12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

1970年代に『週間少女フレンド』で連載されていた超『はいからさんが通る』。そんな超大作が、2017年、作者の画業50周年を記念して劇場版アニメーション化されることに。本作はその後編にあたる。

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の作品情報

劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン

タイトル
劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2018年10月19日(金)
上映時間
不明
ジャンル
アニメ
ラブストーリー
監督
城所聖明
脚本
古橋一浩
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
早見沙織
宮野真守
櫻井孝宏
中井和哉
梶裕貴
瀬戸麻沙美
坂本真綾
製作国
日本
配給
ワーナー・ブラザーズ映画

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の作品概要

『はいからさんが通る』は、大正時代を舞台に、大正デモクラシー、シベリア出兵、関東大震災など様々な歴史上の事件に翻弄される登場人物達、そして、その果てに距離を縮めていく男女の恋愛を描いた超大作。1970年代に連載され、連載当時からアニメ化やドラマ化など様々なメディア化がされてきた人気作。そんな作品が、作者の画業50周年を記念して連載開始から40年以上経過した今、再びアニメーション化されることに。キャスト陣には大人気声優ばかりを揃え、ストーリー、映像共にレベルが高い。名作の復活を記念するに相応しいクオリティの高い一本。

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の予告動画

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の登場人物(キャスト)

花村紅緒(早見沙織)
お転婆な女学生。破天荒な行動を繰り返しては、父親を心配させている。
伊集院忍(宮野真守)
紅緒の許嫁。王子のような雰囲気を持つイケメンで、女子から圧倒的な人気を誇る。
青江冬星(櫻井孝宏)
紅緒か勤務する出版社の社長。触られると蕁麻疹が出るほどの女性嫌い。
鬼島森吾(中井和哉)
伊集院の部下で、様々な戦場を駆け抜けてきた軍曹。ワイルドだが、心優しい一面を持つ。
藤枝蘭丸(梶裕貴)
歌舞伎の女形役者で、紅緒の幼馴染。紅緒に密かに恋心を抱いていたが…?
北小路環(瀬戸麻沙美)
紅緒と同じ女学校に通う美女。良家の娘であるが、女性の自立に強い興味を持ち積極的に活動している。
ラリサ(坂本真綾)
ロシアからの亡命貴族。伊集院そっくりの夫がいる。

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』のあらすじ(ネタバレなし)

大正時代。女性の地位が低く、仕事もろくに選ぶことができなかったその時代に、一人のじゃじゃ馬娘が誕生した。彼女の名前は花村紅緒。男子顔負けの強さ、行動力を持つ紅緒は、ある日一人の美青年と出会う。そして、なんとその美青年、伊集院忍が自身の許嫁であることを聞かされるのであった。親が決めたその結婚に反発していた紅緒。しかし、様々な事件に巻き込まれていくうちに、二人の距離は徐々に縮まっていく。とうとう結ばれたかのように思えた二人。しかし、戦争が二人の仲を切り裂いた。戦地へと向かった伊集院を待つ紅緒の元に、彼の戦士を告げる公報が届く。悲しみにくれる紅緒。しかし、彼女はロシアから亡命したというミハイロフ公爵と出会う。なんと、彼は、伊集院と瓜二つだったのである。

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の感想・評価

いつも前を向く紅緒の人柄

大正時代は、日本の歴史的に見ても特に女性の地位が低かった時代である。仕事や恋愛相手すら自分では選ぶことのできない女性達。男性の陰に隠れがちになってしまう女性達だが、主人公である紅緒は違う。竹刀を持たせれば敵なしというじゃじゃ馬娘である紅緒は、常に前向きな少女。そんな彼女には、常に様々なトラブルが襲いかかる。しかし、親が決めた望まない結婚を突きつけられた時も、その他のトラブルが生じた時も、彼女は自分の力で何とかしようと常に前を向いて足掻き続ける。そんな彼女のひたむきさが、視聴者の心を打つのである。今作では、愛する伊集院の死、さらにそんな伊集院と瓜二つの男性の登場という新たな苦悩が紅緒を襲う。紅緒は、持ち前のひたむきさでそれらを乗り越えることができるのか。

波乱万丈な二人の恋の行方

今更言うまでもないが、本作のメインカップルは花村紅緒と伊集院忍である。男勝りのじゃじゃ馬である紅緒と、女子人気が高く、まるで王子様のような美青年である忍。全く正反対の二人は、なんと祖父母同士が決めた許嫁だった。好きでもない相手との結婚に猛反発する紅緒。出会いは最悪な二人だったが、様々なトラブルに巻き込まれていくうちに徐々に距離を縮めていく。そんな二人の距離が縮まっていく様子、そして、普段は男勝りの紅緒が徐々に女の子らしくなっていく様子は見ていて思わず胸がときめいてしまう。しかし、結ばれたかのように思われた二人の恋は再び襲いかかる悲劇によって引き裂かれてしまう。時代に翻弄され続けた二人の恋の行方はいかに。

