この記事では、映画『母と暮せば』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『母と暮せば』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『母と暮せば』の作品情報

上映時間:130分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争、ファンタジー
監督:山田洋次
キャスト:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信 etc
映画『母と暮せば』の登場人物(キャスト)
- 福原伸子(吉永小百合)
- 長崎に住む助産婦。夫を結核で亡くし、長男は南方で戦死、唯一の家族であった次男の浩二も、長崎の原爆で亡くしてしまう。浩二が亡くなった証拠を見つけるまで、息子の死を受け入れられずにいたが、3年後にそのささやかな希望を持つことも諦めようと心に決める。その直後、浩二が亡霊になって現れる。おしゃべりな浩二の昔話を聞きながら、しばし幸せな時を過ごすが、もともと病弱な身体は徐々に衰弱していくのだった。
- 福原浩二(二宮和也)
- 長崎医科大学に通う学生だったが、長崎の原爆で死亡する。しかし、それから3年後、「母さんが僕のことを諦めないから、なかなか出てこられなかった」と言って、亡霊となって伸子の前に現れる。母と共に、しばらく幸せな時を過ごすが、生き残った恋人・町子のことで思い悩む。
- 佐多町子(黒木華)
- 浩二の生前の恋人で、小学校の教諭。浩二が亡くなった後も、身体の弱い伸子の家を訪れては、いろいろ手伝いをしていた。しかし伸子は町子に、浩二のことは忘れて別の新しい恋人を見つけるよう勧める。浩二のことを想い続けて結婚はしない、と言っていた町子だったが、伸子の説得に応じて、同じ学校の教諭をしている黒田と婚約する。
- 「上海のおじさん」(加藤健一)
- 家族を戦争で失い、闇市で仕入れた品物を売って生計を立てている中年男性。戦時中、上海で商売をしていたことから、「上海のおじさん」と呼ばれている。息子を失って1人暮らしの伸子の元にやって来ては、闇市の商品を伸子に分けてあげるなど、世話を焼く。伸子に好意以上のものを持っており、遠回しにプロポーズしてみるが、一笑に付されてあっさり引き下がる。
- 黒田(浅野忠信)
- 町子の婚約者で、彼女と同じ小学校の教諭。生徒から「黒ちゃん」と呼ばれて親しまれている。戦場で片足を失うが、仲間が大勢戦地で死んだ中で、自分だけが生きて帰れたことに、感無量となり泣き出してしまった、と町子が伸子に話している。伸子は、そのとき黒田の存在が、町子にとってはただの同僚ではないことに薄々気づいていたようだった。
- 富江(広岡由里子)
- 伸子の家の隣に住む主婦。伸子や、生前の浩二とよく挨拶を交わしていた。伸子が亡くなったときの最初の発見者。
- 風見民子(本田望結)
- 町子の教え子。戦地に行った父親の消息を尋ねるため、町子の付き添いで復員局へ行く。父親は亡くなっていたが、祖父の言いつけを守って涙は流さず、復員局の職員に、父が亡くなったときの状況を書面にしてもらう。母親もすでに他界しており、2人の妹の面倒をみなければならないため、泣いてはいけないと自分に言い聞かせるけなげな姿に、付き添いの町子がもらい泣きしてしまう。
- 復員局の職員(小林稔侍)
- 復員局で、幼い民子に父親の死を告げるという辛い職務を全うする職員。隠しだてをせず、はっきりと民子に父の死を告げたことで、民子は悲しみながらも気持ちの整理をつけるのだった。父親が死んだ時の状況を神に書いてほしいという民子の申し出を快く引き受ける。その際、戦争で左の手首から先を失っていることがわかる。
- 川上教授(橋爪功)
- 医科大学の浩二の恩師。浩二の話では、大の酒好きだったとのこと。伸子の話では、浩二とともに被曝し、奇跡的に建物の下から助け出されたが、ガラスが全身に突き刺さって重傷だった。酒が飲みたいと看護婦に訴え、痙攣に苦しみながら亡くなったという。
映画『母と暮せば』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『母と暮せば』のあらすじ【起】
