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映画『母よ、』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『母よ、』の概要:映画監督の女性が新作映画の撮影に臨みながら、死期が迫った母の看病をし、人生を見つめ直すドラマ。『息子の部屋』でカンヌ国際映画祭グランプリに輝いたナンニ・モレッティ監督による作品。監督自身も兄役で出演する。

映画『母よ、』の作品情報

母よ、

製作年:2015年
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ナンニ・モレッティ
キャスト:マルゲリータ・ブイ、ジョン・タートゥーロ、ジュリア・ラッツァリーニ、ナンニ・モレッティ etc

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映画『母よ、』の登場人物(キャスト)

マルゲリータ(マルゲリータ・ブイ)
女性映画監督で労働問題を扱った作品を撮影している。教師だった母が病気で入院しており、兄と共にお見舞いに行っている。
バリー(ジョン・タトゥーロ)
マルゲリータの作品に出演することになったアメリカ人の俳優。イタリア語のセリフを覚えることに苦労する。

映画『母よ、』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『母よ、』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『母よ、』のあらすじ【起】

デモ隊が警察と衝突し、放水を浴びせられる。そこにマルゲリータが現れて、全員を止める。映画の撮影中だったのだ。マルゲリータは演技やカメラについて指示を出して撮影をやり直す。そして、入院中の母のために惣菜を買って病院を訪れる。マルゲリータが母に一日の出来事を報告する。その後、兄もやって来て母のための食事を用意する。

マルゲリータは付き合っている男の家から荷物を運び出す。撮影に専念するために別れることにしたのだ。マルゲリータは娘と電話し、ラテン語の勉強について話す。そして、映画の撮影に臨んだ後に自らバリーの出迎えに行くことにする。長旅で疲れたバリーは、マルゲリータの運転する車で送られながら車内で休む。バリーはマルゲリータを食事に誘うが、マルゲリータは遅いからと断る。一方、マルゲリータが来られないため、兄は一人で母に付き添う。マルゲリータは兄と一緒に医師と面会し、母の容体が悪化していることについての説明を受ける。兄は母の命が長くはないことを覚悟するが、マルゲリータは事情を飲み込めずに困惑してしまう。

映画『母よ、』のあらすじ【承】

バリーが撮影に合流し、マルゲリータは役柄について説明する。早速撮影が始まるが、バリーは途中でセリフを忘れて別のシーンのセリフを言ってしまう。母の知人達も母を病院に見舞いに来て、昔の思い出を語らう。しかし、母は退屈に感じてしまい、マルゲリータと2人の時間を大切にしたいと語る。マルゲリータはバリーと夕食に行く。バリーはスタンリー・キューブリックから仕事を依頼されたことを語り出す。そして、酔っぱらったバリーは歌って騒ぎ出し、マルゲリータはうんざりしてしまう。

母の服を洗濯しようとしたマルゲリータは、母が運転しているのを見つけて、わざと母の車をぶつけて壊した時のことを思い出す。ある夜、マルゲリータは母が亡くなる夢を見てしまう。目覚めると洗面所の水が溢れて家中が水浸しになっていた。マルゲリータは仕方なく母の家にやって来る。マルゲリータは駅まで娘と元夫を迎えに行く。娘も母のお見舞いに来るが、母はいつ退院できるのかを尋ねてマルゲリータを困惑させる。

映画『母よ、』のあらすじ【転】

マルゲリータはバリーと共に撮影中の新作に関する記者会見を開く。しかし、マルゲリータは母のことを思い、上の空になってしまう。そして、会見場で前の交際相手の姿を見付けて、幸せだった日々を思い出す。病院に来たマルゲリータは母がいつもの病室におらず焦ってしまう。看護師は集中治療室に移動したことを告げる。呼吸器を付けられた母の姿を見て、マルゲリータは容体を案じる。兄はマルゲリータに母を看病するために休職していることを説明する。

マルゲリータは撮影に臨むが母のことが気に掛かってしまう。母のこれまでの研究が無駄になるのではないかと心配する。マルゲリータは筆談しかできない母に娘の様子などを話す。バリーが車を運転するシーンを撮影することになるが、バリーのハンドルさばきが不自然なことにマルゲリータは苛立ってしまい、撮影を中断させる。次は実際に路上を走らせて撮影を試みるが、バリーは運転に集中するあまりにイタリア語の発音を間違えてばかりで失敗する。

映画『母よ、』の結末・ラスト(ネタバレ)

マルゲリータは母から娘は恋をしていたせいで勉強に集中できずにいたことを教えられる。娘が元夫と共に母を見舞いにやって来る。そして、皆で母の話に耳を傾ける。一方、兄は休職ではなく退社することにする。マルゲリータは大勢のエキストラがいるシーンを撮影するが、エキストラが労働者に見えないことに不満を抱く、そして、例によってバリーがセリフを忘れてしまい、遂にマルゲリータは怒りを爆発させる。

母がトイレに行きたがるが、数歩も歩けない姿を見てマルゲリータは泣き出してしまう。バリーがマルゲリータの家に夕食にやって来て、そこで記憶できない病気であることを打ち明ける。医者は母の容体が益々悪化していることを説明し、マルゲリータと兄は相談して母を自宅に連れて帰ることにする。マルゲリータは元交際相手と話したことをきっかけに今まで人との接し方が良くなかったと感じるようになる。母は娘に丁寧にラテン語を教える。

撮影中のマルゲリータの元に母の容体が悪化したとの連絡が入る。帰宅したマルゲリータは兄と共に母を看取る。そして、マルゲリータは元夫と娘にも連絡する。母の教え子がやって来て、生徒達が実の母親のように慕っていたことを話す。マルゲリータは母の書物を見ながら、病床にいた母の様子を思い出す。マルゲリータが何を考えているのかと尋ねると、母は明日のことを考えていたと答えたのだ。

映画『母よ、』の感想・評価・レビュー

静かなシーンの積み重ねで人生の晩年を描く手腕は見事だ。生と死、老いを描き出す手腕は見事だ。母が危篤状態にあることを受け入れられず、仕事に影響を来すマルゲリータの姿は実にリアルだ。決して登場シーンは多くないが、マルゲリータの娘や交際相手、そして兄がマルゲリータの心の動きを理解するための重要なアクセントになっている。そして何より美しいのがラストシーンだ。母のセリフに心揺さぶられてしまう。深い余韻を残す名シーンだ。(MIHOシネマ編集部)

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