映画『エリザベスタウン』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「エリザベスタウン」のネタバレあらすじ結末と感想

エリザベスタウンの概要:仕事で大失敗して会社を解雇され、自殺を考えていた主人公が、父親の死をきっかけに自分の生き方を見つめ直していく。それと同時に主人公の新たな恋の行方も描かれている。キャメロン・クロワ監督作品らしく、劇中で使われる音楽のセレクトが秀悦で、サントラが欲しくなる。

エリザベスタウンの作品情報

エリザベスタウン

製作年:2005年
上映時間:123分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー、コメディ
監督:キャメロン・クロウ
キャスト:オーランド・ブルーム、キルステン・ダンスト、スーザン・サランドン、アレック・ボールドウィン etc

エリザベスタウンの登場人物(キャスト)

ドリュー・ベイラー(オーランド・ブルーム)
大手シューズ・メーカーのトップ・デザイナーだったが、自身がデザインした新商品が大コケし、会社に大損害を与えてしまう。会社を解雇された日に、父親が急死したという知らせを受ける。さらに恋人だった社長秘書のエレンにも振られる。
クレア・コルバーン(キルスティン・ダンスト)
飛行機の客室乗務員。仕事中の機内で、元気のないドリューに声をかけ、自分の連絡先を渡しておく。遠距離恋愛中のベンという恋人がいるとドリューに嘘をつく。人懐っこくてマメな性格で、常に前向き。
ホリー・ベイラー(スーザン・サランドン)
ドリューの母親。ドリューの父親とはお互いに婚約者のいる状態で恋に落ち、そのまま結婚まで突っ走った。そのため、夫の親戚や友人とはほとんど付き合いがない。愛する夫を突然亡くし、どうしていいかわからない状態。

エリザベスタウンのネタバレあらすじ

映画『エリザベスタウン』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

エリザベスタウンのあらすじ【起】

大手シューズ・メーカーのデザイナーをしているドリューは、本社ビルへ向かうヘリコプターから飛び降りたい衝動にかられていた。ドリューが8年かけて開発した新型シューズが大不評で、社長に呼び出しを受けたのだ。

会社に到着したドリューは、同僚たちの冷たい視線を浴びながら、社長秘書のエレンに案内されて社長室へ向かう。エレンはドリューの恋人だったが、彼女の態度はよそよそしい。ドリューは絶望的な気持ちで、社長室へ入る。

社長は淡々とした口調で、ドリューのデザインしたシューズがいかに酷評されているかを語る。この大失敗により、会社は約10億ドルという巨額の損失を出していた。ドリューは返す言葉もなく、最後の仕事としてビジネス誌の取材に応じ、会社を去る。才能溢れるトップ・デザイナーとして仕事一筋で生きてきたドリューは、会社を解雇され、完全に生きる希望を失くす。

自宅へ戻ったドリューは、家財道具を外へ放り出し、エアロバイクに包丁を装備する。これは、バイクに座ってスイッチを入れると、包丁が胸を刺してくれるというお手製の自殺マシーンだった。ドリューは覚悟を決め、スイッチに手をやる。その時、ドリューの携帯が鳴る。最初は無視していたが、あまりにしつこくかかってくるので、ドリューは仕方なく電話に出る。電話をかけてきたのは、妹だった。

妹は取り乱した様子で、故郷のケンタッキー州エリザベスタウンへ里帰りしていた父親が、心臓発作で急死したのだと告げる。突然の訃報で母親はおかしくなり、実家はパニック状態らしい。長男のドリューは、ケンタッキーまで父親の遺体を引き取りにいく役目を押し付けられる。

母親は父方の親戚と折り合いが悪く、妹にはまだ手のかかる赤ちゃんがいる。ドリューも父方の親戚とはほとんど交流がなかったが、とにかくケンタッキーへ向かい、父親をオレゴンまで連れて帰ることにする。その役目を果たしたら、改めて自殺を決行することにして、ドリューはケンタッキー行きの飛行機に乗る。

