映画『ダイ・ハード3』の概要:世界一ついていない刑事・ジョン・マクレーンの活躍を描くシリーズ第3弾。サイモンと名乗る爆弾魔を捕まえるため、NY市内を駆け巡る。主演は前2作に続きブルース・ウィリス、相棒役にサミュエル・L・ジャクソン。
映画『ダイ・ハード3』の作品情報
上映時間:128分
ジャンル:アクション
監督:ジョン・マクティアナン
キャスト:ブルース・ウィリス、ジェレミー・アイアンズ、サミュエル・L・ジャクソン、コリーン・キャンプ etc
映画『ダイ・ハード3』の登場人物(キャスト)
- ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)
- 型破りなNY市警警部補。いつもなぜか大事件に巻き込まれてしまう不運な男。妻のホリーとはまた喧嘩して別居、酒に溺れて停職中である。爆弾魔サイモンから指名され、彼のクイズに翻弄される。
- ゼウス・カーバー(サミュエル・L・ジャクソン)
- ハーレム(黒人街)で家電修理店を営む黒人男性。ジョンがサイモンの指示で半殺しにされるところを救ったせいで、ジョンの相棒として奔走する羽目になる。冷静で頭が良く、サイモンからのクイズで力を発揮する。
- ピーター・グルーバー / サイモン(ジェレミー・アイアンズ)
- 東ドイツ出身のテロリストのリーダー。「サイモン」と名乗ってニューヨーク市内に爆弾を仕掛け、警察を翻弄する。第1作で死んだテロリスト・ハンスの兄で、ジョンを恨んでいる。ジョンを翻弄しいたぶるが、真の目的は連邦準備銀行の金塊強奪にあった。
- ウォルター警部(ラリー・ブリッグマン)
- ジョンの直属上司。勝手な行動をするジョンに手を焼きながらも、適切に指示を下す頼れる警部。
- ゼウスの甥(デクスター:マイケル・アレクサンダー・ジャクソン、レイモンド:アルディス・ホッジ)
- ゼウスの甥達。爆弾が仕掛けられたチェスター・A・アーサー小学校に通っている。好奇心旺盛で、爆破寸前の小学校内に取り残されてしまう。
映画『ダイ・ハード3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ダイ・ハード3』のあらすじ【起】
サイモンと名乗る爆弾魔から、ニューヨーク市警に爆破予告の電話がかかってきた。サイモンは警部補のジョン・マクレーンを指名し、「命令ゲーム」に応じるよう要求する。ジョンは妻と別居し、停職中の身だった。上司のウォルター警部に呼び出されたジョンは、サイモンの命令通り、黒人街で「黒人は嫌いだ」と書かれた看板を背負い立つこととなる。ジョンは若者たちに半殺しにされそうになったが、向かいの家電修理店にいた黒人男性・ゼウスに助けられた。
サイモンは再び警察に電話し、ジョンとゼウスに謎解きに挑戦するよう命令する。ジョンは嫌がるゼウスを説得し、指定された公衆電話へ向かった。サイモンは電話の下に爆弾を仕掛けたと言って2人に問題を出す。この爆弾は2人をからかうための偽物だったが、サイモンは次の爆弾は本物だと告げた。地下鉄の車両に爆弾を仕掛けたというのだ。爆破を止めるにはあと30分でウォール街駅の公衆電話まで辿り着き、問題に正解しなければならない。
映画『ダイ・ハード3』のあらすじ【承】
ジョンとゼウスはタクシーや救急車を駆使してウォール街駅へ向かう。二手に分かれ、ジョンは地下鉄に仕掛けられた爆弾の解除、ゼウスはウォール街駅の公衆電話へ向かう。ゼウスは他の男性から公衆電話を奪おうとして駅の警備員に銃を突きつけられる。そのせいで受話器を取るのが遅れてしまった。ゼウスは爆発を予期ししゃがみ込む。一方ジョンは、乗客を前の車両に避難させ、爆弾を列車の後ろから放り投げた。そのおかげで人的被害は最小限に抑えられたが、駅構内はボロボロになってしまう。
FBIとCIAが捜査に参加し、サイモンの正体がピーター・グルーバーという男だと判明する。彼はかつてジョンと戦って転落死したテロリスト・ハンス・グルーバーの兄だった。またしてもサイモンから電話がかかってきた。次の爆破標的は、ニューヨーク市内の小学校のうち1つだという。サイモンとゼウスは指定のトムキンス公園に向かい、警察は全人員を各小学校の爆弾探しに充てることにする。警官たちはウォール街から離れていった。ここには銀行はたくさんあるが、小学校は無いからだ。
ダンプカーの一隊がウォール街駅の修復のためやってきた。しかしダンプカーに乗っていたのは、サイモン率いるテロリスト達だった。サイモンは連邦準備銀行を乗っ取った。ダンプカーは駅から連邦準備銀行の金庫に向けて穴を掘り進め、サイモン達は1400億ドルもの金塊を盗み出す。
映画『ダイ・ハード3』のあらすじ【転】
