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映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)が公開されてから、約20年の月日が流れた。バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に所属するメンバー達は、最後の世界ツアーを行い活動に終止符を打つことを決定した。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の作品情報

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス

タイトル
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス
原題
Buena Vista Social Club:Adios
製作年
2017年
日本公開日
2018年7月20日(金)
上映時間
110分
ジャンル
ドキュメンタリー
音楽
監督
ルーシー・ウォーカー
脚本
不明
製作
クリスティン・コーウィン
ザック・キルバーグ
ジュリアン・カウセリー
ビクター・モイヤーズ
アッシャー・ゴールドスタイン
製作総指揮
ガブリエル・ハモンド
ダニエル・ハモンド
ルーシー・ウォーカー
ジェイソン・ラスト
ビム・ベンダース
ビル・ロード
トム・コルボーン
アンドリュー・ベイカー
ラッセル・スミス
キャスト
オマーラ・ポルトゥオンド
マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール
バルバリート・トーレス
エリアデス・オチョア
イブライム・フェレール
製作国
イギリス
配給
ギャガ

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の作品概要

1999年に公開された『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の続編に当たるドキュメンタリー映画。バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に所属するメンバー達は、最後の世界ツアーを行い活動に終止符を打つことを決定した。この作品は、その最後の世界ツアーを元に作られた作品である。バンドのメンバー達は最後の世界ツアーにどんな思いを抱いているのだろうか。また、彼らが奏でるキューバ音楽とは、一体どのようなものなのだろうか。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の予告動画

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の登場人物(キャスト)

オマーラ・ポルトゥオンド
バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヴォーカル。ラテン・グラミー賞を受賞したこともある、歌手として優れた人物。
マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール
バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」でトランペットを担当している。キューバ音楽界で、50年以上活躍し続けている。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』のあらすじ(ネタバレなし)

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』が1999年に公開された。この作品は、ライ・クーダーがプロデュースし、グラミー賞を受賞したアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に参加したミュージシャン達の、日常や演奏風景を収録したドキュメンタリー映画である。

それから約20年の月日が流れ、バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に所属するメンバー達は、最後の世界ツアーを行い活動に終止符を打つことを決定した。この作品ではバンドメンバー達がどんな音楽人生を歩んできたのか、「音楽のルーツ」にもスポットが当てられている。そして、彼らが演奏するキューバ音楽だけではなく、キューバの歴史についても語られている。

バンドのメンバー達はどんな思いを抱きながら、最後の世界ツアーに挑んでいるのだろうか?そして、キューバの歴史とはどのようなものなのだろうか?

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の感想・評価

キューバ音楽と歴史

キューバが起源となっているラテン音楽の1つに、「ソン」と呼ばれるものがある。始まりについては諸説あるが、キューバ南東部の都市であるサンティアーゴ・デ・クーバを中心に歌われていたのが最初ではないかと言われている。また、この「ソン」にはキューバに連れてこられたアフリカ人の奴隷も密接に関係している。アフリカの太鼓のリズムが音楽の中に生かされているのだ。

キューバ音楽について調べたら、上記以外にも情報は出てくるのだと思う。だが、この映画に出演するバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に所属するメンバー達は、実際にキューバ音楽を体感し、実際にキューバで生活していた人達である。そんな彼らが、音楽について、また歴史についてどんな思いを抱くのか、きっと文字だけでは分からなかったものが見えてくると思う。

ライ・クーダー

前作『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)の制作の元になったアルバム、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』はアメリカのギタリスト、ライ・クーダーがプロデュースしたものである。バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を知る上でも欠かせない人である。

ライ・クーダーはギタリストを行いながら、歌手や作曲業も行う音楽家として有能な人物である。歌手のノラ・ジョーンズが出演したことで話題になった、映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(08)の音楽を担当している。そんな彼がプロデュースを行ったアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は、賞を受賞したことよりも、キューバ音楽を世に広めた功績の方が大きいと思う。

