12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『キングス・オブ・サマー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『キングス・オブ・サマー』の概要:親の干渉にうんざりしている3人の少年達が一夏の間だけ森に建てた小屋で共同生活を送る青春映画。『キングコング 髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督による長編映画デビュー作。

映画『キングス・オブ・サマー』の作品情報

キングス・オブ・サマー

製作年:2013年
上映時間:95分
ジャンル:青春、コメディ
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
キャスト:ニック・ロビンソン、ガブリエル・バッソ、モイセス・アリアス、メアリー・リン・ライスカブ etc

映画『キングス・オブ・サマー』の登場人物(キャスト)

ジョー(ニック・ロビンソン)
母を亡くし、父親と2人暮らしをしている。父親とは不仲で、家出を計画する。ケリーに想いを抱いている。
パトリック(ガブリエル・パッソ)
ジョーの親友で、ジョーと一緒に数々のいたずらをしてきた。両親とまともな会話が成り立たないことにうんざりしている。
ビアジオ(モイセス・アリアス)
背が低く、奇妙な行動を取る少年。ジョーと一緒に森の中の空間を見付けたために、ジョー達の仲間入りをする。
ケリー(エリン・モリアーティ)
ジョーが憧れを抱く少女。ジョーに対して思いやりを持って接しているが、交際相手にはパトリックを選んでしまう。

映画『キングス・オブ・サマー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キングス・オブ・サマー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キングス・オブ・サマー』のあらすじ【起】

ジョーは長時間シャワーを浴びていたことで父から小言を言われる。学校に来たジョーは廊下でケリーと会い、パーティーに誘われる。ジョーは帰宅途中にパトリックの家に寄り、テレビゲームで遊ぶ。パトリックは親と上手くコミュニケーションが取れず、蕁麻疹を発症していた。ジョーが家に戻ると、ジョーの父が食事の支度をしていた。ジョーの姉らが訪ねて来ることになっており、皆で食事をしてボードゲームをするように命じられる。ジョーは反抗的な態度を取り、父はボードゲームでジョーを負かそうと汚い手を使う。怒ったジョーは警察に悪戯の通報をする。一方、パトリックは映画俳優の名前すら正しく言えない両親の会話に辟易してしまう。

父が嫌で仕方ないジョーは姉の元で暮らしたいと訴えるが、姉は我慢するように言う。ジョーは家を抜け出してパーティーに向かう。しかし、そこにいたホームレスがパーティーの騒ぎをうるさがり、銃を発砲したために皆は慌てて逃げる。ジョーはたまたま居合わせたビアジオと一緒に森の中に逃げることになり、森の中で広々とした空間を見付ける。

映画『キングス・オブ・サマー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『キングス・オブ・サマー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『キングス・オブ・サマー』のあらすじ【承】

ジョーは翌日、パトリックとビアジオを森の空間に連れて行く。そして、小屋を建てて暮らすことを提案する。パトリックはそれを断り、家に戻る。しかし、両親にバカにされたのが我慢できなくなり、ジョーの話に乗ることにする。ジョーは父のお金を盗んで材料を買い込むと、皆で小屋を建て始める。

ジョーとパトリックは遂に家出を決行する。パトリックが森に入る前に神に祈ると、雷が鳴り出す。悪い兆候と思ったパトリックはびびってしまうが、ジョーは構わず森の中へと突き進む。2人は大雨の中、ようやく小屋に辿り着く。中にはビアジオが待っていた。翌日、ジョー達は森の中を探検したり、川遊びをしたりして自由を満喫する。一方、ジョーの父親とパトリックの両親は警察に子供達の行方不明を届け出る。

ジョーとビアジオは食料を確保するために狩りに出る。ファストフード店で捨てられた鶏肉で動物を捕獲するために罠を仕掛けるが、ネズミがかかりびびってしまう。2人は仕方なくチキンを買って来る。一方、パトリックは森で果実を採取して来るが、ヘビの抜け殻を見付けて警戒する。

