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映画『ファースト・マン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ファースト・マン』の概要:優秀なパイロットだったニール・アームストロングは宇宙探査を目的としたジェミニ計画に参加する。ジェミニ計画の目的は月へと行くこと。やがて計画はアポロ計画と名前を変え、本格的な月面着陸のプロジェクトが始動する。

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映画『ファースト・マン』の作品情報

ファースト・マン

製作年:2018年
上映時間:141分
ジャンル:歴史、ヒューマンドラマ
監督:デイミアン・チャゼル
キャスト:ライアン・ゴズリング、クレア・フォイ、ジェイソン・クラーク、カイル・チャンドラー etc

映画『ファースト・マン』の登場人物(キャスト)

ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)
パイロットとして優秀な腕を持ち、ジェミニ計画に参加。アポロ11号の船長に任命され、人類で初めて月面を歩いた人物となる。
バズ・オルドリン(コリー・ストール)
アポロ11号でニールと共に月面を歩いたパイロットの一人。明るく調子のいい性格で、よく軽口を叩く。
エド・ホワイト(ジェイソン・クラーク)
ジェミニ計画時代のニールの同僚。優秀なパイロットでアポロ1号に選ばれるが、最終テストでの事故で死亡。
ジャネット・アームストロング(クレア・フォイ)
ニールの妻。宇宙飛行士の夫と二人の息子の面倒を見る。あまり感情を表に出さないニールの背中を押す良き妻。

映画『ファースト・マン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ファースト・マン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ファースト・マン』のあらすじ【起】

1961年、ニール・アームストロングはパイロットとして高い技術と腕を持っていた。同じ頃、NASAはソ連に対抗して宇宙計画を推し進めようとジェミニ計画を始動しようとしていた。

腕を見込んでジェミニ計画への参加をお願いされたニールだが、彼は娘のカレンのことが心配でそれどころではなかった。幼くして大病を患うカレンのために、ニールは名医に連絡をしまくった。だが、願いは届かず、カレンは亡くなってしまう。娘を失ったニールは悲しみに暮れ、カレンの名前入りのブレスだけが彼の手の中に残った。

悲しみを紛らわせようとニールは仕事に没頭し、そして、ジェミニ計画に辿り着く。1962年、彼はジェミニ計画の宇宙飛行士選考の面接を受けた。その冷静な判断力を高く評価され、見事に合格する。

NASA専用の住宅街へと引っ越したアームストロング一家。今回、NASAがやろうとしていること、それは月へ着陸することだった。宇宙探査で米国はソ連に負け続けていた。巻き返すには、とてつもない計画を実行する必要がある。それが月面着陸だった。ジェミニ計画はその前身で、成功の暁にはアポロ計画へと移行する予定だ。

訓練は過酷を極めた。無重力状態での回転でも意識を失わない訓練や、何百ページにも上る膨大な知識の習得など学ぶことは山ほどあった。パイロットたちはあっという間に憔悴していった。そんな中、ニールに二人目の男の子が生まれる。

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映画『ファースト・マン』のあらすじ【承】

1965年、NASAはジェミニ4号で初の宇宙での船外活動“EVA”を行うことを決定。ニールの友人のエド・ホワイトがその任務を実行する予定だったが、一足先にソ連がそれを成功させ、米国はまたしても二の足を踏んでしまう。

ニールは上司から宇宙飛行士のバズ・オルドリンを紹介される。そして、ジェミニ8号の船長になってくれと任命された。ニールは内心複雑だった。自分よりも優秀で熱心な友人エリオットが先に行くものだと思っていたからだ。だが、しばらくしてエリオットは飛行訓練中に着陸に失敗して死亡してしまう。

エリオットの死はニールに深い悲しみと不安を呼び起こした。しかし、計画は待ってはくれない。ジェミニ8号の発射の時間となり、ニールはデイブと共に飛行船に乗り込んだ。打ち上げは順調に進み、ブーストを使って無事に大気圏を抜け、宇宙へと飛び立つことに成功する。

今回の目的は、ニールたちが乗る宇宙船を、すでに宇宙空間に漂っている無人宇宙船アジェナとドッキングさせること。真っ暗な宇宙空間でアジェナを見つけることに苦労するが、ニールの機転によりアジェナを発見。慎重に軌道を修正し、ドッキングを成功させる。管制塔は成功の知らせに沸き立った。

しばらくして、宇宙船が横傾斜するようになる。ジェミニではなくアジェナの制御系による問題だろうと制御系統を解除し、手動で傾斜を修正した。すると、ジェミニは制御を失い高速で回転し始めた。危険と判断し、二人はアジェナを切り離した。ジェミニは回転しながら宇宙空間に飛ばされていった。

ジェミニの回転は止まらず、回転速度は360を超え始める。船内の様子はラジオでニールの妻ジャネットに直通になっていたが、思わぬ事態に音声をカットするように上司が指示を出した。高速回転による重力のせいでデイブは気を失ったが、ニールは最後の力を振り絞ってRCSを作動させた。RCSのおかげで宇宙船は徐々に速度を落としていき、なんとか正気を保てる状態にまで戻る。

ジェミニ8号には他にもミッションがあったが、続行は危険だと判断され、緊急着水の指示が出された。突然に音声を切られたことを怒ったジャネットは管制塔に乗り込んでくると、あなたたちは何も制御できていないと喚き立てた。作戦は中断され、ジェミニ8号は志半ばで地球へと戻ってきた。戻ったニールとデイブを待っていたのは調査委員会とマスコミによる厳しい質問の嵐だった。ニールは極力冷静にそれらに答えていった。