ミュージシャン達の素顔

観客達はコンサートで見るミュージシャン達の、プロとしてのカッコいい姿しか見られない。だが、このドキュメンタリー作品は、そんなミュージシャン達の素顔を見ることができる。音楽に掛ける情熱や熱い思いだけではなく、実際に生活をしているメンバー達の等身大の姿が見られる。バンドのメンバー達の中には高齢な者もいるため、医療スタッフの健康診断が欠かせない。診察を受けてまでも、皆このラストツアーに懸けているのだ。そんな彼らの姿を見ながらコンサートの音楽を聴くと、また違った思いが込み上げてくると思う。バンドのメンバー達1人1人に人生があり、抱える思いがある。そんな彼らの思いに耳を傾けながら、ぜひキューバ音楽を堪能して欲しいと思う。

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の公開前に見ておきたい映画

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

今作品の前作に当たる作品。『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)を見て、実際にキューバ音楽に興味を持ったと言う人も多いほど、世界中に影響を与えた作品である。監督のヴィム・ヴェンダースは数々のドキュメンタリー作品を撮影しており、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(11)ではアカデミー賞にノミネートされている。

バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のメンバー達は、ニューヨーク・ハバナ・アムステルダムでコンサートを開いた。観客達は音楽の女神に愛されたキューバミュージシャン達の奏でる音楽に酔いしれ、大いに楽しんだ。「第53回エディンバラ国際映画祭・観客賞」を受賞し、ヒットを記録した伝説的なドキュメンタリー映画である。

詳細 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮

天才画家レオナルド・ダ・ヴィンチの人物像と、彼が残した謎に迫ったドキュメンタリー作品。彼に接点がある町と、関わった人々、彼が残した絵から紐解かれていく。余りにも世界的に有名な名前であるが、実際に詳しく説明しろと言われても難しいのではないだろうか。ぜひ、この作品を見て、レオナルド・ダ・ヴィンチとはどんな人物だったのか、改めて知って欲しいと思う。

世界中の小説や映画に登場する「謎多き天才」レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の生まれ故郷であるトスカーナ・ヴィンチ村。彼の才能を開花させたフィレンツェ。そして、円熟期を過ごしたミラノ。3つの街を舞台に、レオナルド・ダ・ヴィンチの人物像に迫っていく。彼が描いた油絵・素描・手稿などが100点以上登場する。彼が『最後の晩餐』に残した永遠の謎の真実とは。

詳細 レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮

SING/シング

劇場主のコアラのバスター・ムーンが、劇場再建に向けて奮闘する様子が描かれている。声優達の美しい歌声でも話題を集めた作品で、日本では51.1億円、アメリカでは6億3408万米ドルの興行収入を得ている。吹き替え版と字幕版で、2通りの歌声を楽しむことができる。

コアラのバスター・ムーンは劇場を再建するため、賞金1000ドルを懸けて歌手のオーディションを開催することにした。だが、事務員の手違いで、賞金額が10万ドルに跳ね上がったチラシが配られてしまう。バスターはオーディションを開催中に賞金額が間違っていることを知り、友人の家を訪ねて何とか助けてもらうことにした。果たして、バスターの劇場再建は成功するのだろうか。

詳細 SING/シング

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』の評判・口コミ・レビュー

映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』のまとめ

ステージ上に立っているバンドメンバー達は本当に楽しそうで、見ているだけでステップを踏みたくなるような音楽が楽しめる。聞いている観客達の表情もバンドマン達と同じように楽しそうな表情をしており、この一体感はなかなか他のコンサートでは味わえないのではないだろうか。バンドのメンバーの中には、高齢になった者達もいる。だが、キューバ音楽に対する情熱は、一切失われていない。その熱い思いと繊細に奏でられる音楽を、この作品を見てぜひ堪能して欲しいと思う。

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