映画『クリード チャンプを継ぐ男』の概要:大ヒットシリーズ『ロッキー』のライバル、アポロ・クリードの息子が主役。伝説クリードの非嫡出子のアドニスは、養母メアリーと平穏に暮らしていた。しかし、次第に父と同じプロボクサーを目指し始める。
映画『クリード チャンプを継ぐ男』の作品情報
上映時間:133分
ジャンル:ヒューマンドラマ、スポーツ
監督:ライアン・クーグラー
キャスト:シルヴェスター・スタローン、マイケル・B・ジョーダン、テッサ・トンプソン、フィリシア・ラシャド etc
映画『クリード チャンプを継ぐ男』の登場人物(キャスト)
- アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)
- 伝説のボクサー、アポロ・クリードの非嫡出子の息子。アポロの妻であるメアリーに少年院から引き取られ、それ以降二人で幸せに暮らしていた。父の影を追い密かにボクシングを練習していたが、ついにプロになることを決意しロッキーのいるフィラデルフィアへ向かう。
- ロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)
- かつて不動のチャンピオン、アポロ・クリードとやりあった最強のライバル。今は引退し妻にも先立たれ、一人でレストランのオーナーとしてひっそり暮らしている。後にアドニスの恩師となる。
- ビアンカ(テッサ・トンプソン)
- アドニスと同じアパートに住む。アーティストとして活躍しているが、進行性の難聴を患っている。アドニスと惹かれあい、恋人関係となる。
- リッキー・コンラン(トニー・ペリュー)
- 現チャンピオンであり不敗王者の名を轟かせる。銃不法所持罪により収監が決まっているため、マネージャーが最後の試合をセッティングしようと目論んでいる。
映画『クリード チャンプを継ぐ男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『クリード チャンプを継ぐ男』のあらすじ【起】
1998年、ロサンゼルスにて少年院に収容されていたアドニス。父のクリードの妻であるメアリーに引き取られる。
その17年後、アドニスはロサンゼルスで会社員として働いている。昇進も叶い養母のメアリーと幸せな毎日を送っているアドニス。しかし、ついボクサーである亡き父の影を追ってしまうアドニスは、メキシコでボクシングの試合に出場する日々を過ごしていた。そして、ついに会社を辞めプロボクサーを目指すことに決める。
父アポロのデルフォイ・ジムに向かうアドニス。プロボクサーたちに勝負を挑むが、そこで初めて素人とプロの壁を目の当たりにする。
屈辱を感じながら帰宅したアドニスは、メアリーに仕事を辞めプロボクサーを目指すことを悟られる。メアリーは父の影を追う必要はないと懇願する。そして、プロボクサーを目指して家を出てしまうのであれば、もう連絡しないでとアドニスに伝えるのであった。
一人フィラデルフィアに来るアドニス。そこで父アポロのライバル、ロッキーに自分のコーチをするよう頼む。しかし、ロッキーはリング上で死んだアポロを想い、ボクサーにはなるなと忠告し申し入れを断るのであった。
映画『クリード チャンプを継ぐ男』のあらすじ【承】
翌日、ピートが監督するニッキージムに入会するアドニス。ここはロッキーがかつて通っていたジムでもあるのだ。そこで、ストイックに練習を打ち込むアドニスであったが、その間何度もロッキーにコーチを申し込んでいた。
そんな中、アドニスは同じアパートに住むビアンカというアーティストの女性に出会う。お互い不幸な過去を持つ二人は、次第に惹かれあいデートを重ねていくのであった。
アドニスの根気に負け、ついにコーチを受けることに決めるロッキー。その日から、ロッキー監修のもと厳しいトレーニングが始まる。
そんなある日、ピートの提案でアドニスと将来有望のレオの試合が決定する。ロッキー宅へ越したアドニスは一層厳しいトレーニングに励む。そして試合当日、レオの先制に押される中、アドニスは見事勝利を収める。
喜びに浸るアドニスとロッキーだったが、一方でピートにアドニスがアポロの息子だと知られてしまう。父の名前を背負わせたくないというロッキーだったが、噂は一気に世間へ広まってしまう。
映画『クリード チャンプを継ぐ男』のあらすじ【転】
英国のヒーローと称される不敗のコンランが、銃不法所持罪で収監されることが決まる。コンランの最後の対戦相手を探すマネージャーのトミーは、アポロの息子と名乗ることを条件にアドニスを指名する。利益目当ての申し入れに否定的なロッキーをよそに、父の名と共に試合を受ける決断をするアドニスであった。
試合に向けさらに追い込んだトレーニングを始める二人だが、やがて身体の不調を感じ始めるロッキー。病院で癌と診断されるも治療を拒んでいたロッキーは、心配するアドニスに迷惑をかけたくないあまりアドニスと喧嘩をしてしまう。