ジョンとゼウスは公園に用意された問題を解き、爆弾を仕掛けた小学校のヒントとして「第21代アメリカ大統領」が関係していることを聞き出す。しかしジョンはそこで、ウォール街にまったく警官がいないことに気付いた。ジョーはゼウスと別れて連邦準備銀行へ向かい、サイモンの真の狙いが金塊強盗だったことを知る。
ジョンは工事中の男性に車に乗せてもらい、1人だけ見張りとして残っていた手下を射殺する。工事の男性から偶然第21代大統領がアーサーという名だと聞き、ウォルター警部らはチェスター・A・アーサー小学校へ急行する。サイモンは地下道を爆破し、ジョンを溺れさせようとする。ジョンは命からがら脱出し、ゼウスの運転する車に合流した。爆破場所を聞かされたゼウスは愕然とする。その小学校には彼の甥達が通っていたのだ。
ウォルター警部らは避難訓練と称して子供達を避難させるが、ゼウスの甥達はこれを不審に思い、こっそり教室に残っていた。警察は命を捨てる覚悟で爆弾を解除したが、爆弾は偽物だった。警察の目を逸らすための囮だったのだ。ジョンとゼウスはサイモン一味の船に飛び乗るも捕まってしまう。本物の爆弾はこの船に仕掛けられていた。2人は爆弾の近くに縛り付けられてしまう。サイモンは金塊を船とジョン達ごと沈めると犯行声明を出し、船を去った。
映画『ダイ・ハード3』の結末・ラスト(ネタバレ)
ゼウスはワイヤーでジョンの手錠を外したが、ワイヤーを落としてしまう。ジョンの銃でゼウスの手錠も外したが、爆弾は重さが変わると爆発する仕組みになっていた。2人が爆弾から飛び降りると爆弾が作動、船は海底に沈んだ。2人は何とか脱出する。
ジョンは「金塊を沈める」というサイモンの犯行声明を信じていなかった。死ぬかもしれなかった状況に、ゼウスはジョンが妻に電話するよう後押しする。ジョンは電話をつないでもらったが、たまたまサイモンからもらったアスピリンの瓶に、座標が書かれていることに気付く。ジョンは妻が電話に出る前に公衆電話から離れてしまう。
サイモン達は、自分たちの勝利に祝杯を挙げていた。そこへ警察のヘリコプターがやってきた。しかしサイモン側もヘリコプターを所有しており、ジョンの乗ったヘリコプターは不時着してしまう。ジョンは相手の注意を逸らし、電線を撃ってサイモンのヘリコプターを墜落させた。今度こそサイモンに勝利したジョンは安堵し、同時に妻への電話を放ったらかしにしていたことを思い出した。ジョンは慌てて妻に電話を掛けるのだった。
映画『ダイ・ハード3』の感想・評価・レビュー
これまでの作品では立ち寄った場所で偶然にもテロリストに遭遇するが、今回は指名されて参加する事となります。
しかも、1作目でジョン・マクレーンが倒したテロリストのボスの兄が敵となるので、少なからず因縁を持った物語である。
それまでたった一人で奮闘していたジョン・マクレーンだが、本作では一緒に行動する相棒ができる。
彼こそ、その場に居合わせただけで巻き込まれる形となり、1作目のジョン・マクレーンを彷彿とさせる運の悪さでした。
今度の舞台もニューヨーク全体が舞台となり、そのスケールはシリーズで最高の派手さで見応え充分である。(男性 30代)
今回のダイ・ハードはマクレーンとゼウスのバディ物として楽しめる作品です。
サミュエル・L・ジャクソンが出演していると何故だか安心感があります。
ビルや空港の密室アクションではなく、今回はニューヨークの街が『密室』になったようで、街自体を使ったド派手なアクションが見ものです。
特に二人がタクシーを乗り回して公園を走り回るシーンは、迫力満載です。
ただ、事件が盛りだくさんで少しお腹いっぱいな感じはしました。
毎度ですが、マクレーンは色々な乗り物を乗りこなせるなぁと感心してしまいます。(女性 30代)
ブルース・ウィリス主演、大ヒットアクション映画、シリーズ第3弾。ニューヨークの街を標的にした爆弾テロにマクレーンが挑む姿を描く。本作では共に事態に挑む相棒・ゼウスにサミュエル・L・ジャクソンを起用。
本作では初めて相棒となるキャラクターを設けることでバディ・ムービーとして製作されているが、作中で頑固者であるマクレーンとゼウスのそりが合わず、反発しながらも事態を解決していき、絆を深めていく姿は胸を打たれる。(男性 20代)
ダイ・ハードシリーズ3作目となる今作では相棒役としてサミュエル・L・ジャクソンが登場し、2人の掛け合いなどが面白くなっていてより良い作品になっている。今回の犯人は電話で指示してきたのが、最初は姿を確認できないミステリー要素や、1作目にビルから突き落とした犯人の兄という繋がりもあって面白かった。
シリーズを通して不運に巻き込まれる主人公が可哀そうになってくるストーリーだった。(女性 20代)
