映画『学校の怪談2』の概要:カルト的人気を誇った『学校の怪談』の実写化第二作目。30年前恐ろしい事件が起きた小学校に、子供達が閉じ込められてしまう。彼らは無事謎を解き、その小学校から脱出することができるのか。
映画『学校の怪談2』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:ホラー
監督:平山秀幸
キャスト:野村宏伸、岸田今日子、西田尚美、米倉斉加年 etc
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映画『学校の怪談2』の登場人物(キャスト)
- 浅野和成(野村宏伸)
- 寺や神社をメインで狙う泥棒。犯行現場を理香に見られ、逃走中に事件の舞台となる学校に入り込んでしまう。
- 三好憲(太田翔平)
- あおば塾の生徒。口数が少なく、常に手にしている笛で意思表示をする。彼が時計を止めてしまったことが、全ての事件の引き金となる。
- 常盤校長(岸田今日子)
- 30年前、突如謎の死を遂げた南小学校の校長。見つかった遺体からは首が無くなっており、ろくろ首として生徒の前に現れる。
- 小田桐理香(西田尚美)
- あおば塾の講師。合宿の引率者として、生徒を自分の出身地である村へと連れてきていた。生徒達に対して深い責任感を持っている。
- 真行和尚(米倉斉加年)
- あおば塾の生徒達の合宿先である寺の和尚。肝試しを盛り上げるため、彼らに30年前に南小学校で起こった恐ろしい事件について語る。
映画『学校の怪談2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『学校の怪談2』のあらすじ【起】
遡ること30年前、4月4日4時44分。南小学校の校長は、誰もいないはずの音楽室からピアノの音を聞いた。見回りに行った彼は、天井から血が滴っている様子を見るのだった。そして、校長は後日首なし遺体として発見されたのだった。
そんな話を、蓮正寺の和尚はこれから肝試しに臨む子供達に聞かせていた。合宿のためにこの地にやってきたあおば塾の生徒達と、地元の子供達。塾講師である理香はこの村出身ということもあり、彼らに仲良くして欲しいと願ったが、彼らの関係性はうまくいかず、こうして合宿最終日である今日を迎えてしまったのだ。
そして、肝試しをするその日が、ちょうど4月4日だった。しかし、肝試しの直前、理香が現在この近辺を騒がせている泥棒、浅野と遭遇してしまう。子供達に危険が及ばないよう、理香は肝試しの中止を決定するが、しかし、既に子供達の一部は準備のためにその場に向かってしまっていたのだった。そして、学生の一人である憲が、何かに引き寄せられるように学校の時計台へと登って行く。
映画『学校の怪談2』のあらすじ【承】
そして、時計の歯車に憲のスニーカーが挟まれてしまった。時計は、午後4時44分を指した状態で止まってしまう。すると、学校全体に恐ろしい現象が起こった。突然赤い服を着た女の子が現れ、ケラケラと笑ったのだ。すると、学校全体を黒い霧のようなものが覆った。この時の子供達は知る由もなかったが、実はこの時、子供達はこの学校内に閉じ込められてしまったのだ。
閉じ込められたのは、靴を時計に挟まれた憲、肝試しのトップバッターとして既に出発していた杏と司、学校で準備をしていた直弥、地元の学生であるヨシオとハルエだった。また、先程理香と遭遇してここまで逃げてきた浅野も、この奇妙な現象に巻き込まれてしまう。
そして、彼らの前に次々と不可解な現象が起こり始める。トイレの便座から突然手が飛び出し、パソコンの画面に『4:44』の表示が浮かび上がり突然血を流し始め、学校全体から奇妙な音が聞こえてきた。最初は肝試しの演出だと思っていた生徒達も、少しずつその異様さに疑問を持っていく。
映画『学校の怪談2』のあらすじ【転】
一方、生徒達が全員揃っていないことに気がついた理香が、彼らを連れ戻そうと、恐怖と戦いながら一人バットを手に学校へとやってきた。しかし、学校の門は固く閉ざされており入ることができない。彼女は意を決し門を乗り越えようとするが、しかし、彼女の前に突然言葉を話す人面犬が現れた。その衝撃に、彼女は思わず意識を失ってしまうのだった。
