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映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』の概要:ウィンブルドン五連覇を狙うボルグと、アメリカから現れた新星マッケンロー。常に冷静さを失わない氷の男と、暴言と共に熱い野心を胸に秘めた男が、歴史に刻まれる壮絶な試合を繰り広げる。

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映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』の作品情報

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

製作年:2017年
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史
監督:ヤヌス・メッツ
キャスト:スヴェリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ、ステラン・スカルスガルド、ツヴァ・ノヴォトニー etc

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』の登場人物(キャスト)

ビヨン・ボルグ(スヴェリン・ドグナソン)
少年の頃からテニスが好きで、腕も良かった。少年期は気性が荒く、すぐにキレる性格だったが、レナートというコーチから指導されたことで、冷静さを身につけていく。15歳でデ杯を優勝し、その後も最年少で連勝したことから、世界中から注目される。同時にプレッシャーも重くのしかかることになり、ウィンブルドン五連覇を前に異常なほどナーバスになっていく。
ジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)
アメリカから現れた新星。ボルグに憧れてテニスを始め、彼を真似てヘアバンドを付けている。プレイ中の暴言が多く、ブーイングをもらうことが多い。ストイックなボルグとは対照的に、酒もファストフードも大好き。ヒーローと称されるボルグに対し、悪役と表現されることに不満を感じている。

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のあらすじ【起】

1980年、ビヨン・ボルグはウィンブルドン選手権の五連覇を狙っていた。そんな彼の行く手を阻むのは、彗星の如く現れたアメリカのジョン・マッケンロー。世間は二人の対決を心待ちにしていた。

ウィンブルドンの五連覇は偉業だった。この偉業を前に、ボルグに掛かる重圧もまた、凄まじいものになっていた。ただでさえ、ナーバスになるというのに、二年後のエキシビションの仕事の話や、恋人との結婚式の予定などが重なり、苛立ちは募るばかりだ。

ボルグは少年時代からテニスの腕は良かった。だが、気性が荒く、すぐにキレてしまう欠点を持っていた。変わるきっかけとなったのは、デ杯の監督をしているレナートとの出会いだった。彼にコーチをしてもらったことで、その才能を大いに開花させていったのだ。

最高のプレイのために、ボルグは入念な準備を怠らなかった。室温、ラケットのコンディション、移動の車、コートでの椅子、タオルの枚数などは、全て同じになるように管理。日々の瞑想やコートのラインは絶対に踏まないなど、完璧な独自ルールの中に身を置き、常に自分を最高の状態にキープしようとするストイックな男だった。

迎えた一回戦、ボルグの相手はノーシードの選手だったが、偉業達成のプレッシャーの前に苦戦を強いられる。だが、なんとか勝ち進むことができた。

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映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のあらすじ【承】

少年時代、マッケンローはボルグに強い憧れを持っていた。彼は子供の頃からヘアバンドを付けてプレイしていたが、それはボルグを真似てのことだった。彼の口の悪さは有名で、試合中も不満を漏らし、審判や相手選手、観客までも挑発するような男だった。そのせいでブーイングをもらうことも多かったが、世間は彼に期待も抱いており、ボルグの連覇を止め、新たな世界王者の誕生を夢見ていた。

二回戦、マッケンローは試合中に鳩の鳴き声がうるさいとクレームを付ける。ボルグと一緒にテレビで試合を見ていた恋人は、彼は試合に集中できていないと言ったが、ボルグはそうは思っていなかった。マッケンローは暴言を吐いて、周りをイラつかせることにより、その場を掌握していた。ボルグには、それがよく理解できていた。

三回戦、フローリーと対戦したボルグは、相手に先手を取られ、調子が上がらない。雨が降り出したため、試合が中断された。ボルグは順延を希望したが、レナートはそれを許可しなかった。順延しても変わらない、戦うんだと説得された彼は、試合再開後、フローリーに勝利する。だが、倍増したプレッシャーにナーバスになったボルグは、レナートに当たりだし、言うことを聞かない彼にクビだと告げて追い出してしまった。

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』のあらすじ【転】

ボルグはレナートの指導のもと、15歳でデ杯に出場。彼から感情を抑えることを学び、世界ランク20位の選手を相手に勝利する。瞬く間にスターとなったボルグは、その後も全仏オープン、ウィンブルドンを史上最年少で優勝する快挙を成し遂げた。

マッケンローは準々決勝へ進み、同胞のフレミングと対決。試合直前にフレミングがサポーターを無くすというアクシデントを起こす。彼はマッケンローが隠したのだと疑ったが、確認する時間はなく、そのまま試合へ。調子を狂わせたフレミングを、マッケンローは容赦なく攻撃し、勝利を収めた。試合後、フレミングはマッケンローに言った。お前は優勝し、世界一位になれるだろうが、偉大な選手にはなれない。嫌われ者のお前には誰も憧れない、と。

