タカコは美しい女性だったが、不倫の恋を繰り返し独身のまま32歳になった。大きな恋が終わった後、タカコは結婚したいと思うようになる。婚活を行い、2人の対照的な男性と出会った。
映画『美人が婚活してみたら』の作品情報
- タイトル
- 美人が婚活してみたら
- 原題
- なし
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年3月23日(土)
- 上映時間
- 89分
- ジャンル
- ラブストーリー
- 監督
- 大九明子
- 脚本
- じろう
- 製作
- 藤原寛
早坂晃
大森氏勝
田中美幸
八尾香澄 - 製作総指揮
- 片岡秀介
- キャスト
- 黒川芽以
臼田あさ美
中村倫也
田中圭
村杉蝉之介
レイザーラモンRG
市川しんぺー
矢部太郎 - 製作国
- 日本
- 配給
- KATSU-do
映画『美人が婚活してみたら』の作品概要
漫画アプリ「Vコミ」で連載中の、とあるアラ子原作の人気漫画を元に制作された作品。黒川芽以が主演を務め、美人だけれども恋愛に問題を抱え、結婚しようと婚活を頑張る女性を演じている。中村倫也や田中圭など今まさに人気の俳優達が黒川の相手役を務め、村杉蝉之介や市川しんぺーなど個性的な俳優達が脇を固めている。お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうが、本作で映画脚本家デビューを果たした。『勝手にふるえてろ』(17)で「第30回 東京国際映画祭・コンペティション部門・観客賞」を受賞した大九明子が監督を務めている。
映画『美人が婚活してみたら』の予告動画
映画『美人が婚活してみたら』の登場人物(キャスト)
- タカコ(黒川芽以)
- WEBデザイナー。32歳。美人。付き合った後に相手が既婚者だと発覚する。そんな恋愛を3回繰り返している。
- ケイコ(臼田あさ美)
- タカコの親友。結婚しており、義母と同居している。実は結婚生活に悩みを抱いている。
- 園木(中村倫也)
- 商社マン。恋愛に対して奥手。ちょっと変わっているが、お人好しの好青年。ファッションセンスがない。
- 矢田部(田中圭)
- 歯科医。バツイチ。イケメン。結婚願望はない。自分に自信がある。
映画『美人が婚活してみたら』のあらすじ(ネタバレなし)
タカコは美しい女性だったが、不倫による不毛な恋愛を繰り返し、気づけば32歳になっていた。ある大きな恋が終わり、タカコの心は疲れ果てていた。そんな時、親友のケイコかた何かやりたいことはないのかと質問される。タカコの脳裏に浮かんだのは、結婚の2文字だった。それから、タカコの死に物狂いの婚活が始まった。
タカコは2人の男性と出会った。1人はちょっと変わっているお人好しの青年・園木。もう1人は、結婚する気があるのかよく分からないバツイチの歯科医・矢田部。タカコは2人の間で揺れ動き、逢瀬を重ねていく。
タカコは結婚生活のことを考えておらず、結婚すること自体が目的になっていた。ケイコはそんなタカコに苛立ち、口論になった。タカコは幸せになるために悩み、もがき苦しんだ。
映画『美人が婚活してみたら』の感想・評価
漫画アプリ「Vコミ」で連載中の人気漫画を映画化
本作品は漫画アプリ「Vコミ」で連載中の漫画を元に作られている。原作の漫画は累計1000万PVを獲得し長期間ランキング1位を記録するなど、女性を中心に高い支持を得ている。そんな人気作品の監督を務めたのは、女優やタレントとしても活躍していた大九明子である。大九は松岡茉優が主演を務めた作品『勝手にふるえてろ』(17)で「第30回東京国際映画祭・コンペティション部門・観客賞」を受賞している。
脚本を担当したのは、お笑いコンビ「シソンヌ」として活躍中のじろうである。「シソンヌ」は「第7回キングオブコント」の王者で、同期にはチョコレートプラネットやエド・はるみなどがいる。じろうは映画の脚本を担当するのは本作が初めてではあるが、コントのネタを考えたり短編小説を連載していたりと、執筆することに長けている人物である。
話題の俳優達が出演!
主人公のタカコを演じたのは、女優の黒川芽以。黒川は2019年に公開予定の映画に、本作を含めて5作品も出演している売れっ子女優である。美人だが不毛な恋愛を繰り返し、自分を見失ってしまうタカコを見事に表現している。
そんなタカコと恋をする男性を演じたのは、俳優の中村倫也と田中圭である。中村は「Yahoo!検索大賞2018・俳優部門」を受賞するほど、昨年著しい活躍を見せた俳優である。日本テレビ系列の連続ドラマ『今日から俺は!!』やテレビ東京系列のスペシャルドラマ『東野圭吾 手紙』など様々な作品に出演しており、「カメレオン俳優」と呼ばれている。
田中はテレビ朝日系列の連続ドラマ『おっさんずラブ』で主演を演じ、「第97回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演男優賞」や「東京ドラマアウォード2018・主演男優賞」など様々な賞を受賞している。
個性的な出演者達
脇を固めているのは、個性的な俳優や芸人達である。平凡な既婚者男性役として、お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎が出演している。また矢部だけではなく、おしゃべりな男性役としてお笑いコンビ「レイザーラモン」のレイザーラモンRGが出演していたり、一軒家を持っている男性役としてバンド「グループ魂」のメンバーである村杉蝉之介が出演したりしている。本作ならではのユニークなキャスティングとなっている。
矢部や杉村達のような個性的な俳優や芸人達が脇を固めているからこそ、物語が重くなり過ぎず、くすりと笑える楽しさが作品の中に絶妙に盛り込まれている。彼らが主人公達とどのように関わっていくのか、注目しながら見るのも楽しいと思う。
映画『美人が婚活してみたら』の公開前に見ておきたい映画
勝手にふるえてろ
大九明子の代表作で、監督・脚本を担当している。小説『蹴りたい背中』で「第130回芥川賞」を受賞した綿矢りさ原作の小説を元に制作されている。松岡茉優が主演を務めており、自分勝手で夢見がちなヒロイン・ヨシカを演じている。映画監督の黒沢清や小説家の羽田圭介が、本作を絶賛している。
24歳の江藤良香(通称ヨシカ)は生まれてこの方彼氏はおらず、絶滅した動物が好きという少し変わった女性だった。ヨシカは中学の同級生「イチ」のことがずっと好きで、10年間脳内で片想いしていた。そんなある日、同僚の「ニ」に告白される。ヨシカは人生で初めて告白されたことに浮かれるが、「ニ」に対して特別な感情が抱けずにいた。妄想とリアル、2人の男性の間で揺れ動くヨシカの恋の行方とは!?
