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映画『兵隊やくざ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『兵隊やくざ』の概要:満州の駐屯地に入隊してきた大宮貴三郎は、筋金入りのやくざ者。そんな大宮と世話係の有田上等兵は、厳しい軍隊の中で友情を深めていく。男同士の固い絆と軍隊の不条理さを同時に描いたユニークな作品。勝新太郎が、これでもかというぐらい大暴れする。

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映画『兵隊やくざ』の作品情報

兵隊やくざ

製作年:1965年
上映時間:103分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、戦争
監督:増村保造
キャスト:勝新太郎、田村高廣、北城寿太郎、滝瑛子 etc

映画『兵隊やくざ』の登場人物(キャスト)

大宮貴三郎(勝新太郎)
孫呉の駐屯地の歩兵隊に入隊してきたヤクザ。東京では、親分の用心棒をしていた札付きのワルで、危険人物と見なされて有田上等兵に身柄を託される。浪花節の歌い手を目指して修行していたことがある。
有田上等兵(田村高廣)
孫呉の駐屯地で歩兵隊に入隊して3年目になる上等兵。大学出のインテリだが、4年の満期除隊を迎えて早くここから出たいため、幹部候補生になる試験をわざと落としている。上官に頼まれ、大宮の面倒を見ることになる。
音丸(淡路恵子)
駐屯地近くの町にある売春宿の娼婦。将校専用の高級娼婦だが、大宮のことを気に入り、有田とも親しくなる。サバサバとした気のいい女。
黒金伍長(北城寿太郎)
砲兵隊の伍長。途中で軍曹に昇進する。砲兵隊の連中を倒した大宮をつけ狙う。
石上軍曹(早川雄三)
炊事班の班長。大宮と同じ班の初年兵が自殺するきっかけを作り、大宮と対立する。

映画『兵隊やくざ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『兵隊やくざ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『兵隊やくざ』のあらすじ【起】

第二次世界大戦中、大学出の有田上等兵は、満州辺境の地にある孫呉の駐屯地にいた。孫呉はソ連との国境付近にある寂れた荒野に位置しており、そこにある駐屯地は、孤立した刑務所のような場所だった。入隊した兵士の中には、地獄のような苦しみに耐えられず、脱走を試みる者もいたが、ほとんどが失敗して自殺したり、逮捕されたりしていた。

昭和18年の早春、そろそろ日本軍の雲行きが怪しくなってきた頃、有田の部隊に大宮貴三郎というヤクザ者が入隊してくる。大宮は東京でヤクザの親分の用心棒をしていた札付きのワルで、入隊前から危険人物としてブラックリストに入っていた。上官は、大宮の世話係に有田を指名する。暴力や軍隊を嫌うインテリの有田の方が、大宮をうまく扱えるのではないかと考えたのだ。有田は満期除隊までの辛抱だと思い、その役を引き受ける。

入隊の日。大宮はいきなりデカイ態度を取り、先輩兵士に殴られる。一緒に入隊した初年兵もとばっちりを受け、先輩兵士に何度もビンタされる。

厳しい訓練が始まり、先輩兵士は大した理由もないのに初年兵を殴りまくる。しかし大宮だけは反抗的で、先輩兵士も手を焼いていた。有田だけは大宮のことをかばい、大宮の信頼を得る。大宮の反抗には、いつも筋の通った理由があった。

風呂に入っていた大宮たちは、砲兵隊の先輩兵士に難癖をつけられ、気弱な初年兵が酷い暴力を受ける。大宮は怒り、複数の砲兵隊の連中を相手に風呂で乱闘を始める。結局大宮は1人で砲兵隊の連中をやっつけてしまい、歩兵隊の英雄になる。しかしそのことで、大宮は砲兵隊に恨みを買ってしまう。

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映画『兵隊やくざ』のあらすじ【承】

砲兵隊の黒金伍長は、大宮が自分に敬礼をしなかったと言う理由をこじつけ、大宮を呼び出す。その話を聞いた有田は、大宮に絶対反抗しないよう忠告し、黒金が何年兵かを調べる。

有田と歩兵隊の班長が見守る中、大宮は血反吐を吐くまで黒金に殴られる。途中で黒金が2年兵だと知った有田は、班長に退室してもらい、理屈で黒金を追い詰める。有田はこれを決闘だと認め、大宮に反撃を許す。すると大宮は、あっという間に黒金を倒してしまう。黒金は二等兵にやられたとも言えず、そのまま泣き寝入りする。

それから3ヵ月後、完全武装して3日間で300キロ近く歩くという地獄の演習が始まり、歩くのが苦手な大宮は、3日目にダウンしてしまう。有田は班長に許可をもらい、大宮と2人で別のルートから目的地を目指す。

大宮は有田に励まされ、なんとか露営地までたどり着く。そこで有田は軍曹に昇進した黒金と出会い、あの時の仕返しをされる。黒金は、“翌朝6時にここへ大宮を連れてこい”と有田に命令する。

有田のひどいケガを見て、大宮は怒り出す。有田は、班長に3年兵の仲間を集めて欲しいと頼んでおく。翌朝、丘の上には砲兵隊の2年兵が集まっており、大宮を袋叩きにする。大宮は善戦するが、相手が多すぎてどうにもならない。そこへ班長が歩兵隊の3年兵を連れてきて、喧嘩を止めてくれる。大宮は黒金への復讐を許され、またしても黒金を痛めつける。

