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映画『駅 STATION』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『駅 STATION』の概要:高倉健主演、倉本聰が高倉のためにオリジナルシナリオを書き下ろしたという人間ドラマ。射撃の五輪選手でもある警察官と3人の女性の、切なく、また衝撃的な出会いと別れを、オムニバス形式で描いた作品。単なる男女の関係だけでなく、母、妹など家族との絆も背景に織り込まれ、重層な人間ドラマを構成している。タイトルの「駅」を中心にした北海道の美しい風景も作品に彩りを添えている。

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映画『駅 STATION』の作品情報

駅 STATION

製作年:1981年
上映時間:132分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:降旗康男
キャスト:高倉健、倍賞千恵子、いしだあゆみ、烏丸せつこ etc

映画『駅 STATION』の登場人物(キャスト)

三上英次(高倉健)
この作品の主人公。本人が退職願を書いた時の肩書は、北海道警察本部刑事部捜査第一課巡査部長。1968年メキシコ五輪と次のミュンヘン五輪に、射撃の日本代表選手として出場。その後は警察内で射撃のコーチとして後進の育成に務めていた。しかし、犯人や同僚の死を何度も経験してきた24年間の警察官人生に区切りをつけようと考える。
直子(いしだあゆみ)
英次の元・妻。英次と離婚し、1968年1月、銭函駅ホームで4歳になる息子、義高と共に英次の元から去る。10年余りが過ぎた後、札幌のバーでホステスとして働いていることがわかる。
相馬(大滝秀治)
英次の上司で、五輪強化チームのコーチ。連続警察官射殺犯「指名22号」を検問中、英次の目前で犯人に射殺される。
冬子(古手川祐子)
英次の妹。義二と付き合っていたが、自分の意志とは裏腹に、「北見枝幸(きたみえさし)の人」と結婚する。
菅原(田中邦衛)
英次の幼馴染。弟思いで、若い頃、英次が冬子の件で義二を殴ると、弟をかばって英次と喧嘩をする。
菅原義二(小松政夫)
英次の幼馴染で、菅原の弟。人の好い性格で、英次の妹、冬子と付き合っていたが、冬子が別の男性と結婚すると決まり落ち込んだところを英次に慰められる。
桐子(倍賞千恵子)
増毛駅の近くの小料理屋の女将。連絡船待ちでふと店に立ち寄った英次と気が合い、深い中になる。しかし、かつての恋人が英次の上司・相馬を射殺した森岡だったことから、その後、彼女を大きな悲劇が待ち受けることになる。
森岡茂(室田日出男)
英次の上司・相馬を射殺し、連続警察官射殺犯の「指名22号」として長年手配されてきた。偶然にも桐子の恋人であり、彼女に匿われているところを英次に発見される。
吉松すず子(烏丸せつこ)
増毛駅近くの「風待食堂」で働いている。兄・五郎の容疑について警察の取り調べを受けても、話すポイントが定まらず、警察を苛立たせるが、実は精神遅滞を装って五郎と連絡をとり、兄をかばっていた。
吉松五郎(根津甚八)
すず子の兄。暴行殺人犯として手配されている。狙うのは、赤いミニスカートを穿いた若い女性ばかりで、その性癖は、妹・すず子との関係も影響しているのではないかと思われる部分がある。
木下雪夫(宇崎竜童)
増毛界隈で、仲間とバイクを乗り回すチンピラ。すず子と付き合っていた関係を利用して、英次の五郎逮捕に協力する。後にすず子以外の女性と結婚し、家庭を持った。
昌代(北林谷栄)
英次の母。英次が五輪代表になったとき、英次に祝福の電話をかける。英次はそのとき、初めて母の涙声を聞いた。それから10年以上経って英次が帰省する頃には、認知症の傾向が現れ始めており、英次に「オリンピックでは何位だった?」と尋ねたりする。

映画『駅 STATION』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『駅 STATION』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『駅 STATION』のあらすじ【起】