詳細 勝手にふるえてろ
ねこにみかん
黒川芽以の代表作で、ヒロインの真知子を演じている。黒川の相手役を務めたのは、日本テレビ系列の連続ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で俳優デビューを果たした大東駿介。和歌山県でロケが行われており、自然豊かな場所が物語の舞台となっている。複雑な家庭を軸に、「家族とは何か」「愛とは何か」を問う物語になっている。
これは「不思議な絆」で繋がった家族の物語である。真知子は家族に挨拶するため、婚約者である智弘の実家を訪れた。智弘の家族は、少し複雑な関係で繋がっていた。次男の隆志、長女の由美、次女のさやかは全員高校2年生だった。内縁の妻が3人おり、それぞれ母親が違うのだ。平穏に仲良く暮らしているかのように見えたが、実は皆それぞれ複雑な思いを抱えていた。
詳細 ねこにみかん
愚行録
臼田あさ美と中村倫也の代表作。臼田は本作で「第39回ヨコハマ映画祭・助演女優賞」を受賞している。「第135回直木賞」の候補にもなった、貫井徳郎原作のミステリー小説を元に制作された。妻夫木聡が主演を務め、満島ひかりが妻夫木の妹役を務めた。キャッチコピーは「仕掛けられた3度の衝撃。あなたの日常が壊される」で、予想外の展開が楽しめる作品となっている。
週刊誌「週刊テラス」の記者である田中武志は、一年前に起きた田向一家殺害事件を調べることにした。上司は武志の妹の光子が育児放棄で逮捕されていたこともあり、やりたいようにさせてやることにした。武志は現場を確認したり、田向一家と関わりがある人達から話を聞いた。それにより、幸せそうに見えた田向一家の新たな姿が見えてきた。
詳細 愚行録
映画『美人が婚活してみたら』の評判・口コミ・レビュー
「美人が婚活してみたら」女同士の友情が続いてたとして「既婚/未婚」の意識の壁は高く分厚い。婚活する未婚の美人と、彼女を応援する既婚の友達。婚活が進めば進むほど、2人の中にある壁が露わになる。互いのリアルの違いがこの映画の裏テーマなのかも知れない。あ、あと田中圭ファンは必見。エロい。 pic.twitter.com/d5xTk8uKwR
— 窓の外 (@madosoto) 2019年3月23日
「美人が婚活してみたら」鑑賞。
女性があるあると感じるであろうエピソードてんこ盛りのような作品。
でもコメディなのか現実的なシリアス物なのかちょっと中途半端になってしまったかな、大九監督「勝手にふるえてろ」が良質なコメディだったので少し残念。
臼田さんの存在がピリッと良かった。 pic.twitter.com/bLWzhPrrNY— じゅん坊 (@junbou830) 2019年3月23日
『美人が婚活してみたら』(3月試写会③)
去年TAMA映画祭で観たので2回目。相変わらず園木さんは可愛く(私的に今まで観た中村倫也が演じた役でベスト3には入る可愛さ)矢田部さんの色気といったらすごい…。これは観ないと伝わらない!大九監督が表現する女性の弱さと強さにとても共感する。#びじこん— Lita (@Lita1224710) 2019年3月16日
「美人が婚活してみたら」@HTC渋谷
「勝手にふるえてろ」同様、東京の周縁(今回は、東京の東側)が舞台になっているのが面白い。手や光の映像モチーフも効いていて、コメディ的なオープニングからシリアスなドラマに変容する過程が見事で、大九明子監督の面目躍如。「勝手に」より良いんじゃないかな?— 三田 ドミニク (@hunger_city) 2019年3月24日
『美人が婚活してみたら』鑑賞。原作未読。大九監督、シソンヌじろうという好きな人の組み合わせだったので楽しみにしてました。“美男美女の悩み”とは縁遠い暮らしなので『勝手にふるえてろ』のときほど共感はできなかったけど、会話のやりとりや黒川芽以のかわいさで割と楽しめました。
★★★☆☆— 橋本裕 (@umbil01) 2019年3月24日
映画『美人が婚活してみたら』のまとめ
主人公のタカコのように3度も相手が既婚者だと知らずに付き合ってしまうことは珍しいと思うが、婚活に振り回されて自分を見失ってしまうことはよくあることだと思う。結婚を意識するあまり、結婚後の生活が思い描けていなかったり誰が本当に好きなのか分からなかったり、タカコに共感できる部分は多いと思う。それだけではなく、結婚生活に悩みを抱えているケイコや結婚に興味がない矢田部など様々な人が登場するため、色んな角度から「結婚」について考えられる作品になっている。
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