映画『インド・オブ・ザ・デッド』の概要:映画大国インドではじめて製作された、ゾンビコメディー映画。有名ゾンビ映画のパロディが数多く取り入れられた作品でもある。原題は「GO GO GONE」。監督はラージ・ニディモールー&クリシュナDK。
映画『インド・オブ・ザ・デッド』 作品情報
- 製作年:2013年
- 上映時間:107分
- ジャンル:コメディ、ホラー
- 監督:クリシュナ・D・K、ラージ・ニディモールー
- キャスト:サイーフ・アリー・カーン、クナール・ケームー、ヴィール・ダース、プージャー・グプター etc
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映画『インド・オブ・ザ・デッド』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
映画『インド・オブ・ザ・デッド』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『インド・オブ・ザ・デッド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『インド・オブ・ザ・デッド』 あらすじ【起・承】
仕事をクビになったハルディク、プロポーズしようとした彼女に突然フラれたラヴは、真面目なバニーの出張に無理やり同行してリゾート地ゴアへ向かう。
そこでラヴのFacebook友達ルナに誘われ、離島で行われるというロシアンマフィア主催のレイヴ・パーティーに潜り込む。
それは新種のドラッグのお披露目パーティーでもあり、強力すぎるドラッグを摂取した人々は、脳が破壊されてゾンビ化していった。
お金が無い3人はドラッグを買えず、翌朝、パーティーの参加者の多くがゾンビ化しているとようやく気がつく。
山荘に泊まったルナを助けて逃げる途中、ゾンビ化したルナの元友人を相手に、傘や木の枝を武器に戦うことになるがピンチに陥る。
そんな4人を助けたのは、ロシアンマフィアのボリスと部下ニコライだった。
フェリーが到着するのは2日後だったが、ラヴたちは乗ってきたボートの存在を思い出し、全員で浜辺へ向かう。
ボリスがロシア人ではなく、ロシア人になりきったインド人だとわかり、フレンドリーに接しはじめるハルディク、ラヴ、バニー。
ゲームでの射撃の腕前を過信していたハルディクとラヴは、借りた銃の弾の多くを無駄にし、ボリスに怒られる。
しかもボートは、ハルディクが一晩共に過ごしたアリアナが、ゾンビになって乗っていってしまった。
映画『インド・オブ・ザ・デッド』 結末・ラスト(ネタバレ)
車を手に入れ、泊まれそうな山荘も見つかった。
急用ができたというボリスとニコライが山荘を出た後、山荘の中にゾンビが現れ、悪戦苦闘の末にルナがゾンビを倒す。
しかしその騒ぎがきっかけとなり、山荘には多くのゾンビが押し寄せてくる。
ラヴの提案で、ゾンビの真似をしながら危機を脱出しようとするが、ゾンビ化した元カノの姿に動揺したラヴのせいで作戦は失敗。
全速力で走って逃げた4人は、パーティー会場跡を通って浜辺へ急ぐ。
しかしそこには数多くのゾンビが。
バニーはゾンビの餌食になり、残された3人を救ったボリスとニコライだったが、ゾンビに噛まれたニコライとは別れることに。
落ち込む面々だったが、突然バニーから電話が入り、塔の上に逃げたから助けて欲しいと言われる。
バニーはゾンビに囲まれた時、そばにあったコカインをゾンビに投げつけたところ、ドラッグの併用と同じ効果によって助かったという。
ゾンビに囲まれたボリスにそれを伝え、なんとか助かったハルディク、ラヴ、バニー、ルナ、ボリスは、アリアナが乗っていってしまったボートを奪って島を脱出。
無事にゴアに着いた5人が見たものは、ゾンビで溢れかえったインドだった。
映画『インド・オブ・ザ・デッド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『インド・オブ・ザ・デッド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
