この記事では、映画『アポストル 復讐の掟』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アポストル 復讐の掟』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『アポストル 復讐の掟』の作品情報

上映時間:130分
ジャンル:ホラー、ミステリー
監督:ギャレス・エヴァンス
キャスト:ダン・スティーヴンス、ルーシー・ボーイントン、マイケル・シーン etc
映画『アポストル 復讐の掟』の登場人物(キャスト)
- トーマス・リチャードソン(ダン・スティーブンス)
- 妹を救うためにカルト集団に挑む男。元々はキリスト教の布教活動を行っていたが、中国で弾圧を経験して信仰心を捨ててしまう。
- マルコム(マーティン・シーン)
- カルト集団の預言者。死刑囚だったが逃亡し、孤島に流れ着いた。そこで島の女神に出会い、カルト集団を立ち上げる。
- アンドレア(ルーシー・ボーイントン)
- マルコムの娘で、母をお産で亡くした。カルト集団に対する信仰心は強くない。医療に心得があり、トーマスのことを助ける。
- クイン(マーク・ルイス・ジョーンズ)
- マルコムの右腕。残忍な男で、マルコムの後釜を狙っている。一人娘がおり、娘は島に暮らす青年と恋愛関係にある。
映画『アポストル 復讐の掟』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『アポストル 復讐の掟』のあらすじ【起】
トーマスは電車の中で妹から届いた手紙を読み返す。そこにはカルト集団に連れ去られたので身代金を払うために一人でカルト集団が生活を孤島に来てほしいと書かれていた。トーマスは身代金を払わずに妹を救出するため、信徒が乗り込むボートに紛れ込んで孤島に向かう。
島に着いたトーマスは新しい住民として登録される。部屋にはカルト集団の聖書が置いてあった。そして預言者マルコムの礼拝に参加する。マルコムは死刑囚だったが一緒に収監されていたクインらと脱獄して、孤島にやって来たのだ。マルコムは女神によって救われたと唱える。身代金が届かず、マルコムは島に侵入者がいることを察知する。
クインの娘は島に暮らす青年に恋をしており、夜な夜な密会を重ねていた。夜になって外出禁止時間を迎える。トーマスは周囲の様子を観察して回り、マルコムの部屋に地下通路があるのを発見する。そして途中で、部屋に戻るのに遅れたクインの娘と青年に遭遇する。部屋に戻ったトーマスは島の見取り図を作成する。
映画『アポストル 復讐の掟』のあらすじ【承】
翌朝、トーマスは青年と共に労働作業に従事する。トーマスは妹の写真を見せて知っているかを尋ね、青年は島に連れて来られるのを目撃したと明かす。島が不作となり、マルコム達が身代金を狙って誘拐したのだ。トーマスは密会の秘密を守る代わりに協力するように要求する。
トーマスや他の新参者が教会に集められる。マルコムは夜の外出禁止令を破った者がいると言って、その者を炙り出そうとする。新参者達は順番に聖書の一節を引用させられる。そしてトーマスの隣の男の番になり、男は突如に刃物を手にマルコムに襲い掛かろうとする。異教徒を殺すために本国からやって来たのだ。トーマスは身を挺して男を止めるが、負傷してしまう。トーマスはマルコムから命の恩人として感謝され、アンドレアに手当をしてもらう。
マルコムは侵入者を見付けるために妹を晒し者にする。しかし、トーマスは怪我のためにどうすることもできず、部屋の窓からその様子を見つめる。島で祭が行われる。その喧噪の隙を突き、トーマスは青年の助けを借りてマルコムの家にある地下通路に侵入する。
映画『アポストル 復讐の掟』のあらすじ【転】
マルコムはトーマスの部屋で見取り図を見付け、トーマスの正体に気付く、そして銃を手に地下通路の出口で待ち構える。トーマスは馬の鳴き声で待ち伏せに築き、地下通路内部の水路に身を隠す。血で溢れた水路に女神が姿を現し、トーマスは水路を通って洞窟まで逃げる。トーマスはカルト集団が崇拝する女神が本当に存在することに気付く。
洞窟にいたトーマスの元にアンドレアが現れて、服を渡す。トーマスの背中は傷だらけだった。トーマスはキリスト教の布教活動をしていて、中国で弾圧を受けたのだ。それ以来、信仰心を失っていた。アンドレアはトーマスに女神の力が弱っていて農作物が不純になっていることを示す。
クインの娘は青年に妊娠をしていることを告げる。青年は一緒に島から出ることを提案する。しかし、怒ったクインは娘を殺してしまう。青年はクインに復讐しようとするが、クインは逆に青年に罪を被せる。青年はトーマスがいるところまで逃げて来るが、青年もトーマスも追っ手に捕まってしまう。
映画『アポストル 復讐の掟』の結末・ラスト(ネタバレ)
クインは青年のことを処刑し、権力を握ろうとする。マルコムにトーマスを殺させようとするが、トーマスは護衛を倒して森の中の小屋まで逃げる。小屋の中には女神と番人がおり、妹が拘束されていた。トーマスは妹を助け出そうとするが、番人に殴られてしまう。
番人はトーマスを破砕機で潰そうとするが、トーマスは拘束を解いて番人を殺す。女神はトーマスに触れて自らの苦しみを見せる。女神は孤島に流れ着いたマルコムらに見つかって閉じ込められたのだ。そして血を飲まされて、島で作物が育つように仕向けられていた。女神は自由にしてくれと頼み、トーマスは女神を焼き払う。
