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映画『あの日々の話』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『あの日々の話』の概要:劇団「玉田企画」にて幾度と上演された同名舞台作品を、主宰・玉田真也自らメガホンを取り映画化。あるサークルの決起会のため集ったカラオケでの出来事を追う。東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門出品作。

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映画『あの日々の話』の作品情報

あの日々の話

製作年:2018年
上映時間:100分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、青春
監督:玉田真也
キャスト:山科圭太、近藤強、木下崇祥、野田慈伸 etc

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映画『あの日々の話』の登場人物(キャスト)

ホソカワ(山科圭太)
サークルの前代表。インターンを控える4年生。関西出身で誰よりも自信家。彼女のヨウコに隠れて一晩の遊びを期待している。
オガワ(近藤強)
社会人入学枠でイシカワの同期としてサークルに入った。20年連れ添った妻とある理由で離婚しており、火遊びは避けたいため冷静な判断を下す。
アサイ(木下崇祥)
見栄っ張りでマウントを取りたがる2年生。イシカワと一緒になりふざけるが、責任を取れず中途半端な役割になりやすい。
サイトウ(野田慈伸)
サークルの3年生。次期代表のナカヤマと一番仲が良く、2次会に不在であることに不満を抱いている。強がっているが女性経験がなく虚勢を張るのに必死。
イシカワ(前原瑞樹)
サークルの1年生。ムードメーカーであるが、空気が読めずサイトウの怒りに触れることが多い。コミカルな見た目だが、実は女性経験は豊富である。
ヨウコ(森岡望)
ホソカワの彼女。OGであるが2次会まで参加し、1年生の女子がたるんでいると指摘を始める。若い女子の前で嫉妬し、大人げない態度を見せてしまう。
サオリ(高田郁恵)
副代表になることが決まっている3年生。断れない性格で、板挟みになりやすい。心配性であるが、ポジティブに変換し場を和ませるタイプ。
マオ(菊池真琴)
サークルの1年生。清楚な見た目で男子からの人気も高い。しかし、カバンからコンドームの箱が出てきてしまい、男子から嫌な疑惑を持たれてしまう。
フミ(長井短)
サークルの1年生。モデルのような長身長でフランクな性格から、男友達が多い。強気な発言が多く、ヨウコとぶつかるがサオリに諭され和解する。

映画『あの日々の話』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『あの日々の話』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『あの日々の話』のあらすじ【起】

とあるカラオケボックス。その日はサークルの次期代表選挙があった。打ち上げは恒例の「カラオケオール」である。イシカワは何とか盛り上げようと懸命に歌う。同期のマオに避けられるのも厭わずマイクを先輩方に差し出すのだった。前代表であるホソカワはマオを隣に座らせ、場の中心になり上機嫌で話を回す。関西出身のホソカワを「面白い」と立てるイシカワだがその陰でアサイは「お笑い芸人の知り合いが多いから」とマウントを取ろうとするのだった。

決起会を控えているというのに次期代表のナカヤマは2次会会場に姿を見せなかった。1年生をお持ち帰りしたのではないかとアサイの勝手な予測が独り歩きする中、副代表のサイトウは機嫌を損ねていく。八つ当たりの標的はイシカワである。重い空気になった部屋を一早くに抜けたマオ。熱心に謝罪するイシカワをホソカワはかばい、サイトウも同意する形で場はおさまった。トイレから戻った社会人入学のオガワから、女子たちは寝部屋に集まっていたと聞きホソカワは女子の誰かが告白をしようと準備しているのではないかと勘繰るのだった。

映画『あの日々の話』のあらすじ【承】

コンドームを持ってきたとはしゃぐアサイにのせられ、イシカワは女子の誰かのカバンにビールをこぼしてしまった。オガワはカバンの中に入っていたコンドームの箱を見つけ、そっとテーブルに置いてしまう。そのかばんはマオのものだと分かり、サイトウは失望し肩を落とすのだった。

「人間は感情を抑圧するのは無理がある」とオガワの自論により、アサイは他の女子も実はコンドームを持っているのではないかとはしゃぎだす。暴走するアサイとイシカワを止めるホソカワだが、「女子が全員歓迎大勢だったら?」と真剣に言い出した。勝手にどこで行為に至るかと盛り上がる若者たちだが、オガワは乗り切れずにいる。実は20年連れ添った妻と離婚協議中なのである。オガワを励まそうとみんな知っていた「ジュンレンカ」を入れたイシカワ。しかし、若者たちは「純恋歌」を想像しオガワは「巡恋歌」を想像していた。ズレはあったものの、男達は一つになり盛り上がるのだった。

一方で1年生のフミはヨウコに呼び出され寝部屋に居た。「たるんでる」というヨウコは遠回りな言い方をするが、マオがホソカワに近づかないように釘を刺させようとしていたのだ。しかしフミは反抗する。ヨウコは男を意識しすぎだと喧嘩を吹っ掛け、間に挟まれたサオリは爆発するのだった。

