映画『ガールフレンズ(2008)』の概要:素朴な普通の女の子・クレアが引っ越したのは、お嬢様学校のリーダー・マシーの家だった。ティーン版「セックス・アンド・ザ・シティ」と名高い、セレブでオシャレなガールズトーク・ストーリー。
映画『ガールフレンズ』の作品情報
上映時間:87分
ジャンル:コメディ、青春
監督:マイケル・レンベック
キャスト:エリザベス・マクラフリン、エレン・マーロウ、ソフィー・アンナ・エヴァーハード、サマンサ・ボスカリーノ etc
映画『ガールフレンズ』の登場人物(キャスト)
- クレア(エレン・マーロウ)
- フロリダから引っ越してきた女の子。健康的で、笑顔が可愛い。成績は超優秀だが、流行には疎い。親の都合で、マシーの家のゲストハウスに住むことに。
- マシー(エリザベス・マクラフリン)
- セレブな家の一人娘。乗馬と愛犬の散歩、おしゃれが大好き。セレブな友人と四人組で、お嬢様女子校のトップに君臨する。プライドが高く、裏表のある性格だが、義理堅いところもある。
- ディラン(ソフィー・アンナ・エヴァーハード)
- マシーのグループのメンバー。少し太めな体型を気にしている。
- アリシア(サマンサ・ボスカリーノ)
- マシーのグループのメンバー。ブランドショッピングが大好きで、金に糸目は付けない。
- クリステン(ブリジット・メンドラー)
- マシーのグループのメンバー。勉強もスポーツもできるが、母親の言いなり。家のことで、マシーにも言っていない秘密を抱えている。
- レイン(ヴァネッサ・マラーノ)
- クレアのクラスメイト。髪にメッシュを入れた、パンクな女の子。ステレオ内蔵のバッグを持ち歩き、主食はオートミール。
- クリス(ケリ・プライス)
- マシーの家の近所に住む、男子高校生。乗馬とスケボーが趣味のイケメン。不良で、停学処分を食らうことも。長く付き合っている恋人がいる。妹はレイン。
映画『ガールフレンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ガールフレンズ』のあらすじ【起】
お嬢様学校の頂点に君臨するマシーは、自他共に認めるセレブ女子だ。彼女はディラン、アリシア、クリステンの三人を率いて、ファッションでもゴシップでも他の生徒達を圧倒し、わがまま放題の日々を送っていた。
しかし、そんなマシーの元に、フロリダから冴えない転校生・クレアがやって来る。クレアの両親はマシーの両親の古い友人で、新しい家が決まるまで、マシーの家のゲストハウスに住むことに。子供っぽい服のクレアを見下すマシー。さらに、クレアたちの歓迎ディナーのせいで、マシーはクラスメイトのパーティーに行かれなくなってしまう。
クレアは、マシーに気に入られようと必死だった。母に頼み込み、白いデニムパンツを買って精一杯のおしゃれをする。それでも、マシーはクレアをバカにし、登校日には徹底的にクレアを邪魔者扱いだ。
マシーは今、乗馬中に知り合った高校生・クリスに夢中だった。そのクリスが、妹を訪ねて女子校へやってきた時、クレアとぶつかって知り合った。二人が親しげに話しているところを見たことも、マシーのクレアに対するいら立ちを募らせた。
あまりの扱いに、思わずマシーを嫌な女と言ってしまったクレアは、セレブグループのメンバーからもいじめられてしまう。白いパンツを絵の具で汚され、保健室で金持ちの子が捨てた服をもらうと、他の生徒たちからも笑われた。しかしクレアは、母に心配をかけまいと、笑顔で帰宅するのだった。
映画『ガールフレンズ』のあらすじ【承】
ある日の朝、マシーたちは、新しいコスメブランドの立ち上げを思いつく。優等生のクリステンが、さらなる好成績を求めて、新事業のプランニングを考えていたのだ。四人はブランド名に思い悩むが、クレアがそっと“グラムビション”と提案すると、ちゃっかり採用された。
