映画『ゴーストライダー』の概要:数多くいるマーベルヒーローの中でも、実は最強ではと名高いのが、このゴースト・ライダー。かの有名なニコラス・ケイジがヒーロー役を演じた意欲作でもある。迫力のあるバイクレースも見所。
映画『ゴーストライダー』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:アクション
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
キャスト:ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ウェス・ベントリー、サム・エリオット etc
映画『ゴーストライダー』の登場人物(キャスト)
- ジョニー・ブレイズ(ニコラス・ケイジ)
- 父親を救うため、悪魔との契約を交わす。それ以降ゴースト・ライダーとして戦いを義務付けられる。
- ロクサーヌ・シンプソン(エヴァ・メンデス)
- ジョニーの元恋人。現在はキャスターとして活動している。
- ブラックハート(ウェス・ベントリー)
- 悪魔の息子。サン・ヴェンガンザの契約書を求める。
- メフィスト(ピーター・フォンダ)
- ある日突如としてジョニーの前に現れた謎の存在。結果的にジョニーの父親の命を奪う。
- バートン・ブレイズ(ブレット・カレン)
- ジョニーの父親。バイクのスタントマン。
映画『ゴーストライダー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゴーストライダー』のあらすじ【起】
悪魔、それは人々の前に突如として現れ、彼らに強大な力を与える代わりに、その魂を対価として奪い取っていく存在。ジョニーは、バイクのスタントマンをしている父に付き添いながら、様々な場所を旅していた。
しかし、ジョニーはある日ロクサーヌという少女と運命的な出会いを果たす。彼らは愛を誓い合うが、ロクサーヌが母親の都合で、引っ越しが決まってしまう。嘆いたジョニーとロクサーヌは、このまま2人で駆け落ちをすることを考える。しかし、その日家に帰ったジョニーは、衝撃の事実を知ることとなる。なんと、父親のバートンが癌に侵されていたのだ。
悲しむジョニーの前に、突如としてそれは現れた。何と、悪魔が姿を見せたのだ。悪魔はジョニーの魂と引き換えに、なんとバートンの病気を治すことをジョニーに提案するのだった。父親を失いたくないジョニーは、悪魔が提示してきたその条件を飲んでしまう。すると、翌日、バートンは嘘のように体調が良くなっていた。喜ぶジョニーだったが、何とその日、バートンがバイク事故で命を落としてしまう。
映画『ゴーストライダー』のあらすじ【承】
折角助かったと思った父親が命を落とし、ジョニーはショックを受け、そのまま1人旅に出た。そして、それから数年が経った頃。ジョニーは父親と同じように、スタントバイクの仕事で人々を沸かせていた。そんな時、ジョニーはレポーターとなったロクサーヌと再会する。彼女は、自分を置いていったジョニーに恨みを持っていた。
ジョニーが再びロクサーヌとの仲を縮めようとしていたその時、メフィストがジョニーに接触を図ってくる。なんと、悪魔の息子、ブラックハートがサン・ヴェンガンザという大物の魂を呼び出せる契約書を求め、現地に降り立ったのだ。メフィストは、ブラックハートを止める代わりに、ジョニーとの契約を破棄してやると申し出る。
そして、ジョニーは悪魔の力を使い、ゴースト・ライダーへと変身するのだった。ゴースト・ライダーとなったジョニーは、贖罪の目という特殊な力を持っていた。その能力とは、自分が今まで犯してきた罪の重さを、その本人に強制的に味あわせるという恐ろしい能力だった。
映画『ゴーストライダー』のあらすじ【転】