映画『兵隊やくざ』のあらすじ【転】

この乱闘で、歩兵隊と砲兵隊のにらみ合いにケリはついたが、有田は上官に叱られ、班は演習後にもらえる外出を禁止される。しかし大宮は我慢できず、勝手に町へ出てしまう。

大宮は将校専用の売春宿へ行き、音丸という娼婦を買う。上官に怒られた有田は、とにかく大宮を連れて帰る。音丸は、男らしい大宮をすっかり気に入っていた。

有田はなんとか大宮をかばおうとするが、上官は許してくれない。有田が大宮ばかりかばうので、他の兵士からも不満が出ており、上官は、有田自身で大宮に制裁を加えるよう命令する。

有田は制裁や暴力が大嫌いだったが、仕方なく一発だけ竹刀で大宮を殴る。大宮は有田の立場を考え、自分で自分の顔を石で殴ってケガをする。ひどく腫れ上がった大宮の顔を見て、上官は有田を褒めてくれる。大宮は、それほど有田を慕っていた。

秋になった頃、大宮は一等兵に昇進する。日本の戦局は悪化し、駐屯地でもさらに規律が厳しくなっていた。3年兵は、来年満期除隊を迎えても即日召集され、そのままこの部隊に勤務することが決まる。内地に帰ることだけが心の支えだった有田は、その話を聞いて絶望する。その晩、有田は大宮と町で大酒を飲む。

酔っ払って帰ると、部隊は大騒ぎになっていた。昼間、炊事場でひどい暴力を受けた初年兵が脱走したのだ。大宮たちは、すぐ初年兵の捜索に向かう。そこで大宮は、“呼ぶと怯えて自殺するぞ”という忠告を無視して、大声で初年兵の名前を呼ぶ。その直後、銃声が鳴り響き、頭を撃ち抜いた初年兵の死体が発見される。大宮は、自分が殺したようなものだと落ち込んでしまう。有田は、“お前のせいではない”と言ってやる。

初年兵は密かに荼毘に付される。大宮と有田はやりきれず、音丸のところへ憂さを晴らしにいく。しかし2人は酒を飲んで騒ぐ気にもなれず、大宮は“仇を取る”と言って出て行ってしまう。

大宮は1人で炊事場に乗り込み、大暴れする。有田は班長に援護を頼むが断られ、1人で大宮を救いにいく。しかし大宮は炊事班班長の石上軍曹に気に入られ、仲直りの酒を飲んでいた。

有田は、石上が必ず大宮に仕返しするはずだと考え、対策を練る。有田は石上のお気に入りの娼婦を訪ね、石上が軍の食料を横流ししているという事実を聞き出す。

有田が帰ると、すでに大宮は炊事班に呼び出され、大勢を相手に乱闘をしていた。有田は横流しの話をネタに石上を脅し、喧嘩をやめさせるよう忠告する。石上は部下を止め、タイマンで大宮と決闘を始める。石上はかなり強かったが、喧嘩なら大宮も負けていない。最後には刀を持った真剣勝負になり、大宮は石上を追い詰める。ただ、有田が殺すことは止めたので、トドメは刺さなかった。また有田に助けられ、大宮はいつか有田に恩返しをしようと心に誓う。

映画『兵隊やくざ』の結末・ラスト(ネタバレ)

戦況はますます悪くなり、この駐屯地からも兵士が南方へ送られることになる。そんな時、日本から慰問団がやってくる。その中には大宮の浪花節の師匠もいた。大宮は久しぶりに師匠と話をする。

上官の決定により、数名の初年兵と一緒に大宮も南方へ送られることになる。有田は上官に大宮を残してくれるよう頼むが、聞き入れてもらえない。その晩、大宮は師匠に頼み事をする。

翌日、慰問団の一行はトラックで帰っていく。そのトラックには、大宮と同じ班の初年兵が潜り込んでいた。大宮もいなくなり、上官は大宮の脱走を疑う。しかし有田は、“大宮は絶対に自分を残して脱走はしない”と言い切る。

有田の読み通り、大宮は音丸のところにいた。迎えにきた有田に、大宮は“南方へは行かない”と断言する。そして大宮はいきなり有田を殴り飛ばし、気絶させて外に放り出す。

大宮は“自分が有田を殴った”と上官に自首し、牢屋に入れられる。有田はひどい怪我を負うが、そのおかげで大宮の南方行きは取りやめになる。大宮はこうなることを見越して、有田を殴ったのだ。大宮は、どうしても有田と別れたくなかった。そして有田も、そんな大宮の気持ちを理解していた。

しかし、全部隊に動員令が出され、全員が南方へ送られることになる。大宮は今こそ有田に恩返しする時だと考え、2人で脱走することにする。音丸も脱走準備に協力してくれた。

部隊は軍用列車に乗って戦地へ出発する。客車には大宮と有田も乗っていた。大宮と有田はトイレへ行くフリをして席を立ち、機関室の運転士を脅して客車の連結を外させる。大宮の大胆な脱走計画は見事に成功し、2人を乗せた機関車は、停車した客車を置き去りにして、雪の中を軽快に走り去っていく。

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