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映画『ふたつの昨日と僕の未来』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

越智海斗はマラソンの選手としてオリンピックを目指していた。だが、怪我をしてしまい、夢を断念することになる。越智は市役所で働きながらも、やる気のない日々を送っていた。そんな時、ひょんなことから平行世界に紛れ込んでしまう。

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の作品情報

ふたつの昨日と僕の未来

タイトル
ふたつの昨日と僕の未来
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2018年12月22日(土)
上映時間
98分
ジャンル
ヒューマンドラマ
ファンタジー
監督
大森研一
脚本
福田卓郎
大森研一
製作
大森研一
坂本敏明
大橋弘明
広瀬真寿美
木俣誠
上野境介
酒井明
皆尾裕
製作総指揮
不明
キャスト
佐野岳
相楽樹
菅谷哲也
菅野莉央
鶴見萌
久保田悠来
宮地真緒
榎木孝明
製作国
日本
配給
キャンター

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の作品概要

愛媛県新居浜市・市制施行80周年記念作品として制作された。特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』で主演ドラマデビューを果たした佐野岳が、現実世界と平行世界に翻弄される主人公を演じた。神保悟志や榎木孝明など、そうそうたる面々が脇を固めている。「初代・新居浜ふるさと観光大使」として活動している声優の水樹奈々が、主題歌を担当した。主題歌の『サーチライト』は、頑張っているときに背中を押してくれるような温かな歌詞になっている。

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の予告動画

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の登場人物(キャスト)

越智海斗(佐野岳)
マラソンの選手としてオリンピックを目指していたが、怪我のせいで断念することになる。現在は市役所で働いているが、やる気のない日々を送る。
矢野真里乃(相楽樹)
越智の恋人。やる気のない日々を送る越智に不満を抱いており、喧嘩になることもある。

映画『ふたつの昨日と僕の未来』のあらすじ(ネタバレなし)

越智海斗はマラソンの選手としてオリンピックを目指していた。だが、怪我をしてしまい、夢を諦めることになる。越智は失意の中におり、市役所で働きながらもやる気のない日々を送っていた。恋人の矢野真里乃は、そんな越智に失望する。

ある日、越智は雨宿りをするため、森の中にある坑道に足を踏み入れた。その後街に戻ると、なぜか死んだはずの父が市役所で働き、越智自身はオリンピックの金メダリストになっていた。越智の脳裏には、体験したことがない記憶があった。越智はそのことに困惑する。

越智が紛れ込んだのは、越智が生きてきた世界とは別の「もう一つの世界」だった。もう一つの世界にいる間、生きてきた世界の記憶が薄れていく感覚があった。越智はどちらの世界で、どんな未来を歩むことになるのだろうか。

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の感想・評価

現実世界×平行世界

主人公の越智海斗は、ひょんなことから現実世界から平行世界に足を踏み入れてしまう。現実の世界では事故で父を亡くし、怪我のせいでオリンピックに行くという夢を断念しなければならなくなり、恋人にも愛想を尽かされ、散々な日々を送っている。しかし、平行世界では父が生きており、オリンピックで金メダルを獲得し、恋人とも順調に交際して幸せな日々を送っている。平行世界には越智が望んでいた未来があったのだ。

自分が実際に歩んできた世界と、自分が望んでいた未来。越智は2つの世界を体験することになる。自分が望んでいた未来を進めば幸せになれるのか、それとも自分が実際に歩んできた世界を大切にすべきなのか、越智の揺れ動く心情に注目しながら見て欲しい作品である。

愛媛県新居浜市・市制施行80周年記念作品

本作品は愛媛県新居浜市・市制施行80周年記念作品として制作された映画である。映画の撮影も愛媛県新居浜市で行われており、新居浜市太鼓祭りみや高台などが登場する。愛媛県新居浜市を訪れたことがない人でも、どこか懐かしさを感じる温かな作品になっている。そして、映画を通して、改めて愛媛県の素晴らしい景色と新しい発見が楽しめるようになっている。

本作品には愛媛県の出身者が多く関わっている。監督・脚本を担当した大森研一を始め、大森と共に脚本を担当した福田卓郎、主題歌を担当した水樹奈々などが愛媛県出身である。水樹は声優として活躍しており、「初代・新居浜ふるさと観光大使」にも任命されている。水樹が歌う主題歌の『サーチライト』は、藍坊主の藤森真一と共に水樹も作詞を担当している。

