映画『イル・ポスティーノ』の概要:イタリアの小さな島へ亡命してきた高名な詩人と、詩人専属の郵便配達員となった純朴な青年の交流を描いた名作。無知だった青年が詩人の心を学び、美しいものとは何かに気づいていく。撮影終了直後に他界した主演のマッシモ・トロイージが、珠玉の演技を見せてくれる。
映画『イル・ポスティーノ』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:マイケル・ラドフォード
キャスト:マッシモ・トロイージ、フィリップ・ノワレ、マリア・グラツィア・クチノッタ、リンダ・モレッティ etc
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映画『イル・ポスティーノ』の登場人物(キャスト)
- マリオ・ルオッポロ(マッシモ・トロイージ)
- イタリア南部の小さな島で暮らす青年。チリから亡命してきた高名な詩人、パブロ・ネルーダ専属の郵便配達員となり、交流を深めていく。パブロの詩を読むようになり、自分も詩人になりたいと願う。
- パブロ・ネルーダ(フィリップ・ノワレ)
- チリ出身の高名な詩人であり、共産党員。政治的な思想が理由で祖国を追われ、イタリアに亡命する。ノーベル文学賞候補になるほどの詩人だが、無知なマリオをバカにしたりせず、友人として認めてくれる。美しい妻のマチルデを愛している。
- ベアトリーチェ・ルッソ(マリア・グラツィア・クチノッタ)
- 島で居酒屋を経営するローザの姪。野性的なセクシー美女で、マリオは彼女に一目惚れする。マリオの一途さと隠喩を使った愛の言葉に心を動かされ、彼と結婚する。
- ジョルジョ(レナート・スカルパ)
- 島の郵便局長。共産党員。パブロのことを尊敬しており、マリオの良き相談相手になる。
- ローザ(リンダ・モレッティ)
- 島で居酒屋を経営するおばさん。気性は激しいが、根はお人好しで純朴。
- コジモ(マリアーノ・リギッロ)
- 島を牛耳る民主党の議員。選挙前は島に水道を引くという公約を掲げるが、当選するとすぐにその約束を破る。信用できない人物。
映画『イル・ポスティーノ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『イル・ポスティーノ』のあらすじ【起】
イタリア南部の小さな島で暮らすマリオは、漁師の父親と退屈な日々を送っていた。マリオは漁師の仕事が性に合わず、この島を出たいと思っていた。
そんなある日、世界的に有名な詩人であり共産党員のパブロ・ネルーダが、政治的な問題で祖国のチリを追われ、イタリアに亡命してくる。イタリア政府は、熱心な支持者の声を無視できず、パブロをマリオが暮らす島に保護する。マリオは映画館でそのニュースを見て、女性にモテモテのパブロに憧れを抱く。
島の郵便局で郵便配達員募集のチラシを見たマリオは、局長のジョルジョに話を聞きにいく。募集中の仕事は、パブロ・ネルーダ専属の郵便配達員だった。ジョルジョは字が読めるマリオを採用し、制帽とカバンをくれる。
パブロには世界中から小包や手紙が数多く届いていた。マリオは胸をときめかせ、初めての配達に出かける。パブロは事務的に郵便物を受け取り、わずかなチップをくれる。マリオは、パブロが美しい妻のマチルデを「アモール」と呼ぶことに感動する。パブロへの手紙は女性からばかりで、やはり詩人はすごいと感心する。
パブロはマリオをただの配達員としてしか見ておらず、2人が言葉を交わすことはほとんどなかった。しかしマリオは島の人に「友達になった」と嘘をつく。マリオは友達であることを証明するため、パブロの本を購入し、自分の宛名入りのサインをもらうことにする。
マリオは自分の名を名乗り、本にサインをしてもらう。しかしパブロは自分のサインしか書いてくれなかった。マリオは心底がっかりする。
せっかく本を購入したので、マリオはパブロの詩を読み始める。生まれて初めて詩を読み、マリオは不思議な感動を覚える。そして翌日、何か言いたげに突っ立っているマリオに、パブロの方から声をかけてくれる。マリオが詩の一節について質問すると、パブロは隠喩(メタファー)という表現方法があることを教えてくれる。そして詩とは説明するものではなく、感じるものなのだと話してくれる。その日を境に、マリオは真剣にパブロの詩を読み始める。
映画『イル・ポスティーノ』のあらすじ【承】