1945年、8月9日。米国の爆撃機は、世界初の原子爆弾を小倉に投下する予定であったが、小倉上空は雲で覆われていたため、目標を長崎に変更した。
その日の朝、長崎医科大学の医学生、福原浩二は、母の伸子や近所のおばさんに元気に挨拶し、いつも通り大学に出かけていった。そして、川上教授の講義を受けている最中、窓から強烈な光が刺し込んだかと思うと、浩二が机の上に置いていたインク瓶が一瞬にして溶け崩れた。
長崎の原爆。長崎医科大学とその付属病院の患者・職員を合わせておよそ900人が亡くなり、浩二もその中の一人となった。
3年後、浩二の母の福原伸子は、浩二の生前の恋人だった町子と一緒に、浩二の墓参りに来ていた。原爆で一瞬にして消えてしまった浩二には、遺品も何も残されていない。せめて服の切れ端でもあれば、浩二のことを諦められるのに、と町子に語る伸子。浩二が亡くなってから、何度も同じことを繰り返し話していた。
夫は結核で亡くなり、長男は南方の戦地で死亡、そして次男の浩二を原爆で失い、1人ぼっちになってしまった伸子は、町子や近所の人々、そして、時折やって来ては闇物資を置いていく「上海のおじさん」など、周囲の人たちの温かさに支えられて生きてきた。
助産婦の仕事をして生計を立てていたが、健康状態はあまり良くなく、血圧の薬を常に服用していた。
そして、浩二が亡くなって3年。伸子は、浩二の遺影に向かって、もう浩二が生きているかもしれないという淡い期待を抱くのはやめる、と呟く。すると、伸子の目の前に、死んだはずの浩二が学生服姿で現れる。浩二の亡霊だった。
浩二は、伸子の諦めが悪く、いつもでも自分のことを諦めないから、なかなか出てこられなかった、と冗談交じりに文句を言った。
映画『母と暮せば』のあらすじ【承】
伸子が、亡霊の浩二を驚きもせずに受け入れると、浩二も昔と変わらぬ様子で思い出話を語り、伸子を楽しませた。
しかし浩二は、かつての自分の部屋に入り、好きだったメンデルスゾーンのレコードを手に取ると、恋人の町子と一緒にこのレコードを聞いた思い出が懐かしく思い出され、悲しくなって涙を流す。すると浩二の姿は消えてしまった。浩二は、悲しい気持ちになって涙を流すと消えてしまうのだった。
このように、時々現れては消えていく浩二の亡霊だったが、伸子にはその姿が見えても、町子をはじめ他の人たちからは、その姿が見えなかった。浩二も、町子を見るのが怖くて、町子が来ているときには姿を現さなかった。
伸子は浩二に、もし町子にいい人がいたら、浩二のことを忘れてその人と一緒になり、幸せになってもらおうと話す。浩二は、町子は自分の恋人だと言って、伸子に反発して消えてしまう。
しかし、しばらくした後に現れた浩二は、考えを改め、町子に好きな人ができたら、自分のことは気にせず、その人と一緒になるよう、伸子から町子に伝えてほしいと頼むのだった。
映画『母と暮せば』のあらすじ【転】
ある日、伸子が助産婦の仕事で出産の手伝いに行った家に、町子の小学校の生徒がいた。そして、その子供から、町子の同僚で「黒ちゃん」と呼ばれている男性教員の話を聞く。優しい先生で、生徒からも慕われているとのことだった。
黒田の話は、以前、町子本人からも聞いていた。そのときの話しぶりから、伸子は町子が黒田に対して、同僚以上の好意を抱いていることを感じていた。
ある日、伸子は、小豆が手に入ったと言っておすそわけに来た町子に、もしいい人がいたら、浩二のことは気にせず、その人と一緒になって、幸せになってほしいと話す。何度も聞いている話だったが、町子はいつものように、自分は浩二のことを思って一生結婚せずに生きていくと言う。
しかし、伸子が黒田の名前を出すと、町子は慌てて泣き出した。町子は確かに黒田に好意を抱いていた。しかし町子には、浩二のことのほかにもう一つ、幸せになることを拒む理由があった。
それは戦争中のこと。町子は、お腹が痛くなって工場での勤労奉仕を休んだことがあった。ところがちょうどその日、空襲で工場の屋根が落ち、仲良しだった友人が2人、亡くなった。友人の母は、町子に、「あんたのように工場をずる休みすれば、娘も助かったのに」と厳しい言葉をぶつけて詰ったという。
