映画『アズミ・ハルコは行方不明』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「アズミ・ハルコは行方不明」のネタバレあらすじ結末と感想

アズミ・ハルコは行方不明の概要:女性のリアルを描く作家、山内マリコ氏の同名小説を映画化。失踪した女性のグラフィティアートが突如、街中に出現。それに伴い女子高生、20歳、アラサーの三世代の女性をそれぞれの視点から描き、彼女達の生き様をリアルに描いている。

アズミ・ハルコは行方不明の作品情報

アズミ・ハルコは行方不明

製作年:2016年
上映時間:100分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:松居大悟
キャスト:蒼井優、高畑充希、太賀、葉山奨之 etc

アズミ・ハルコは行方不明をフルで視聴できる動画配信サービス

映画『アズミ・ハルコは行方不明』を今すぐフルで視聴できる動画配信サービス(VOD)は以下の通りです。各サービスには無料期間があり、期間内にキャンセルすれば料金は発生しません。詳しくは各リンクからご確認ください。
U-NEXT
Hulu
Amazonビデオ
dTV
ビデオパス
TSUTAYA TV
ビデオマーケット
Netflix

※配信情報は2019年3月現在のものです。

アズミ・ハルコは行方不明の登場人物(キャスト)

安曇春子(蒼井優)
27歳のしがないOL。認知症の祖母と介護に疲れた母、我関せずの父と実家に暮らしている。恋人もおらず結婚適齢期を過ぎ、若さを失って疲れ切っている。28歳の時に失踪する。
木南愛菜(高畑充希)
ユキオのことが好きな20歳の女の子。子供っぽくてギャルから抜け出せない。いつもうるさく騒ぎ、ねちっこくてしつこい。本来は裏表のない素直で良い子。
冨樫ユキオ(太賀)
愛菜の高校の同級生。大学へ進学するも面倒になって退学。いい加減で自分勝手な上に傲慢。グラフィティアートに魅了され、学と共にキルロイというアートユニットを組む。
三橋学(葉山奨之)
愛菜の高校の同級生。真面目で冴えないビデオ屋の店員だったが、グラフィティアートに魅了され、ユキオと組んでキルロイというアートユニットを組む。思慮深く賢い。
曽我雄二(石崎ひゅーい)
春子の幼馴染。恋愛に興味はないが、据え膳はいただくという自由気ままな性格。女を渡り歩くようなろくでなし。

アズミ・ハルコは行方不明のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アズミ・ハルコは行方不明』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

アズミ・ハルコは行方不明のあらすじ【起】

安曇春子は27歳のしがないOLだった。彼女は友人の結婚式へ参列し、もうそんな歳かと実感する。恋人もおらず、休日は実家でごろごろと過ごすばかりで冴えない日常を送る春子。
そんなある日、スーパーにて幼馴染の曽我雄二と偶然、再会。彼はフリーターとして稼ぎ、荒れ果てた実家に住んでいた。

春子が勤める会社には社長と専務、お局様の女性社員の4人しか従業員がいない。社長と専務は休憩ばかりして、口から出る言葉は大概がお局様への文句。その上、春子へもプライベートを探るような質問を投げかけては、セクハラ発言を繰り返すのだった。

そんなある夜、10数人の女子高生に追われ暴行された青年を発見した春子は、青年が曽我であることに驚き彼を助けることにする。警察に届けた方がいいと言ったが、曽我は通報しないでくれと頼む。以前、春子は女子高生が束になって年齢問わずに男へと暴行する場面へ遭遇したことがある。恐怖に慄いた春子だったが、彼女らは男に復讐しているだけで、春子は襲わないと言うのだった。

木南愛菜は成人式にて同級生の冨樫ユキオと再会する。彼は県外の大学へ進学しており、地元へは滅多に帰って来なかった。愛菜は密かにユキオへと好意を抱いており、再会に大喜び。彼女は子供っぽくて騒がしく面倒な女だったが、貞操観念は低い。ユキオは簡単に抱かせてくれる愛菜と関係を持った。
そんなある日、グラフィティアートのドキュメンタリー映画を入手したユキオと愛菜は、ビデオ店の店員をしていた同級生、三橋学と再会する。

アズミ・ハルコは行方不明のあらすじ【承】

曽我を助けた翌早朝。曽我に呼ばれた春子は特にやることもないので、とりあえず彼と体を重ねた。曽我もまた据え膳を逃す気はないようで、2人は淡々と抱き合う。
数日後、相変わらず会社では社長と専務が管を巻いていた。セクハラ発言もお局様を蔑むのも忘れない。春子はお局様と昼食を共にし、女子トークに花を咲かせるのだった。

恋人のような関係を続ける曽我と春子。彼女は曽我と付き合っていると思うようになる。そして、同僚のお局様がフランス人と結婚することになり結婚退職。意外な結婚相手に社長と専務は唖然とした。お局様のお陰で春子も笑いを堪えるので大変だった。

一方、愛菜のことをうざったいと言いながらも、身体の関係を続けるユキオ。彼は学と例の映画を観てグラフィティアートへと強い興味を抱くようになる。2人は映画に登場する覆面アーティストのバンクシーに憧れ、やがてスプレー缶で落書きをするように。そして、2人でユニットを組むことにし、ユニット名をアメリカに実在する落書きからとって、キルロイと名付ける。そうして、キルロイの代表作として型抜きのグラフィティアートを作製することにした。

