映画『同級生マイナス』の概要:学生時代からの同級生4人。異なった道を歩んでいるが互いの人生に納得はできておらず、4人で集まっては息抜きをしている。ホアン・シンヤオ監督がメガホンを取ったブラックコメディー。
映画『同級生マイナス』の作品情報
上映時間:122分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ホアン・シンヤオ
キャスト:リウ・グァンティン、シー・ミンシュアイ、チェン・レンシュオ、リン・ユージー etc
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映画『同級生マイナス』の登場人物(キャスト)
- ミンティエン(シー・ミンシュアイ)
- 映画監督として活動しているがヒット作が出せず頭を抱えている。地元では知名度があるため、市長が起こした事件隠蔽に利用され人生を大きく変えてしまう。
- カン(リン・ユージー)
- 恋した女性に騙されてしまい借金まみれの日々を送っている。ミンティエンに紹介された仕事先で、高校生の頃片思いしていた女性と再会する。
- ビージエ(リウ・グァンティン)
- 吃音を抱え、人と会話するのが苦手な男性。祖母と二人暮らしで紙細工の仕事を継いでいる。祖母を喜ばせるためにお見合いを始め、一人の女性と出会う。
- ファン(チェン・レンシュオ)
- ミンティエンの同級生の一人。唯一サラリーマンとして保険会社で働き、日々に追われている。父親を亡くしてから働く意味を見失い、不眠に悩まされていた。
映画『同級生マイナス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『同級生マイナス』のあらすじ【起】
3年前に初めて手掛けた長編映画は思いもよらぬ称賛を受けた。映画製作では赤字続きだというのに、映画会社の社長はバイクを新調するほど儲けているとミンティエンは嘆く。夢でまで映画を撮り続けているミンティエン。妻・アジーは連日酷い寝言を言うミンティエンを心配するのだった。
サラリーマンのファンは昇進や昇給の競争に疲れ切っていた。女性に騙され借金まみれのカンは痩せ薬を大量に摂取し意識不明で病院に搬送された。駆けつけたミンティエンとファンは風俗店の支払いの立て替えを迫られ困惑する。同級生のビージエに助けを求めるが、祖母のために結婚相談所に出向いたところだった。
落ちぶれたカンを救うため、ミンティエンは薬のCMで優として起用した。優位に立ったつもりのミンティエンだったが、カンに撮影の技法がなっていないと言いくるめられてしまう。それでもミンティエンはカンに役所の仕事を紹介してあげるのだった。
戸籍調査員としてカンは転籍希望者の自宅を訪ね歩く。一方でビージエは紙細工を完成させるため夜遅くまで仕事場に籠っていた。居眠りをしてしまい不思議な夢を見ていた。
映画『同級生マイナス』のあらすじ【承】
市長のPR動画の撮影依頼を受けたミンティエン。市長から演出の注文を受け、再撮影をしようとしたとき、ガオ委員が市長を訪ねてきて雲行きは怪しくなった。市長が抱えていた問題を隠蔽するため、市長代理として立法委員に出馬しないかと突如ミンティエンは誘いを受けるのだった。
いつもの店で賭け事をしながら時間を潰す4人。うだつの上がらない日々の愚痴を並べながらいつも通りの休日を過ごしていたが、ミンティエンは立法委員に出馬することを明かし3人を驚かせるのだった。
仕事中、ある家を訪ねたカンは学生時代「女神」とされていた同級生・リンと再会する。書類を渡すという理由をつけて翌日もカンはリンに会いに行った。一方でビージエはお見合いに来ていた。相手の女性・アユエの子供も同伴していたため、緊張も相まっていつも以上に話せずにいた。それでもアユエは理解しようとビージエに寄り添ってくれるのだった。
仕事終わりに集まったビージエとカン、ファン。ミンティエンは選挙の準備で不在だった。リンとの再会を報告したカンは、彼女が身を置いているビルの名前も明かす。そのビルは風俗店が揃うビルとして有名だったため、ビージエとファンはすぐにリンの置かれている環境を察するのだった。
映画『同級生マイナス』のあらすじ【転】
選挙に向けてガオ委員に用意された部屋に籠りっきりのミンティエン。献身的な存在の女性秘書に誘惑され揺らいでいた。その頃、ファンは久しぶりにミサに出向いた。父親を亡くして以来、人生に悩みが尽きないファン。結婚前の相手との間に子供ができてしまい思い詰めていたのだった。
カンはリンへの想いを募らせていたが、風俗嬢という職業に引っ掛かりを感じていた。夢の中で憧れのアダルト俳優と会話し背中を押してもらう。一方でビージエはアユエとその娘と会っていた。互いの身の上話をしながら進行を深める中で、アユエはビージエの仕事を手伝ってくれるようになった。
不眠に悩まされていたファンは漫画喫茶で出会った女性と結婚することになった。結婚式に参列したミンティエンはファンに内緒でガオ委員を連れてきていた。祝いの門出でも選挙活動で選挙活動を始めたミンティエンにファンは困惑する。
ミンティエンはアジーに浮気がばれてしまった。怒り狂ったアジーをなだめながら、ミンティエンは家から逃げ出しビージエの新居を見に行った。
映画『同級生マイナス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ビージエの新居は決して羨ましがられるものではなかった。自分で作った紙細工で装飾した新居を幸せそうに披露するビージエの表情に3人は頬を緩める。学生時代に返ったように互いの恋愛について報告しあい、気を許すひと時を過ごした。
ミンティエンの選挙活動も佳境を迎えた頃、アジーと女性秘書は対峙していた。アジーは女性秘書を言いくるめミンティエンの横で選挙活動を続けた。街頭ではビージエが大声で声援を送っている。実はビージエは突然吃音が治っていることに気づき、喜びのあまり街頭に立ったのだった。
職場でクライアントと揉め、上司にもひどく絞られたファン。それまでの鬱憤をはらすように、言い返したファンは会社を飛び出し帰り道に公園の池に飛び込んだ。その頃、カンはリンに会いに行っていた。正直に学生時代から好きだったことを告白したカンだが、リンに自分を買うのか選択を迫られ逃げ出してしまった。
ビージエが不運にも事件に巻き込まれ命を落とした。葬儀も選挙活動のひとつとして参加したミンティエンに対して、ファンとカンは怒りをぶつける。殴り合いになったところでカットがかかった。これはミンティエンによるミンティエンたちの映画なのである。
映画『同級生マイナス』の感想・評価・レビュー
ウィットな笑いに長けた一作であった。製作総指揮に『ひとつの太陽』を手掛けたチョン・モンホン監督と『祝宴!シェフ』のプロデューサーであるイェ・ルーフェンが入っていると知り期待の高い中で鑑賞したが裏切られず楽しめた。男くさい側面と女々しい一面もあり、ある程度人生を積んできた人間をきっちりと描いているように思う。物語の絞め方もありきたりな展開には収めず、すっきりとした余韻に浸らせてくれる。(MIHOシネマ編集部)
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