そして、ジョニーは敵の1人を倒すものの、ブラックハートを取り逃がしてしまう。ジョニーはロクサーヌに許しを請うために、自らの身に降りかかっていることを包み隠さず話すが、あまりにも突飛な話にロクサーヌはそれを信じようとはしなかった。
そして、ゴースト・ライダーに変身した際に使用していたバイクのナンバープレートから、なんとジョニーは警察に逮捕されてしまう。しかし、再び敵が現れる。ジョニーはゴースト・ライダーに再度変身し、敵を追う。その様子を見たロクサーヌは、ジョニーが言っていたことが全て真実であることを知るのだった。
しかし、ここでブラックハートは卑劣な行為に出る。なんと、ロクサーヌを人質にとったのだ。ジョニーは贖罪の目を使いブラックハートを倒そうとするが、その攻撃はブラックハートには効かなかった。なんと、ブラックハートには魂がなかったのだ。ブラックハートは、ロクサーヌを返して欲しければ、サン・ヴェンガンザの契約書を持ってくるようにジョニーに命じる。
映画『ゴーストライダー』の結末・ラスト(ネタバレ)
仕方なく、言われるがままにサン・ヴェンガンザの契約書を探し求めたジョニー。そして、彼は仲間の協力もあり、見事に契約書を手に入れるのだった。契約書を手に、ジョニーはブラックハートの元へと向かう。その最中も、敵の魔の手はジョニーに伸びる。ジョニーはゴースト・ライダーとなり敵を倒し、とうとうブラックハートに辿り着くのだった。
ブラックハートには贖罪の目が効かないため、ジョニーは成すすべもなく契約書を奪われてしまう。そして、ブラックハートは契約書を用い、封印されていた邪悪な魂を呼び起こし、自らと同化したのだ。圧倒的な存在、レギオンとなったブラックハート。レギオンの強大な力を前に、ジョニーは苦戦を強いられる。しかし、ここでレギオンにとって予想外のことが起こる。邪悪な魂と一体化してしまったが故に、今のレギオンには魂があるのだ。つまり、ゴースト・ライダーの贖罪の目が効くということだ。その力で、とうとうジョニーはレギオンを打ち倒す。
メフィストとの契約を果たしたジョニーは、魂を取り戻すことが許される。しかし、ジョニーはなんとそれを断ったのだ。ジョニーはいずれメフィストを打ち倒すため、ゴースト・ライダーの力を留めておきたかったのだ。そして、ジョニーは消えていったメフィストを追って、旅を続けるのだった。
映画『ゴーストライダー』の感想・評価・レビュー
人気アメリカンコミック原作のヒーロー映画。悪魔と契約し悪魔の力を手にしたライダーが「ゴーストライダー」となり活躍する姿を描く。
「ライダー」が主役の作品であるためバイクでのシーンはかなり手間がかかっていた。
他のヒーローと違い、力を手に入れた経緯が半分、騙されたような形ではあるが、自らの意思を貫き、「ゴーストライダー」として困難に立ち向かうジョニーの姿に胸を打たれた。(男性 20代)
アメコミの収集家として知られるニコラス・ケイジが熱望して実現した作品。
かつてはアカデミー賞に輝いた演技派のニコラス・ケイジだが、彼はずっとやりたかったゴーストライダーの主演に気合いが入っていました。
誰よりも主人公を理解しているだけに、ニコラス・ケイジの演技には自然と強烈なインパクトが生み出されている。
ニコラス・ケイジだけじゃなく、ビジュアル面でも主人公の個性を上手く引き出している。
革ジャンとバイク、それにチェーンとどこか「ヘビメタ」なファッションが作品全体に及んでいて、それは非常にカッコいいと言える。
そして、ゴーストライダーが乗るバイク(ヘルバイク)のビジュアルはもちろん、そのアクションは一度見ただけで目に焼きつけるほどの格好良さとインパクトがある。(男性 30代)
実はマーベル作品の一つであるゴーストライダー。マーベルといえば、アベンジャーズなどのヒーローが表立って活躍しているように見えるが、その実ゴーストライダー程異色なヒーローは他に存在しない。誕生にしてもそうだが、悪魔の力を以って悪魔を制していくという、いわば裏のヒーローなのである。しかし、ニコラスケイジがヒーローとしての絶対的な正義感と、ゴーストライダーの力を保持する事による陰の部分をうまく表現している。通好みのヒーロー作品といえるだろう。(男性 30代)