「1968年1月 直子」

雪の降りしきる銭函駅のホーム。直子と、幼い息子の義高がじゃんけんをしている。それを英二は、少し離れた場所から見守っていた。

英次と直子は離婚し、別れの日を迎えていた。列車が動き出し、直子は英次におどけて敬礼をする。しかし、すぐにその目には涙が溢れた。

直子と別れた英次を、札幌署の上司である相馬が迎えに来ていた。相馬は、射撃の五輪代表となった英次のコーチも兼任していた。署内の食堂で飯を食う英次と相馬。家庭を失った英次に相馬は「お前は馬鹿だ」という。

英次の離婚の原因は、警察官という苛酷な仕事に加え、五輪の合宿生活が続いて家庭を顧みなかったこともあるようだ。ただ、相馬の言葉からは、直子の行動にも非があったことが伺われる。しかし英次は、その相馬の言葉を、「自分は馬鹿ですから」という言葉で遮った。

ある日、英次たちの署の管内で警察官が銃撃され、死亡した。車で逃走する犯人を捕らえるため、英次は相馬と共に検問を行う。ところが運悪く、相馬が検問をした車の運転手がその犯人で、相馬は英次の目の前で撃たれ、死亡した。

英次は、警視に対して、相馬の仇を討ちたいので、犯人の捜査に加えてほしいと申し出る。しかし警視は、「日本人全てが、お前の腕に期待している」と言って英次の申し出を却下し、五輪に集中するよう諭す。

英次が食堂で仲間と飯を食っていると、テレビのニュースがマラソン選手・円谷幸吉の自殺を報じた。円谷は、東京五輪のマラソンで銅メダルを獲得し、メキシコ五輪でも期待されていたが、アキレス腱を痛めて入院していた。

幸吉の遺書には、家族や関係者に滔々とお礼を述べた後、「父上様、母上様、幸吉はもうすっかり疲れ切って走れません。何卒、お許しください」と書かれてあった。英次は別れた直子と義高の顔を思い出しながら、家族への思いと、五輪の重圧を同時に背負った幸吉の気持ちを、自分のそれと重ね合わせていた。

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映画『駅 STATION』のあらすじ【承】

「1976年6月 すず子」

この年の夏、英次は妹の冬子の婚礼に出席するため、久しぶりに雄冬に里帰りしていた。メキシコ、ミュンヘンの五輪に参加した後、選手を引退した英次は、コーチとして後進の指導に当たっていた。兄の一郎は、そんな英次の近況を、集まった親類縁者に自慢げに報告する。

別の部屋では、冬子が嫁入りの準備をしていた。冬子は、英次の幼馴染でもある義二と付き合っていたが、結婚する相手は、他人に勧められた見合い相手だった。冬子は、その相手のことを英次に、「北見枝幸に住む男」とだけ説明した。

冬子の婚礼は雄冬の神社で行われ、人の好い義二も、その式にも参加した。式の帰り道、本心では傷心の義二を、英次は慰めて元気づける。景気づけに、昔の仲間たちと母校に行き、校長室に向かって全員で立ち小便をしたところをかつての恩師に見つかり、慌てて逃げ出すのだった。

英次はその頃、赤いミニスカートを穿いた若い女性だけを狙う暴行殺人犯を追っていた。犯行に使われたバイクなどから、増毛駅近くの「風侍食堂」で働く吉松すず子の兄・五郎が、有力な容疑者として浮上した

捜査官は、犯行当日の五郎のアリバイなどを調べるため、すず子に尋問するが、すず子の答えは一向に的を射ない。周囲の話では、すず子は実は精神遅滞ではないかとのことだった。

英次がすず子の張り込みで札幌の本署を離れている間、札幌の本署では、英次のコーチ解任の動きが進んでいた。上からの命令ではなく、選手たちが英次の指導に不満を持っているとのことであった。その後、英次は上司から正式に、オリンピック強化チームのコーチを外れ、新設する狙撃専門班の責任者になってほしいという依頼を受ける。

英次は、増毛のバーでチンピラの雪夫とその仲間から絡まれ、逆に彼らをまとめて殴り倒す。後日、英次が刑事だと知った雪夫は、吉松五郎の逮捕に協力すると申し出る。雪夫はすず子と付き合っており、すず子は妊娠していたが、結局お腹の子は堕してしまう。