エリザベスタウンのあらすじ【承】

機内はガラガラで、ドリューは客室乗務員のクレアに話しかけられる。ドリューは言葉少なに、父親の故郷のエリザベスタウンへ向かっていることや、会社を解雇された話をする。クレアはエリザベスタウンまでの道のりはややこしいからと、地図を書いてくれる。クレアは、ドリューが何か思いつめていることに気づいていた。

飛行機から降りる時、クレアはドリューにホテルのクーポン券をプレゼントし、「お互い前向きにね」と声をかける。クレアはそのクーポン券に、自分の連絡先を書いていた。

ドリューはレンタカーを借り、道に迷いながらも、なんとかエリザベスタウンにたどり着く。父親はこの町の有名人だったようで、町の人々はみんなドリューに挨拶してくれる。ドリューは久しぶりに叔父や従兄弟と再会し、父親が埋葬される予定の墓地を見せてもらう。教会には多くの人々が集まってくれており、困惑したドリューは、「ご愁傷さまです」と的外れな挨拶をしてしまう。

その後ドリューは父親の遺体と対面するが、なぜか涙が出ない。ドリューは、父親が死んだという現実に、どう向き合っていいのかわからなかった。

叔父の家に集まった人々は、告別式の段取りを話し合い、着々と準備を進めてくれていた。ドリューは、父親が故郷の人たちから愛されていたことを知り、あたたかい気持ちになる。

ホテルにチェックインしたドリューは、無性に誰かと話したくなり、携帯を手にする。しかし、妹も母親もエレンも電話に出てくれない。ドリューはクレアにもかけてみるが、彼女の携帯も留守電になっていた。そこへ妹から電話があり、続いてエレンとクレアからもキャッチホンが入る。

妹には泣かれ、エレンには振られ、ドリューはぐったりする。しかしクレアだけはドリューの話を親身になって聞いてくれる。ドリューは嬉しくなり、彼女に父親が死んだことや、今日あったことを次々と話す。

クレアはとても話し上手で、2人の話は尽きない。明け方まで話し続けた2人は、クレアの提案で、一緒に日の出を見ることにする。2人は山道で落ち合い、美しい日の出を眺める。クレアのおかげで、ドリューはとても満たされた気分で朝を迎えることができた。

エリザベスタウンのあらすじ【転】

ケンタッキーでは、棺に入れた遺体をそのまま墓地に埋葬するのが普通で、父親も当然そうするものだと誰もが思っていた。しかし母親は、父親の遺体を火葬して持ち帰ることを望んでおり、ドリューは困ってしまう。それでも、母親の意向には逆らえず、ドリューは火葬の段取りをしにいく。

ドリューがホテルを出ようとした時、ハワイへフライトしたはずのクレアが姿を現わす。どうやらクレアは、ドリューのことが気にかかり、仕事を休んだようだ。ドリューは1日クレアに付き合ってもらい、楽しい時間を過ごす。別れ際、ドリューはクレアにキスしたくなるが、ぐっと我慢する。クレアには、遠距離恋愛中のベンという恋人がいると聞いていたからだ。クレアは、自分たちはただの穴埋めの関係だと言っており、ドリューもそれに反論しない。しかしクレアは、どこか寂しそうだった。

翌日、ドリューは親戚や父親の友人に、父親を火葬し、遺灰はオレゴンにまくと伝える。みんなは、なぜこの町に埋葬しないのか不思議がるが、それが父親の希望だったと言うと、一応納得してくれる。ところが、ドリューも内心は父親が火葬されることに抵抗を感じており、その夜考え直して火葬場へ走る。しかしすでに火葬は終わっており、ドリューは遺灰が納められた骨壷を抱えて帰る。

