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映画『クリード 炎の宿敵』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クリード 炎の宿敵』の概要:ボクシング世界ヘビー級チャンピオン・アポロの遺児アドニスは、試合に勝利し新たなヘビー級王者に輝いた。恋人とも結婚を決め、公私ともに春風満帆だった。そんなある日、アポロの命を奪った元ボクサー・イワンの息子から挑戦を表明される。

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映画『クリード 炎の宿敵』の作品情報

クリード 炎の宿敵

製作年:2018年
上映時間:130分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、スポーツ
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr
キャスト:マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン、テッサ・トンプソン、フィリシア・ラシャド etc

映画『クリード 炎の宿敵』の登場人物(キャスト)

アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)
ボクシング世界ヘビー級チャンピオン・アポロの遺児。ロッキーの指導の下、ボクサーとして活躍する。
ロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)
アポロとは親友だった。伝説のボクサー。アドニスを我が子のように可愛がっている。実の息子ロバートとは、疎遠な関係にある。
ビアンカ(テッサ・トンプソン)
アドニスの恋人。聴覚障碍者。補聴器を使っており、音を聞くことができる。歌手として活躍している。
イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)
試合でアポロの命を奪った、元ボクサー。ロッキーに敗れたことで妻に捨てられ、地位を失う。ウクライナで貧しい生活を送っていた。
ヴィクター・ドラゴ(フロリアン・ムンテアヌ)
イワンの息子。イワンに最強のボクサーとして育てられる。自分と父を捨てた母を恨んでいる。

映画『クリード 炎の宿敵』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クリード 炎の宿敵』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クリード 炎の宿敵』のあらすじ【起】

今夜、ボクシング世界ヘビー級チャンピオン、アポロ・クリードの遺児アドニスは、ヘビー級王者のダニー・ウィーラーに挑むことになった。トレーナーのロッキー・バルモアや恋人のビアンカが見守る中、リングに上がった。試合の結果、アドニスがダニーを倒し、新たな王者に輝いた。

アドニスはロッキーからアドバイスをもらい、緊張しながらビアンカにプロポーズした。ビアンカは「イエス」と答え、喜んだ。ビアンカは2人の将来のためにもフィラデルフィアを離れ、ロサンゼルスに戻ることを望んでいた。しかし、アドニスは体調があまり良くないロッキーを残していくことを気にしていた。

ロッキーは亡き妻エイドリアンの墓前に座り、話をした。息子とは疎遠な関係になっており、エイドリアンのいない日々に寂しさを感じていた。そんな時、元ボクサーのイワン・ドラゴが会いに来る。イワンはロッキーに敗れてから、ウクライナで貧しい生活を送っていた。その中で、虎視眈々とロッキーへの復讐の機会を伺っていた。

イワンの息子・ヴィクターが、アドニスへの挑戦を表明した。かつて、イワンはアポロをコート上で殺していた。その当時、アポロのセコンドだったロッキーは、タオルを投げなかったことで世間から厳しい批判に晒された。

アドニスは亡き父の仇を取るためにも、ヴィクターと戦うことを決める。ロッキーは戦うべきではないと、アドニスを止めた。ロッキーはタオルを投げなかったことを後悔しており、イワンに勝利したときも喜ぶことができずにいた。しかし、アドニスは聞く耳を持たなかった。ロッキーはセコンドに就く気はなく、アドニスと決別する。

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映画『クリード 炎の宿敵』のあらすじ【承】

アドニスとビアンカはロサンゼルスに引っ越し、新たな生活を始めた。同時に、ビアンカの妊娠が発覚する。アドニス達は妊娠を喜びながらも、予想外の出来事に動揺する。さらに、聴覚障碍者のビアンカは、子供にも障碍が遺伝するのではないかと不安を抱いていた。

アドニスはアポロが所属していたジムに足を運んだ。そして、アポロのトレーナーだったデュークの息子、リトル・デュークに協力を仰いだ。リトル・デュークはアドニスを受け入れた。

アドニスはヴィクターとの試合に挑んだ。セコンドには、リトル・デュークが就いた。ロッキーもテレビを通して試合を見守った。アドニスはヴィクターにやられてダウンし、病院へと運ばれた。眼窟と肋骨の骨折、重度の脳震盪、腎臓損傷、多数の挫傷が見られた。幸い、怪我も腎臓も休めば完治できた。

ヴィクターはダウンしたアドニスを殴っていたため、失格の判定を受けていた。王者は変わらずアドニスのままだった。しかし、力でヴィクターに圧倒的に負けていたアドニスは、喜ぶことができなかった。ロッキーが見舞いに来てくれても素直に受け入れることができず、追い返してしまう。

