映画『ビリギャル』の概要:学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に合格した様子を描く、実話をもとにしたストーリー。慶応義塾大学を目指し勉強を始めたギャルが成長する姿と、それを見た周りの人達が影響を受けていく感動作。
映画『ビリギャル』の作品情報
上映時間:117分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:土井裕泰
キャスト:有村架純、伊藤淳史、野村周平、大内田悠平 etc
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映画『ビリギャル』の登場人物(キャスト)
- 工藤さやか(有村架純)
- 中高一貫の私立高校で勉強をせず遊んでいたため、学年でビリの成績になっていた。あるキッカケで慶応義塾大学に受験することを決意し、猛勉強を始める。
- 坪田義孝(伊藤淳史)
- さやかの塾の担任。さやかが慶応義塾大学を目指すキッカケを与えた。受験勉強をしている間も常にさやかの可能性を信じている。
- 工藤あかり(吉田羊)
- さやかの母親。小さい頃から娘のことを信じ肯定し続けてきた。慶応義塾大学への受験も、周囲に何を言われても娘を信じ応援する。
映画『ビリギャル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ビリギャル』のあらすじ【起】
さやかは小学生の頃、周囲に馴染めず友達が出来なかった。心配していた母は、ある中学校の制服を見て目を輝かせているさやかを見て、その私立高校に入学させることにした。その学校は中高一貫のため、好きなことをして6年間楽しめばいいと言われたさやかは中学・高校と全く勉強せず、学年ビリの生徒となっていった。また、中学・高校でついに友達ができたさやかは、友達と遊ぶことに夢中になっていた。
高校2年のある日、さやかの鞄の中から煙草が見つかり停学処分になってしまう。心配した母親はさやかに塾に通う様に勧める。とりあえず入学テストを受けに行ったさやかが出会ったのは、坪田という先生だった。坪田先生は大きな目標を持つべきだと言い、半ば強引に慶応義塾大学を目指すことに決めてしまった。
学校に復帰したさやかは、クラス担任からクズ呼ばわりされた悔しさで慶応を目指すと宣言する。クラス担任は、さやかが受かれば裸になって逆立ちで校庭を歩くと言った。そのやり取りがきっかけで、さやかは本気で慶応を目指し勉強することに決めた。
映画『ビリギャル』のあらすじ【承】
本気になったさやかは小学4年生のドリルからやり直した。友達と遊んでいる間でもドリルを続け着実に学力をのばしていく。更に、論文が苦手なさやかは本を沢山読むようにと指導される。言われたことを素直に受け止め実行し、着々と学力を伸ばしていった。
さやかの父は昔から、さやかの弟を甲子園に行かせようと熱血指導をしていた。そのため娘のさやかが慶応を受験すると行っていても興味を持たず、受かるわけがないと一蹴するだけだった。
また、さやかの学校の担任は坪田を訪れていた。さやかが学校の授業そっちのけで受験勉強をするため、変な期待をさせない様に坪田に釘をさしてきたのだ。しかし、坪田はさやかの可能性を信じていると話し、それを聞いていたさやかは更にがんばろうと決めた。
そんな中、坪田がさやかの母親を呼び出した。スタートが遅すぎたため、このままでは慶応合格に間に合わないというのだ。そのために塾を週6日コースに変更するよう勧めた。常にさやかを応援していた母親は、積み立てたお金をおろし、親戚に借金して塾の費用を準備した。足りない分は夜に働いて補てんすることにした。
母の気持ちに応えようと、受験勉強を頑張るさやかの姿を見ていた友達は、受験が終わるまでさやかと遊ばないことを決心する。さやかはその応援にも応えるべく、髪を切り、ださい服を着て遊びたい気持ちを抑えることに努めた。
映画『ビリギャル』のあらすじ【転】
受験勉強に夢中になるあまり、学校の授業は寝ていることが増えた。そのため母親が学校に呼び出された。母親は、さやかが夜遅くまで塾で勉強し、塾から帰ってからも寝ないで勉強しているので許してほしいと伝えた。根負けした担任は、せめて目立たない様に寝てくれと話した。
母親の応援のおかげもあり、偏差値30だったさやかが、英語は偏差値60まで伸びていった。しかし、模試判定はなかなか合格圏内にとどかず焦り始める。
家庭では弟が野球をやめたいと言い出し、父と喧嘩していた。頑張っても周りに追いつけず、出来もしない夢を追いかけたくないと言う。そして、姉のさやかにも、受かるわけがない慶応受験なんて止めればいいと言った。
模試では何度もE判定を受け、合格圏内のB判定にならない。本当に受かるのか自信が持てなくなったさやかは、坪田先生に慶応を諦めたいと言い出した。落ち込んでいるさやかに、母はやめてもいいと言った。さやかは、坪田が慶応義塾を見に行ってみたらどうかという話を思い出し、母と慶応に向かった。そこで活き活きと生活する学生達を見て、やはり慶応に入りたいと奮い立ち、もう一度頑張ってみようと心に決めた。
映画『ビリギャル』の結末・ラスト(ネタバレ)
さやかの模試はC判定まで上がっていた。さやかは文学部と総合政策学部を受けることにしていたが、総合政策学部は記念受験であり本命は文学部だった。
