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映画『ヒーローショー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ヒーローショー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヒーローショー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ヒーローショー』の結末までのストーリー
  • 『ヒーローショー』を見た感想・レビュー
  • 『ヒーローショー』を見た人におすすめの映画5選

映画『ヒーローショー』の作品情報

ヒーローショー

製作年:2010年
上映時間:134分
ジャンル:青春、ヒューマンドラマ
監督:井筒和幸
キャスト:後藤淳平、福徳秀介、ちすん、米原幸佑 etc

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映画『ヒーローショー』の登場人物(キャスト)

鈴木ユウキ(福徳秀介)
地元山梨からお笑い芸人を目指して上京し、養成所に入ったものの伸び悩んでいる。先輩、剛志の勧めでヒーローショーのバイトを始める。
石川勇気(後藤淳平)
自衛官を辞め、料理人になることを目指している。恋人のあさみと沖縄石垣島で店を持つのが夢。
江沢あさみ(ちすん)
コンビニで働く勇気の恋人。離婚した夫のもとに6歳の息子がいる。
剛志(桜木涼介)
ユウキの先輩で元相方。お笑い芸人をやめ、ヒーローショーの悪役をしている。
ノボル(松永隼)
アルバイトでヒーローショーのギガレッド役を演じる大学生。
香川勉(米原幸佑)
ノボルの仲間。アルバイトでヒーローショーのギガブルー役を担当している。父親は市長選に立候補する地元の名士。
美由紀(石井あみ)
ヒーローショーの進行を担当するお姉さん。ユウキの先輩、剛志と付き合っているが、ノボルと浮気する。
香川拓也(林剛史)
勇気の地元仲間で勉の兄。東京で出会い系サイトを経営している。
ヒロト(落合扶樹)
勇気の舎弟。
鬼丸(阿部良平)
サーフショップの店員でヤクザ構成員。剛志に頼まれ、ノボルに復讐する。

映画『ヒーローショー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ヒーローショー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ヒーローショー』のあらすじ【起】

芸人志望の鈴木ユウキはオーディションの舞台で失敗し、落ち込んでいた。そこへ、先輩で元相方の剛志が声を掛けてきた。剛志は勇気を新しいバイトに誘った。

住宅展示場に集まった親子連れを前に「ギガレンジャーショー」が行われている。五人組ヒーローが悪役と戦うお決まりのショーの中で剛志は悪役を演じていた。面接にやって来たユウキは下っ端の悪役として一座に加わった。

ショーを終えた一座は打ち上げへと向かうが、剛志の恋人でショーの進行役である美由紀とギガレッド役のノボルはメンバーから離れてホテルで密会した。

翌日、デパートの屋上。ショーの進行中、美由紀の浮気を確信し、嫉妬に狂った剛志がステージ上でノボルを殴り、観客の前で流血の大乱闘に発展した。

剛志はユウキを連れて、サーフショップを経営する鬼丸兄弟のところへ出向き、ノボルを締め上げてほしいと依頼する。帰り際、ユウキは明日も来るようにと剛志に誘われ、仲間に引き込まれた。

大学の学食に乗り込んだ剛志たちと鬼丸兄弟は、そこにいたノボルとギガブルー役の勉たちを痛めつけ、金を要求した。

映画『ヒーローショー』のあらすじ【承】

東京で出会い系サイトを経営する拓也のもとに、弟の勉とノボルが助けを求めてやって来た。拓也は弟たちの話を一蹴し、断固戦う姿勢を見せた。

配管工事をしている石川勇気のもとに、東京の拓也から連絡が入った。勇気と拓也は千葉の勝浦で落ち合うことにした。

あさみが働いているコンビニに誘いに来た勇気は、二人でアパートへ向かった。二人の夢は石垣島で店を開くことで、そのため勇気は調理師を目指していた。別れた夫が飲酒運転で死亡したと報せを受けたあさみは幼い息子に会いたがった。勇気は初めてあさみに息子がいることを知った。

東京から来たユウキたちのバンを勝浦の勇気たちが襲撃し鬼丸を引きずり出し、しばき倒した。怯えるユウキは運転席から引きずり出された。剛志も殴られている。鬼丸は金属で殴られ気絶した。剛志は命乞いをし、逃げようとするが捕まってしまう。

