映画『エルネスト』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「エルネスト」のネタバレあらすじ結末と感想

エルネストの概要:1960年代、実在した日系二世フレディ前村の生涯を映画化。革命家チェ・ゲバラや最高司令官フィデル・カストロに影響を受け、優秀な医師になるはずだったが、祖国ボリビアのために命を懸けて反乱軍へと参加する。

エルネストの作品情報

エルネスト

製作年:2017年
上映時間:124分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:阪本順治
キャスト:オダギリジョー、永山絢斗、フアン・ミゲル・バレロ・アコスタ、ロベルト・エスピノーサ・セバスコ etc

エルネストを無料でフル視聴できる動画配信一覧

映画『エルネスト』を無料でフル視聴できる動画配信サービスの一覧です。各サービスには2週間~31日間の無料お試し期間があり、期間内の解約であれば料金は発生しません。お試し期間で気になる映画を無料で見ちゃいましょう!
U-NEXT
Hulu
Amazonビデオ
dTV
ビデオパス
TSUTAYA TV
ビデオマーケット
Netflix

※配信情報は2019年5月現在のものです。

エルネストの登場人物(キャスト)

フレディ前村ウルタード(オダギリジョー)
日本人の父親を持つ日系二世。ボリビア出身で、キューバには医療を学ぶために留学してくる。とても賢く、大学の試験ではいつも高得点をとっていた。祖国への愛情が深く、ラテンアメリカ人としての誇りを持っており、チェ・ゲバラの思想に深く共感している。穏やかで寡黙。何事も器用な性質。
チェ・ゲバラ(ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ)
キューバ革命軍の司令官。カリスマ的な指導力を持ち、大勢の人々へ影響を与える人物。医師免許を持ち、革命を成功させた後は政治家としても手腕を発揮する。本名はエルネスト・ゲバラ。フレディが自分と似た境遇であるためか、エルネストという名前を授ける。
フィデル・カストロ(ロベルト・エスピノーサ・セバスコ)
キューバ政府革命軍の最高司令官。実質は革命後のキューバ政府の最高指導者。崇高な目的を掲げ、社会主義国を築き上げる。

エルネストのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『エルネスト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

エルネストのあらすじ【起】

1959年7月24日、東京の外務省。中南米課にキューバ使節団が大阪から広島へ、強硬出発したと連絡が入る。使節団にはチェ・ゲバラ少佐が同行しており、予定を急きょ変更したと言う。
キューバ使節団は親善目的として、広島の平和公園を視察。広島の新聞社でも使節団が来日していることが記者達に知らされる。だが、取材へ向かったのは、たった1人だけだった。
使節団と合流し、取材の了承を得た記者。ゲバラ少佐は戦後の日本文化の発展は目覚ましく、異文化交流を行い自国の発展に生かしたいと考えているようだった。そうして資料館を見学し知事、市長と会談。ゲバラは更に予定を変更して、原爆病院へも足を伸ばし戦争の悲惨なその後を目にして帰国した。

1962年4月、ハバナ。1人の日系ボリビア人が医術を学ぶためにやって来る。革命から3年目の春。彼はハバナ大学医学部に留学。フレディ前村ウルタードという青年だった。
彼が生まれ育ったボリビアのベニ州、トリニダは毎年雨期による豪雨で、深刻な水害に見舞われていた。そのために貧しい家が多く、比較的裕福な家に育ったフレディは、薬や食べ物を分け与えることで救おうとしたのだった。

彼は医師となり祖国に貢献したいと考えている。そのために医学部へ留学したのだ。授業は非常に難しく、寝る暇もないほどに予習復習が必要だった。その合間にボリビア人の同盟を作り機関紙を発行。キューバ人学生とも交流を始める。
それは授業が始まって5日目の夜だった。ラジオにて米国大統領の演説が放送される。キューバがソ連の核ミサイルを隠し持っているため、米国はキューバを核戦争の標的にするというものだった。

エルネストのあらすじ【承】

この放送を聞いたキューバ人は個々に蝋燭を持ち、米国に対し反対デモを行う。フレディと仲間達はラジオで聞いた話が事実かどうかを確認。すると、キューバはソ連の勧めで確かに核弾頭を設置したが、それは飽くまでも自衛のためだったらしい。だが、実際はミサイルを設置したことで、米国に対し攻撃意思があると受け取られてしまったのだ。どうするべきか悩むフレディだったが、そこへキューバ政府軍の最高司令官フィデル・カストロから指令書が届く。

フレディはボリビア人のまとめ役であったため、代表として指令書を受け取り寮生全員の前でそれを読み上げた。フィデルは米国との戦争に乗り気で、彼らの寮を対空部隊の拠点として使用することにし、そこに住む学生には戦いに参加するかどうか、個人の意思に任せるとした。フレディは即座に戦いへ参加する意思を表明。