クインは教会にアンドレアと妹を拘束する。村に戻ったトーマスはクインに襲いかかり、胸に杭を突き刺す。アンドレアと妹が鎖でクインの首を絞め、クインは息絶える。皆で港に向かうが、トーマスは途中で力尽きてしまい、妹とアンドレアだけをボートに乗り込ませる。地面に倒れ込んだトーマスの元にマルコムが近づいて来る。トーマスの血によって草花が急速に生長を始め、マルコムは微笑む。
映画『アポストル 復讐の掟』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
『ザ・レイド』のギャレス・エヴァンス監督作と思って観ると肩透かしを食らってしまう。『ザ・レイド』と違って派手なアクションシーンは皆無となっている。カルト集団と戦う映画かと思ったら、謎の女神が登場するなど、こちらの想定を裏切る展開がユニークだ。ただ、説明不足な点も多かったのは気になった。拷問シーンなどはかなり残酷な描写も見受けられるので、この手のホラー映画が苦手な人にはあまりお薦めできない。(MIHOシネマ編集部)
カルト集団や秘密結社、洗脳、生贄と言ったダークなジャンルの作品が大好きで、しかも主人公がダン・スティーブンスということでかなり期待して鑑賞しました。ダン・スティーブンスと言えば実写版の『美女と野獣』でビーストを演じたり、『ザ・ゲスト』では危険なサイコパスを演じるなど人気の俳優ですが、今作ではとにかく痛めつけられます。見ていられないほど過酷な拷問を受けていますが、そういったジャンルが好きな方にはたまらないグロさでしょう。
少し難しいストーリーですが、それ以上に痛々しくて苦手な方は、途中でリタイアしたくなってしまうかも知れません。(女性 30代)
カルト教団に攫われた妹を助けるため、兄が潜入するという内容。
孤島にある村の女神信仰がまず独特というか、いわゆるカルト的。前半は高圧的な信仰により統率されている村の様子が描かれ、非常にシリアスで緊迫したが、中盤以降は女神が実在しているなどファンタジー要素が加わり、後半ではショッキングな処刑シーンや拷問の様子などが描かれる。死刑や拷問のシーンはとてもグロいが、はっきりと描いたことで切迫感と危機感がよく表現されている。そして、女神と接触したことで、村の成り立ちを知ることができ、豊穣の女神を道具扱いする人間の醜悪さがよく分かる。そして、年老いた女神を解放したことで、主人公が次代の神になったのだろうと個人的にはそう思った。唸ってしまうような考えさせられる作品だった。(女性 40代)
宗教集団に潜入するサスペンスだと思っていたら、後半は想像以上にゴア描写が強くて驚いた。島の閉鎖的な空気と、支配者たちの狂気がじわじわと浮かび上がる構成が見事。妹を救うために潜入した主人公が、結果的にこの島の呪われた存在と一体化してしまうラストは皮肉で印象的だった。救いのない結末が好きな人には刺さる作品。(20代 男性)
最初は静かな潜入劇のように進むのに、途中から一気にホラーとしての顔を見せる展開が印象的だった。特に処刑装置のシーンは目を背けたくなるほど残酷で、精神的にもかなりくる。島を支配していた宗教の裏に「神」が実在していたという展開も意外性があり、ラストで主人公がその力を引き継ぐ流れは不気味で余韻が残った。(30代 女性)
閉鎖された共同体の恐怖と宗教的狂気がうまく融合していて、非常に濃密な作品だった。信仰によって人がどこまで残酷になれるのかが描かれており、観ていて不安感が増していく。主人公が単なる復讐者ではなく、最終的に島の存在そのものになってしまう展開は象徴的で、権力や信仰の危うさを感じさせた。(40代 男性)
暗く重たい雰囲気が最初から最後まで続き、気軽には観られない作品だった。宗教というテーマを扱いながら、人間の欲望や支配の構造をリアルに描いているのが印象的。妹を救うという目的がありながらも、物語は予想外の方向へ進み、ラストの変貌は衝撃的だった。怖さというより、不気味さが強く残る映画。(20代 女性)
映像の質感や世界観の作り込みが非常に丁寧で、島という閉ざされた空間が強く印象に残る。最初はカルト集団の恐怖を描く作品かと思いきや、実際に異形の存在が関わっていることが明かされ、物語のスケールが広がる。主人公がその存在を受け継ぐ結末は、復讐というより宿命のようで重みがあった。(50代 男性)
ストーリーの展開が読めず、最後まで緊張感を持って観ることができた。宗教の欺瞞や支配の構造が徐々に明らかになり、そこに超自然的な要素が絡むことで独特の恐怖が生まれている。グロテスクな描写はかなり強烈だが、それ以上に人間の狂気が印象に残る。後味はかなり重いが、印象深い作品だった。(30代 男性)
全体的に暗くて救いがなく、観終わったあとも気持ちが沈むタイプの映画だった。宗教というよりは、人間の欲望と支配の物語として見た方がしっくりくる。ラストで主人公が島の存在に取り込まれる展開は予想外で、ハッピーエンドとは程遠い終わり方が逆に印象に残る。重厚でクセのある作品だった。(40代 女性)
映画『アポストル 復讐の掟』を見た人におすすめの映画5選
ウィッカーマン
この映画を一言で表すと?
