映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』の概要:落雷を受けた母は、超能力が使えるようになった。友人達の助言を受け、体を鍛えて力を使いこなせるようにした。だが、家族は力を使うことに否定的だった。そこで、母は人助けを行うことにした。
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』の作品情報
上映時間:43分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、アニメ
監督:高橋渉
キャスト:渡辺久美子、折笠富美子、阪口大助、緒方賢一 etc
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』の登場人物(キャスト)
- 母(渡辺久美子)
- 落雷を受けて超能力に目覚める。力を使うと、ものすごくお腹が空く。鬘や衣装で変装し、エスパーママンとして人助けを行う
- 立花みかん(折笠富美子)
- 母の娘。意地っ張りなところがあり、素直に母のことを心配していることが言えない。母のことが大好きな、普通の女の子。
- 立花ユズヒコ(阪口大助)
- 母の息子。みかんの弟。しっかり者で、母に外で力を使わないよう忠告する。咄嗟の判断力も優れている。
- 父(緒方賢一)
- 母の夫。みかんとユズヒコの父。寡黙な人物で、普段は滅多にしゃべらない。母とキスをするのを嫌がるが、家族としては大切に思っている。
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』のあらすじ【起】
その日の母はいつもとは少し違っていた。母は目覚ましのアラームが鳴る前に目を覚まし、お通じがとても滑らかだった。そして、いつも滅茶苦茶になっていた食パンを、今日は綺麗に切っていた。母は調子が良いことを喜び、家族はいつもとは違う母に戸惑った。そんないつもとは違う母だからこそ、何が起きても不思議ではなかった。
買い物帰り、天気が良い日だったのに母の上にだけ黒い雲が漂ってきた。母は雷に打たれて倒れた。周囲が心配して駆け寄ると、母は起き上がって煙を吐いた。そして、自分で歩いて帰っていった。
家に帰って買い物袋を確認すると、何かの液体が漏れてしまっていた。母は思わずティッシュペーパーと叫んで手を伸ばした。すると、ティッシュペーパーが飛んできて手に収まった。母は超能力が使えるようになっていた。
母は夕食の席で家族に、超能力が使えるようになったことを打ち明けた。だが、家族は全然信じていなかった。母は証拠としてスプーンを曲げようとするが、全然曲がらなかった。しかし、家族が持っていたスプーンがいつの間にか変形していた。家族は話を信じ、驚いた。娘のみかんは興奮して喜ぶが、息子のユズヒコは周囲に騒がれるのを嫌がって外では力を使わないよう母に強く頼んだ。
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』のあらすじ【承】
母は友人達に超能力を使って見せた。家事が楽になると羨ましがられるが、実はすぐに疲れてしまうため普段は力を使っていなかった。すると、もったいないと言われる。母は友人達の言葉に感化され、修行を行うことにした。マラソンや筋トレなどの体力づくりを行いながら、日常生活で超能力を使って鍛えた。
みかんは友人のしみちゃんに、もしも超能力が使えればどうするか話を聞いてみた。すると、怖いので何もしないと言われる。体に悪影響が出るかもしれないからだった。そして、考えるだけで物を動かすには自分の心をコントロールする必要があり、そうしないととんでもないことが起こる可能性があるからだった。みかんはしみちゃんの話を聞いて思い悩んだ。
母は超能力を使いこなせるようになっていたが、家族は超能力にウンザリしていた。父からはズバリ飽きたと言われる。そんな時、自動販売機の下に小銭を落として困っている女子高生を見かける。母は超能力を使ってお金を拾ってあげた。女子高生は驚きながらも感謝した。母は人助けに快感を覚える。
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』のあらすじ【転】
母は正体がバレないようにするため鬘や衣装で変装し、エスパーママンとして人助けを行うことにした。街中を駆け回り、困っている人達を助けていった。そんな時、道に迷って困っている歌手の矢沢洋子に出会う。母は車の中で洋子と一緒に歌を歌いながら道を教えた。
みかんは最近帰りが遅い母に腹を立て口論になった。母はみかんの言葉に耳を貸さなかった。夜、母は落書きを消すためにこっそり家を出た。落書きをしていた少年達を懲らしめ、一緒に落書きを消させた。父は母が出て行ったことに気づいており、溜息を吐いた。そして、飲み物を飲みながら帰ってくるのを待った。
落書き消しに夢中になるあまり、朝になっていることに気がつかなかった。母は急いで家に帰った。すると、家族が全員起きており、みかんから朝帰りを叱られる。母は立派なことをやっていると訴えるが、みかんと口論になってしまう。母は出て行こうとしたみかんを呼び止めようとした。その時、力が発動し、みかんが壁に叩きつけられてしまう。動揺した母は力が制御できなくなった。アパートの建物にヒビが入り、家族は宙に浮いた。ユズヒコは母を止めるため、父を投げて母にキスをさせた。力は収まり、みかんと母は仲直りした。
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』の結末・ラスト(ネタバレ)
アパートは傾き、いつ倒壊してもおかしくない状態だった。消防署員の指示の元、住人は全員避難することになった。母は自分の力のせいだと嘆き悲しんだ。父は立派な母だと言って母のことを慰めた。ユズヒコとみかんも母を励ました。母はやる気を出し、超能力を使ってアパートを直すことにした。
父は台車を使って母を運び、母は力を使って倒壊箇所を直していった。そして、みかんとユズヒコは手分けして倒壊箇所を調べていった。途中で父はぎっくり腰になってしまうが、母が超能力を使って治した。消防署員達は直っていくアパートを見て、何が起きているか分からず困惑した。
アパートが倒れそうになり、母は力を使った。住民や家族が声援を送り、母を応援した。母のお蔭でアパートは元通りになった。しかし、すぐに亀裂が走り、アパートが崩壊してしまう。母はユズヒコと父を力を使って避難させた。みかんも避難させようとするが、腕を捕まれ一緒に行かないとダメだと言われる。母は僅かに残った力を使い、手を放させてみかんを避難させた。アパートは崩壊し、母も飲み込まれた。
アパートの倒壊に巻き込まれた母のところに、家族写真が偶然落ちてきた。母は幼い子供達や父と一緒に、このアパートに引っ越してきた日のことを思い出す。外にいたみかん達は瓦礫の下から力が放出されるのを目撃した。その力は大きなバラの形になり、アパートを元通りにした。住民達は歓声を上げて喜んだ。みかん達が家に戻ると、母が倒れていた。母は生きており、みかんは泣いて喜んだ。それっきり、母の超能力はなくなった。
映画『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!』の感想・評価・レビュー
ハチャメチャな内容だったが、きちんと感動できる部分もあってさすがだなと感じた。エスパーママンのときだけ可愛い声になるのが衝撃的だった。そして、ユズヒコによって母とキスをすることになった父が、嫌がっていたのがおもしろかった。喧嘩をすることがあっても、ちゃんとお互いのことを思い合っている立花家は素敵だと思う。しみちゃんの大人びた発言にも驚かされた。きっと自分だったらそんなことを考えずに力を使ってしまいそうだなと思った。(MIHOシネマ編集部)
とにかく可愛くて、ほっこりできる作品です。『あたしンち』と言えば、元気でパワフルなお母さん。そしてそんなお母さんを引き立たせる個性豊かな家族。今作は『Mr.インクレディブル』ばりの超能力ヒーローものでした。いつも屁理屈ばっかり言っているお母さんと子供たちですが、家族が危ない時には抜群の団結力を見せてくれます。
家族の絆や愛が優しく描かれているこの作品。懐かしい、お母さんのあの歌に涙が出てきてしまいました。(女性 30代)
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