このやりとりを聞いていた送迎車の運転手は、クレアに同情した。他の友人を見つけるように勧めると、クレアも、他の子に話しかける決意をする。そして知り合ったのが、一人でランチをしていたレインだ。個性的なファッションの彼女は、マシーのグループからバカにされていた。
レインと金曜の夜に遊ぶ約束をするクレア。しかし運悪く、マシーの母もその日にクレアを誘ってくる。母屋で、いつもの三人を呼んだお泊り会を開くのだ。目的は、マシーの両親が主催するチャリティー・オークションの出品物集めだった。マシーに認められたいクレアは、弟の子守とウソをつき、レインとの予定をキャンセルしてしまう。
金曜の夜。クレアは母屋へ行くが、グループからは歓迎されていない。しかし、母親に怒られたマシーが、しぶしぶ彼女を仲間に入れる。ベッドでは恋の話で盛り上がり始めるものの、クレアがクリスに気があると告白したとたん、再びいじめが始まった。クレアは、耐えられず、一人家に戻る。
映画『ガールフレンズ』のあらすじ【転】
翌日、クレアの元に、クリスとレインが立ち寄った。クリスの妹とは、レインだったのだ。クレアはクリスと親密なフリをし、覗き見ていたマシーを挑発する。するとマシーは、金曜の夜にクレアがどこにいたかをレインに告げ口し、レインとクレアの仲を壊した。
クレアもまた、マシーがレインをネイルサロンに連れ出している間に、グループの他のメンバーに近づいた。しかし、すぐにマシーが現れ、また除け者にされてしまう。しょんぼりして家に帰ると、母にマシーとよく話すよう、注意されてしまった。
夜、クレアはマシーの部屋を訪ねる。すると彼女は犬の散歩に出かけていて、パソコンのチャット画面が開きっぱなしになっていた。クレアは、マシーになりすまし、メンバーの三人と会話を始めた。
まずはファッショニスタのアリシアに、流行遅れの格好を勧めた。もちろん、マシーがクレアと仲良くなったと吹き込むことも忘れない。それから、体型を気にするディランの太い脚をバカにする。そして最後は、クリステンから秘密を聞き出した。実は彼女の家は貧乏で、奨学金のために良い成績が不可欠なのだ。
そして、何も知らないマシーの態度は、三人の友人を傷つけた。そこへクレアが入り込み、まんまとマシーを除け者にする。クレアは、新しい四人組でショッピングへ出かけ、ブランド服やヘアメイクを楽しんだ。
始めは強がっていたマシーも、夜には泣きながらメンバーにチャットで呼びかける。グラムビションで使うコスメの材料を話題に、ようやくクリステンが会話をしてくれた。そこで、話の食い違いから、真実に気が付くマシー。彼女はあっという間に友人たちを取り戻し、クレアを責め立てた。
元通りになったグラムビションのメンバーは、マシーの家でリップグロス作りをする。そこへ、クレアが母の使いでやってきた。マシーはクレアに生卵をぶつけ、皆であざ笑う。
泣いて家に戻ったクレアから、母が事情を聞き出した。クレアはずっといじめられていたことを打ち明け、自分らしく過ごすことを決める。
映画『ガールフレンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌日の通学バスで、クレアは、レインに心から謝った。レインもまた、マシーに利用され、あっけなく捨てられていた。二人は友情を取り戻す。
すると、そのバスの中で、マシーがリップグロスの販売を始めた。セレブリーダーの名が付いたグロスに、女生徒たちが我先にと飛びつき、購入する。しかしすぐに、彼女たちを悲劇が襲う。グロスに含まれているピーナツオイルが原因で、アレルギー持ちの子たちの唇がぱんぱんに腫れあがったのだ。