意識を取り戻した理香は、和尚の寺にいた。しかし、憲達はまだ戻っていない。引率者として彼らを放ってはおけない理香は、再び学校に戻る決意を固める。そして、和尚、理香、二人の話をこっそりと聞いていたナナコの3人は、共に学校へと向かうのだった。
一方、その頃子供達と浅野は必死に学校内に現れる化け物達から逃げ惑っていた。その化け物の中には、和尚の話に出てきた校長の姿もあった。そして、ろくろ首となった校長は、なぜか浅野を執拗に追いかけるのだった。実は、浅野は学校に保管されていた、校長の懐中時計を盗んでいたのだ。
映画『学校の怪談2』の結末・ラスト(ネタバレ)
ろくろ首の校長は「私の時計を返して」といいながら、浅野の後を追いかける。頑なに返そうとしない浅野だったが、ケンが浅野の隙をつき、校長にその時計を差し出した。すると、校長は満足げに成仏していくのだった。
そんな頃、司とハルエが、とある言葉を思い出す。それは、「時計が直れば怪奇が収まる」というものだった。二人は急いで時計のある機械室へと走り出した。しかし、そこには巨大な人形がそんな彼らを止めようと待ち受けていた。しかし、閉じ込められた生徒達は全員で力を合わせ、見事時計を動かすことに成功するのだった。
大きな音を立てながら、その不思議な空間は崩れ落ちていく。そして、次に目覚めた彼らは学校の花壇に横たわっていた。そして、とうとうあおば塾の生徒が家へ帰る時がやってきた。これまで犬猿の仲だったあおば塾の生徒と地元の子供達だったが、あの一件以来すっかり意気投合していた。そして、彼らは笑顔で別れの言葉を交わすのだった。
映画『学校の怪談2』の感想・評価・レビュー
学校の怪談シリーズといえば、かつて全国の小学生を恐怖の渦に巻き込んだ映画タイトルである。恐ろしくもユニークなお化けが多数登場するこの作品は、恐怖の中に、懐かしさや温かさも盛り込まれている。幼い頃に信じていたお化けの存在をそのまま具現化したような内容なので、ついワクワクしてしまうのもこの作品の魅力とも言えるだろう。そして、本作に登場する校長先生(ろくろ首)のどろどろした恐ろしさは是非一度見て頂きたい。(男性 30代)
学校の怪談と言えば、前作のような夏休み期間中をイメージしていたが、本作は春休み期間中のド田舎の旧校舎が舞台となっている。
ムラサキババアや口裂け女、トイレの花子さん、二宮金次郎などの伝説の妖怪はもちろん、岸田今日子演じるろくろ首(校長先生)はまさに怪演である。
幽霊が人間を怖がらせるだけでなく、冒険を通した子どもたちの交流や家族愛も描かれていて、懐かしさや温かみが感じられた。今、大人が観返しても充分に楽しめる作品だ。(女性 20代)
児童書を原作としたホラーファンタジー。子ども目線の作りではあるが、内容はしっかりとしていて大人も満足できる作品だ。
都会の小学生と、田舎の小学生との交流。警戒して素直になれず、憎まれ口を叩くが、同じ経験を重ねると友情が芽生える瞬間はとても微笑ましく、ほっこりしてしまう。
そして、最後にわかるツカサとハルエとヨシオの関係も、家族の絆を改めて思い起こさせてくれる。
何も気にせず、この世界観に浸って観るべき映画である。(男性 40代)
夏休みといえば学校の怪談でした。子供の頃がとても懐かしくなる作品です。始まりからワクワクしてクスッと笑えるシーンや、もちろん怖いシーンもありますが最後はちょっぴり切ない感じです。特に校長先生のエピソードはめちゃくちゃ怖かったです。おじいちゃんとおばあちゃんのダンスシーンはオシャレで素敵でした。「学校の怪談2」では子供たちの人間模様にもしっかりスポットが当てられており良かったです。子供向けの映画かと思いきや大人もしっかり楽しめる作品でした。(女性 30代)
スプラッターものは大好きでも日本の幽霊や心霊現象などが苦手な私はこの『学校の怪談』シリーズもとても怖くて子供の頃に見られなかったのを覚えています。しかし、そんな怖くて見られなかった思い出も大人になると「懐かしい」なんて感じてしまい、覚悟を決めて鑑賞しました。
事前に一作目を見ていたのでそれと比較すると、かなりコメディ要素が含まれていて正直全く怖いと感じませんでした。驚かせてくるシーンはありますが、恐怖よりもハラハラドキドキの方が勝ります。
ろくろ首がとても印象的で、夜思い出すと少し怖くなりました。誰かと一緒に見るのをオススメします。(女性 30代)
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