そんな町子に、伸子は将来を考えて幸せになるように諭す。そのほうが浩二も喜ぶとも言った。町子は「考えてみます」と言って、泣きながら帰っていった。
映画『母と暮せば』の結末・ラスト(ネタバレ)
暮れも押し詰まったある日。伸子は1人でささやかな正月の準備をしていた。伸子の身体は日に日に衰弱し、少し掃除をしただけでも疲れてしまう。
そこへ町子が、正月の餅を持ってやって来る。先日のことで町子が怒ってしまったのではないかと心配していた伸子は、町子の訪問を喜んだ。
しかし町子は1人でなく、黒田を連れて来ていた。町子は伸子の説得を受け入れ、黒田と婚約したのだった。黒田は戦争で片足をなくしていたが、真面目で心優しい人物で、自分から伸子に挨拶をしたいと、町子に頼んだという。伸子に対面した黒田は、町子を一生大切にすると誓う。
伸子は、喜んで黒田を浩二の遺影の前に連れて行く。手を合わせる黒田。しかし、伸子はそのとき、急に息子のことが不憫になって、泣き出してしまう。伸子の気持ちを察した黒田は、町子と共にその場を辞するのだった。町子は別れ際、伸子に抱きついて「ごめんなさい」と謝り、去って行った。
娘のように可愛がっていた町子が去ると、その寂しさと冬の寒さが身体に染みわたり、伸子は布団に横になる。
そこへ浩二の亡霊が現れる。伸子は浩二に町子のことを話そうとするが、言い出せない。しかし、浩二は察していた。浩二は母の苦労をねぎらうと、その場を去ろうとする。しかし、また戻って来て、「もうこの家には来られない」と告げる。
それを聞いて伸子は慌てる。町子も去り、浩二までもう来なくなってしまったら、自分は寂しくて死んでしまうと。
しかし、浩二の亡霊はやさしく微笑むと、これからはずっと一緒にいられるから大丈夫だと母に言う。なぜなら、「あなたはもう、僕たちの世界の人だから」と。それを聞いた伸子は、これからずっと息子と一緒にいられる幸せに、喜びの笑顔を浮かべて、静かに息を引き取った。
隣人の富江と、上海のおじさんが、正月の料理などを持って訪ねて来て、伸子の亡骸を発見する。富江は、1人寂しくなくなった伸子を不憫に思うが、伸子の顔は静かな笑みを浮かべていた。
クリスチャンだった伸子の葬儀は、長崎の教会で行われた。町子や黒田、上海のおじさんらが伸子を見送りにやって来ていた。その様子を眺めていた伸子と浩二は、2人手を取って天国に召されていった。
映画『母と暮せば』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
日本アカデミー賞も受賞した作品ということで今更ながら最近ようやく観ました。正直なところ、このレベルの演技で日アカは賞になるのかと思ってしまいましたが、いい話ではありました。終始グッときてしまうような、切ない戦後の話ですね。町子はどうして最後に黒田を選んだのか。はっきりとは述べられていませんが、きっと浩二を想い、またこうじのお母さん(伸子)も安心させたい、とかそんなことだったり、自分に正直になれたからだろうけど、何年も拒んだわりにはあまりに急だなというのが一つありました…。(女性 20代)
戦争物はあまり見ないようにしていたが、二宮和也が本作で日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞したとのことで気になり鑑賞した。母と息子の絆、親子愛がメインで描かれているのだが、亡くなった主人公の婚約者である町子の今とこれからを思うと、とても辛かった。愛する人を失った悲しみと、彼女のせいではないのに感じなければいけない罪悪感と、それでも自分の人生を生きていかなければならない辛さ。戦争の残酷さを強く訴えるのではなく、一つの家族を通して、彼らの日常と、言葉で私たちに静かに語りかける、そんな映画だった。(女性 20代)
長崎への原爆投下で亡くなったはずの息子が幽霊となって母の前に現れるという設定がとても静かで印象的だった。最初はファンタジーのようにも感じるが、実際には戦争で突然家族を失った人の心の空白を描いているのだと思う。浩二が「僕は幸せでしたか」と母に問いかける場面は胸に刺さった。母の伸子も強く生きようとしながら、心の奥では息子の死を受け入れられずにいる。その二人の対話が積み重なることで、少しずつ別れを受け入れていく流れがとても切ない。最後に浩二が成仏するように消えていく場面は涙が止まらなかった。戦争の悲しさを静かに伝える映画だと思う。(30代 男性)