ホテルへ戻ると、またクレアが来ていた。人懐っこいクレアは、結婚式のリハーサル・ディナーを楽しんでいた連中と一緒に飲んでおり、かなり酔っ払っていた。ドリューはクレアを誘い、父親の骨壷を持って結婚式場へいく。

そこで2人は甘い雰囲気になり、ロマンチックなキスをする。その後ドリューの部屋へ移動し、朝まで一緒に過ごす。翌朝、ここ数日ほとんど寝ていなかったドリューは、ぐっすり熟睡していた。クレアは帰り支度をし、「あなたの唇、忘れないわ」と言い残して部屋を出ていく。

ようやく目を覚ましたドリューは、駐車場にクレアがいるのを見つけ、彼女を追いかける。クレアは、ドリューが「愛している」と言ってくれるのを期待していた。しかしドリューは、自分が10億ドルもの損失を出してしまったことや、その大失態が明日にはビジネス誌で発表されることを告白し、本当は今すぐにでも姿を消したいのだと本心を打ち明ける。クレアは呆れ顔で、そんな失敗は些細なことだと言い放つ。クレアは、前に進んでくれないドリューに、苛立ちと寂しさを感じていた。

エリザベスタウンのあらすじ【結】

父親の告別式の日。オレゴンから母親と妹もやってくる。広い会場には、多くのテーブルと椅子が用意され、ステージ上には父親の座右の銘「人生山あり谷あり」の言葉が掲げられていた。20数年ぶりに父親の故郷を訪れた母親は、少々気まずげな様子で席につく。

告別式は盛大なもので、ドリューは父の偉大さを思い知る。ステージ上では多くの人が、父親との思い出を語ってくれる。そして最後に、母親がスピーチする。母親は、お互い婚約者がいたのに恋に落ちてしまったことや、夫を失ってからの数日間で感じたことを包み隠さず話す。人々は、母親の飾らないスピーチに拍手を贈る。母親は、父親の大好きだった「ムーン・リバー」の曲に合わせ、覚えたばかりのタップダンスを披露する。母親はこの日のために、タップダンス教室に通っていた。

ドリューは、別室に飾られた父親の写真に向かって、「パパはみんなの心をひとつにしてくれた」と感謝を述べる。そこへクレアがやってきて、帰りのための特別な地図を入れた箱をプレゼントしてくれる。

会場では、従兄弟のバンドが「フリー・バード」を演奏しており、演出のために用意した紙製の鳥が天井を走っていた。ところが、その鳥が燃え始めてボヤ騒ぎが起こり、告別式はめちゃくちゃになってしまう。ドリューとクレアは、スプリンクラーの放水でずぶ濡れになりながら、じっと見つめ合う。

全てのことを終わらせ、ドリューは車で帰路につく。ケンタッキーからオレゴンまで、42時間のひとり旅の始まりだ。クレアがプレゼントしてくれた箱の中には、詳細なルートと途中で立ち寄って欲しい観光名所を記したアルバム型の地図が入っていた。それぞれのページには、その場所にぴったりの曲をセレクトしたCDまで付いていた。

ドリューはクレアの地図に従ってドライブし、音楽を楽しむ。そして各地の観光名所に、父親の遺灰を少しずつまいていく。そうやってドライブを続けるうちに、ドリューは自分の気持ちが整理されていくのを感じる。それと同時に、胸に秘めていた様々な感情が溢れ出し、車を運転しながら号泣する。

大規模なファーマーズ・マーケットに到着したドリューは、地図の指示に従ってマーケット内を移動する。クレアはそのマーケットにもメモを仕込んでいた。メモには「車に戻ってまっすぐ家に帰るか、赤い帽子の女の子を探すか、ここからがわかれ道よ」と書かれていた。ドリューは迷うことなく、赤い帽子の女の子、つまりクレアを探す。

大勢の人で賑わうマーケットの中で、クレアを見つけたドリューは、彼女を強く抱きしめてキスをする。少々回り道はしたが、2人は無事にハッピーエンドを向かえたのだった。

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