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映画『アキラとあきら』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

5年前にドラマ化され、大好評を得た『アキラとあきら』。その勢いに後押しされ、今回劇場版の製作が決定。キャストを一新し、新たに生み出される池井戸潤ワールドから目が離せない。

映画『アキラとあきら』の作品情報

アキラとあきら

タイトル
アキラとあきら
原題
なし
製作年
2022年
日本公開日
2022年8月26日(金)
上映時間
128分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
三木孝浩
脚本
池田奈津子
製作
石垣裕之
松岡宏泰
製作総指揮
臼井央
キャスト
竹内涼真
横浜流星
高橋海斗
上白石萌歌
児嶋一哉
満島真之介
塚地雅武
宇野祥平
製作国
日本
配給
東宝

映画『アキラとあきら』の作品概要

2006年に連載が開始され2022年に映画化、と、映画化に至るまで16年を要した今作であるが、実は2017年に既に一度メディア化がされている。それが、向井理と斎藤工によってWOWWOWで放送されていた連続テレビドラマシリーズ。このシリーズは、第34回ATP賞テレビグランプリ賞を獲得するなど高い評価を得ている。そんな実績を経て、この度とうとう映画版が制作されることとなった。もれなく大ヒットを果たしている池井戸潤原作の映像作品。果たして本作も、このいい流れに乗ることができるだろうか。

映画『アキラとあきら』の予告動画

映画『アキラとあきら』の登場人物(キャスト)

山崎瑛(竹内涼真)
かつて父親の事業が失敗したことに、幼い頃から厳しい生活を強いられてきた青年。人のためにお金を貸すことをモットーとしている。
階堂彬(横浜流星)
大企業の御曹司。会社を継ぐことを良しとせず、しがらみから抜け出そうと日々もがいている。

映画『アキラとあきら』のあらすじ(ネタバレなし)

日本有数のメガバンク、そこに二人のアキラが同期入社を果たした。名前こそ同じ二人であるが、その出自は正反対。階堂彬は次期社長の座が約束された大会社の御曹司。一方の山崎瑛は、幼い頃に父親の会社が倒産し苦渋を舐め続けてきた苦労人。正反対の2人は何かとぶつかることが多かったが、心に秘めた信念は本物。2人はしのぎを削りながら、厳しい会社の中で共に頭角を表していった。しかし、瑛は左遷、彬は家業に巻き込まれる形で、2人の道は違えてしまう。そんな中、数千人の運命が左右される巨大な危機が会社を襲っていた。そんな窮地の中、一度は決別した2人の人生が再び交差する。彼らは多くを救う救世主となれるのか。

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映画『アキラとあきら』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『アキラとあきら』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『アキラとあきら』の感想・評価

池井戸作品の魅力

出せば売れる、それが池井戸潤という作家である。出版作は次々とメディア化されており、彼の作品が世を賑わせていない時はないといっても過言ではないだろう。2023年にも井ノ原快彦主演で新作映画の制作も決定済み。そんな池井戸作品の魅力とは、一体どこにあるのだろうか。やはり、他作品では中々見られない、圧倒的なリアリティが挙がるだろう。不正や改革など、組織の内側に鋭く切り込んだテーマが多く、日頃からドラマを親しむことの多い若い世代だけでなく、働く父親世代などもうまく取り込んでいる。家族全員で楽しむことができる一本に仕上がっている。

三木監督の熱意

最新作のメガホンを取った三木孝浩監督は、過去に『思い、思われ、ふり、ふられ』や『僕等がいた』などの作品を手がけた注目の人物。彼が直近で監督したのが、二宮和也主演の『TANG タング』。注目したいのは、この作品の公開日。なんと最新作同様、2022年8月公開なのだ。全く同じタイミングでの2作品の公開。勿論、公開月が一緒イコール撮影期間が一緒ということではないが、それでも相当にハードスケジュールだった筈。しかも、かたや池井戸潤原作、かたや既に国際映画祭への出展が決定しているなど、どちらも注目度が高い。ハードスケジュールで、これらの作品を両方とも成功させるという離れ業、果たして可能なのだろうか。