雪夫は、すず子の兄である五郎に挨拶をしたいと鈴子に持ちかけ、すず子はそれを承諾する。すず子と雪夫は、電車で五郎との待ち合わせ場所の上砂川駅に向かい、英次たち捜査班は、それを尾行した。

上砂川駅で五郎を待つ、すず子と雪夫。しかし、午後になり、夕方になっても五郎は現れない。ついに夜になった。線路の上を歩いてくる人影。それを見たすず子が、「兄ちゃん!」と叫んで駆け寄る。男は五郎だった。すず子は五郎にしがみつき、泣きながら「兄ちゃん!」と叫び続ける。五郎は周囲を警戒する。刑事たちが一斉に現れて五郎を包囲し、ついに彼を逮捕した。

すず子は、精神遅滞を装って、張り込みの警察官たちを欺いてきたのだった。

映画『駅 STATION』のあらすじ【転】

「1979年12月 桐子」

札幌市内のオフィスに、銃を持った犯人が立てこもった。警察は犯人の母親を呼び、母親は拡声器で息子に犯行をやめるよう呼びかける。しかし犯人は、人質を射殺して窓から落とし、包囲する警官隊への銃撃もやめなかった。

食料を要求する犯人に対し、英次はラーメン屋に扮して出前を届ける。犯人に接触した英次は、出前箱の蓋の裏に隠した拳銃で、犯人2人を射殺する。かつて犯人に撃たれて死んだ英次の上司・相馬は、競技で的を撃つことと人を撃つことは違うと言っていたが、英次は確実に犯人を撃ち殺した。

事件は解決したが、「警察の人殺し!」と叫ぶ犯人の母親を見て、英次の心は重くなる。ちょうど英次の母・昌代と同じくらいの年恰好だった。クリスマスを祝うネオンが華やかな札幌の街を歩く英次の胸に、「警察の人殺し!」という言葉が何度も去来する。

宿舎に戻った英次のもとに、旭川刑務所にいる吉松五郎から手紙が届いていた。手紙には、ていねいな文面で、英次の差し入れに対するお礼や、死刑が確定したことの報告が綴られていた。この手紙を英次が読む頃には、五郎の刑は執行されて、五郎はすでにこの世にいない、とも書かれていた。

手紙の最後には、五郎の辞世の句が残されていた。「暗闇の彼方に残る一点を 今 駅舎の灯と信じつつ行く」。日付は昭和54年12月20日となっていた。

英次は年末年始を故郷の雄冬で過ごすため、帰省の列車の中にいた。まだ国道231号線が開通する前で、札幌から「陸の孤島」と言われた雄冬へ行くには、留萌を経由して増毛へ行き、そこから連絡船に乗らなければならない。

増毛は、すず子の働く食堂「風待食堂」のある町だ。英次は列車の中で、五郎の手紙と、4年前、五郎が逮捕された時の情景を心に思い浮かべていた。

列車の中で、英次は隣の乗客にもたれて眠りこけてしまう。そして、夢の中で「警察の人殺し!」と叫ぶ犯人の母親の叫びを聞き、驚いて目を覚ます。

増毛駅に降りた英次だったが、悪天候のため、連絡船は欠航していた。仕方なく英次は、風待食堂の向かいにあるホテルに宿泊する。帰省が遅れることを伝える英次を、電話の向こうで母の昌代はなじる。

英次は風待食堂に立ち寄った。すず子はまだそこで働いていた。4年前に見たときよりも大人びており、話し方もしっかりしていた。五郎を逮捕するまで英次はずっと陰で張り込みをしていたため、すず子は英次の顔を知らない。

ホテルに戻り、窓から外を見ると、すず子が店の前で雪かきをしていた。通り過ぎる町の人と会話するすず子は、一見、明るく生きているように見えるが、どことなく暗い影をひきずっている。