アドニスはロッキーの病に動揺しヤケになってしまう。世間では、アドニスは父親の七光りだと罵られ、ついにビアンカのライブで暴行事件を起こしてしまう。収監されたアドニスを迎えに来るロッキー。帰れと叫ぶアドニスに、ロッキーはお前を見捨てた父親を恨まず、自分のために許せと諭す。ロッキーが去った後でアドニスは一人涙を流していた。
そして、アドニスはロッキーに病気と向き合うことを強く説得する。その心境を変えたロッキーとアドニスは、現役チャンピオンコンランに勝利するため過酷なトレーニングを続けるのであった。
映画『クリード チャンプを継ぐ男』の結末・ラスト(ネタバレ)
ついにコンランとの決戦の日を迎えたアドニスとロッキー。連絡のつかなかったメアリーから、父である「クリード」の名が入ったボクサーパンツが贈られる。そして、自分自身の伝説を作ることを決意するアドニスはリングへ向かっていく。
リングは現役チャンピオンであるコンランの名を呼ぶ声で溢れている。そして、ついに開始のゴングが鳴り響く。
最強の無敗王者を前に、ファーストラウンドで大きく劣勢となるアドニス。しかし、次のラウンドでアドニスはコンランに渾身の左フックを決める。本気で倒しにかかるコンランと必死で噛み付くアドニス。中継者はいつの間にかアドニスの若き挑戦に期待を寄せている。
一撃が決まり失神するも尚立ち上がるアドニス。自分は父の「過ち」ではないと証明すると宣言し再びリングに立つ。
そして、試合は僅か30秒の差でコンランの勝利に終わる。アドニスへその名に誇りを持てというコンラン。そして熱気に包まれた会場を後にするアドニスとロッキーであった。
朝焼けが眩む中、フィラデルフィアの街を眺めるアドニスとロッキーがいる。お互いの人生を悪くはないと分かち合い、肩を組む二人の男にはいつしか強い絆が生まれていた。
映画『クリード チャンプを継ぐ男』の感想・評価・レビュー
すごいすごいすごい…。
こういった父親の影を追った主人公が師を訪ね…のようなストーリーは「スター・ウォーズ」もそうだがゾクゾクしてしまう。
それに、このシリーズでは「継承」をすることで何も壊すことなくきちんと世代交代をしている。
シルヴェスタ・スタローンのロッキーシリーズの続編で、可能ならば前シリーズの鑑賞をお勧めするが、ロッキーがかつてのプロボクサーだということを知っていれば初見の人でも特に問題なく観ることが出来る。逆にロッキーシリーズへのファンの取り込みも可能だろう。
また新しい主人公「クリード」は生い立ちに恵まれなかった過去と、今の自分に拳一つで打ち勝つという、なんともかっこいい男だ…。
新作の公開も決定しているので、今のうちにおさらいしておこう。(女性 30代)
『ロッキー』シリーズの新章と言われている映画だったので期待して観たが、期待以上に素晴らしい作品になっていて感動した。かつてのライバルだった人の息子を一生懸命育て世界に出そうとするロッキーの気持ちや、そこでの熱い師弟関係など感動する場面がとても多い作品だった。
やはり有名なロッキーのテーマソングを再び映画の中で聞けたことに感動し、『ロッキー』シリーズの影響力の高さを改めて感じた。(女性 20代)
名作の新シリーズとして、ファンの期待を裏切らずに完成させたのが純粋に凄いと思う。ロッキーが指導者として作品に登場しているのはもちろんのこと、アポロ・クリードの子供が主役というところが素晴らしかった。時の流れを感じつつも、『ロッキー』シリーズの熱い物語がきちんと組み込まれている。ボクシングの試合のシーンは正直痛々しくて目を覆ってしまうところもあったが、不屈の精神で奮闘する主人公の姿に胸が熱くなった。(女性 30代)
ガタイが良くて、熱い雰囲気の男性を見ると「ロッキーみたいだね。」なんて言葉が出てしまうくらい私たちに馴染みのある『ロッキー』という伝説的な作品。あの『ロッキー』の新シリーズの公開は期待と不安が入り交じる複雑な心境でした。
実際に鑑賞してみると、不安に思っていた気持ちは嘘のように消え去り、とにかく素晴らしい作品でした。ロッキーのライバルであったアポロ・クリードの息子に焦点を当てたのが大正解で、それをかつてのライバルであるロッキーがサポートすると言う夢のような展開は、ファンならずとも満足できる作品でしょう。(女性 30代)
良作。本当に頭の良い人が作ったのだろうなと思わずにいられない。あのロッキー・シリーズの続編を、となった時に安易に「ロッキーの息子」を持ち出さずに、最高のライバルであり友人のアポロの息子を出してきたのが素晴らしい。コアなファンはその設定に涙するだろうし、初めての人にとってはロッキーとの距離感が程よいのではないか。
そして新たな主人公・クリードはしっかり21世紀の青年であり、オールド・ファンにとっては自分との世代間格差がむしろ微笑ましい。年老いたロッキーの姿も丁度良い描かれ方で、とにかくお見事。(男性 40代)
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次作 クリード 炎の宿敵
前作 ロッキー・ザ・ファイナル
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