母と息子の会話だけでここまで心を揺さぶられる映画は珍しいと感じた。浩二は幽霊として現れるが、決して怖い存在ではなく、むしろ母を気遣う優しい息子として描かれている。そのやり取りがとても温かい反面、すでにこの世にいないという事実が悲しさを強くする。浩二の恋人だった町子が自分の人生を前に進めるべきか悩む場面も印象的だった。戦争は命だけでなく、未来の可能性も奪うのだと感じさせられる。最後に浩二が母の背中を押すように消えていく場面は本当に切なく、家族の愛情の深さを改めて感じさせる作品だった。(40代 女性)
派手な展開はほとんどないが、静かな会話の積み重ねがとても印象に残る映画だった。浩二は幽霊として母の前に現れるが、それは未練というよりも母を励ますための存在のように感じた。戦争で突然命を奪われた人々には、本来あったはずの未来がある。そのことを浩二の言葉から強く感じる。特に恋人の町子が別の人生を選ぶことに罪悪感を抱く場面はとても切なかった。浩二がそれを優しく肯定する姿も印象的だった。ラストで母が前を向いて生きていく決意をする流れは、悲しみの中にも希望を感じさせる終わり方だった。(20代 男性)
この映画は戦争を直接描く場面は少ないが、その影響の大きさを深く感じさせる作品だった。浩二が突然母の前に現れる展開は幻想的だが、会話の内容はとても現実的で胸に響く。母の伸子は強く生きているように見えるが、息子を失った悲しみをずっと抱えている。その気持ちが浩二との会話の中で少しずつほどけていくのが印象的だった。特に浩二が「母さんは一人でも大丈夫」と言う場面は涙が出た。最後に浩二が消える場面は寂しいが、同時に母が前に進むための大切な別れのように感じられた。(30代 女性)
母と息子の二人芝居のような構成がとても印象的だった。幽霊となった浩二が母の前に現れ、日常の会話を続ける場面はどこか温かい。しかし観ている側は、彼が原爆で亡くなっているという事実を知っているため、その会話が余計に切なく感じる。浩二の恋人だった町子の存在も物語に深みを与えている。彼女が新しい人生を歩むことを浩二が優しく受け入れる場面はとても胸に残った。戦争によって断ち切られた未来を思うと本当にやるせない。それでも最後に母が前を向く姿には希望を感じた。(50代 男性)
静かな映画だが、観終わった後に深い余韻が残った。浩二が幽霊として現れることで、母と息子がもう一度話す時間が生まれる。その時間がとても大切なものとして描かれているのが印象的だった。母の伸子は表面上は強い女性だが、息子を失った悲しみは計り知れない。その気持ちが会話の中で少しずつ表に出てくる。特に浩二が母の幸せを願っていることが伝わる場面は涙が出た。最後に浩二が静かに消えていくシーンは寂しいが、母が生き続けるための優しい別れのように感じられた。(40代 女性)
戦争映画というより、喪失と向き合う物語だと感じた。浩二は幽霊として母の前に現れるが、怖さはなく、むしろ母を支える存在になっている。二人の会話は日常的で穏やかだが、その裏には戦争で奪われた命の重さがある。浩二が恋人の町子の将来を気遣う場面はとても印象的だった。本来なら結婚して家庭を築いていたかもしれない未来を想像すると胸が痛い。最後に浩二が成仏するように消えていく場面はとても切ないが、母が前を向いて生きるための大切な瞬間だったと思う。(30代 男性)
母と息子の会話を中心にしたシンプルな構成なのに、感情がとても深く伝わってくる映画だった。浩二は幽霊として現れるが、その存在はむしろ母を安心させるような優しさに満ちている。伸子は息子を失った悲しみを抱えながらも強く生きようとしている。その姿がとても印象的だった。浩二が町子の幸せを願う場面では、戦争によって奪われた若い人生の重さを感じる。最後に浩二が母に別れを告げる場面は本当に涙が出た。静かな物語だが、心に深く残る映画だと思う。(20代 女性)
映画『母と暮せば』を見た人におすすめの映画5選
父と暮せば
この映画を一言で表すと?