警察の掲示板に行方不明者の張り紙がしてある。キルロイの2人はその張り紙から型を作製。アズミ・ハルコ28歳、ミッシングのグラフティアートを作り上げる。試しに描いてみると、最高の出来だった。それから、壁という壁にペインティングした2人。彼らの代表作はSNSで取り上げられ、次第に話題を呼ぶようになる。そんな2人に業を煮やした愛菜。強引に仲間へと加わって一緒にペインティングを楽しんだ。

アズミ・ハルコは行方不明のあらすじ【転】

お局様が退職したため、春子の役職は秘書になった。社長と専務は若くて可愛い新人の選出で忙しい様子。曽我はうだつが上がらず、関係も曖昧なまま続いている。しかも、彼からは愛情が感じられず、心の穴は塞がるどころか広がるばかり。
しばらくして、曽我と連絡が取れなくなった。春子は何度もスマホへ連絡を入れたが、いつも留守電に切り替わってしまう。

そんな時、橋の下で騒ぐ女子高生を見つけた春子。彼女たちは男に制裁を加えて歩くギャング団だったが、仲間に入るかと聞かれ春子は女子高生ではないことを理由に断るのだった。
その後、会社には若い女の子が入社。春子はかつてのお局様のような存在に。昼ご飯を買いに同級生が働くコンビニへ来店した春子。彼女はそこで、驚くべき真実を聞かされる。それは、曽我と数カ月前に結婚した同級生が白昼堂々、不倫しているというものだった。

女子高生のギャング団が暴行事件を重ねていると連日、報道が流れる。すると、ギャング団とアートで描かれた女性に何か関係があるのではないかと、憶測が流れ始める。キルロイの3人は警察の掲示板を目にし、そこにいた警官から壁への落書きは器物損害罪に当たるため、前科もつくし罰金も高額だと聞く。すると、ユキオは怖気づいてしまい突如、グラフィティアートをやめると言い出すのだった。

ユキオの目当てが身体だけだったと知った愛菜。彼女は怒り出し学に頼んでユキオと直接、話し合おうとする。待ち合わせ場所はファミレスの駐車場だったが、ユキオの興味はすでにグラフィティアートから年下のギャルへと変わっていた。愛菜のしつこい呼び出しにファミレスの外へ出てきた学だったが、そこへ女子高生ギャング団が現れ、学は彼女達に酷く痛めつけられてしまう。

アズミ・ハルコは行方不明の結末・ラスト(ネタバレ)

ビデオ店にやって来た春子は、ようやく曽我を捕まえ先の予定を決めようとする。だが、彼は彼女に対し冷たい態度。春子は曽我にとって何だったのか。将来のことを聞こうとした春子に、曽我ははっきりと春子との未来はないと断言。だが、彼女は曽我を諦められず、追い縋ったが結局、捨てられてしまうのだった。数日後、曽我は実家を売却。家財道具も廃棄処分となり家は破壊された。

春子の実家には認知症の祖母と介護に疲れた母、我関せずの父がいる。28歳の失恋は深い痛手となり結婚への道も最早、閉ざされた。彼女は母親に頼まれたトイレットペーパーを買いに家を出て、それっきり姿を消してしまうのだった。

女子高生ギャング団に学が襲われたことで、自分にも塁が及ぶと思ったユキオは、キルロイを解散。グラフィティアートの件は封印することになった。勝手なユキオに愛菜の恋心も踏み躙られる。しかしその後、学たちキルロイの作品に目をつけたアートディレクターから連絡が入り、遊園地再建のイベントで作品の展示会をしないかという話が舞い込む。

製作の指揮は学がやることになったが、そこへユキオが現れ話題になったのは自分のお陰だと宣う。そして、彼は自分勝手なことにキルロイを復活させようと言うのだった。だが当日、展示会には全くお客さんが訪れず、彼らの期待はあっさりと崩される。
その日の夜、愛菜が金属バッドを持って展示会場へ現れる。彼女は自分を踏み躙った男どもに復讐するために来たが、そこへ春子が現れ彼女へとアドバイスをした。

春子は言う。復讐をするなら、相手よりも幸せになればいいと。そして、苦しいなら一旦、姿を消して新たに生き直せばいいのだと。女子高生ギャング団も然り、愛菜も然りである。
翌朝、目覚めた愛菜は遊園地から叫びながら走り去る。そして、映画館で騒いでいた女子高生ギャング団も警察の包囲網を掻い潜り、一目散に走り去った。彼女らの表情は一様に清々しく、人生を謳歌しているようであった。

アズミ・ハルコは行方不明の感想・評価・レビュー

ユキオと学が観て魅了された映画は世界的に有名な覆面アーティスト、バンクシーの初監督作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』。この作品は今も尚、人気があり大勢の若者が影響されている。ただ、キルロイの2人がやったのは模倣だと思うので、やっていることは遊びにしか見えない。20歳の愛菜は誰が見てもイラつく女で、ユキオがうんざりするのも頷ける。彼女が踏み躙られたのはほとんどが自分のせいだが、春子の場合は完全に男のせいである。

終盤で女子高生ギャング団が映画館から逃走するシーンが非常に素晴らしい。メンバーの中には明らかに年配の女性もおり、若者だけではなく女性全般に希望を与えるようなシーンだと思う。女子高生、20歳、アラサーの女性に注目してそれぞれの境遇をリアルに描き、女性に負けるなとエールを送っている。(MIHOシネマ編集部)

この記事をシェアする