映画『キングス・オブ・サマー』のあらすじ【転】

警察はジョー達の携帯電話のGPSを辿るが、バスに積まれた荷物を見付けただけで捜査は行き詰まってしまう。ジョーとパトリックは森での生活を満喫するが、ジョーは女の子の存在が足りないと言い出す。ジョーはゴルフ場でアルバイトをしていたケリーの元に行き、森の小屋に誘う。ジョーはこっそりとお金を取ってチキンを買って来るが、それをパトリックに見付かってしまう。

ジョーの父親とパトリックの父親は一緒に川釣りをしながら子供達がしてきた悪戯を振り返る。ジョーの元にケリーが友達を連れて来る。皆でチキンを食べて、焚き火を囲む。夜になり、寝付けずにいたケリーがパトリックを散歩に誘う。ジョーはその様子を目撃し、落ち込んでしまう。翌朝、ケリー達が帰る時もジョーは見送りもせずに寝た振りをする。失意のジョーは一人で森を散歩するが、パトリックとケリーが一緒に過ごしているところに遭遇してしまう。ジョーは気にしないように言って立ち去るが、パトリックは友情が終わるのではないかと心配する。

映画『キングス・オブ・サマー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョー達とケリーは小屋でボードゲームをし、ジョーはパトリックを貶めて勝とうとする。そして、ジョーはケリーを罵り、パトリックとも喧嘩して2人を追い出す。さらに、ビアジオのことも追い出してしまう。ジョーが孤独を噛み締めている間、ジョーの父親も同じように自宅で孤独を感じていた。一方、家に戻ったパトリックは両親に温かく迎えられる。ビアジオは警察に聴取されるが、ジョーとの秘密を守って何も話さない。

パトリックは自らの手でウサギを狩り、毛皮を剥いで料理する。すると、ウサギに惹き付けられてヘビが現れてしまう。ケリーはジョーの父親に会いに行き、ジョーの元に案内すると申し出る。2人は小屋にやって来るが、ジョーはヘビがいるからと静止する。ヘビがケリーを襲おうとしたためにジョーは身をもって守ろうとする。そこにビアジオが駆け付けるが、ヘビに噛まれてしまう。ジョーはヘビを退治し、皆でビアジオを病院にまで運ぶ。

ビアジオは無事に助かり、ジョーとケリーは仲直りをする。ジョーは父親とも良い関係を築けるようになる。ジョーはパトリックとは口を利かないままだが、それでもお互いに中指を立て合ってふざけ合い、関係修復の兆しを見せる。

映画『キングス・オブ・サマー』の感想・評価・レビュー

秘密基地を作った経験がある人なら少年達の森小屋での生活に憧れを抱くことは間違いないだろう。『キングコング 髑髏島の巨神』の時の1970年代の描写もそうだが、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督はノスタルジーのある雰囲気を再現するのが非常に上手く、瑞々しい感性にみなぎっている。しかし、映像が素晴らしいのに対し、物語は弱い気がした。特に後半になるとジョーが身勝手な存在にしか見えなくなってくるのは残念だ。(MIHOシネマ編集部)


「エモい」という言葉がぴったりな青春映画でした。森の中にある小屋でひと夏を過ごす3人の少年。夏の思い出って沢山ありますが、家族で旅行に行ったことよりも、友達と家の庭で花火をしたことやお祭りに行ったこと、そういう友達と過ごした些細な出来事のほうが強く記憶に残っていたりしませんか?
まさに、今作で描かれているのは友達と過ごした忘れられない夏の思い出。親に反抗したくなる年頃があったのも、家出をしたくなる気持ちも物凄く共感出来ました。
親子の絆を取り戻すラストはとても心地よくて、見て良かったなと思わせてくれる作品です。(女性 30代)


家出をする物語はありがちかもしれませんが、今作は自分達で隠れ家を建てています。子供だけで何とか生活してみせるんだという、本気の自立心や積極性に感心しました。それと風変わりな少年、ビアジオの存在はこの映画に欠かせません。彼の奇妙な雰囲気は癒しにもスパイスにもなっていて、良い味を出しています。森の中での遊びや生活は、鮮やかな色彩が輝いて目の保養になりました。それに、音楽のセンスが大変良いです。家族と上手く行かず、人知れず悩む子供達に是非見てほしい作品です。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー