映画『ひぐらしのなく頃に 誓』の概要:2009年公開の日本映画。人気ゲームの実写劇場版第二弾で、前作からキャストは変わっていない。雛見沢村に越してきた圭一がその村で出来た仲間とオヤシロ様の呪いの間で翻弄されるサスペンス・ホラー。
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:108分
- ジャンル:サスペンス、ホラー
- 監督:及川中
- キャスト:前田公輝、松山愛里、飛鳥凛、あいか etc
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』 あらすじ【起・承】
前原圭一が雛見沢村に越してきてずいぶん経つ。
東京の生活とは一変、のどかなこの田舎の村でやり直そうと決めていた。
そんなある日。
来月、伝統行事の綿流しの祭りがあるという。
その景品を買う手伝いのため、同級生の魅音と一緒に街に買い物に行く約束をした。
圭一はすっかり村にも、クラスメイトとも打ち解けている。
魅音との買い物の日。
偶然街で沙都子と梨花と会う。
するとそこに沙都子の名前を呼ぶ強面のチンピラ風の男が寄ってきた。
彼は沙都子の実の父親。
彼女の家は複雑で兄の悟史も母を殺した後、去年の綿流しの祭りの後行方不明になっていた。
沙都子は巫女である梨花の寺へ居候していた。
この梨花もまた両親を突然病で亡くしている。
レナは両親が離婚した後、暴力的な問題を起こし茨城県からこの村に来た。
父親に着いてきたが、最近律子という女性と再婚の予定があるという。
しかしレナは律子が沙都子の父親の愛人で、有名な美人局であることを知ってしまう。
そのことで酷く2人を恨んだレナは、茨城にいた頃のように喉を血が出るまで掻きむしり良く行くゴミ捨て場で2人を殺害する。
学校を休んでいるレナを心配した圭一達が、ゴミ捨て場に行くとそこに北条と律子の死体を見つける。
一連の流れを聞いた仲間達は、誰も信じることが出来ないレナに対し友情を誓い、一緒に死体を魅音の実家の土地に埋めた。
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』 結末・ラスト(ネタバレ)
ある日の放課後、レナは教室に残っている魅音と圭一があの死体について話しているのを偶然聞いてしまう。
全部聞き終える前に魅音に裏切られたと勘違いしたレナは、死体が埋まっている場所まで行った。
すると死体は掘り起こされ、そこ何も無かった。
警察に自分を売ったと怒り狂うレナ。
喉からウジ虫が沸いて出る感覚に陥り、倒れてしまう。
目を覚ますと村の診療所のベッドの上だった。
そこには看護師の三四がいて、レナのその話はオヤシロサマの祟りでは無いと言い切る。
三四は村の歴史を調べており、自分が集めた情報のスクラップブックをレナに渡す。
家に帰ったレナはそれを読み、ますますおかしくなる。
学校に来なくなったレナが姿を現した。
鉈を担ぎ、教室でクラスメイトを人質にする。
包囲した警察に4時に仕掛けた爆弾が爆発、そして人質に火をつけると脅した。
だが1時間以内にスクラップブックの内容をマスコミに流せば許すと言う。
1時間が経とうとしている時、機動隊が突入。
人質を逃がした。
しかし爆弾を探す圭一は、ついに雨樋についていることを知る。
校舎の屋根でバッドを持つ圭一と、鉈を持つレナの戦いが始まる。
圭一は昔夢なのか、現実かバッドで魅音とレナを殺害し、自分も死んでいるという。
オヤシロサマの正体は疑心暗鬼なのだと。
自分が犯した罪をレナにも犯して欲しくない。
自分たちは仲間だと強く誓い、レナを正気に戻す。
しかしレナが我に返った時。
非常にも機動隊の狙撃犯の弾がレナに命中してしまう。
何とか一命を取り留め、救急車に乗せられるレナ。
仲間達は誰もいなくなった校舎を見つめていた。
その翌日。
雛見沢村で有毒ガスが漏れ、少年1人を除いて全滅したと言う。
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
クオリティーが高くなった2作品目
前作は驚くほどチープで、ゲームファンのスタッフが勢いで映画化してしまった、というような雰囲気に満ちていた。
しかし本作品は前作を踏まえて、その詳しい経緯や説明を補足しているような作りとなっていて非常にわかりやすい。
もっと言うと、前作を見ないでこちらを見ればそれで良い。
前作で圭一の妄想なのか、実際起こったのかよくわからない殺人事件も今回疑心暗鬼による妄想であったと判明している。
さらに友情が彼らの中に存在していたのか、それとも圭一が村に命を狙われていたのか、その辺の曖昧な気持ち悪さも取り除かれており作品として楽しむ事が出来る。
もしもゲームに興味があり、映画にも興味があるのなら2作品目からの鑑賞をお薦めしたい。
俳優が上手くなっている
前作の学芸会演技は恥ずかしくもなり、見ていて飽きてしまう感があった。
しかし本作はあらゆる面におき、成長している若手俳優の姿が見受けられる。
主人公の圭一役は喜怒哀楽の表情が豊かになり、魅音も可愛らしさが増したのでヒロインの存在感が増した。
このくらいの演技力があると、感情移入がしやすくなりよりストーリーを楽しむ事が出来るというものだ。
才能とは凄いと感じるバトルシーン
君たちは武術の達人なのか!?と疑問を持つほどのラストのバトルシーン。
友情を守るため、一心不乱で屋根の上で戦う高校生2人はまるで武道の達人。
中々屋根から落ちないのが凄い。
素人でそれまで武道をたしなんでいる感じは全く無いのに、防御と攻撃のセンス半端なし。
才能とはここまで戦えるものなのかと、思わず笑ってしまう。
ただゲームの実写化という意味では、このようなシーンはあった方が盛り上がるのだろう。
アクションシーンも本格的でいて素人感もあり、バランスはとれている。
映画『ひぐらしのなく頃に 誓』 まとめ
成長した作品、そんな言葉が似合う映画だ。
前作の酷さと言えば語るに足らず、という感じであるが本作は丁寧に作り込まれている。
前作は本作のダイジェストと言う感じで鑑賞すると納得できるかもしれない。
今回の見所は俳優の演技の上達と、前回の謎めいた、というよりも雑に作られて見るに堪えなかった部分が丁寧にやり直されている。
今回から鑑賞しても楽しめるのは間違い無いが、出来たら前作と見比べて成長ぶりを確認して欲しい。
よく頑張ったという親心が思わず出てしまうからだ。
関連作品
- ひぐらしのなく頃に 前作
みんなの感想・レビュー