孤島に潜む狂信と儀式の恐怖が静かに迫るカルトホラーの金字塔。
どんな話?
行方不明の少女を探すため、孤島を訪れた警官が、そこで奇妙な宗教儀式を行う住民たちに出会う。島の人々は外部の価値観を拒み、独自の信仰と習慣に従って生活していた。調査を進めるうちに、警官はその共同体の異様さに気づき、やがて恐ろしい真実へとたどり着く。閉ざされた社会の恐怖をじわじわと描く作品。
ここがおすすめ!
『アポストル 復讐の掟』と同様に、孤立した島と狂信的な宗教集団という設定が魅力。派手な演出に頼らず、違和感と不気味さを積み重ねていく構成が秀逸で、ラストの衝撃は非常に強烈。カルト的な世界観や人間の信仰の危うさに興味がある人には特におすすめできる、古典的ながら今も色褪せない名作だ。
ミッドサマー
この映画を一言で表すと?
美しさの裏に狂気が潜む、昼の光に包まれた異色のホラー。
どんな話?
恋人や友人とともにスウェーデンの祭りに参加した主人公は、白夜の村で行われる奇妙な儀式に巻き込まれていく。最初は穏やかで祝祭的に見えた共同体だが、次第にその裏に隠された恐ろしい習慣が明らかになる。異文化と閉鎖的な社会の中で、逃げ場を失っていく恐怖が徐々に増していく物語。
ここがおすすめ!
明るい映像の中で狂気が進行していく独特の演出が印象的で、『アポストル 復讐の掟』の不気味な共同体の描写が好きな人には刺さる作品。精神的な恐怖と視覚的な異様さが融合しており、観る者に強烈な印象を残す。単なるホラーにとどまらず、人間関係や心理の崩壊も丁寧に描かれている点も見どころだ。
ヘレディタリー/継承
この映画を一言で表すと?
家族の崩壊と呪いが絡み合う、じわじわと追い詰める恐怖体験。
どんな話?
祖母の死をきっかけに、ある家族の中で不可解な出来事が起こり始める。母親は次第に家系に隠された秘密に気づき、家族全体が異常な現象に巻き込まれていく。日常の中に潜む違和感が積み重なり、やがて取り返しのつかない事態へと発展する。心理的な恐怖とオカルト要素が融合した作品。
ここがおすすめ!
『アポストル 復讐の掟』と同じく、宗教的・儀式的な要素と人間の精神崩壊が絡み合う点が魅力。直接的な恐怖だけでなく、家族の関係性や感情の揺らぎがリアルに描かれており、観る者に強い不安を与える。ラストに向けて一気に明かされる真実のインパクトも大きく、後味の重さも含めて印象に残る作品だ。
サスペリア(2018)
この映画を一言で表すと?
芸術と狂気が交差する、妖しくも残酷なオカルトスリラー。
どんな話?
ベルリンのダンス学校に入学した少女は、そこに潜む秘密に気づき始める。教師たちはただの指導者ではなく、ある儀式に関わる存在だった。レッスンを重ねるごとに異変が増し、やがて学校全体が異様な儀式の場であることが明らかになる。美と恐怖が融合した独特の世界観が広がる物語。
ここがおすすめ!
神秘的な儀式や支配構造が描かれる点で、『アポストル 復讐の掟』と共通する魅力を持つ作品。映像美と不気味さが同居し、観る者を異世界へと引き込む。身体表現と恐怖がリンクする演出も独特で、単なるホラーとは一線を画す。芸術性の高いダークな世界観を楽しみたい人におすすめだ。
ザ・リチュアル いけにえの儀式
この映画を一言で表すと?
森に潜む古代の恐怖と信仰が絡み合うサバイバルホラー。
どんな話?
友人の死をきっかけに集まった男たちが、スウェーデンの森をハイキング中に道に迷い、不気味な存在に遭遇する。森の奥には古代から続く信仰が息づいており、彼らは次第にその儀式に巻き込まれていく。逃げ場のない状況の中で、恐怖と心理的圧迫が増していくサバイバルストーリー。
ここがおすすめ!
閉ざされた空間と古代信仰の恐怖という点で、『アポストル 復讐の掟』と非常に近い魅力を持つ。自然の中に潜む異様な存在と、人間の恐怖心を丁寧に描き、緊張感を持続させる構成が秀逸。じわじわと追い詰められる感覚が好きな人には特におすすめで、ラストの余韻も強く心に残る作品だ。



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