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映画『チャイルド・プレイ(1988)』あらすじとネタバレ感想

映画『チャイルド・プレイ(1988)』の概要:1988年のトム・ホランド監督の人気ホラー映画シリーズ第一作目。殺人鬼の魂が宿った人形”チャッキー”が、幼い少年アンディの体を乗っ取るために恐ろしい事件を起こしていく。

映画『チャイルド・プレイ』 作品情報

チャイルド・プレイ

  • 製作年:1988年
  • 上映時間:88分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:トム・ホランド
  • キャスト:キャサリン・ヒックス、クリス・サランドン、アレックス・ヴィンセント、ブラッド・ドゥーリフ etc

映画『チャイルド・プレイ』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『チャイルド・プレイ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『チャイルド・プレイ(1988)』のあらすじを紹介します。

シングルマザーの母親カレンと2人暮らしの少年アンディは、誕生日プレゼントにグッドガイ人形が欲しくて仕方がなかった。
経済的に苦しいカレンは、得体の知れないホームレスから格安で”チャッキー”というグッドガイ人形を手に入れ、それをアンディに渡す。
大喜びのアンディだったが、チャッキーに関しての奇妙な言動が目立つようになる。
そして、アンディの周囲では不自然な死が付きまとうようになる。
全てチャッキーがやった事だと主張するアンディは、精神を病んでいると疑われ、病院に収容されてしまう。

電池無しで喋るチャッキーを見て、カレンは真実に気が付く。
そしてマイク刑事の協力で、チャッキーの正体が判明する。

チャッキーの本名はチャールズ・リー・レイという殺人鬼。
仲間に裏切られ、おもちゃ屋でマイク刑事に撃たれて死んだはずだった。
だが、チャールズはブードゥーの魔法で、グッドガイ人形に乗り移り生きながらえていた。

人間の体に戻るためにアンディの命を狙うチャッキー。
アンディは病院から脱走して自宅へ逃げ帰るが、チャッキーは執拗に追ってくる。
アンディを助けに戻ったカレンと刑事マイクによって、心臓を打ち抜かれたチャッキーは、その悪夢の幕を閉じるのだった。

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映画『チャイルド・プレイ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『チャイルド・プレイ(1988)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

人形らしい人形だからこその怖さ

シリーズ5作とスピンオフ作品(チャイルド・プレイ 誕生の秘密)が発表されている「チャイルド・プレイ」シリーズの記念すべき第1作目。
誕生日プレゼントにもらった巷で人気のナイスガイ人形に”チャールズ・リー・レイ”、別名”湖畔の絞殺魔”と呼ばれる凶悪殺人犯の魂が入り込んでいるという設定は、今までありそうでなかった新鮮さがある。
現在でも、人形に魂が入り込んでいて、人間を襲ってくるという設定の洋画ホラーは”チャッキーシリーズ”の他にはほとんど見られない。

チャッキー人形の動きや表情が他のシリーズと比べて少なく、襲い掛かってくるシーンはどことなく間抜け。
しかし、子役アレックス・ヴィンセント演じるアンディとだけ話をする設定なので、人形が勝手に話をするという不気味さや、チャッキーの”人形らしさ”がよく表現されている。
予算の関係で、続編からはチャッキー人形の動きや表情が豊かになった事を考えると、物足りなさを感じる部分も多い。

山も谷も少ないストーリー展開

子役アレックスの迫真に迫る演技は素晴らしく、キャストが最小限なので、わかりやすいストーリーだ。
しかし、チャッキー人形が本性を表して襲い掛かってくる場面が後半の30分程度なのは、あまりにも拍子抜けしてしまう。
最初にチャールズがおもちゃ屋で人形に乗り移ってから、カレンとマイク刑事がチャールズという名前にたどり着くまでも長いし、その前にアンディがチャールズという名前を出しているシーンも無視されてしまっている。

設定は面白いのに、ストーリー展開がのんびりしすぎていて、もっと慌てて欲しい場面が多すぎる。
ブードゥー教のよみがえりの秘術を、うっかりチャールズに教えたという専門家の行動全てはツッコミどころ満載だし、身代わり人形という、大切なものの隠し場所を簡単に教えるなというチャッキーの台詞には、納得せざるを得ない。

ラストシーンの、意味ありげなチャッキーの目と、黒こげで心臓を打ち抜かれた人形は、意味深でゾクっとさせる終わり方だ。


80年代だし、相手は人形だし怖くないと思っていたが、期待を裏切られた。チャッキーの凶暴さが予想以上で、けっこうなバイオレンスだった。霊的ではない、命を狙ってくる殺人鬼の怖さが逆にスリラーとしてハラハラする。

そしてチャッキーが反撃されていく時の身体の質感が、もはや人形ではなくなっていてグロテスクなところが気持ち悪い。ホラー映画としても、電池が無いのに動いていると分かった時の反応など恐怖を煽る演出は文句なしだ。(女性 20代)


映画好きなら知らない人がいないであろう「チャッキー」。ジェイソンやフレディ、ジョーカーなどと並んで悪役の代表的存在ですよね。そんなチャッキーがデビューしたのが今作『チャイルド・プレイ』です。
キャラクターのことは知っていてもいざ作品を見ていると、その残虐性や人形とは思えない悪をむき出しにした行動など知らないことが多く驚いてしまいました。
意外とショッキングなシーンも多いので、観客を驚かせるようなアメリカンホラーが苦手な方は気をつけて鑑賞して下さい。(女性 30代)

映画『チャイルド・プレイ』 まとめ

後に人気シリーズとなり、4、5作目ではコメディ路線に、その後スピンオフ作品も公開されて、現在シリーズ7作目の構想も練られている”チャッキー”という人形の怖さと執念を描いたホラー映画「チャイルド・プレイ」の第一作目。
最初ということもあり、チャッキーの人形らしさが一番出ています。
後のシリーズ作品では、勝手に動き出したり、表情が豊かに変わりますが、この作品のチャッキーはどこまでも人間、しかも凶悪犯の魂が入り込んだ人形であって、それ以上の存在には描かれていません。

大人にはあまり怖くない映画ですが、人形が周囲にあるような年頃に見てしまうと、ちょっとトラウマになるような内容です。
シリーズの中には、年齢制限のある作品が存在するのも当然といえます。

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次作 チャイルド・プレイ2

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