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映画『ラスト・ショー』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ラスト・ショー』の概要:アメリカの田舎町に暮らす若者達の日常を見つめた青春映画の傑作。高校生のサニーと親友デュエーン、そしてその恋人ジェイシーが互いの関係や周囲の大人との関わりを通じて、それぞれの道を歩んでいく姿が描かれている。

映画『ラスト・ショー』の作品情報

ラスト・ショー

製作年:1971年
上映時間:118分
ジャンル:青春、ヒューマンドラマ
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
キャスト:ティモシー・ボトムズ、ジェフ・ブリッジス、ベン・ジョンソン、エレン・バースティン etc

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映画『ラスト・ショー』の登場人物(キャスト)

サニー(ティモシー・ボトムズ)
誰にも優しく接する気の良い高校生。恋人と別れ、高校の体育コーチの妻と関係を持つようになる。
デュエーン(ジェフ・ブリッジス)
サニーの親友。石油採掘の仕事をしている。ジェイシーのことを愛しており、結婚を望んでいる。
ジェイシー(シビル・シェパード)
町一番の美女。デュエーンと交際しているが、注目を集めることに憧れて次から次へと男をたぶらかす。
サム(ベン・ジョンソン)
町内にあるビリヤード場、食堂と映画館の経営者で、町民全員から親しまれている。

映画『ラスト・ショー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラスト・ショー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラスト・ショー』のあらすじ【起】

テキサスの小さな田舎町で暮らすサニーとデュエーンは、行く先々で人々から高校のアメフトの試合で負けたことの嫌みを言われる。サニーは映画館に行き、1年間付き合っている恋人と会う。映画館にはディエーンがジェイシーを連れて現れ、2人はサニーの目の前で情熱的にキスを交わす。サニーと恋人は車中でいちゃつこうとするが、恋人は肉体関係を持つことを拒む。そのことでサニーは恋人と別れることにする。

学校の帰りにデュエーンとサニーは、ジェイシーの運転する車でドライブインに寄って暇潰しをする。そこにジェイシーの母が現れ、ジェイシーに家に帰るように命じる。その夜、母はデュエーンとの交際が気に入らず、ジェイシーにデュエーンと結婚しても退屈するだけだと助言する。

サニーは高校の体育コーチの頼みで、コーチの奥さんを診療所まで連れて行く。診療所から出てきたコーチの奥さんは悲しそうな顔をしており、サニーに自宅まで上がるように勧める。サニーは飲み物を貰って家を出る。

映画『ラスト・ショー』のあらすじ【承】

クリスマスパーティーが開かれ、町中の人が集まってくる。デュエーンはジェイシーと踊る。そして、車に移動してからプレゼントを贈る。しかし、ジェイシーはデュエーンを置いて、プールパーティーに行ってしまう。プールパーティーは参加者全員が裸になるルールで、ジェイシーは皆の前で裸を披露する。一方、サニーはコーチの奥さんが片づけをしているのを手伝い、キスを交わしてしまう。

ジェイシーがいなくなって苛立ったデュエーンはサニー達と、口がきけない障害児に娼婦をあてがって初体験させようとする。しかし、娼婦が障害児を殴ってしまう。サニー達は障害児をサムのところまで送るが、怒ったサムは全員にビリヤード場や食堂、映画館への立ち入りを禁ずる。

サニーはコーチの奥さんと関係を持つようになる。サニーはしばらくビリヤード場や食堂に近づかないようにしていたが、遂に食堂に足を運ぶ。そこにサムと障害児もやって来て、サニーは謝って関係を修復する。3人は釣りにやって来て、サムは昔付き合っていた女性との思い出話をサニーに話す。

映画『ラスト・ショー』のあらすじ【転】

サニーとデュエーンは週末に暇を持て余し、メキシコに遊びに行くことにする。途中でサムも誘うが、サムは2人に軍資金だけ渡してあげる。2人が戻ってくると、サムの食堂もビリヤード場も閉まっていた。サムが心臓マヒで死んだのだ。サムは遺言でビリヤード場をサニーに遺していた。サムの葬儀が行われ、町民の大半が参列する。

デュエーンはジェイシーと初体験をしようとするが、デュエーンはできずにジェイシーに怒られる。高校の卒業式の後に再び挑戦して2人はようやく関係を持つ。しかし、ジェイシーンはデュエーンが下手だったことが気に入らず、2人は別れてしまう。デュエーンは町を出ることにする。一方、ジェイシーはサニーとコーチの奥さんの関係について知り、サニーを誘惑しようとする。ジェイシーはサニーをドライブに誘い、2人はキスをする。サニーが来るのを待っていたコーチの奥さんは失意に暮れる。

デュエーンが戻って来て、サニーにジェイシーとの関係を責める。そして2人は殴り合いのケンカになる。ビンで頭を殴られたサニーは倒れて入院してしまう。コーチの奥さんが会いに来るがサムは面会を断る。

映画『ラスト・ショー』の結末・ラスト(ネタバレ)

サニーは退院し、デュエーンは軍隊に入る。ジェイシーがサニーに会いに来て、駆け落ちしようと誘ってくる。2人は結婚するが、途端にジェイシーはサニーのことを厭わしがる。ジェイシーが両親に置き手紙をしたために、捜索願が出されて2人は直ぐに見付かってしまう。ジェイシーの母はサニーにジェイシーと上手くいかない方が正解だったと慰める。そして、自分がサムの思い出の女性であったことを明かす。

ジェイシーはデュエーンの実家を訪ね、デュエーンと会う。デュエーンは翌日に朝鮮に出征することになっていた。2人は閉鎖が決まった映画館で最後の上映を楽しむ。デュエーンは自分の車をサニーに預け、そしてジェイシーへの未練を口にする。ジェイシーは町を出て、ダラスで暮らしていた。

デュエーンが去った後に、障害児がトラックに跳ねられて死んでしまう。悲しみに暮れたサニーは車を走らせて町を出ようとするが、途中で引き返してくる。そして、コーチの家の前に車を止める。ドアをノックすると、コーチの妻が玄関を開けてくれた。サニーはコーヒーを飲ませてほしいと頼むが、コーチの妻はサニーの仕打ちを責める。それでもサニーはコーチの妻の手を握り、コーチの妻は優しくサニーを慰める。

映画『ラスト・ショー』の感想・評価・レビュー

何もない田舎町で暮らす若者達の退屈さや閉塞感が見事に捉えられており、若者達の織りなす人間関係も非常に説得力がある。古さを感じさせない青春映画の傑作で、大人になればなるほどこの物語に共感できる。なぜなら、ここでは若者達だけでなく、大人達の姿も重要な物語の一部として描かれているからだ。サムやジェイシーの母の存在によって、若者達の体験が何代にも渡って繰り返されてきたことを暗示しており、映画に奥行きを与えている。(MIHOシネマ編集部)


50年代のテキサスという時代設定も珍しくて、アメリカ西部の田舎での青春物語という地域の特色もよく表れていて面白い。ハワード・ホークスの「赤い河」が流れたシーンではノスタルジーに胸が熱くなった。

内容や雰囲気からして、本作もアメリカンニューシネマに分類されるのではないかと思った。田舎の窮屈さや世界の狭さなど、主人公たちの何かを持て余した感じが田舎に住んでいた身としては共感できた作品だ。(女性 20代)

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