映画『いま、輝くときに』の概要:アルコールばかり飲んでいる高校生が優等生だが地味な女の子をデートに誘ったことで、自らの生き方を見つめ直す青春ドラマ。若手新鋭のマイルズ・テラーとシェイリーン・ウッドリーが主役2人を好演している。
映画『いま、輝くときに』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:青春、ラブストーリー
監督:ジェームズ・ポンソルト
キャスト:マイルズ・テラー、シェイリーン・ウッドリー、ブリー・ラーソン、メアリー・エリザベス・ウィンステッド etc
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映画『いま、輝くときに』の登場人物(キャスト)
- サッター・キーリー(マイルズ・テラー)
- アルコールばかり飲んでいる男子高校生。両親は離婚しており、父とは長らく連絡を取っていない。キャシディに振られたせいで、軽い気持ちからエイミーと付き合い始める。
- エイミー・フィニキー(シェイリーン・ウッドリー)
- 優等生の女子高校生。性格も気立ても良いが、学校では目立たない存在だ。フィラデルフィアの大学への進学を希望している。
- キャシディ(ブリー・ラーソン)
- 元々はサッターと付き合っていたが、破局後に学校の優等生の男子生徒と付き合い始める。未来への安定志向が強い。
映画『いま、輝くときに』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『いま、輝くときに』のあらすじ【起】
サッターはキャシディと付き合い幸せの絶頂だった。しかし、友人に彼女を作るために女の子と飲みに出かけたことで、浮気を疑われてしまう。2人は破局して、キャシディは新しい彼氏を作ってしまう。落ち込んだサッターはバーでやけ酒を煽る。
翌朝、他人の家の庭で寝込んでしまったサッターは、通り掛かったエイミーに起こされる。エイミーは母の手伝いで新聞配達をしている途中だった。エイミーが同級生だと知ったサッターは配達の手伝いを申し出る。そして、2人は学校でランチを一緒にする約束をする。
サッターは、幾何学の授業で宿題をしてこなかったことで居残りをさせられてしまい、ランチに遅れる。それでもエイミーは待ってくれており、2人で話に盛り上がる。サッターはエイミーに幾何学の勉強について教えてほしいと頼み、エイミーは電話番号を渡す。サッターはエイミーの家に勉強にやって来て、エイミーがマンガ好きなことを知る。サッターはエイミーをパーティに誘う。
映画『いま、輝くときに』のあらすじ【承】
サッターはエイミーとパーティにやって来て、キャシディに声を掛ける。しかし、キャシディは彼氏と姿を消してしまう。サッターは再びエイミーと話し始め、エイミーはフィラデルフィアの大学に受かったことを告げる。しかし、母の手伝いで進学は難しいと言うエイミーに対し、サッターは絶対に大学に行くべきだと主張する。その日、2人は初めてのキスを交わす。
翌朝、サッターは頭痛で目覚める。そして、エイミーをプロムに誘ったことを思い出す。サッターはエイミーからの電話を無視してキャシディに会いに行く。今が楽しければ良いと主張するサッターに、キャシディはちゃんとした未来を築きたいと言う。サッターがその言葉に答えられずにいると、キャシディは泣き出してサッターを追い返してしまう。
姉の家に向かっていたサッターは突然思い直してエイミーの元を訪ねる。そして姉の家の夕食会に誘う。エイミーは皆の前で、父が薬の依存症で死んだことを打ち明ける。サッターとエイミーは初めて関係を持つ。そしてサッターは、父親と連絡を取れずにいることを打ち明ける。
映画『いま、輝くときに』のあらすじ【転】
サッターはプロムの夜にエイミーにスキットルをプレゼントする。会場にはキャシディが踊っており、サッターは見取れてしまう。サッターとエイミーもスローテンポの曲で一緒に踊る。エイミーはフィラデルフィアで一緒に暮らすことを提案する。
エイミーは勇気を出して母に大学に行くことを告げる。そしてサッターに同じように母に立ち向かって父の連絡先を貰うように言う。サッターの母が連絡先を渡すことを拒んだために、サッターは姉に頼んで父の電話番号を貰う。父はサッターのことをしっかり覚えており、会いに行く約束をする。
サッターはエイミーを連れて父に会いに行く。しかし、約束を忘れていた父は狼狽えてしまう。3人はバーで飲むことにし、父は自分の意志で家族を見限ったことを打ち明ける。更にバーの勘定をサッターに払わせる。父に失望したサッターは苛立ってしまい、帰りの車中でエイミーのことを怒鳴ってしまう。サッターはエイミーを車から降ろそうとするが、その瞬間にエイミーが車にはねられてしまう。
映画『いま、輝くときに』の結末・ラスト(ネタバレ)
幸いにしてエイミーは腕を怪我しただけで済んだ。エイミーはサッターのことを許し、起きたことを完全に水に流す。成績が悪かったサッターは何とか卒業できることになる。卒業式後、キャシディが近づいてきて彼氏と新生活を始めることにしたと告げる。サッターはそのことに動揺してしまう。悪いことは続き、飲酒のせいでバイト先も解雇される。
エイミーがフィラデルフィアに出発する夜を迎える。しかし、サッターは自分が害しか及ぼさない存在だと思い、エイミーからの電話を無視する。そして遠目からエイミーが一人寂しくバスに乗り込む姿を見送る。バーでお酒を煽って酔っぱらって帰宅したサッターは父に会ってきたことを母に打ち明ける。事情を察した母は優しくサッターを励ます。
サッターは人を傷付け、自分が傷付くことを恐れるあまりに他人を遠ざけてきたことを悟る。そして、その思いを大学入試のエッセーに書いて提出する。サッターは車を走らせてフィラデルフィアに向かい、大学のキャンパスでエイミーの元に駆け寄る。エイミーは戸惑いと喜びが交錯した表情でサッターのことを見つめる。
映画『いま、輝くときに』の感想・評価・レビュー
アルコール依存という要素が加わったことで、ありきたりの青春ラブストーリーに陥らずに済んでいる。ただ、高校生でこれだけアルコールを飲む主人公というのは説得力に欠ける気もするし、性格も良く奇麗なエイミーをむげに扱うサッターの行動には苛立ちを覚えてしまう。ジェームズ・ポンソルト監督は前作『スマッシュド ケイトのアルコールライフ』でもアルコール依存症をテーマにしており、何か強いこだわりでもあるのだろう。(MIHOシネマ編集部)
「高校生」ってとても特別で、一生心に残る思い出ができる大切な時間ですよね。友達と過ごした他愛ない時間や、怒られてしまいそうないけないことをしたり、恋人と絶対に結婚するなんて思って付き合っていたあの時代。いくらでも思い出が出てくるほど人生の大切な1ページになっている「高校生」という時代は誰にでも同じようにあるみたいです。
どんな人でも、ものすごく共感できて、同じように苛立ったり、悲しくなったりキュンとしたり、主人公に感情移入してしまう作品だと思います。(女性 30代)
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