映画『ファースト・マン』のあらすじ【転】

悪いニュースが続き、世間は宇宙計画に飽き始めてきた。落ち込むニールに喜ばしいニュースが飛び込んできた。友人のホワイトがアポロ1号のパイロットに任命されたというのだ。上手くいけば、ホワイトも月面着陸者の一人となれるかもしれなかった。

ジェミニ8号から生還したことでニールは高い評価を受ける。戻ってこなければ事故の原因も特定できず、アポロ計画に漕ぎだすこともできなかった。上司はニールを褒めたたえ、自分たちの代表としてホワイト・ハウスに出向くようにと指示する。

1967年、アポロ宇宙船の最終テストが行われる。ホワイトは二名のパイロットと乗り込み、後は発射を待つばかりだった。だが、その時にコクピットで火災が発生。大急ぎで脱出を試みたがコクピットは内側で大爆発を起こしてしまう。ホワイトたちが死亡したという知らせを受けたニールは、ただ呆然と立ち尽くすばかりだった。

1968年、ベトナム戦争を巡ったジョンソン大統領へ批判が高まる中、宇宙開発についても議論がなされるようになった。国民は貧困に喘いでおり、彼らは納めた税金が宇宙開発に使われることを浪費だと感じ始めていた。

アポロ計画は順調に進んでいた。アポロ10号は無事に地球へと帰還し、このままいけば11号で月に着陸できるかもしれない。ニールは上司から11号の船長に任命された。1969年、“着陸”の偉業を前に記者会見が開かれたが、ニールは固い表情を崩さなかった。

子供たちに何も言わずに家を離れようと準備するニールを見たジャネットは、二人に話をするように厳しく言った。もしかしたら、このまま戻ることはないかもしれない。あなたから帰ってこられなかった時の心構えを子供たちにちゃんと話してほしいとジャネットは言った。しぶしぶ子供たちと話をすることにしたニール。子供たちは父が宇宙から帰還できない可能性を説明され複雑な表情を浮かべたが、ジャネットに促されてベッドへと連れて行かれた。

映画『ファースト・マン』の結末・ラスト(ネタバレ)

1969年7月16日、フロリダ州ケープケネディに集められたニールと副操縦士のオルドリン、マイケル・コリンズの三人はアポロ11号に乗船すると出発の時を待った。ロケットが点火され、三人は宇宙へと飛ばされていった。

コリンズの操縦で切り離しとドッキングが行われ、宇宙船は月に向かって動き出していった。ミッション開始から4日目、アポロ11号は月周回軌道に乗る。宇宙船の窓から月の表面を肉眼で確認できるほど近づいた。ニールとオルドリンは迫る着陸への興奮を抑えきれなかった。

二人は着陸船イーグルに乗り込むと慎重に月へと近づいていった。しばらくするとプログラムアラームが鳴り響いた。心配するオルドリンをよそに、管制塔は問題ないと続行を指示する。着陸燃料はどんどんと消費される中、ニールは操縦を手動に切り替え、燃料切れギリギリのところで月面にイーグルを着陸させた。

遂に月面に人類が降り立つ瞬間がやってきた。イーグルのハッチを開けると、ニールは梯子を一歩一歩降りて行った。船外に取り付けられたカメラはその姿をしっかりと撮影し、地球へと届けていた。ニールは月面に一歩を踏み出した。“人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である”ニールはそう管制塔に告げた。月面にはニールの足跡がしっかりと残っていた。

月面を見渡したニールは遠くに小さく輝く地球を眺めた。やがてオルドリンもやってきて月面をピョンピョンと飛び跳ねていく。偉業を達成したニールの頭の中に広がっていたのは、カレンと過ごした素晴らしい日々だった。ニールは密かにあるものを持ってきていた。それはカレンの名前が入ったブレスだった。彼はそれを月のクレーターの中にそっと投げ入れた。

帰還船が点火し、二人は月を後にしていった。月面着陸の映像は世界中で放送され、その奇跡は歓喜の声で地球を覆いつくした。

宇宙から帰還したニールたちは有人宇宙センターの隔離施設で検査が行われることとなった。テレビでは亡きケネディ大統領が宇宙計画について話した時の映像が流れていた。ジャネットは夫に会うためにセンターへと向かった。二人は硝子越しに再会を果たした。二人とも何も言わなかったが、その瞳を逸らすことはなかった。二人の心は言葉など無くても、しっかりと繋がっていた。

映画『ファースト・マン』の感想・評価・レビュー

ライアン・ゴズリングの静の演技は素晴らしいと思うが、今回は役に合ってなかったかもしれない。『ファースト・マン』というタイトルから、本作がアームストロングに焦点が当たっていることは明らかだが、良い面でも悪い面でもあまりにも掴みどころがなさすぎる気がする。訃報に思わず割ってしまうグラスや、カレンのブレスを投げるところなどは分かりやすいが、実際のニールがどういった人だったのかを伝えるという点では、かなり表現不足だ。あえてそう作ったのかもしれないが、そうすると、では、これは何のために作ったのだとなってしまう気がする。映像がとても素晴らしいだけに残念。(MIHOシネマ編集部)


盛り上がりも、感動も、名言も特にありません。とても静かな作品です。その静かさは主人公さながら。しかし、必ず心に残るものがあるはずです。
人類の夢、月面着陸計画。史上最も危険なミッションを成功に導いたアポロ11号の船長、アームストロングの目線で描いたこの作品。ノンフィクションのため、大きな盛り上がりもなく淡々とストーリーが進みますが、それが実にリアル。船外活動のシーンは全くの無音になり、怖く感じるほどでした。
偉大な功績を残した人も、悩みや苦悩を抱えた一人の人間。そんな人を支える家族の存在をとても大きく感じる作品でした。(女性 30代)

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