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映画『大統領の料理人』あらすじとネタバレ感想

映画『大統領の料理人』の概要:『大統領の料理人』(原題:Les Saveurs du palais)は、フランスのフランソワ・ミッテラン元大統領の料理人を務めていた女性、ダニエル・デルプシュをモデルにした映画。フランス大統領官邸史上初の女性シェフの実話を語る。

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映画『大統領の料理人』 作品情報

大統領の料理人

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
  • 監督:クリスチャン・ヴァンサン
  • キャスト:カトリーヌ・フロ、ジャン・ドルメッソン、イポリット・ジラルド、アルチュール・デュポン etc

映画『大統領の料理人』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『大統領の料理人』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『大統領の料理人』のあらすじを紹介します。

南極のある島で料理人として働くオルタンス・ラボリの前職は、フランス大統領の専属料理人だった。

田舎に暮らしていたオルタンスは、ある日突然大統領官邸「エリゼ宮」に連れていかれ、ミッテラン大統領の料理人になるように言われる。官邸の厨房には多くの料理人がいたが、大統領は「母の味」のような素朴な家庭料理を求めていたのだった。

オルタンスは助手のパティシエである二コラ・ボヴォワや執事のダヴィッド・アズレの協力で日々大統領のための料理を作る。

しかし、官邸には堅苦しい伝統やしきたりがあり、めんどうな決まり事が料理よりも重視されていた。おまけに厨房は男の社会。主厨房のシェフをはじめとした料理人たちに嫉妬され、大統領に気に入られていることから、陰で「デュ・バリー夫人」と揶揄されるなど、とてもいい環境とはいえない。

一方で、大統領とはうまく信頼関係が築けていた。なかなか大統領本人と会話する機会もなく、料理の好みの傾向などもわからない。オルタンスは給仕の話を聞き、返ってきた皿を見て大統領はどんな料理が好きか、料理をおいしいと感じてくれたかを知ろうとしたのだ。その料理にかける情熱をミッテラン大統領は感じ取り、直接声をかけるのだった。

料理を愛する者同士、絆ができていたオルタンスと大統領であったが、大統領の健康状態が良くないことから栄養士にはメニューに厳しく注文をつけられるようになり、また食材にかかる経費をおさえるように言われる。

何よりも大統領においしいと思ってもらえる料理を作ることを考えていたオルタンスにとって、いろんなことに口を出される官邸の厨房は窮屈に感じるようになっていた。

官邸に辞表を出したオルタンスが新たに選んだ職が、南極で隊員の食事を作る仕事だったのだ。

だがその仕事も残りわずか。彼女にはもう次の目標が見えていた――。

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映画『大統領の料理人』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『大統領の料理人』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

大統領の心をつかんだ料理の数々

作品に登場する料理は、日本人にはなじみのないものばかりで正直よくわからない。よくわからないが、ものすごくおいしそうなのだ。

フランスの郷土料理がほとんどで、大統領に「祖母の味を思い出した」と言われるような料理。どんな味なのかはわからないが、どこか懐かしいような味なのだろう。

「サントノレ」というケーキは、官邸のすぐそばの大通りの名前と同じで、映画の中でも印象的なお菓子だ。パイ生地とシュークリームにメレンゲのクリームで、フランスでは知られたお菓子だが、オルタンスは二コラに「メメ・クリーム」で作るように言う。「メメ」とはおばあちゃんのこと。有名パティシエが作る高級菓子にはない、家庭に受け継がれた他にはない特別なお菓子、という印象だ。大統領が彼女の料理を気に入るのもなんだか分かる気がする。

他にも、地方の聞いたこともないお菓子や料理が登場して、観ていて楽しい。

構成がわかりにくい

この映画は、大統領の料理人として働いた2年と、南極で働いている1年の終わりの頃との2つの構成からなり、それぞれ交互に展開している。

南極で働いているオルタンスがなぜ前職を辞めたか、その事情が少しずつ分かっていくのは良かった。

だが、そうして2部構成にしたため時間がなかったのか、官邸にいた時間が2年もあったとは分かりにくいのである。作中で「大統領の料理人を2年していた」というセリフがなければ、ただ観た印象では官邸で働き始めてせいぜい1か月くらいに感じる。もう少し時間配分がどうにかならなかったのかと思った。

男社会に女一人という構図

男社会の息苦しさに疲弊したオルタンスが次に選んだ仕事環境も、男性しかいない南極調査隊の料理人だった。

官邸での時間と南極での時間が交互に展開していたのでよくわかるが、南極での方が生き生きとしているように感じられる。

同じ男社会でも、堅苦しい決まりもなく、厨房と食堂はお互い顔が見える距離である。料理の感想を直接きくことができる距離にいることで、官邸でオルタンスが常に意識していた「美味しいと感じてもらえる料理」を叶えることができたのではないかと思った。


現在と過去を行き来するので最初は理解しづらいですが、出てくる料理がとてもおしゃれで美味しそうです。フランスの家庭料理とのことですが、観ているとお腹が減る作品です。
差別は時代背景として仕方がないですが、仲が悪かった人たちと仲良くなって大団円などストーリーの山場はありません。ただ、信念を持った女性が描かれています。印象に残るシーンは大統領がトリュフを見にキッチンまでやってくるところです。(女性 30代)


フランスっぽいなと感じる映画らしい作品でした。実在の女性料理人の人生を描いているのですが、なにか特別なことがないと映画としては成立しませんよね。彼女の人生の中でも特別な出来事をピックアップして描いているので、リアルなのかファンタジーなのかわからなくなってしまうような独特な心地良さがありました。
料理とデザートは最高です。ポルチーニのスクランブルエッグなんてよだれが出てきてしまうほど美味しそうでした。しかし、主人公の女性に共感できるかと聞かれればそうではなく、見る人によって感じ方が異なる作品かなと思います。(女性 30代)

映画『大統領の料理人』 まとめ

実在の人物をもとにしたストーリーということで、1980年代に女性が男の世界で働くことが大変だったというのがよくわかった。

この映画でのミッテラン大統領は、政治家としてよりも一人の料理を愛する人として描かれていて、今まで知り得なかった大統領の一面を知ることができて面白い。ミッテラン大統領を演じたジャン・ドルメッソンはフランスでは知られた作家・哲学者らしいが、映画に出演するのは本作が初ということだ。演技が初めてとは思えない、いい味を出していて良かった。

ストーリーを抜きにしても、いろんな料理が登場するので、それだけ観ていても十分面白い。馴染みのない食材が多くてどんな味なのかはわからないのだが、それを想像しながら観るのも楽しい。

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