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映画『バーニング・オーシャン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『バーニング・オーシャン』の概要:海上石油掘削施設ディープウォーター・ホライゾンは、作業の遅れを取り戻そうと十分な安全確認を行わずに作業を開始してしまう。その結果、高圧力に耐えられなくなってしまい大爆発を起こしてしまう。

映画『バーニング・オーシャン』の作品情報

バーニング・オーシャン

製作年:2016年
上映時間:107分
ジャンル:歴史、ヒューマンドラマ、アクション
監督:ピーター・バーグ
キャスト:マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス etc

映画『バーニング・オーシャン』の登場人物(キャスト)

マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォールバーグ)
掘削技術のチーフ。希望的観測を好まず、何事も用意周到に行動することを好む。
ジミー・ハレル(カート・ラッセル)
掘削施設主任。ディープウォーター・ホライゾンを7年連続BP安全賞受賞に導いた。適切な指示と対処で部下からの信頼も厚い。
アンドレア(ジーナ・ロドリゲス)
ディープウォーター・ホライゾンの操縦者。
ヴィドリン(ジョン・マルコヴィッチ)
石油会社BPの重役。工期の遅れを取り戻そうと早急な作業開始を望む。

映画『バーニング・オーシャン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バーニング・オーシャン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バーニング・オーシャン』のあらすじ【起】

石油の掘削技術者であるマイク・ウィリアムズは家族と離れて、メキシコ湾沖の石油掘削施設ディープウォーター・ホライゾンへと仕事に出掛けた。掘削施設主任のジミー・ハレル、操縦者のアンドレアたちとヘリに乗り込み海上へと飛び立っていく。

ディープウォーター・ホライゾンは最新鋭の設備を備えた施設で、作業員の数も常時100名以上に上った。契約している石油会社BPは、作業が予定より43日も遅れていることに苛立っていた。

ディープウォーターに到着したマイクたちは現状の説明を求める。前回に来た時は時間が無かったため、十分な安全テストができなかったことをジミーは懸念していた。普段ならセメント・テストが行われるのだが、作業開始を急ぎたいBPの重役ヴィドリンはセメント・テストを行わずに担当会社を帰してしまう。ディープウォーターの近くには泥水を積み込むためにバンクストン号が待機していた。

怒ったジミーはマイクを連れてヴィドリンの所へ殴り込みに行った。セメント・テストはしていないが、正圧テストはクリアしたので問題は無いと言うヴィドリン。それでもジミーは安全のためにも負圧テストは行うべきだと彼を説得した。

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映画『バーニング・オーシャン』のあらすじ【承】

負圧テストが行われ、圧力計が1395PSIという数値を記録する。普通、安全ならば圧力計の数値はゼロから動かないのだが、この数値は警告が出るほどの数値だった。ジミーは作業を開始するのは危険だと判断するがヴィドリンは違った。危険ならドリルパイプから泥水が溢れてくるはずだが、泥水は溢れてきていない。ヴィドリンは、これはブラダー・エフェクト現象だと推察していた。

それを確かめるために、今度は抑圧パイプを使って負圧テストが行われた。針は動いたものの最終的にはゼロを示すという結果が出てヴィドリンの推察が証明される形となる。だが、ドリルパイプの数値は相変わらず高いままだった。担当者から結果を報告されたジミーは、悩んだ末に作業開始の許可を出した。

掘削泥水の除去が始まった。だが、汲み上げる泥水の勢いが止まらなくなる。担当者が危険を察知したのと同時に、ドリルパイプから泥水が溢れ始めてきた。ヴィドリンは一時的なものだと思ったが、その瞬間、ものすごい勢いで泥水が噴き上げてきた。

逆流防止装置のスイッチが押されたおかげで一時的に泥水は抑えられたが、再び高圧力となり泥水はパイプをぶち破ってあふれ出した。ドリルパイプからは大噴出となり、壊れた機械の破片と共に施設中に泥水がまき散らされていった。