マリオは自分も詩人になりたいと思うようになる。「どうすれば詩人のなれるのか」と尋ねると、パブロは「周囲を見ながら、入り江に向かってゆっくり歩きなさい」と教えてくれる。マリオは言われた通り、見慣れた景色の中をゆっくり歩いてみる。しかし詩は生まれなかった。
マリオはパブロと一緒に入り江を歩き、『海についての詩』を聞かせてもらう。感想を聞かれたマリオは「変な気分になった、言葉の真っ只中で揺れる小船のようだ」と答える。パブロは、うまく隠喩ができているとマリオを褒めてくれる。マリオは知らず知らずのうちに、詩人の心を理解しつつあった。
そんなある日、マリオはローザというおばさんが営む居酒屋で、美しい娘に一目惚れする。彼女はローザの姪で、ベアトリーチェという名前だった。生まれて初めて恋をしたマリオは、パブロにそれを報告し、「彼女の詩を書いてくれませんか」と頼んでみる。パブロは、見たこともない女性の詩を書けるわけがないと不機嫌になるが、マリオにはパブロしか相談できる人がいなかった。マリオはなすすべもなく、恋の病に侵されていく。
パブロの誕生日、祖国の同志から録音テープが届く。祖国の同志は『大いなる歌』というパブロの詩を、チリで秘密出版してくれていた。この詩は、パブロが抑圧された人々の苦しみを伝えるために書いた詩で、マリオにそのきっかけとなった出来事を話してくれる。そして返事のテープを録音する際、マリオのことを「私の親友」と紹介してくれ、「島で美しいものは?」と質問する。「ベアトリーチェ・ルッソ」というマリオの答えを聞き、パブロは「最高だ」と喜ぶ。
パブロはマリオのまっすぐな気持ちに感動し、一緒にローザの居酒屋へ行ってくれる。そしてベアトリーチェの前でマリオにきれいなノートを贈り、その裏表紙に「私の親友で同志のマリオに パブロ・ネルーダ」と書いてくれる。パブロは「君はもう詩人だ」と彼女に聞こえるようにマリオを讃えてくれ、ベアトリーチェもマリオを見直す。
マリオはパブロの気持ちに勇気をもらい、入り江にいたベアトリーチェに声をかける。そして隠喩表現を駆使して、ベアトリーチェに愛の言葉を贈る。ベアトリーチェは、マリオがくれた美しい言葉の数々に、すっかり参ってしまう。
調子に乗ったマリオは、パブロがマチルデのために書いた『裸の君は』という詩をベアトリーチェに贈る。ローザは、何の財産もないマリオに姪を嫁がせるつもりはなく、2人の動向に目を光らせていた。そしてベアトリーチェが隠し持っていた詩を発見し、教会の司祭様に読んでもらう。ローザは「裸」という言葉を聞いただけで、気を失いそうになる。
映画『イル・ポスティーノ』のあらすじ【転】
ローザはパブロの家に乗り込んできて、姪とは死ぬまで会わないようマリオに言い聞かせてくれとすごい剣幕でパブロに詰め寄る。ローザは、『裸の君は』の詩を見せ、マリオが姪の裸を見たに違いないと騒いでいた。パブロはやんわりとそれを否定し、ローザを帰す。
ちょうどパブロの家にいたマリオは、物陰に隠れていた。パブロはマチルデのために書いた自分の詩を盗作したことを叱るが、マリオに「詩は必要な人のものだ、書いた人のものではない」と反論されてしまう。パブロはもっともだと感心し、優しい笑みを浮かべる。
ローザの厳しい監視により、マリオとベアトリーチェは会えない日が続く。しかし恋の炎はますます燃え上がり、ベアトリーチェは家を抜け出してマリオに会いにいく。2人はついに結ばれ、ローザも諦めて2人の結婚を許す。
ベアトリーチェと結婚する時は、絶対パブロに立会人になってもらうと決めていたマリオは、司祭様の反対を押し切り、パブロに立会人を頼む。パブロは喜んでその役を引き受けてくれ、マリオとベアトリーチェは幸せな結婚式を挙げる。
披露宴は、ローザの居酒屋で行われる。普段は無口なマリオの父も、心のこもった挨拶をしてくれ、マリオの心は満たされる。そこへ、パブロの逮捕命令が取り消されたという電報が届く。パブロとマチルデは、祖国へ帰れることを心から喜び、披露宴の場でそれを報告する。マリオも拍手をしていたが、その表情は寂しげだった。
パブロが旅立つ前日、マリオは最後の手紙を届けにいく。パブロは必ず手紙を出すと約束してくれ、マリオとの別れを惜しむ。チリの政治情勢は変わりやすいので、いつでも帰って来られるよう、家はそのままの状態で残されることになる。パブロはマリオに家の管理を頼み、チリへ帰っていく。