前作まではテロリストのいる現場にマクレーンが居合わせて…だったが、今作ではマクレーン自身が標的になる新しい展開です。正直、マンネリでもいいから1、2と同じ展開でも良かったかなと思います。マクレーンはテロリストにとって計算外の存在、不安要素になってほしかった。テロリストの極悪さにも欠けます。2の飛行機墜落を観てしまうと、シロップ爆弾にはがっかりしてしまいます。ただ、アクションはやはりダイ・ハード。公園内のカーアクション、船の爆破など、非常にハラハラしました。(男性 20代)
この3作目は不運にもマクレーンが事件現場に居合わせるという伝統のスタイルではなく、指名されて事件に巻き込まれるという新しいスタイルでした。ボスキャラは1作目との関連があって良いのですが、海に沈められそうになったり、銀行強盗があったり、謎解きしたりとスケールが大きすぎてなんだか白けてしまいました。
1作目はビルの中、2作目は飛行場と限られた空間でマクレーンが活躍していたので、展開が目まぐるしすぎてついていけないという感じです。奥さんのホリーが活躍せず、電話のみの登場なのも残念でした。(女性 30代)
大人気シリーズの第3弾。ニューヨークの街全体が舞台となり、テロリストと戦うジョン・マクレーン刑事。そして、今回はまさかのバディーが登場。サミュエル・L・ジャクソン演じる電気修理店主のゼウスだ。
テロリストもパート1でジョンに倒された犯人の兄が登場し、ジョンに敵意を剥き出しにする。そんなテロリスト達だが、本当の目的は銀行に保管されている金塊だった。ジョンはそうした狙いも見抜き、見事事件を解決させる。
ジョンに加え、ゼウスも一癖あって面白いキャラクターだ。二人らしく事件を解決していく様が、ハマッてしまう要因だろう。(男性 40代)
シリーズの中ではこの3作目を1番多い回数見ているかもしれません。ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンがバディを組むなんて映画好きにはたまらない演出ですよね。
今回は、マクレーンご指名のテロリストが登場。これだけ事件に巻き込まれて、活躍していたらテロリスト界では有名な存在になってしまうのもわかります。
1作目と関連するシーンもあるので、1作目を観て復習しておくとより楽しんで見られると思います。(女性 30代)
関連作品
次作 ダイ・ハード4.0 ラスト・デイ
前作 ダイ・ハード2
みんなの感想・レビュー
タイミング悪くというか、必ず不運に巻き込まれるブルース・ウィルス演じるジョン・マクレーン刑事。マクレーンの家族はロサンゼルスに住んでおり、別居中。
なぜ、ロスにいかないのかというと、彼の刑事人生の中でずっと追いかけている犯人がいるそうなのだが、さて、追い詰めることができるのだろうか。そして、この‶ダイ・ハード〟という言葉は、「頑固もの」「最後まで抵抗するもの」「なかなか死なない者」不死身という意味があるそうだ。この諦めの悪い男が家族と暮らす日があるのかと心配になる。
今作は真夏の真昼に起きた設定というところは前作とは違うという監督の思いだろうか。前2作が冬で、最後に流れる「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」が気に入っていたので、流れなかったのは少し寂しい気もする。
どんなに爆弾が降ろうが、弾が飛んでこようが、血だらけになっても、絶対逃げない諦めない。しぶとい男マクレーン刑事。そして、妻のホリーをして「あんなに人を怒らせることができるのは彼しかいない」と言わしめる。犯人に とっては人をイライラさせる男だが、最後の最後に勝つところが小気味良い。
正義は必ず勝つという、そういうところが日本人には安心して見ていられる理由なのかもしれない。日本では1995年度第1位のヒットを記録している。
監督は第1作目と同じジョン・マクティアナン。脚本はジョナサン・ヘンズリーで彼が書いたシナリオを短期間で『ダイ・ハード』用に書き換えたというから半端ない。実はこれには訳があったようで、前作までは限られた空間でのバトルだった。そして当初は船上が舞台の 予定だったらしいのだ。しかし、そのシナリオが使えなくなってしまった。1992年にスティーブン・セガール主演の映画『沈黙の艦隊』が公開され、これが考えていた船の構想が同じではとのことからだった。
この限られた空間の舞台になった第1作目は 高層ビル、第2作目は空港で、やはりそれが定番になるのかと思いきや第3作目はニューヨークが舞台となった。が、ニューヨークの地下鉄での爆発シーンや、セントラルパークでのカーアクション、船上からの脱出とラストのヘリと盛り沢山で見ている方は楽しめるのではないだろうか。