慌てふためくグラムビション。それを眺めていたクレアの携帯に、一通のメールが入る。そこには、オートミールには抗炎症作用があるらしいと書いてあった。レインのランチは、いつもオートミールだ。クレアがそれを少女たちに配り、パニックは収まった。
そして、オークションの時がやって来る。マシーは、この日が誕生日のクリスを盛大に祝い、キスまで進もうと考えていた。そして“アイ・ラブ・クリス”Tシャツを着こみ、巨大ケーキの中に隠れてスタンバイ。
一方クレアは、レインとオークションを楽しんでいる。そこへ、クリスが彼女連れで現れた。彼らは中学時代からの付き合いで、クリスの彼女は文句なしの美女だった。
会場にグラムビションのメンバーがやって来ると、クレアは、三人にそれぞれチャットでのことを謝罪した。そしてマシーの姿を探していると、派手なアナウンスと共に、巨大ケーキが運ばれてくる。その中にマシーがいると知り、慌ててクレアは駆けだした。
クレアは司会のマイクを奪うと、ケーキの蓋を抑え込み、クリスの恋人をスピーチに指名した。そしてそのまま、ケーキを舞台袖に引っ込める。クリスに恋人がいると知らなかったマシーは、バツが悪そうに、クレアにお礼のバラを一輪渡した。
クレアがマシーに憧れていたように、マシーもまた、快活でユーモアのあるクレアの存在を恐れていた。さらに、リップ騒動の際、クレアの携帯にメールを送ったのはマシーだった。マシーなりに、クレアとの関係を何とかしようとしていたのだ。それを知ったクレアは、幸せそうに、いつまでもバラの花を見つめていた。
映画『ガールフレンズ』の感想・評価・レビュー
まるでゴシップガールを見ているような、久しぶりにわくわくした映画であった。冴えないクレアがお嬢様学校へ転校し、トップクラスのマシーとの同居が始まったり、浮いているレインとの友情や、クリスへの恋心など、学生ならではの悩みや行動が面白く、懐かしい気持ちで見れた。マシーなりにクレアとの関係を保とうとしている場面や、何とか四人組に認めてもらおうと、必死にくらいつくクレアの気持ちも理解でき、二人が二人らしく仲直りする場面も見所であった。(女性 20代)
ティーンならではの女の子同士の友情や恋愛を描いた作品。セックスアンドザシティは、複雑な恋愛事情や、結婚、仕事などのやりとりが目立つが、こちらは、もっと世代が低い為、ライトなやりとりが楽しめる。苦手な相手同士、どこかで認め合っているといった展開は思わず見ている側も笑みがこぼれてくる。何か相手を貶めようとすれば、必ずそのしっぺ返しが来るとった構図を繰り返しているのも、本作品ターゲット層へのメッセージなのだろうと感じた。(男性 30代)
舞台はニューヨークのお嬢様学校。お金持ちのティーンが自由気ままに、我が儘放題に行動する姿には、滑稽なものもあり笑いを誘う。ティーンという年頃ならではの人間関係の悩みは、誰もが通ってきた道ではないだろうか。多少大げさな飛車もあるが、誰もがよくわかる感情が渦巻いている。いろいろなハプニングが絶えない中、友情にも亀裂が走ったり、また新しい友情が生まれたりと、とても目まぐるしいストーリーだ。アップテンポな映画を見たい時に、おすすめしたい。(女性 30代)
女子高生版『Sex and the city』と言われている今作ですが、「女」の友情や絆、そしてバトルをとてもリアルに描いていて面白かったです。
「普通」の女の子が転校したのは「超お嬢様学校」。ありがちな展開ですが、それがまた安心して見られるからいいんです。学校の中でもトップクラスの女の子と一緒に生活をするうちに、少しずつ芽生えていく「友情」は可愛らしくて応援したくなりました。
嫌なやつが出てこないほっこりするストーリーなので、皆で笑って見られる作品です。(女性 30代)
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