パブロが去った後、イタリアでは選挙活動が始まる。島はコジモという民主党の議員が牛耳っていたが、パブロの影響で共産党員になっていたマリオは、共産党に投票するつもりだった。コジモは選挙前になると、いつも島に水道を引くと約束するのだが、当選後、その約束を守ったことはない。それでも無知でお人好しの島民はコジモの甘い言葉に騙され、彼に投票してしまうのだった。以前はマリオも諦めていたが、パブロの影響で自分の考えを持つようになったマリオは、ジョルジョと2人で抵抗を続ける。
映画『イル・ポスティーノ』の結末・ラスト(ネタバレ)
マリオと同じく、パブロに心酔しているジョルジョは、新聞を細かくチェックして、パブロの記事を探していた。そしてパブロの記事があると、すぐマリオに教えてくれる。マリオはずっとパブロからの手紙を待ち続けていたが、彼からは何の音沙汰もなかった。
パリを訪問したパブロは、インタビューに答えて、島での日々を語っていた。しかしそこにマリオたちの名前は全く出てこず、みんなはがっかりする。
選挙は民主党の勝利で終わり、コジモは当選を果たす。マリオの予想通り、水道工事は中断し、約束は破られる。マリオは貧しい島民を搾取するコジモのやり方に、強い怒りを感じていた。同じ頃、ベアトリーチェが妊娠し、マリオはチリへの移住を真剣に考える。子供の名前は「パブリート」に決めていた。
パブロが去って1年以上が過ぎた祭りの日、マリオに待望の手紙が届く。しかしそれは「残っているものを送って欲しい」というパブロの秘書が代筆した事務的な手紙だった。みんなはパブロの薄情さを非難するが、マリオだけが彼をかばう。内心は、マリオが1番ショックを受けていた。
荷物を送るため、久しぶりにバブロの家を訪れたマリオは、あの時の録音テープを見つける。懐かしいパブロの声を聞き、マリオはあることを思いつく。
マリオはジョルジョに協力してもらい、島の美しいものを録音テープに残していく。マリオはそれぞれの音にタイトルをつける。カラ・ディ・ソットの波・さざ波、大波、岸壁の風、茂みの風、我が父の悲しい網、教会の嘆きの鐘と司祭様の声、島の星空、そしてパブリートの心音。それはマリオの詩だった。マリオは改めて、パブロがいろいろなものを残してくれたことに気づく。そして「パブロ・ネルーダの歌」という詩を書き上げ、ナポリで行われる大規模な共産党員の集会で、それを朗読しようと決意する。
それから5年後、パブロとマチルデがひょっこりローザの居酒屋を訪れる。店には、5歳になったパブリートとベアトリーチェがいたが、マリオの姿はなかった。マリオはあの日の集会で暴動に巻き込まれ、命を落としていた。ベアトリーチェは、マリオがパブロに送るつもりだったテープを聞いてもらう。テープを聞いたパブロは、親友であり同志のマリオを思い出しながら、入り江をゆっくり歩く。パブロの目には涙が浮かんでいた。
映画『イル・ポスティーノ』の感想・評価・レビュー
主人公マリオは詩人パブロに詩を教わり、詩を通して生きる喜びを覚えていく作品なので、主人公が前向きに成長していく姿を見ることが出来て良かった。
マリオは口数は少ないが自分の思っていることを上手く言葉に出来ないだけで、話す言葉はストレートで心に刺さるいい言葉を話し、詩を覚えれば自分の言葉を詩にのせて表現をする素敵な主人公の人柄を好きになれた。
詩を題材にしている作品なので素敵な言葉が次々に出てきて感動しながら観ることが出来た。(女性 20代)
素朴な建物と美しい景色が印象的な作品。退屈な日々を送っていたマリオが、パブロとの出会いを通して少しずつ変わっていく様子がとても興味深かった。「詩」に興味を持ったことはなかったのだが、この作品を通して少しだけ「詩」の良さを理解できたような気がする。きっと詩人は、心が豊かな人がなれるものなのだろうなと思う。物語のラストで、パブロと再会できぬままマリオが他界してしまったのが悲しかった。叶うことなら、二人で新たな詩を作って欲しかった。(女性 30代)
イタリアの小さな島で暮らす青年の成長物語。ちょっとした出会いがきっかけになり、人生を大きく変える、ということを教えてくれる映画である。
チリから亡命してきた詩人のパブロ・ネルーダとの出会いで変わったマリオ。平凡な生活を送っていた彼に、「詩」が息吹を与えることになるのだ。
しかし、必ずしも良い結末になるものだけではない。そうしたリアルな部分をしっかり描いているのもこの映画の魅力である。
そこまでしなくても、と言わざるをえないラストだが、それをも納得させてしまう作品に仕上がっている。(男性 40代)
ナポリ湾の小さな島を舞台に、チリから亡命してきた詩人パブロと郵便配達員マリオとの交流や友情を、実話を基に描いたヒューマンドラマ。
