラー)
社交界の花と言われる、大富豪の娘。無邪気で明るく、自分に自信がある。ジョージのことを心の底から愛する。

映画『陽のあたる場所』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『陽のあたる場所』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『陽のあたる場所』のあらすじ【起】

ジョージは、ホテルでの仕事を辞めて、叔父の経営する水着製造会社で働かせてもらうことになる。まずは工場で出荷の手伝いをする。ジョージは、真面目にコツコツ取り組んだ。

ジョージの叔父の会社では、社内恋愛が禁止されていた。しかし、ジョージは、たまたま町の映画館で出会い、同じ工場で働く女性アリスと恋仲になる。仕事場ではバレないように、二人は上手く隠しながら、付き合うのであった。

ある日、工場へ通りかかった叔父が、ジョージの働きぶりを褒める。そして、工場ではなくもっと良い部署へ昇進させてくれることとなる。また、15日にパーティーを開くから来て欲しいと叔父から言われ、非常に嬉しく感じる。そんなジョージに、恋人のアリスは、15日はジョージの誕生日だから二人でお祝いしたいと考えていたのにと話す。そんなアリスに、早めにパーティーから戻ってくるから、その後二人で過ごそうと提案する。

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映画『陽のあたる場所』のあらすじ【承】

パーティー当日。ジョージは、初めての華やかな社交界にワクワクしながら会場に向かう。そして、社交界の花であるアンジェラを間近で目撃し、目を奪われる。しかし、様々な人に囲まれておしゃべりを楽しむ彼女には近づけず、一人ビリヤードをして過ごす。すると、ビリヤードをするジョージに興味を持ったアンジェラが、ジョージに話し掛けに来る。ジョージは驚きと喜びでいっぱいになる。そして、アンジェラに誘われるがまま、ダンスを踊って楽しむジョージであった。

ジョージは、アンジェラとの楽しい時間に夢中になり、アリスとの約束に大幅に遅れる。アリスは、部屋でご飯を用意したまま待ちくたびれて眠ってしまっていた。パーティーから抜け出せなくて遅れてしまったと言い訳をするジョージに、泣きながらこれからの未来に不安を抱えていると言うアリス。怖がりながらも、アリスのお腹にジョージとの赤ちゃんがいることを告げる。それを聞いたジョージは浮かない顔をする。

映画『陽のあたる場所』のあらすじ【転】

アンジェラから電話をもらうジョージ。金曜日に一緒にパーティーに出席しないかと誘われる。アンジェラからの突然の誘いに喜んで応じるジョージ。

アンジェラとともにパーティーへ出席したジョージは、アンジェラと良いムードでダンスを踊る。そして、ジョージはアンジェラに初めて会った時から愛していると言い、アンジェラもジョージを愛していると言う。二人はキスをする。

アリスとジョージは、子供を産むと付き合っていることが会社にバレてしまうので、堕そうと考える。しかし、どこの病院も秘密裏に子供を堕すことに協力してくれない。結婚して欲しいと言うアリスに、仕事の昇給に関わってくると言って反対するジョージ。アリスは言い逃ればかりせず、よその町でバレないように結婚してと言う。

ジョージは、よその町で結婚をする予定だった日に、アンジェラの家族と別荘で過ごそうと誘われる。アンジェラの家族とも仲良くなりたいと考えたジョージは、アリスに結婚資金を稼げるから叔父の別荘に行ってくると嘘をつき、結婚式の日程を伸ばしてもらう。不安に駆られるアリスであったが、仕方なくジョージの戻りを待つこととする。

映画『陽のあたる場所』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョージは、アンジェラと共に別荘で楽しく過ごす。アンジェラに教えてもらった綺麗な湖では、去年若い男女が亡くなったという話を聞く。

アリスは、ジョージが別荘で遊んでいるのをたまたま新聞で見かけてしまう。怒りの電話をジョージに掛け、今すぐ来て、明日結婚しないと皆に本当のことを話して死ぬわよと脅す。ジョージは仕方なく、皆には母が病気になったと嘘をつき、アリスの元へ行く。ジョージはアリスをなだめて、次の日結婚する約束をする。

結婚予定日、ジョージは自ら結婚式場に休日という張り紙を貼り、結婚式は明日に伸ばして湖に行こうと誘う。そして、湖でボートに乗り、彼女をボートから落として事故に見せかけて殺そうかと考える。しかし、勇気が出ないジョージ。アリスとは口論になり、立ち上がったアリスがよろけてボートから落ちてしまう。そして、彼女は死に、ジョージだけ逃げるのであった。

アンジェラと結婚したいと思うジョージだったが、アリスのことが気になって、精神的に参ってしまう。間も無くして、様々な証拠から、ジョージはアリスを殺したとして逮捕される。

裁判が長く開かれたが、結果、ジョージは死刑判決となる。あれは事故だったと言うジョージだったが、あの時アリスを助けなかったでしょと言われ、死刑を受け入れる。アンジェラは悲しみに暮れるが、それでもなおジョージを愛し続けた。ジョージも、そんなアンジェラを思い続けながら、自らの過ちを認め、罰を受けるのであった。

映画『陽のあたる場所』の感想・評価・レビュー

ただの恋愛の三角関係の物語かと思ったら、大きく違っていた。出世欲や華やかな世界への憧れに勝てず、決して許されない道を選んでしまった主人公の悲しい物語であった。物語の後半、特に、警察に捕まる前の主人公は、とても生きづらそうで、後悔の念がひしひしと伝わってきた。また、アリスの死が実際は事故に近い形で描かれているのも、主人公に後ほど深く罪を受け止めさせるために必要だったのかもしれないと思った。(MIHOシネマ編集部)

みんなの感想・レビュー

  1. キョンチャン より:

    フランス映画「赤と黒」でもこういうストーリーですよ。
    一度見て下さい。