映画『あの日々の話』のあらすじ【転】

サオリが声を荒げたことで、ヨウコとフミは一度落ち着く。「マオを悪く言われ傷ついた」と泣き出してしまったフミを見て、ヨウコは謝る。フミはマオに万が一のことがあれば制止すると約束して、二人は和解するのだった。そこへ入ってきたマオは、酔った様子でホソカワはとの2ショット写真を見始めた。目の当たりにしてしまったヨウコは、顔を青ざめるのだった。

サイトウと二人きりになったイシカワは、ホテルに連れ込むにはどうしたらいいか相談する。しかしサイトウは童貞であることを打ち明けた。てっきりイシカワも同志だと思い打ち明けたサイトウだが、予想は見事に裏切られる。二人の関係は逆転し、イシカワは本音を見せ始める。フミ狙いだと明かしたサイトウ。戻って来たアサイとターゲットが被らないように打ち合わせ同盟を組むのだった。

決起会が始まり、女子たちはサオリをアサイとイシカワはサイトウを盛り上げようと必死になる。一同が「純恋歌」を歌い盛り上がる中、マオは突然泣きながら部屋を出るのだった。

映画『あの日々の話』の結末・ラスト(ネタバレ)

「カバンがあらされている」と言っていたと説明するアサイ。自分達の荷物にも異変を感じた女子たちは「泥棒だ」と騒ぎ立てるが、男子は誰一人真相を言えず座り込むのだった。店員を呼びに行った女子たちだが、警察沙汰になると大変だと打ち合わせを始める。正直に打ち明けようというオガワだが、ホソカワは何も言わなくていいと逃げようとするのだった。

困惑する店員を前に、オガワは自分達がカバンに触れたことを明かす。事情を説明するイシカワだが、マオのカバンの中にコンドームがあったことも触れてしまい事態はうやむやになった。しかしヨウコの怒りはOBながら見て見ぬふりをするホソカワに向かった。真面目なサオリも怒りを表し、何を期待していたのかと男子たちは問い詰められた。

そこへ戻って来たマオ。ヨウコにさらし者にされ「フミにいうべきだ」とホソカワに対してフミが秘めた好意を持っていることを明かしてしまう。失恋が決まったサイトウは肩を落とし、困惑したサオリは彼氏がいることをポロっと言うのだった。

閉店間際まで残ったのは男子だけだった。「青春ですね」と店員に声をかけられ、失恋したばかりのサイトウは「純恋歌」を入れ泣き始める。ホソカワとヨウコな一緒に帰宅し、他の女子たちはそれぞれに家路についた。翌朝、ナカヤマはいたずらなメッセージを聞き、最悪の朝を迎えるのだった。

映画『あの日々の話』の感想・評価・レビュー

深夜のカラオケボックスは異空間だ。朝の光を浴びて「何やっていたんだろう」と自分を責めるあの瞬間は、全世代共通で経験する病かもしれない。結束力を固めるはずの決起会は絶妙な裏切りと謎のタイミングで生まれる信頼により解散を迎えた。キーワードとなる「ジュンレンカ」。世代差はあれど名曲は名曲。そんな何気ないことの寄せ集めだが、なんだか気恥ずかしい90分は誰もが「あの日々」を振り返る、いいきっかけになるのではないだろうか。(MIHOシネマ編集部)


本作は、あるサークルが決起会で集まったカラオケでの大学生の群像劇を描いたコメディー作品。
男と女と欲望が絡み合う深夜三時の大学生の集まりの特別感、誰しも経験したことがあるかもしれないことだけれど、時間が経てばもう戻れない「あの日」になる。
何気ない会話のやりとりにそれぞれの人間性がむき出しになっていて、とても心動かされた。
また、クスッと笑えるナチュラルな雰囲気が心地良く、若さって武器だなとしみじみ思った。(女性 20代)


「純恋歌」と「巡恋歌」のシーンが大好きです。湘南乃風も長渕剛もどちらも名曲ですが、面白いほど最高のタイミングでこの噛み合わなさがぶっ込まれるので思わず笑ってしまいました。
カラオケとサークルって人付き合いが苦手な私からすれば地獄でしか無いのですが、男子は何かを期待して、女子はちっちゃな争いをし、そんなくだらないことを大袈裟に騒いだ「あの時代」もそれはそれで楽しかったのかななんて思わせてくれる素敵な作品でした。
派手さはありませんが、とてもリアルで共感できるシーンが多かったです。(女性 30代)


大学のサークル決起会として集まった大学生たちのカラオケでの一夜を描いた青春コメディー作品。
歌うタイミングや男女それぞれの思惑や気まずさ、深夜3時という時間帯の特別な雰囲気、その何気ない全てにリアリティーがあった。
そして、それを大人になっていい時代だったと思える瞬間が沢山切り取られていて、思い返したときに初めて特別になる懐かしい気持ちになった。
また、集まった10人は一人一人個性があってそのキャラクターがしっかり印象に残っているところが凄いと思った。(女性 20代)

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