内向的なマリオは、パブロと交流するうちに詩に親しみ、次第に自身で詩を好んで詠むようになり、その詩がキューピットとなり好きな人と結婚に至るという話。
出会いによってマリオの人生が変わる様子が淡々と描かれていて、劇中の詩の隠喩やナポリ島の美しい風景や音楽がノスタルジックで心を打つ名作。(女性 20代)
思い出しただけで涙が出そうになるほど美しい作品でした。漁師には向かず、郵便配達員になった内気な青年と人気の詩人との出会いそして絆が描かれたこの作品。舞台はイタリアの小さな島。人も少なくのんびりとした空気が流れていますが、とにかく美しい景色が魅力的でした。そんな島で出会った2人がお互いを変えていく様子がものすごく暖かくて優しかったです。
人との出会いはお互いが思っている以上に奇跡的なことで、その出会いによって人生が変わることを教えてもらいました。(女性 30代)
パブロ・ネルーダはチリを追われた詩人。そんな彼とイタリアで出会った郵便配達員が詩の世界に触れ、世界を詩的に観ることに魅了されていきます。世界の別の見方を知り、結果的に青年の内面に非常に良い変化をもたらしました。詩に触れたことで、ベアトリーチェに恋をして愛も知ることが出来た。詩人とかけがえのない友情を築くことが出来た。ラストは切ないですが、小説を読み終えた後のような心地の良い余韻に浸れます。(男性 20代)
みんなの感想・レビュー
詩に対して無知なマリオにパブロは易しい言葉で詩の本質を説いていく。フィリップ・ノアレが演じるこのパブロ・ネルーダは詩人にふさわしい柔らかく鋭い目を持った人物だ。
詩の解説を求めるマリオを“詩は説明したら陳腐になる”と諭し、詩の理解は“詩を感じようとすればできる”と励ます。なんて素敵な先生だろう。その後も彼はマリオに対して理論を学べとか語彙を増やせなんて無粋なことは一切言わない。詩を書きたいなら海岸をゆっくり歩きなさいと言う。美しいものを感じる心を持てと暗に教えている。
そんなパブロとの交流を通してマリオは詩の本質を学んでいく。マリオはパブロに“詩は書いた人間のものではない、必要な人間のものだ”と反論するまでになる。詩人は生意気なことを言うマリオを怒ったりはしない。すっかり詩を理解した愛弟子を見つめ、嬉しそうに笑う。詩人はマリオの中に美しいものを感じていたのだろう。
口下手な主人公のマリオが詩人のパブロと出会い、詩に魅せられ生きる喜びを学んでいくというこの物語。
脚本作りにも参加しているマリオ役のマッシモ・トロイージの演技と彼が発するセリフはマリオの魂まで感じるようなすばらしいものだった。
初めてパブロとまともに会話をした日、無口なマリオが喜びを抑えきれない様子で話し始める。彼の詩を暗唱し“人間であることに疲れる”という詩の一節が特に気に入ったと言う。なぜなら“自分もそんな気がすることがあったがうまく言えなかった”から。そして“読んで、とてもうれしかった”と素直な感想を述べる。これには完全にやられた。まだ物語も前半なのに、グググッと喉元から熱いものがこみ上げきて困ってしまった。
マリオの仕草、表情、そして“とてもうれしかった”というストレートなセリフから自分の気持ちを相手へ伝えたいと願う彼の一生懸命な想いが痛いほど伝わってくる。リアリティーのある脚本というのは、こういう脚本のことをいうのだと胸を突かれる思いがした。
自分の暮らす世界に美しいものなど一つもないと感じていた主人公が詩人と出会い、ここにはこんなに美しいものや素敵なものがたくさんあったのだと気づいていく。そして自分の言葉(思想)を持ち始める。
感じる心があればどんな環境にあっても人生は何倍も豊かなものになる。幸福というものは形あるものではなく心で感じるとるものであり“詩人の心を持てば世界は一変する”とこの作品は教えてくれる。その心があれば自然と自分の言葉も生まれてくるはずだ。
ラストはとても悲しく切ない。パブロと出会わなければマリオはもっと長生きできたのかもしれない。しかしその人生は寂しく貧しいものになっていただろう。
彼の生涯はとても短かったけれど、死ぬ直前の彼は幸福感に包まれ自分の言葉を持った喜びに震えていた。それはマリオを演じたマッシモ・トロイージもきっと同じだったはずで、心臓病のためこの作品の撮影終了から12時間後に亡くなった彼が人生の終わりに見つめていた世界は、美しく素敵なもので満ちあふれていたに違いない。
命がけでこの名作を世に残してくれたマッシモ・トロイージには心からの敬意と感謝の意を表したい。