『仮面ライダー鎧武/ガイム』で主人公を演じた佐野岳主演作

主人公を演じた佐野岳は、特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』で主役の葛葉紘汰(仮面ライダー鎧武)を演じていた人物である。佐野にとってこの作品が、初のドラマ主演作になった。その他にも日本テレビ系列の連続ドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』やTBS系列の連続テレビドラマ『陸王』など、話題作に多数出演している。

脇を固めているのは、実力派俳優・女優として活躍している人達ばかりである。『相棒』シリーズに出演している神保悟志が主人公の父親役で、数多くの映画やドラマでヒロインを務めている宮地真緒が主人公の同僚役で出演している。その他にも相楽樹や榎木孝明など、演技に定評がある俳優達が多数出演している。そのため、演技に邪魔されることなく、物語にスッと入り込めるようになっている。

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の公開前に見ておきたい映画

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ふたつの昨日と僕の未来』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

「また、必ず会おう」と誰もが言った。

佐野岳が映画初主演・初出演した、青春ロードムービー。喜多川泰原作の小説を元に作られた作品で、『またかな』の略称で多くの人に親しまれた作品。2015年度に『またかな』学校上映プロジェクトが実施され、学校に無償で映画の貸し出しも行われていた。主題歌は元ちとせの『幻の月』。

高校生の香月和也は同級生についた嘘をきっかけに、東京へ一人旅に出かけた。旅の道中に出会ったのは、個性的な人ばかりだった。酔っ払った土産物店・店員の田中昌美に絡まれ、入った理髪店では店長に変な髪形にされてしまう。さらに、魚市場・仲買人の島津に出会ったときは、強制的に働かされた。しかし、全員温かい人ばかりだった。香月は彼らとの出会いを通じて、少しずつ成長していく。

詳細 「また、必ず会おう」と誰もが言った。

ポプラの秋

大森研一監督の代表作。1997年に発売された湯本香樹実原作の小説を元に作られている。原作の小説は欧米やアジアなどでも出版されており、日本人だけではなく多くの外国人にも親しまれている人気作である。2012年には関西テレビ系列でテレビドラマ化もされており、「ヒューゴ・テレビ賞(シカゴ国際映画祭)、テレビ映画部門銀賞」を受賞している。

千秋は看護婦の仕事に疲れ、恋も上手くいかず、憂鬱な日々を送っていた。そんな時、小さい頃お世話になった、「ポプラ荘」の大家のおばあさんが亡くなったと知らせが入る。幼い頃、千秋は大好きだった父を亡くし、母と2人で「ポプラ荘」に暮らしていた。父の死で心に傷を負っていた千秋に、おばあさんは自分の秘密を教えた。それは、あの世に手紙を届けていることだった。

詳細 ポプラの秋

ベイブ

ファンタジー作品。可愛らしい子豚のベイブが主人公のため、大人だけではなく子供達にも愛される作品となった。1998年には続編となる『ベイブ 都会へ行く』が公開された。「第68回アカデミー賞・視覚効果賞」を受賞している。「視覚効果賞」とは、最も優れた視覚効果(実写映像を加工すること)を使った映画に与えられる賞で、今までに『エイリアン』(1979)や『E.T.』(1982)などが受賞している。

とある農村で、子豚の体重当てクイズが行われていた。農場を営むアーサー・ホゲットは、体重を言い当て子豚を貰うことになった。アーサーの農場には、大勢の羊や牧羊犬などがいた。アーサーは子豚を太らせて食べようとしていた。しかし、子豚のベイブは牧羊犬のフライと仲良くなり、牧羊犬の仕事をマネするようになった。

詳細 ベイブ

映画『ふたつの昨日と僕の未来』の評判・口コミ・レビュー

映画『ふたつの昨日と僕の未来』のまとめ

主人公の越智海斗は、現実の世界で悲惨な日々を送っていた。その反対に、ひょんなことから紛れ込んでしまった平行世界では幸せな日々が待っていた。越智は平行世界を望むのか、それとも実際に生きてきた現実世界を望むのか、色々考えながら楽しめる作品になっている。普通のヒューマンドラマではなく、ファンタジー要素が入っているところがこの作品の一番重要なところである。現実の世界ではありえないと分かっていながらも、自分の身に起こればどう動くのだろうと思わず考えながら見てしまう作品である。

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