映画『クリード 炎の宿敵』のあらすじ【転】

ヴィクターは試合を重ね、勝利を掴んでいった。祝賀会で自分や父を捨てた母と再会する。ヴィクターは母を受け入れることができず、席を立った。すると、父から注意される。イワンは自分達を捨てた母ではなく、試合に負けた自分が悪いのだと話した。ヴィクターはそんな父に不信感を抱く。

アドニスはあの試合から立ち直ることができずにいた。ジムからも足が遠ざかってしまう。アドニスの母のメアリーは、ロッキーに息子に会いに来て欲しいと書いた手紙を送った。ロッキーはヴィクターに会いに行った。ヴィクターは不安に思っている気持ちを吐露し、ロッキーと和解した。そんな時、母から連絡が入る。ヴィクターは病院に駆けつけ、ビアンカの出産を見守った。メアリーは来てくれたロッキーに感謝した。出産を待っている間、ロッキーは疎遠になっている息子のロバートに電話をかけようとするが、受話器を置いてしまう。

ビアンカは娘を出産した。聴力検査を受けた結果、子供の耳が聞こえていないことが分かった。ビアンカはショックを受け、アドニスは激しく動揺した。ロッキーはそんなアドニスにアドバイスを送った。アドニスは娘と接するうちに、深い愛情を感じるようになる。

映画『クリード 炎の宿敵』の結末・ラスト(ネタバレ)

アドニスはヴィクターと再戦する覚悟を決める。アドニスは亡き父のためではなく、ボクサーとしての自分を見失わないために戦おうとしていた。ビアンカはアドニスの思いを知り、不安を抱きながらも見守ることにした。

アドニスとヴィクターの戦いは、ロシアの会場で行われることになった。アウェーなアドニスにとって、判定を受けたとき不利になる可能性が高かった。話を聞いたロッキーは、判定に持ち越さなければ良いと試合を受けることを後押しした。そして、アドニスのことを鍛え直した。アドニスはビアンカや娘の存在を励みに、辛い練習に耐えた。

ロシア、モスクワ。アドニスは母やビアンカに見守られる中、リングに上がった。セコンドには、ロッキーが就いた。ゴングの後にも殴り続けるなど、ヴィクターが卑怯な手を使うためアドニスは苦戦を強いられる。ロッキーはそんなアドニスに、的確にアドバイスを送り続けた。アドニスは強い心を持ち続け、ヴィクターと戦った。

ヴィクターの母は苦戦を強いられる息子を見て、冷めた表情で会場を去っていった。イワンはそれを見て、リングに白いタオルを投げ入れた。アドニスの勝利が決定した瞬間だった。イワンは苛立つ息子を宥め、慰めた。アドニスはビアンカやロッキーと喜びを分かち合った。

アドニスは亡き父の墓を訪れ、ビアンカや娘を紹介した。一方、ロッキーはロバートの家を訪ねた。ロバートは父を受け入れ、再会を喜んで抱き合った。

映画『クリード 炎の宿敵』の感想・評価・レビュー

ロッキーシリーズ」のファンの人には見て欲しいなと思える作品だった。ボクサーの熱い思いや苦悩、家族との絆など、「ロッキーシリーズ」ならではの人間模様がきちんと描かれていたのが良かった。ボクシングの試合のシーンはもちろん迫力があり、ラストの試合でお馴染の『ロッキーのテーマ』が流れたときは感動した。イワン・ドラゴの役を、『ロッキー4/炎の友情』(1985)のときと変わらずドルフ・ラングレンが演じていたのも最高だった。(MIHOシネマ編集部)


『ロッキー』ファンであれば大興奮の今作。前作『クリード チャンプを継ぐ男』でアポロの息子が主人公であることにまず興奮した私ですが、今作では『ロッキー4 炎の友情』でアポロを殺した張本人であるドラゴ、そしてその息子が登場します。ドラゴを演じているのが当時と同じドルフ・ラングレン。ファンにはたまらないサプライズですよね。
それぞれの親子に絆やすれ違い、過去があり「ボクシング」を通してその家族の愛を描き続けているのは『ロッキー』シリーズのころから変わりません。もう一度『ロッキー』シリーズを見返したくなりました。(女性 30代)


アポロの息子を主人公に据えたクリード・シリーズの第二弾。ロッキー・シリーズで印象的な敵役ドラゴ親子も登場。定番の流れと言われてしまうかもしれないが、ロッキーのリブートをしようと思ったらベストのやり方に思える。そこにロッキー・バルボア自身の親子問題もうまく織り交ぜ、タダの殴り合い映画以上の深みを出している。オールド・ファンにとっては、若いヤツの威勢の良い姿を観るのは楽しく、年老いたロッキーの生身の姿にどこか安堵を覚える。クリード・シリーズがロッキー・シリーズのグレードを上げた。次も楽しみだ。(男性 40代)

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前作 クリード チャンプを継ぐ男

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