滑り止めで受ける大学の受験当日がやってきたが、あいにくの大雪で交通機関が止まっていた。しかし、驚くことに父親がさやかを送っていくと言い出した。今まで興味を持たなかった娘のことを見直し、自分が間違っていたと認めたのだった。父親は受験会場に向かう娘の後ろ姿に声援を送った。そして、さやかはその大学に合格した。
そして、本命の慶応義塾大学・文学部の受験日がやってきた。しかし、受験会場で缶コーヒーを一気飲みしたのが原因で腹痛が起こり、試験中に何度もトイレに駆け込んでしまい試験に集中できずに終わった。翌日、総合政策学部での試験だった。配点比率が高いと言われている論文が始まった時、坪田先生から言われたアドバイスを思い出して集中した。そして、同時に坪田先生が応援し信じてくれた言葉も思い出していた。
慶応義塾大学・文学部の結果発表の日、結果は不合格だった。坪田に電話で報告した後、母親や友人に励まされ1日を過ごした。しかし、翌日の総合政策学部の発表では見事に合格していた。さやかは真っ先に塾に行き報告し、応援していた周囲の人達も涙を流して喜んだ。一緒にがんばってきた坪田先生は、さやかに手紙を送った。その手紙には、1年間頑張り続けたさやかの姿はとても輝いていて眩しかったと書いてあった。
映画『ビリギャル』の感想・評価・レビュー
大学に受かるために猛勉強する、さやかの真っ直ぐで諦めない純粋な気持ちや、サポートする母親の思い、受かってほしいと応援する友達など、様々な角度から人の気持ちを表しており、心温まる映画だと感じた。また、塾講師の坪田先生ならではの教え方や、さやかとのやりとりが面白く笑えるシーンもある。さやかが父親に受験場所まで送り出されるシーンはうるっとした。受験を決めた機に家族が変わりだし、弟と父親、さやかと父親との間にあったそれぞれの思いが和解する場面も感動した。(女性 20代)
実話を元にした映画という触れ込みだけに、とても感情移入しやすかった。高校時代とは自分がどういう人間であるのかという疑問との闘いの日々でもある。学生らしい充実した青春の裏側にある家庭環境は、誰しも抱える問題だろう。
そんな時期に自分の存在を認めてくれて、才能や力を引き出してくれる人と出会えることは人生の財産である。ビリギャルは思ったほど不良でも落ちこぼれでもない割と普通の女の子という感想。有村架純はどんな格好をしていても可愛らしく、道に迷いがちな年齢で正しい方向に導いてくれる誰かがいると人は輝けるし、がんばれるということがよくわかる映画。(女性 30代)
実話ともあり、展開としては想像しやすい内容の映画なのだが、だからこそ努力はちゃんと実るという事を目の当たりに出来るような内容となっている。だからといって、スタートが遅くても勉強すれば挽回できるというものではなく、最初から頑張っていればもっと道のりは平坦だっただろうが、そもそもそうであれば逆に高望みもしないのだろうとも思ってしまう。やはり、人間が頑張る原動力の一つには、こういった反骨精神が大切なのかもしれないと考えさせられる作品であった。(男性 30代)
この作品は素直に感動する、誰が観てもおもしろいと思える映画だと思う。
大学受験を経験したことがある人には共感できるポイントが山ほどあり、その点でも楽しめた。実話が元になった作品なのでとてもリアルに描かれていて、思わず自分と重ね合わせてしまうのだ。
伊藤淳史演じる塾講師は、大学受験だけでなく人生において自分を導いてくれる、とても尊敬できる人間であるように感じた。自分にもこんな存在が近くにいれば、もっと頑張れたのかもしれないと思ってしまうほどだった。(男性 20代)
本作は、遊ぶことしか考えていなかった成績学年最下位のギャルが、たった1年で偏差値を40上げて慶応義塾大学に合格したという実話を映画化したもの。
「意思のあるところに道は開ける」という台詞のように、周囲の家族や友人たちに支えられながら目標に向かって成長していくさやかの姿に、強い志や目標を達成することの素晴らしさを感じた。
さやかの才能や良いところを引き出してくれる良き指導者の坪田先生の存在や、娘をずっと信じ続けた母の存在は大きかっただろう。
モチベーションアップにもなるので受験生にもお勧めしたい作品。(女性 20代)
キャスティングがとても良いと思います。有村架純演じるさやかはとても素直で可愛く、塾の問題に対するおバカな回答も発想が豊かで楽しかったです。伊藤淳史と吉田羊からは、子供を全力で信じる熱い想いが伝わってきました。
田中哲司の、愛情表現が下手な父親も良かったです。塾長のあがた森魚も味があるし、クズ呼ばわりしながらも生徒のことを心配していそうな教師役、安田顕も存在感がありました。
夢に向かって頑張ること、家族愛、友情、どれもありきたりなテーマなのに真っすぐ心に響いてきて感動しました。熱い気持ちを思い出したい時にはこの映画を観たいです。(女性 40代)
みんなの感想・レビュー
自分の受験時代を思い出す感慨深さ、受験期に子供との接し方から生まれる葛藤、自分の夢を応援してくれる大切な友達、見る人によって様々な楽しみ方ができる本作品。結末がわかっていてもドキドキしてしまうストーリーの構成も個人的に良い。
母(ああちゃん)役の吉田羊がハートフルな演技をしており、塾の費用のシーンではウルっと来る人も多いだろう。涙を伴うシーンは彼女の存在が少なからず絡んでくることは間違いない。