駅前のファミレスで待機している拓也に呼ばれて、ショベルカー運転手がやって来た。その間、駐車場に停めてあった車から瀕死の鬼丸が逃げ出した。

映画『ヒーローショー』のあらすじ【転】

山中に来た拓也たちは、ショベルカー運転手に穴を掘らせて、剛志を中に突き落とし、全員で土をかけ生き埋めにした。仕事を終えた運転手は、殺人の口止め料として30万円を請求してきた。ユウキは消費者金融から借り受けることを提案した。

消費者金融に来たユウキはパニックを起こし、金を借りずにその場から逃げ出した。

息子に会おうと前夫の葬儀にやってきたあさみだったが、親戚に阻止され叶わなかった。勇気と共に駆けつけたユウキが機転をきかせ、ギガレンジャーの舞台衣装を着けてあさみの息子を誘い出した。

4人は水族館に来た。勇気と母子の仲睦まじい様子を見届けたユウキは、逃げ出そうとするが勇気に見つかってしまう。

実家に戻っていた拓也と勉の元へ勇気から電話が入り、金が調達できなかった報せを受ける。いら立つ拓也。

あさみの息子を家族の元に帰した勇気は、ユウキを開放した。

勇気の舎弟ヒロトは、ヒーローの衣装を着て、剛志のバンでドライブしていた。バンは追突事故を起こしてしまう。

映画『ヒーローショー』の結末・ラスト(ネタバレ)

勇気とあさみはアパートに戻った。勇気は父親との確執をあさみに語り、犯罪に手を染めたことを泣きながら話した。

一方、自宅でテレビを見ていた拓也と勉は、ヒロトが衝突事故を起こし意識不明というニュースを見て青ざめた。

勇気は拓也に呼び出された。拓也は遺体から足がつくことを恐れ、勇気に剛志の遺体を掘り起こすことを命じた。勇気はユウキを東京まで迎えに行き、生き埋め現場へと向かった。
ユウキと共に現場にやってきた勇気は、剛志が埋められた土の上にタバコを立てて弔った。

自宅アパートに戻り、あさみの書き置きを見た勇気は、手紙への返事を残した。そして家を出ようとした矢先、顔面に血を流した勉の案内で訪れた鬼丸兄弟と鉢合わせた。買い物から戻ったあさみは、玄関先に倒れた勇気を発見した。

ユウキは郊外のショッピングモールの駐車場に来ていた。そこではユウキの両親が鯛焼き屋台の仕事に精を出していた。突然のユウキの帰郷に驚いた両親に代わって、ユウキは手伝いを申し出た。鯛焼きを売るユウキの目に、一瞬、剛志の笑顔が見えた気がした。

映画『ヒーローショー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

主演のジャルジャルを含め、出演者たちの顔が良い。無名の役者たちを起用して確かな人物像に肉薄する井筒和幸監督の演出は、いつもながら見事だ。アメリカンニューシネマを彷彿とさせる、行き場のない怒りや倦怠感が際立っている。若者たちの鋭利な暴力描写も手慣れている。『パッチギ!』では脇役を演じていたちすんが、本作では重要な役として登場し、井筒組を支える役者の層を成している。(MIHOシネマ編集部)


若者たちが小さな誤解から壮絶な暴力沙汰に発展していく過程がリアルで恐ろしかったです。ラスト、手の施しようがないところまで壊れてしまった友情と人生に、ただただ絶望感が残りました。ひたすら重く、でも目をそらせない映画です。(20代 男性)


学生時代の「ノリ」が、取り返しのつかない悲劇に変わる様を見て、胸が苦しくなりました。特に中村倫也演じるリーダー格の存在が、不安定な空気を一気に爆発させた感じ。青春映画と思って観たら、想像以上に痛い現実が突きつけられました。(30代 女性)


井筒和幸監督らしい、リアルな若者の描写が炸裂していました。甘さも救いもない展開は、もはや社会派ドラマの域。ヒーローショーという軽いタイトルに騙されましたが、最後には無力感しか残らない、強烈な問題提起作です。(40代 男性)


この映画、正直、観ていてしんどかった。でも、それだけリアリティが凄かったんだと思います。若さゆえの過ち、暴走、そして誰にも止められない破滅への道筋…。誰か一人でも立ち止まれたら違ったのに、という後悔ばかり残りました。(50代 女性)


ただのヤンキー喧嘩映画かと思ったら全然違った。暴力の連鎖を描くことで、「何も解決しない」という現実を突きつけられる作品でした。小さなプライドのぶつかり合いが、どれだけ破滅を生むかを教えてくれる映画です。(10代 男性)