英次は雪の降りしきる中、五郎の墓参りに行く。そして、立てられたばかりの真新しい墓に花を供え、静かに手を合わせる。

その夜、手持ち無沙汰の英次は、増毛の町の中を歩いているうちに「桐子」という小料理屋を見つけ、そこに入る。年の瀬で、客は1人もいなかった。明るく話しかける桐子と、英次はすぐに打ち解けた。

英次は増毛駅に降り立った時、桐子が誰かを待っている姿を見かけていた。一度見た人物の特徴を記憶しているのは職業柄だが、「一遍見たら、いい女は忘れない」と冗談を言い、桐子を喜ばせる。

テレビから八代亜紀の「舟歌」が流れていた。桐子はこの歌が大好きだといって口ずさむ。無口な英次に対し、桐子はさまざまな話をする。例えば、暮れから正月にかけて、自殺する水商売の女が多い。なぜなら、男が国に帰るからだという。どんな遊び人の男でも、この時期必ず国に帰る。それが水商売の女の心を寂しくさせる。

桐子は、明日も連絡船が欠航だったら、映画を見に行かないかと英次を誘う。翌日、船は出ず、英次と桐子は2人で留萌へ行き、映画を見た。すっかり親密になった2人は、連れ込み宿に入る。宿を出るとき、自分は大きな声を出さなかったかと尋ねる桐子に、英次は気を遣って「いや」と答えるが、桐子が先に部屋を出た後で、「樺太まで聞こえるかと思ったぜ」と呟いた。

増毛に戻った英次と桐子の前を、小さな子供を抱いた雪夫が、仲間と賑やかに話をしながら通り過ぎて行く。ちょうど出前帰りのすず子がやって来て、雪夫と遭遇する。「久しぶりだな。まだこの店で働いているのか」と声をかける雪夫だったが、すず子は返事もせずに雪夫に背を向ける。英次は、やるせない思いでその光景を見ていた。

桐子と別れ、ホテルの部屋に戻った英次は、桐子から仕事を聞かれたときのことを思い出していた。桐子は、英次の仕事は山関係で、営林署に務めていると言った。英次はそれに合わせ、自分は営林署の役人だということにしておいた。

さらに回想は続き、英次は材木の採集現場で犯人を逮捕したときのことを思い出していた。英次は後輩警官の三竹と車の中で、林業業者を装う犯人が戻ってくるのを待っていた。三竹は、かつて英次と共にオリンピックを目指して練習していた仲間で、あの頃が懐かしいと言った。

その一方で三竹は、「あの練習は、こうして人撃ちマシンになるためだったんでしょうかね」という、辛い質問を英次にぶつけた。そして、本気で刑事を辞めようと考えていることを、英次に打ち明けた。

犯人が材木を乗せた馬ぞりを引いて戻ってきた。英次を制して、三竹は犯人の元に向かう。そして、逮捕状を見せる三竹に、犯人は、この仕事を終えるまで逮捕を少し待ってほしいと頼む。三竹が犯人の要求を聞き、気を許した隙をついて、犯人は三竹の肩に斧を振り下ろす。

肩から大量の血を噴き出して倒れる三竹。その三竹の腰から拳銃を奪い取り、とどめを刺そうとする犯人に向かって、英次は発砲する。英次の銃弾は、離れた距離から正確に犯人の胸を撃ち抜いた。

突然電話が鳴り、英次はふと現実に立ち返る。電話の主は桐子だった。店を開けているので、一緒に紅白歌合戦を見ないかという誘いだった。英次は店に行き、桐子と2人だけの大晦日を過ごす。紅白歌合戦も終盤を迎え、八代亜紀が桐子の好きな「舟歌」を歌い始めた。

桐子は、英次を初詣に誘う。新年の早朝、地元の人たちで賑わう近所の神社に行き、2人は手を合わせる。その帰り道、桐子はすれ違った1人の男に目を止める。英次は気をきかせて桐子をそこに残し、先にホテルへ戻った。

年が明けてようやく連絡船が運航し、英次は雄冬の実家に戻った。母の昌代は認知症気味で、直近のことをすぐ忘れてしまうが、昔のことは覚えていて、英次に10年以上前のオリンピックの話などをした。