正反対の二人のアキラ

本作の主人公は二人のアキラ。同じ名前をした二人だが、かたや大企業の御曹司、かたや事業に失敗し苦しい生活を強いられていた子供と、立場は全く異なる。異なる二人ではあるが、野心を持ち、しのぎを削ることで互いに大きく成長していく。見目麗しい二人の大人気俳優が演じているということもあり、両者にそれぞれファンがつくことは容易に想像できる。果たして、あなたはどちらのアキラに心奪われるだろうか。そもそも池井戸作品において主役が二人据えられているケースは非常に珍しい。主役が二人だからこそできる展開というものがある。これまでとは違う、新たな池井戸ワールドが見られるかもしれない。

映画『アキラとあきら』の公開前に見ておきたい映画

映画『アキラとあきら』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『アキラとあきら』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

七つの会議

数多くの作品を世に送り出してきた作家、池井戸潤。『下町ロケット』『陸王』『空飛ぶタイヤ』など、映画やドラマといった様々なメディアがされている超売れっ子である。そんな池井戸氏が2012年に手がけ、2019年に映画化されたのが本作。本作で主演を務めたのは、狂言の第一人者としてオリンピックの総合プロデューサーには一時抜擢されていた野村萬斎。狂言特有の発声、表情の作り方で見ている者を魅了した。かつては超優秀社員だった八角民夫は、今ではすっかりぐうたら社員に成り果てていた。果たして、一体彼に何があったのか。さらには、彼らが所属する組織ではとんでもない事件が起きていたのだった。

詳細 七つの会議

最強のふたり

バディ映画とは、なぜこうも心躍るのだろうか。最新作も2人のあきらの掛け合いが視聴者を魅了する。同タイプの2人が組むことで、より相乗効果が生まれることもあるし、全く正反対の2人が互いをカバーし合い、より良い結果を生むこともある。最新作も本作も、後者にあたる作品。温かいストーリーは全世界で高い評価を得て、日本でも公開されたフランス語映画の中で歴代1位となる興行収入を叩き出した。主人公は頸髄損傷で下半身を動かすことができない老人と、屈強な体つきをした黒人の介護人。外見も性格も正反対の2人だったが、次第に2人の心は通じ合っていく。身分も身体つきも全てを超えて、2人はどこまでも羽ばたいていくのだった。

詳細 最強のふたり

ウルフ・オブ・ウォールストリート

最新作同様、銀行を舞台に描いた物語。多くの人の生活を支える銀行という大組織。巨額な金を取り扱うためその責任は凄まじく、大きな問題も生じやすい。倫理が非常に問われるこの仕事において、モラルの欠如をテーマに描いたのが本作である。マーティン・スコセッシという大監督がレオナルド・ディカプリオという大俳優を迎えた意欲作。レオナルド演じるジョーダン・ベルフォートは、26歳で会社を設立するほどの敏腕証券マン。しかし、彼のやり口は非常に強引でモラルに欠けるやり方だった。そのやり方で会社を瞬く間に大企業へとのし上げたジョーダン。億万長者となった彼の金遣いは非常に荒く、世間的にも注目を浴びることになる。そして、世間だけでなく、捜査当局もジョーダンをマークしていたのだった。

詳細 ウルフ・オブ・ウォールストリート

映画『アキラとあきら』の評判・口コミ・レビュー

映画『アキラとあきら』のまとめ

本作で密かに注目されているのが、果たして土下座があるかどうか。公式ホームページを見ても、「最後に土下座するのは誰だ!?」という謳い文句が書かれている。なぜこれほどまでに土下座が注目されているのかというと、大人気ドラマ『半沢直樹』まで遡る。社会現象にまでなった『半沢直樹』で度々登場したのがこの土下座シーン。そのあまりのインパクト故、池井戸潤作品=土下座シーンという印象が強くなったのだ。勿論、その他の池井戸作品全てで毎回土下座が出てくるわけではないのだが、本作でも期待が高まっているのだ。果たして本作ではどのような物語が展開されるのか、そして、本作で土下座は見られるのか!?あらゆる意味で注目の一本。

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