インド初のゾンビ映画
年間1000本以上の映画が製作されているという、映画大国インド初のゾンビ映画、しかもゾンビコメディ映画だが、全体的なまとまりがとても素晴らしい作品。
インド映画といえば、歌って踊るシーンが定番というイメージが強いが、本作ではそういったシーンが無いのでインド映画の知識が無くても十分に楽しむことができる。
作中に字幕付きの音楽は流れるものの、違和感はない。
濃いキャラクターだらけ
コメディ部分担当とも言えるハルディク、ラヴ、バニーの3人組のボケっぷりと、インド人だがロシアンマフィアのボリス、ヒロインのルナの真面目さがうまくミックスされている。
前半のゾンビが出てくるまでが長いのだが、そこで3人組のキャラ設定や立ち位置がわかりやすく表現されていて、中盤以降での3人それぞれのキャラクターが引き立って見える。
また、ゾンビが出てきてからのドタバタした展開にも、無駄な説明が必要なくなっている。
映画で一番に餌食になるのは自分のようなキャラクターだ、と言ってしまうバニーのメタ要素が、あまりにも早く回収されてしまうのはツッコミどころ。
ロシアンマフィアだが、実は髪を染めて肌を白くしたインド人のボリスは、それだけでキャラが立っている。
ラストが残念なストーリー
新種のドラッグが原因でゾンビが発生するというのは面白いが、コカインを吸わせれば併用の効果で動きが止まるというのは、若干無理がある展開だろう。
ドラッグが原因なのに、噛まれた人間も感染するというのは違和感だらけ。
離島を脱出してもインド全体にゾンビ化が始まってしまったというラストは、ありふれたオチで全く面白味が無い。
また、何度も“今回学んだ教訓”を言ったり、ルナの「あれは何だったのかしら」という台詞は、ホラー映画には禁句だろう。
しかし、ゾンビになった元恋人アリアナをボートから降ろすため囮になるハルディクの、昔の恋愛映画を彷彿とさせるワンシーンには笑いが止まらない。
ボリウッドがゾンビ映画を作るとこうなるのかと勉強になりました。私が思っているゾンビ映画の概念を覆すような設定はとても斬新で、新種のドラッグによってゾンビになってしまうというのは面白かったのですが、そこから感染が広まっていく経路が雑すぎて緊張感や恐怖心は全く感じられませんでした。そもそも、ゾンビコメディというジャンルなので笑って楽しく見られれば良いのだと思いますが、インド映画ならではの歌って踊ってのシーンも無いし、少し期待はずれです。
インド映画に馴染みがない人にも見やすい作品になっていますが、インド映画らしさを求める人には物足りないでしょう。(女性 30代)
本作は、失恋したラヴと失職したハルディクが出張に行くバニーを巻き込んで3人でゴアへ出かけ、旅先の孤島でのパーティーに参加した翌朝からの悲劇を描いたインドのゾンビコメディー作品。
パーティーにいるような陽気キャラの人たちがゾンビ化しているため、色彩豊かで水着姿なところも新鮮でとにかく画が楽しかった。
パロディー要素がてんこ盛りで緩い雰囲気で随所に笑い所があって、インド人たちのユーモアセンスな姿に元気を貰えた。肩の力を抜いて気軽に観れる所も良かった。(女性 20代)
映画『インド・オブ・ザ・デッド』 まとめ
インド映画といえば、歌って踊るシーンが欠かせないという印象が強いために、ゾンビと踊るシーンがあるのかと思えばいい意味で裏切られた作品。
B級映画の雰囲気が漂うDVDパッケージに「きっとうまくいかねぇ!」とあるのが、また笑いを誘う。
有名ゾンビコメディ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ゾンビランド」、ゾンビ映画「バイオハザード」などにインスピレーションを受けたと思われるシーンが、数多くある。
ゾンビに噛まれてしまったニコラスが撃ち殺されたりせず、ウォッカを手土産に面々と別れるシーンには、独特の切なさを感じる。
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