一見些細なトラブルが、どんどん取り返しのつかない事態になっていく展開が怖かった。身近に起きてもおかしくない話だと感じ、他人事とは思えなかったです。青春の苦さと危うさをこれほど生々しく描いた作品はなかなかないと思います。(30代 女性)


キャスト陣の演技が本当にリアルで、特に仲間割れしていく過程の空気感が絶妙だった。途中から、誰も救われない展開だと分かっているのに目を離せない。青春映画と暴力映画の境界をギリギリで攻めた、強烈な作品でした。(40代 男性)


「正義感」も「友情」も、ただの言い訳にしかならないと痛感しました。主人公たちが自分を正当化しながら破滅していく姿が悲しかったです。暴力のリアリティが生々しく描かれていて、観た後しばらく動けませんでした。(50代 女性)


SNSやネットがなかった時代ならではの、口伝えでどんどん話が膨れ上がっていく感じが逆にリアルでした。誰かが止められたはずなのに、止められなかった悲劇。ラストの虚しさに、若さの残酷さを改めて思い知らされました。(20代 男性)

映画『ヒーローショー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヒーローショー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

青い春

この映画を一言で表すと?

虚無と暴力に支配された青春を描く、衝撃の青春群像劇。

どんな話?

荒れた高校を舞台に、居場所を見つけられない若者たちが、暴力や無気力の中で彷徨う様子を描く。些細なきっかけで友情が崩壊し、暴力が加速していく過程が生々しく、青春の儚さと危うさが胸に刺さります。

ここがおすすめ!

『ヒーローショー』に通じる、リアルで容赦のない若者たちのドラマを体感できます。浅野忠信主演による圧巻の存在感と、独特な静けさが生む不穏な空気感も絶品。静かに心をえぐる名作です。

クローズZERO

この映画を一言で表すと?

拳ひとつで未来を掴め!不良たちの熱き抗争青春バトル。

どんな話?

最凶の不良高校「鈴蘭高校」を舞台に、最強の座を目指して男たちがしのぎを削る。バイオレンス一辺倒ではなく、友情、信念、成長をしっかり描き込んだ青春エンターテインメント作品です。

ここがおすすめ!

アクションの爽快感はありながら、根底にあるのは不器用な若者たちの「生きるための戦い」。『ヒーローショー』で若さの衝動を感じた人なら、この荒削りな情熱に胸を打たれるはず!

パッチギ!

この映画を一言で表すと?

差別と友情を超えて響き合う、魂の青春ドラマ。

どんな話?

1960年代の京都を舞台に、日本人と在日朝鮮人高校生たちの間に生まれた友情、恋、そして衝突を描く。笑いと涙を織り交ぜながら、青春の苦さと希望をリアルに表現した、井筒和幸監督の傑作です。

ここがおすすめ!

『ヒーローショー』でも感じた、社会問題を真正面から描くリアリティがここにも。暴力の痛みも、心を通わせることの尊さも、全身で伝わってくる熱い作品です。強烈な感動を味わえます!

怒り

この映画を一言で表すと?

人間不信と信頼の狭間でもがく、衝撃の群像ミステリー。

どんな話?

ある未解決殺人事件を発端に、沖縄、東京、千葉に住む人々が、それぞれの「信じたいけど疑ってしまう」という葛藤を抱えて生きる。人間関係の繊細さと恐ろしさを、圧倒的なリアリズムで描き出します。

ここがおすすめ!

人間の「信じること」「裏切ること」の危うさを真正面から描き切った作品。『ヒーローショー』のように、誰もが心に闇を抱える現実をリアルに感じられます。キャスト陣の鬼気迫る演技も必見です。

ケンとカズ

この映画を一言で表すと?

日常に潜む闇を描き切る、リアルすぎる青春ノワール。

どんな話?

日雇いの仕事をしながら裏稼業にも手を染める若者ケンとカズ。小さな裏切りと選択の積み重ねが、やがて二人を破滅へと導いていく。圧倒的なリアリズムで描く、痛切な人間ドラマです。

ここがおすすめ!

チープな正義もヒロイズムも排除した、骨太なリアル描写が魅力。『ヒーローショー』の空気感に共鳴した人なら、この作品の張り詰めた緊張感に圧倒されるはず。観終わった後、しばらく心に残る映画です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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ヒューマンドラマ映画青春映画

みんなの感想・レビュー

  1. ナナシ より:

    2021年7月現在、どこの配信サイトにも無いけど、何かあるんかなぁ。
    何年か前にはネトフリにあったはずなんだけど、ここ何年か全く見なくなった。