全てがオシャレ、大正ロマン

「大正ロマン」。そんな言葉が誕生するほどに、日本の歴史において後世に大きな影響を残した大正時代。徐々に西洋の文化が日本に流入してきたその時代では、日本古来の伝統と、西洋文化の融合がいたるところで見られるようになっていた。そのため、街行く人々の服装や、建設される建物も他の時代にはない魅力がある大正時代。そんな雰囲気に憧れる人も少なくないだろう。主人公である紅緒も、袴にブーツという、女の子なら一度は憧れたことがあるだろう装いで東京の街を駆け抜けている。色彩も鮮やかで、見ていて楽しくなるような場面が多い。今では失われてしまった大正時代の雰囲気に、この映画を通して想いを馳せるのもこの映画の楽しみ方の一つ。

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の公開前に見ておきたい映画

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

劇場版 はいからさんが通る 前編 紅緒、花の17歳

連載開始から数えて約40年が経過した今、なんと初の劇場版アニメーション化が発表された大人気コミック、『はいからさんが通る』シリーズ。全2部作になることが発表された本劇場版シリーズ。本作は、最新作、『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の前編にあたる作品。正反対の二人、紅緒と伊集院の出会い、反発、そして、徐々に距離を縮めていく様子が描かれている。シリーズ累計1200万部を超える大ヒットとなったことも納得の面白さ。40年以上の時が経過したとは思えないほどの、色褪せることない魅力がある。テンポも良く、普段少女漫画を見ない人でも楽しめる仕様になっている。上映時間が97分と短めであるため、手が出しやすいことも魅力。

詳細 劇場版 はいからさんが通る 前編 紅緒、花の17歳

劇場版 戦国BASARA The Last Party

最新作、『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の脚本を務めている古橋一浩。監督は城所聖明が担当しているが、実は前作、『劇場版 はいからさんが通る 前編 紅緒、花の17歳』は古橋氏が監督を務めていた。古橋氏は、『HUNTER×HUNTER』や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、『機動戦士ガンダムUC』など名作と称され今も人々に愛され続けているアニメ作品の監督を多く担当している。しかし、そのキャリアにも関わらず、意外にもアニメ映画にはあまり携わってこなかった同監督。そんな古橋氏が唯一『はいからさんが通る』シリーズの前に関わっていたのが今作。戦国時代を舞台に、数多くの武将たちがド派手な戦いを繰り広げるアクション映画。そのテンポのいいストーリーと数々のイケメンな戦国武将達の登場で、多くの女性ファンを獲得した一本。

詳細 劇場版 戦国BASARA The Last Party

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』の評判・口コミ・レビュー

映画『劇場版 はいからさんが通る 後編 花の東京大ロマン』のまとめ

40年の時を超え、再びアニメーション化された『はいからさんが通る』。しかし、その魅力的なキャラクター達や波乱万丈で人々の心を掴んで離さないストーリーは、今も変わらず人々を楽しませている。世代的に、一度も『はいからさんが通る』を読んだことがない人も多いだろう。リアルタイムで漫画やアニメを見ていた人はもちろん、そうでない人でも楽しめる作品になっている。様々なトラブルを乗り越え、伊集院と紅緒は無事に結ばれることができるのか。時代に翻弄された二人の恋がとうとう決着する、感動の後編。

みんなの感想・レビュー

  1. 再放送リアル より:

    原作、TV版を全く見ずに観た方が楽しめます。

    思うに、この映画は「骨格」で、いずれやる新訳TV版でこれに様々な肉付けをして原作や旧訳ファンも納得の完全形にするのでしょう。

    尺が限られる映画と長い1年スパンのTVは違います。
    本作は作画も脚本も頑張りが伺えました。

  2. はいからさんが通りました より:

    正直、原作を知っているだけにショックでした。前編は良かったのですが、後編は淡々と進んでいき、最後まで凝縮していった感じでした。キャラクター達の心情が目に見えすぎて逆に想像が膨らまずつまらなかったです。それと、ギャグが多すぎてコメディ映画のようで、キャラクターの瞬間移動が多すぎます。台詞も単調で、映画に入り込めませんでした。これはあくまで個人的意見ですが、原作を知っている人はあまり期待しない方がいいかと思います。