妹の冬子は子供を連れて来ていた。昌代からもらったお年玉を見せる息子に、冬子は「隠しておきなさい、またくれるかもよ」と言って笑った。昌代が直近の出来事をすぐに忘れてしまうからだ。

英次は昔の仲間たちと酒を酌み交わし、警察官を辞めようと考えていることを、始めて他人に打ち明ける。その夜は、いろいろなことが英次の胸を去来し、なかなか寝付けなかった。そんな英次に、弟の道夫が声をかける。道夫は英次に内緒で、直子に会ったという。

道夫の話では、直子は池袋のバーでホステスとして働いている。義高は成長して、身長が170㎝以上にもなり、バスケットの選手をしているという。英次の胸に、別れた時の2人の表情が蘇る。

翌日、道夫が教えてくれた電話番号に英次は電話をかけた。直子が電話に出た。10数年ぶりの直子との会話だったが、口下手な英次は、いまだに警察官を続けていることなど、たわいもない話をするのだった。

短い休暇が終わり、英次は帰りの連絡船に乗った。昌代が1人で英次を見送りに来た。船が出航し、昌代に家に戻るよう叫ぶ英次だったが、昌代は海風に飛ばされそうになりながら、いつまでも英次に手を振っていた。

映画『駅 STATION』の結末・ラスト(ネタバレ)

雄冬から増毛に戻ると、桐子が迎えに来ていた。桐子は札幌に向かう列車を待つ英次を見送る。一緒に来てもいいんだぜ、と言う英次の誘いを、桐子は「私、しつこくないから」と言って断る。しかし、英次が仕事を辞めて雄冬に戻ると話すと、嬉しそうな表情を見せた。

留萌駅に着いた英次は、警官から職務質問を受け、増毛でパトロール中の警官が何者かに襲われ、拳銃を奪われたことを知る。さらに警官たちは、かつて上司の相馬を射殺した指名手配犯「指名22号」こと森岡茂についてのタレコミがあったと話していた。タレコミの主は女だった。

英次は、桐子が増毛駅の壁に貼ってある指名手配犯の似顔絵に目を止めたことが気になっていた。そして、初詣の時に見かけた、桐子の知り合いと思われる人物。胸騒ぎを感じ、増毛に引き返そうとする英次だが、思い留まって札幌に向かった。

その後、増毛に集まってくるパトカーの中の1台に、英次はいた。英次は他の警察官と離れ、1人桐子の店に向かう。店は留守で、英次は近所の人に聞いて桐子のアパートにたどり着く。

桐子のアパートを訪れると、そこには英次の予想通り、森岡がいた。拳銃を取り出し、銃口を英次に向ける森岡だったが、英次の放った銃弾が一瞬早く、森岡の胸を貫いた。森岡は絶命、桐子は冷ややかな目で英次を見て、「そういうことか」と呟く。

札幌に戻る前、英次は桐子の店を訪ねた。テレビからは八代亜紀の「舟歌」が流れており、桐子は英次に背を向けてテレビに見入っていた。その頬には涙が伝わり、永遠に英次に話しかけることはなかった。

英次は増毛駅の待合室で、胸にしまっていた辞職願を破り、駅のストーブに放り込む。そして、札幌方面に向かう列車に乗った。同じ列車に、すず子も乗り込んだ。これから札幌に出て働くのだと、駅員に話していた。駅員は、「寂しくなるなあ」と何度も繰り返して、すず子を見送った。

映画『駅 STATION』の感想・評価・レビュー

こういう作品って、高倉健のファンだったり、倉本聰の作品が好きだったり、邦画特有の美しい世界観が好きな人が見るものだと思うんです。
私のような映画=洋画、アクションやホラー、ドキドキワクワクありきの作品が好きな人間にはまだこの作品の良さが分かりませんでした。
世界観はとにかく美しいし、高倉健や倍賞千恵子の掛け合いも素晴らしいです。雪の描写には心が揺さぶられました。しかし、私が最後に感じたのは物足りなさでした。それを余韻ととるかは人それぞれですが、もう少し良さがわかるようになってからもう一度鑑賞したいと思います。(女性 30代)

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