ディープウォーターは制御不能となり、掘削穴から泥水と共に噴き出してきた天然ガスに包まれていった。高回転していたエンジンが負荷に耐えられなくなってショートし、その火花がガスに引火して大爆発が引き起こされる。ディープウォーターは一瞬のうちに燃え上がり、大崩壊した。

映画『バーニング・オーシャン』のあらすじ【転】

妻とネット電話で話していたマイクは爆発に巻き込まれたが軽傷で済んだ。彼は重傷者を救命ボートの所まで運ぶと、ジミーを探しに施設内へと戻って行った。シャワーを浴びていたジミーは重傷を負って目も見えなくなっていた。彼を発見したマイクは、パイプを切らないと大変なことになると言うジミーに従い、彼を連れてブリッジへと向かった。

停電が発生し、ディープウォーターが海に流されだした。パイプを切らなくては危険だと判断したアンドレアは緊急停止ボタンを押そうとするが、権限がないと上司に言われ行動を起こすことができない。

ブリッジに辿り着いたジミーは緊急停止ボタンを押してパイプをカットしようとしたが、パイプは切断されず火が治まる気配はなかった。パイプが折れたらとんでもないことになる。ジミーは電力を復旧させてディープウォーターを定位置に戻そうと考える。

ジミーの案を実行するためには補助電力を立ち上げなくてはならない。マイクは炎に包まれる櫓を抜け、補助電力の操作盤に辿り着くと電源を入れた。アンドレアはディープウォーターを操作し、定位置まで動かして固定した。

映画『バーニング・オーシャン』の結末・ラスト(ネタバレ)

避難するため救命ボートの所へと向かったが、定員に達したボートはすでに海上へと漕ぎ出していた。マイクはゴムボートがあることに気がつき、大急ぎでそれを広げると次々に乗り込ませた。だが、マイクとアンドレアが乗り込む前にボートが海上に落下してしまう。

海に飛び込みたかったが、海面は流れ出た石油によって火の海となっていた。考えたマイクはアンドレアを連れて高台へと登って行った。マイクはアンドレアに救命胴衣を付けさせると海へと飛び込むように言った。高台から飛び込めば、燃える海面を飛び越えられるからと。恐怖に囚われてしまったアンドレアは飛べないと叫んだが、マイクは彼女の意識を逸らした隙に海へと投げ込み、自分もすぐに飛び込んでいった。

彼らはバンクストン号からの救助艇に助けられ、先に助けられていたジミーたちと合流した。その後、マイクは家族と再会し、今回の事故について証言した。ディープウォーター・ホライゾンの事故は今までにない最大級の人災事故となり、11名の尊い命が失われる最悪の結果を残すこととなった。

映画『バーニング・オーシャン』の感想・評価・レビュー

ピーター・バーグらしいリアルな絵作りが凄い。徹底的に調べ尽くした結果、細部に至るまで事故の経緯が目で見て分かるものに仕上がっている。特にディープウォーター・ホライゾンが爆発へと向かう様は圧巻で、テンポやカットの繋ぎ方も見事。実話なので面白いという表現は不謹慎だが、単純な筋の物語であるのに1時間50分をあっという間に見せきるエキサイティングさに満ちている。こういった実話は悪役を描くのが難しいがマルコヴィッチが演じたことで説得力が生まれている。(MIHOシネマ編集部)


石油会社の関係者が、見ていて本当に腹立たしかった。利益を追求した結果、被害を受けるのは現場で働く人達なのだろうと思う。海の上というだけでも恐ろしいのに、爆発や火が止まらないというのが本当に怖かった。
マイクを始め、最後まで何とかしようと奔走している作業員たちを見て、爆発に巻き込まれないかドキドキしながら見ていた。映画とは思えないほどリアリティがあって、一度見たら忘れられない作品になると思う。(女性 30代)

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