米国に対し良い印象を持っていないキューバ人は民兵として志願する者が多く、フレディと仲間達も一旦、学業から離れ軍事訓練を受けることになった。
その後、新兵は敵機が来たら威嚇射撃をして偵察機には銃弾を当てるなと命令される。彼らは連日、空を見張り威嚇射撃を続けた。しかし、偵察機は3日目以降、現れなくなる。

それから数日後、フレディ達のところへ上官がやって来て、ソ連がミサイルの撤去を行ったため、米国も海上封鎖を解いたと聞かされる。故に復学しろと言われるも、フレディにはどうにも納得できない。その後、彼は憤りをどうにか飲み込んで復学。授業は解剖へと進む。

エルネストのあらすじ【転】

1963年、元旦。フレディはチェ・ゲバラの話を聞く機会を得る。ゲバラは日本の視察をし、原爆後の悲惨さを目の当たりにした。故に、核戦争には勝者などいないと豪語。更に彼は、ソ連と米国による勝手な締結についても憤っていた。フレディは彼の話を聞き、深く共感する。

1964年、1月。フレディ達は2年生へ進級。寮も変更になりルームメイトも変わった。新生活に慣れた頃、女友達の様子がおかしいことに気付いたフレディ。その理由が半年後に判明する。彼女はフレディと同じボリビア人と関係を持ち、妊娠してしまったのだ。しかも、相手は結婚する気も子供の養育もする気はないと言う。フレディは怒りを顕わにしたが、事は起きた後で怒っても仕方がない。彼は出産後に女性を訪ね、彼女と産まれたばかりの赤ん坊を支えることにした。
教授の助手になれば、給料も出る。そうすれば子供を育てられる。給料は僅かなものだったが、手助けにはなるだろう。

1964年11月5日、フレディは友人が見ている新聞で、ボリビアにて軍事クーデターが勃発したことを知る。将軍は米国の言いなりであるため、ボリビア人は今よりももっと苦しい生活を強いられるに違いない。フレディと仲間達は奨学金を辞退し、帰国することにした。だが、奨学金の辞退を学部長へと申請に行くと、許可できないと言われてしまう。そこで、フレディが説得に出て提示された条件を飲むことで、帰国を許される。学部長から提示された条件は、インターンの資格を取ることだった。

少なくともインターンの資格があれば、医療行為を行うことができる。フレディは大学に通いつつ、祖国へ戻っては農村を回り人々を助けた。

エルネストの結末・ラスト(ネタバレ)

そんなある日、キューバ政府が募集する革命支援隊への志願が認められる。フレディはこれを機に大学を辞め、反政府運動へ本格的に参加することにするのだった。
キューバ最西部、ピナール・デル・リオ州。フレディは革命支援隊の軍事訓練に参加。8カ月もの間、訓練を行い試験へと挑む。選考にはフィデルとゲバラが訪れた。
フレディはゲバラに呼ばれ、支援隊員として合格を言い渡される。そして、ゲバラからエルネスト・メディコという新たな名前を授けられるのだった。

1966年、10月。女友達の元を訪れたフレディは彼女に帰国することを告げ、いずれは共に生きようと希望を与える。
だが、その9カ月後、フレディの隊はゲバラの本隊とはぐれ、森をさ迷っていた。合流しようにも本隊がどこにいるのか分からない。彼らは近くの集落から食料を恵んでもらい、安全な浅瀬を教えてもらった。

しかし、その集落にはボリビア政府軍が潜入しており、村人を脅してフレディの隊が通る浅瀬を聞き出す。支援隊は川の浅瀬を渡っている途中で、襲撃され全滅。たった1人、生き残ったフレディは捕縛後に拷問されゲバラの居場所を聞かれるも、彼ですら本隊がどこにいるか分からない。

そうして、1967年8月31日。フレディはボリビア政府軍によって拷問された挙句、処刑されてしまうのである。享年25歳であった。
同年10月9日には、エルネスト・ゲバラも捕縛され処刑。享年39歳だった。

あれから50年後の2017年。チェ・ゲバラの霊廟には、フレディ前村ウルタードの慰霊碑があり今も尚、同窓生が慰霊に訪れる。彼の慰霊碑にはチェ・ゲバラと同じ名前でエルネスト・メディコと彫刻されているのであった。

エルネストの感想・評価・レビュー

実在した日系ボリビア人の生涯を描いている。フレディ前村ウルタードは非常に穏やかで、どちらかと言うと寡黙な性質。医学部での試験でも高得点を獲得するなど、かなり優秀な人物だったと思われる。

祖国を深く愛し、そこに住むボリビア人の生活を豊かにしようと、反乱軍へ参加する道を選択する。勇気ある行動と英雄視されるのだろうが、果たしてその生き方が彼にとって幸せなものだったのかと考えると複雑な心境になる。(MIHOシネマ編集部)

この記事をシェアする