マーベルコミックのマンガを実写化し、その主役にニコラス・ケイジを起用した意欲作。
男性視聴者にはたまらないヘルバイクと、ドクロの顔をしたゴーストライダーのデザインは、カッコよすぎて思わずフィギュアを買いたくなるほどだ。
そして、あり得ないほどメチャクチャな設定。ダークヒーロー故の葛藤や、人間の女性とのラブストーリーなど、ありがちな流れにもかかわらず、キャラクターに引っ張られて納得してしまうのだ。
マーベルファンは迷わず観るべき映画である。(男性 40代)
ダークファンタジー映画のジャンルが嫌いではないなら、一度は視聴をおすすめしたい。ストーリーがおもしろく、続編を含めて個人的に気に入っている作品。悪魔と契約を交わした主人公がどのような道を歩むことになるのか興味深く、ロクサーヌとの恋の行方にもドキドキした。ゴーストライダーとして変身しバイクで颯爽と走るシーンは、不気味さとカッコ良さが感じられた。ニコラス・ケイジが主演を務めたというのも良かったと思う。(女性 30代)
『アイアンマン』を代表とした『アベンジャーズ』など正統派なヒーローものが多いMARVEL作品の中でかなりダークな存在といえばこの『ゴーストライダー』でしょう。ニコラス・ケイジが主人公を演じる今作。父親を救うためにゴースト・ライダーとして戦うことを悪魔と契約したジョニーがとにかくかっこいいです。
炎が燃え盛るバイクに武器はチェーン、ライダースジャケット着て戦う姿はまさにダークヒーローです。少年心をくすぐる魅力的な作品なので、ぜひ親子で見てほしいです。(女性 30代)
関連作品
次作 ゴーストライダー2
みんなの感想・レビュー
ニコラス・ケイジが遂にアメコミ映画に出演した。
ハリウッドきってのアメコミ好きで有名の彼が出演したのは、全身炎に包まれた骸骨に変身するダークヒーローものだった。
あまりにニコラス・ケイジには不似合いで違和感を持ちつつ鑑賞してみると、さすがに自他ともに認めるアメコミ好き。
オタクの本気を見事に見せてくれた。
それどころか製作陣もアメコミオタクなのだろうか。
演出や脚本においても真面目に面白いものを作りたいというガッツが見て取れた。
大の大人が集まって、本気でアニメのことを考えているのを想像するだけで面白い。
この手の映画は大体製作者側はオタクの集いである。
自分たちがアメコミファンであるからこそ、観客目線でも製作者目線でも作品を作り上げることが出来るのだ。
しかしそれがかなり良い方向に出ることが多い。
本作品もその一例である。
キャスティングからアメコミファンを使ったことでよりヒーロー像を研究し、見せる側も恐らく童心を丸出しにして楽しんだのであろう。
その本人たちが楽しんでいる感じが良く出ている作品である。
大のアメコミ好きでハリウッドでは有名なニコラス。
いつかアメコミ原作の映画に出演したいと,かなり昔から願っていたんだそう。
しかしその線の細さや、雰囲気の弱さから中々オファーされるまでに至らなかった。
今回ようやく抜擢されたわけである。
その意気込みたるや、映画からひしひしと伝わってくる。
やる気に満ちているのだが、それが若干観ていて疲れてくる。
一画像、一シーン、自分の好みや決め顔を披露してくるあたりがその理由であろう。
普通アニメが原作であると、中々良い評価をもらうことが出来ないのが現実である。
コミックのファンは相当熱いのだ。
しかし本作品は主人公が変身すると骸骨になるという姿が良かった。
生身の人間臭さを出さずにアメコミの世界観を大事に出来た。
特にラストシーンで先代のゴーストライダーと、現在のゴーストライダーが並んで走っているところはゾクっとくるシーンである。
最後までドラマ性を崩さない良いシーンであった。