マッケンローを全面に押し出した応援広告が打たれることになった。だが、そこに書かれていたのは“紳士 VS. 反抗者”という文字だった。それを見たマッケンローは複雑な表情を浮かべる。

セミ・ファイナルが始まり、ボルグはゴットフリートと対決。ファーストサーブをミスしたせいで苦しい出だしとなったが、なんとか決勝へと駒を進めた。対するマッケンローはコナーズと対戦。相変わらずの暴言でブーイングの嵐が巻き起こる。だが、彼はコナーズを破り、決勝へと勝ち上がってきた。

試合後の会見はマッケンローを苛立たせるものだった。マスコミは試合中の態度の質問ばかりで、テニスについては何ひとつ触れなかったからだ。マッケンローは、プレイに全てを賭けている、お前らには分からないと言い残し、会場を後にした。

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』の結末・ラスト(ネタバレ)

遂に決勝の時がやってきた。試合直前、ボルグのロッカーにレナートが姿を現した。不安に陥っていたボルグは、彼のおかげで初心を思い出し、冷静さと集中力を取り戻していった。

決勝戦が始まった。ボルグは大歓声で迎えられたが、マッケンローが登場するとブーイングが飛び交った。だが、第一セットはマッケンローが勝利を収める。サーブ&ボレーで先制すると、流れを自分のものにし、ボルグの調子を狂わせたのだ。しかし、ボルグも負けてはいない。第二セットは打って変わってボルグがゲームを制し、勝利を手にした。そのまま第三セットも勝利を手にし、優勝まであと一歩のところまで迫っていく。

マッケンローは後がなくなり、胸中は穏やかではないはずだった。だが、決勝での彼は今までと違い、得意の暴言は一切、口にしていなかった。途中、明らかに誤審と思われる判定が下され、ボルグに点が入る。だが、それでもマッケンローは無言を貫き通した。そこから試合の流れが変わり、彼がポイントを得るようになっていく。

そのおかげで、ボルグはマッチポイントを落とし、タイブレークに突入した。逃げ切りたいボルグに対し、必死に食らいつくマッケンロー。粘りに粘った結果、ボルグは7回もマッチポイントを得ていたが、それを全て抑えられ、第四セットはマッケンローが勝利を得た。

最終セットも死闘は続いたが、あれだけ抑えられたにも関わらず、集中力やメンタルを失わなかったボルグは、マッチポイントを獲得。培った冷静さでマッケンローのボールを見事に切り返し、遂に優勝を手にした。

ボルグの五連覇に会場は沸き、敗れたマッケンローは悔し涙をタオルで隠した。だが、観客は今まで見せたことのない紳士的なプレイを称賛し、彼に総立ちで拍手を送った。マッケンローは英国人の心を勝ち取っていったのだ。

空港で偶然に顔を合わせたボルグとマッケンローは互いに挨拶を交わした。君が勝っていたと言うボルグに、来年は勝つと返したマッケンロー。二人はハグをして別れたが、翌年、マッケンローは宣言通り、ボルグを倒して世界王者となった。その年、ボルグは26歳の若さでテニスプレイヤーの引退を宣言した。

その後、二人は親友となり、ボルグはマッケンローの結婚式の付添人を務めるほど仲良くなった。かつての最大のライバルは、最高の友となったのだ。

映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』の感想・評価・レビュー

無駄な脇道に逸れず、終始、二人の心にピントがあったストーリー展開が素晴らしい。回想もスピード感を殺すことなく配置されている。二人の苦悩や苛立ちが本作のベースだが、その気持ちがちゃんと伝わってきながら、スルスルと終わりまで見せきってしまう編集力に脱帽。相当に練習を積んだであろうスヴェリン・ドグナソンとシャイア・ラブーフのプレイシーンは、十分な説得力を生み出している。マッケンローの印象を変えるのに十分に値する作品。(MIHOシネマ編集部)


テニス界の伝説、ビヨン・ボルグとジョン・マッケンロー。王者と悪童がそれぞれの苦悩を抱えながら、試合に臨む様子が描かれています。話の展開に緩急は無く、悩み・回想・試合を繰り返す淡々としたものですが、心情描写がとても丁寧で惹きこまれます。メディア、観客、パートナー、自分以外は全て敵、自分は完全な孤独だと、勝ち進むにつれて精神的に追い込まれていく。一芸で世界の最前線にいる人間の感情が痛いほど伝わって来ました。汗一つ流さない選手は気になりましたが、試合のラリーも手に汗握るもので素晴らしかったです。(男性 20代)

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