原爆の記憶と家族の愛を静かに描く、心を深く揺さぶるヒューマンドラマ。
どんな話?
広島の原爆で父を亡くした娘・美津江は、生き残ったことへの罪悪感を抱えながら日々を過ごしていた。ある日、亡くなったはずの父が幽霊として彼女の前に現れる。父は娘が再び幸せになることを願い、心の壁を壊そうとする。戦争の悲しみを抱えた親子が、短い対話の中で少しずつ心を解きほぐしていく物語。
ここがおすすめ!
原爆を題材にしながらも、親子の会話を中心に描かれる静かなドラマが魅力。悲しみや罪悪感を抱えた娘を励ます父の姿は温かく、観る者の心に深く響く。シンプルな構成ながら、戦争の残した傷と家族の絆を強く感じさせる作品。静かな余韻が長く残るヒューマンドラマとして多くの人におすすめできる一本。
この世界の片隅に
この映画を一言で表すと?
戦時下の日常を優しく描いた、静かな感動が広がる物語。
どんな話?
戦時中の広島・呉を舞台に、絵を描くことが好きな女性すずの日常を描いた物語。結婚して新しい家庭に入り、慣れない生活を送りながらも、彼女は周囲の人々と支え合いながら暮らしていく。しかし戦争は次第に日常を侵食し、大切なものを奪っていく。それでもすずは、自分の人生を懸命に生きようとする。
ここがおすすめ!
戦争の悲劇を描きながらも、日常の温かさや人々の優しさが丁寧に表現されているのが魅力。穏やかな日々の描写があるからこそ、戦争の残酷さがより深く伝わってくる。静かな語り口で描かれる人々の生活は、観る者に強い余韻を残す。戦争の時代を生きた人々の姿を深く感じられる感動作。
永い言い訳
この映画を一言で表すと?
大切な人を失った男が、人生と向き合い直す再生の物語。
どんな話?
人気作家の衣笠幸夫は、妻を交通事故で突然失う。しかし彼は悲しみを素直に表現できず、自分の感情に戸惑っていた。そんな中、事故で同時に妻を失った家庭と関わるようになり、残された家族の姿に触れていく。子どもたちとの時間を通して、彼は少しずつ自分の心の変化に気づいていく。
ここがおすすめ!
喪失と再生というテーマを丁寧に描いたヒューマンドラマ。大切な人を失った後の感情の揺れや、人との関わりによって少しずつ変わっていく心の動きがリアルに描かれている。派手な演出はないが、登場人物の心情が深く伝わる作品。観終わった後に静かな感動が残る一本。
おくりびと
この映画を一言で表すと?
死と向き合う仕事を通して人生の尊さを描く感動作。
どんな話?
チェロ奏者の大悟は仕事を失い、妻とともに故郷へ戻る。そこで偶然見つけた仕事は、亡くなった人を棺に納める納棺師だった。最初は戸惑いながらも、さまざまな別れの場面に立ち会う中で、大悟は死と向き合う仕事の意味を理解していく。そして人の人生や家族の愛情について深く考えるようになる。
ここがおすすめ!
死というテーマを扱いながらも、温かさと優しさに満ちた作品。納棺の儀式を通して、人の人生の尊さや家族の愛情が丁寧に描かれる。静かな演出と心に残る音楽が印象的で、多くの観客の涙を誘った名作。人生と別れの意味を深く感じさせてくれる感動作。
火垂るの墓
この映画を一言で表すと?
戦争の悲しさを兄妹の視点で描く、胸を締め付ける名作。
どんな話?
第二次世界大戦末期、神戸の空襲で家を失った兄妹の清太と節子は、二人だけで生きていくことになる。最初は必死に日々を乗り越えようとするが、戦争による食糧不足や孤独が二人を追い詰めていく。幼い兄妹が懸命に生きようとする姿を通して、戦争の残酷さと人間の弱さが描かれる。
ここがおすすめ!
戦争の悲劇を子どもの視点から描いた衝撃的な作品。兄妹のささやかな日常や優しい時間があるからこそ、戦争の残酷さがより強く胸に迫る。観るのがつらいほどの悲しさがありながらも、多くの人の記憶に残り続けている名作。戦争の現実と命の尊さを深く考えさせられる映画。



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