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映画『ハートビート(2016)』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ハートビート(2016)』の概要:バイオリンとバレエとヒップホップを見事に融合させ、本気で夢を追う若者たちを描いた2016年公開のアメリカ・ルーマニア合作映画。本物のダンサーたちによるダンスバトルは圧巻。

映画『ハートビート』 作品情報

ハートビート(2016)

  • 製作年:2016年
  • 上映時間:97分
  • ジャンル:ラブストーリー、青春、音楽
  • 監督:マイケル・ダミアン
  • キャスト:キーナン・カンパ、ニコラス・ガリツィン、ソノヤ・ミズノ、ポール・フリーマン etc

映画『ハートビート』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『ハートビート』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ハートビート(2016)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ハートビート』 あらすじ【起・承】

アメリカ・ニューヨーク。
プロのバレエダンサーを目指して名門校に入学したルビー(キーナン・カンパ)は、同じくプロのバレエダンサーを目指すジャジー(ソノヤ・ミズノ)とルームシェアを始める。新しい生活に胸を踊らせるルビーだったが、苦手な科目では結果を出せずにいた。

一方、イギリスからやって来たジョニー(ニコラス・ガリツィン)は、グリーンカードを手に入れるためにバイオリンの路上演奏で資金を貯める生活を送っていた。

ある日、ルビーは地下鉄のホームでバイオリンの演奏をするジョニーと出会い、彼の奏でる音に魅了される。

そんな中、地下鉄のホームで突然ダンスバトルが始まる。ライバル同士のダンスチームによるバトルで盛り上がるホーム。その混乱に乗じた男がルビーのバッグをひったくろうとして、とっさにジョニーが守る。だが、その間にジョニーのバイオリンが盗まれてしまう。

祖父の形見である大切なバイオリンを盗まれて失意に暮れるジョニーを連れて、ルビーは質屋に行く。そして、それらしいバイオリンを買い取ったら連絡が欲しいと質屋の主人に伝え、2人は食事を共にする。

その夜、知人の部屋を借りているジョニーは、下の階でダンスの練習をしているヒップホップダンスチーム“スイッチ・ステップス”と知り合う。

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映画『ハートビート』 結末・ラスト(ネタバレ)

以前知り合った弁護士にグリーンカード取得のための資金を渡していたジョニーは、彼と連絡が取れなくなり名刺に書かれた住所を訪ねる。だがその名刺は偽物で、ジョニーは自分が詐欺の被害に遭っていたことに気付く。

一方、ルビーは学校で思うような成果を出せず、奨学金の資格を剥奪されそうになり焦り始める。

バイオリンを失ったジョニーのことを気にかけていたルビーは、彼のために学校でバイオリンを借りる。そして、賞金が出る“弦楽器&ダンスコンクール”に出場することを勧める。

ジョニーはルビーとスイッチ・ステップスを誘い、コンクールに出場することを決める。

練習を重ねるうちに互いに惹かれあっていくジョニーとルビー。やがて、2人は結ばれる。

コンクール当日。質屋の主人からバイオリンが見つかったと連絡を受けたルビーは、バイオリンを受け取りジョニーに手渡す。

伝統を守りながら弦楽器とダンスの調和を表現する出場者たちの中で、ヒップホップダンスを取り入れて革新的なパフォーマンスをするジョニーたちは異色を放っていた。

だが、圧倒的な迫力と技術を見せつけたジョニーたちはスタンディングオベーションを受け、見事優勝を獲得する。

映画『ハートビート』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ハートビート(2016)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

音楽を見てダンスを聴け

バイオリン×バレエ×ヒップホップという異色の組み合わせで、新たな青春ムービーが生まれた。
この映画、かなり本物にこだわっている。

ルビー役のキーナン・カンパは本作で女優デビューを果たしたバレエダンサーで、ジョニー役のニコラス・ガリツィンはミュージシャンとしても活躍する新人俳優。

新人を起用することで観客は先入観を持たずに物語に入り込めるし、青春映画に不可欠なフレッシュさも感じられる。なにより2人ともダンスと音楽のプロだから、画面に説得力がある。

他の出演者たちもプロのダンサーや音楽経験者。もう、スクリーンから伝わってくるエネルギーが尋常じゃない。

作中で出てくる「音楽を見てダンスを聴け」という言葉が表しているように、この映画はただ観るだけではなく肌で感じる作品になっている。

ソノヤ・ミズノ、満を辞して

ジャジー役のソノヤ・ミズノ。彼女もまた元バレエダンサーなのだが、正直、主人公よりも目を引かれる存在感を放っていた。

SF映画『エクス・マキナ』で長編映画デビューを果たし、ユニクロのCMなどに出演して徐々に知名度を上げている彼女だが、本作ではその魅力を爆発させている。

少女のようにキュートな笑顔、男を誘惑する時のセクシーな身のこなし、そしてクールなダンス!あっという間にファンになってしまう。

日本人の父とイギリス・アルゼンチン系の母を持つ日系イギリス人ということなのだが、日本の作品にも出演してくれないだろうか。

彼女を起用したことは本作での一番の成功と言えるだろう。

これまで隠してきた魅力を、満を辞して発揮したソノヤ・ミズノを、ぜひ。


自分は全く踊れないし楽器も演奏できないが、ダンスも音楽も興味があるジャンルだったので非常に見ているのが楽しかった。バレエのダンスシーンは美しく、ヒップホップのダンスシーンは迫力があってカッコいい。音楽も本当に素晴らしくて、聞いているだけで興奮する。ダンスと音楽のプロフェッショナルが集結して制作されたのが、画面から伝わってくる。ぜひ多くの人に見て欲しい作品。ラブストーリーだけでなく、夢に向けて努力する人間ドラマも描かれていたのが良かった。(女性 30代)

映画『ハートビート』 まとめ

全体的には王道的なストーリーなので内容をすぐに忘れてしまいそうなのだが、作中のダンスと音楽がそれを引き留める。もう頭から離れない。

イケメンが奏でる鋭くも儚いバイオリンの音、美女が踊る幻想的なバレエ、そして力強いヒップホップ。全てが融合してエネルギーに満ち溢れている。

出演者と監督があまり名を知られていないため話題にならなかったが、これは青春映画の中でも絶対に観ておくべき1本だ。

どのシーンも素晴らしかったが、バイオリンの演奏バトルは特に見応えがあった。あれこそまさに、音楽を見てダンスを聴くシーンだ。

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