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映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』の概要:大きなメガネとアクセサリーがトレードマークである最高齢のファッションアイコン、アイリス・アプフェル。彼女と夫のカールの日常から、人生の極意を汲み取るドキュメンタリー作品。

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映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』の作品情報

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー

製作年:2015年
上映時間:80分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ドキュメンタリー
監督:アルバート・メイズルス
キャスト:アイリス・アプフェル etc

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』の登場人物(キャスト)

アイリス・アプフェル
2005年、84歳にして人生のコレクションを提供したメトロポリタン美術館での企画展が大成功。人気化粧品ブランドや高級ファッションブランドの広告モデルやミューズを務める現役のファッションアイコン。
カール・アプフェル
アイリスの旦那。アイリスと共に設立したテキスタイル(布)会社が見事成功。100歳を超える現在まで妻を支えている。

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』のあらすじ【起】

ニコニコと嬉しそうに長年のコレクションをお披露目し、「皆似たような恰好をしているのは嫌になる」と制服のような近代のファッションについて表情を歪めるアイリス・アプフェル。街に繰り出してチープなアクセサリーを見つけ少女のように胸を躍らせていた。

メトロポリタン美術館の学芸員、ハロルド・コーダは語る。「服を芸術にする創造者だ」と。
デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンは語る「高級品から安価な物まで、アイリス独自のスタイルが築き上げられている」と。年齢も背景も違う各界の功名者たちを虜にしていた。

夫とのなれそめを語るアイリスは結婚式の写真を見ながら、思い出に浸った。そして当時着ていたピンクのサテンドレスを思い返し、「時代は巡るもの」と今のファッションに重ねていた。94歳になっても現役のアイリスは常にトレンドと並行して生きているのだ。美しい旅のような人生だったと語る夫のカールは「僕は彼女の子供」だとにこやかに妻を賞賛した。

デザイナーのデュロ・オロウに車いすを押してもらいながらマーケットを回るアイリス。
ダウンタウンの人間は全身黒ずくめで面白くないという。子供のころ、教会に行く正装の女性を見るのが好きだったという。しかし、めっきり見なくなった時代の流れを自ら変えたいというのだった。「ルールはない。あっても破るだけ」そう彼女は強く断言した。コレクターは手当たり次第に買う人が多いが、アイリスは厳選している。それはとても難しいことだが、体調が悪くとも店に入ると高まりが抑えられないという。

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映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』のあらすじ【承】

アイリスは1950年代からインテリアデザイナーとして活躍していた。その後。夫と二人でテキスタイル(布)の会社を営んでいた。理想通りの布がない場合には、友人の協力の元自らデザインし顧客のリクエストにこたえ続けた。ジャクリーン・ケネディを筆頭に歴代大統領からホワイトハウスの装飾を任されるキャリアを積み上げ、会社は見事に成功。そうして、アイリスは布地のデザイナーとしても業績をあげていったのだ。現在では、ファッションアイコンの一人として、モデル業やショーに出向き感性を広げている。

アイリスが世間的に注目を浴びるようになったきっかけは他にもある。2005年、メトロポリタン美術館でアイリスのコレクションを借り行った企画展が開催された。アイリスのコレクションは高価なブランド品から中国の祈禱師が着用するアイテムまで幅広い。口コミが人を呼び、史上まれにみる企画展となったのだ。こうしてアイリスは「ファッション界の珍しい鳥」として84歳にして世間に名前を広めることとなった。

世界中のデザイナーや著名人が集まるファッションの祭典に呼ばれたアイリス。企画展以降多忙を極めるアイリスだが、この境遇すら楽しむ姿は生命力に溢れている。その姿に惹かれた写真家のブルース・ウェバーはアイリスの写真を撮り続けている。興味は本人のみならず自宅にもおよび、多くのコレクションを写真に収めてきた。そしてたくさんの会話をする中で、感性に溢れながらも人のファッションを否定せず、好きなものを着ることを単純に楽しむ姿勢に魅力を感じていた。

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』のあらすじ【転】

ニューヨークにある老舗のデパート、バーグドルフで「アイリス・アプフェルに敬礼!」というショーウィンドウの展開が始まる。下準備のコーディネートにはもちろんアイリスが全て携わった。アクセサリーの立体的な重ね方やアイテムの使い方はまさにアイリス流。デパート専属のスタイリストと話をしながら感性を合わせていく。そしてデパートからの提案で、アイリスを象徴する特徴的な丸メガネがマネキンに添えられた。そこにはまさに複数のアイリスが立っているようだった。

アイリス・カール夫婦も年齢には逆らえない。カールが寂しがるのを心配し、実は自宅で転倒した際に骨折していたことを隠しているというアイリス。公私ともに過ごしてきたおしどり夫婦であるがゆえの配慮有る秘密である。

テキサス大学の学生たちをニューヨークに呼び、ファッション業界に関する特別講義を行っているアイリス。それは手工業が衰退し、機械製ばかりになるファッションの未来を心配しての開催であった。ニューヨークという実力を試される土地では、本気で働く気持ちさえあれば認めてもらえるチャンスはあるという。自身の年齢も加味して、後任を探しながら、次世代の教育に余念がないアイリスであった。

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』の結末・ラスト(ネタバレ)

次世代へ伝統を紡ぐ活動に熱心なアイリスだが、自身には子供はいない。「全てを望むことは不可能だ」と割り切ったアイリスは仕事と旅行を選んだのだという。二人きりの生活であるために、カールと共に選んできたファッションアイテムやインテリアは少しずつ手放さなければならないこともわかっていた。そこで博物館でファッションに関する企画展を開きコレクションを寄贈することにしていたのだ。全てのアイテムに思い出があるため、寄贈品の選定は辛く切ないものである。

加齢と体調不良は人を後ろ向きにさせる。しかしアイリスはできる限り世の中を見たいと言い、外へ出向き調子の悪さを忘れようとするのだった。メガネをサングラスに付け替え、アイリスとカールのコレクションを保管している倉庫へ向かった。人生の大きな区切りのタイミングだと受け止め、思い出の品々を売りに出し始めていたのだ。

100歳を迎えるカールの誕生日祝い。アイリスは各界の著名人を迎え、盛大なパーティーを取り仕切った。アイリスが見立てたこなれた装いでゲストの対応をするカール。活動的な妻を見ながら、「神様が許す限り共に色々なことに挑戦していきたい」と笑みをこぼした。
努力して魅力を身に着けたというアイリスは、年を取っても変わらない味を周囲に与えている。世界一多面性のある街、ニューヨークで自由奔放に生きる「生涯現役」のパワフルさはなおも健在であった。

映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』の感想・評価・レビュー

人とはかぶらないが人に寄り添った独自のスタイルを築き上げた、キャリアウーマンの姿を見た。ニューヨークが放つカルチャーに踊らされる身からすると、各界の著名人に見初められるという存在は雲の上のように聞こえる。しかし、アイリスはいたって自然体で気取っていない。見えない苦労も多くあったであろうが、それすらも楽しんできたのではないだろうか。自由に生きられるという才能を羨む一方で、自分でも真似できることから彼女の人生に一歩近づくアプローチをしたくなる前向きな一作であった。(MIHOシネマ編集部)


本作は、ファッションアイコン「アイリス・アプフェル」のドキュメンタリー映画。
カラフルな組み合わせのコーディネートや重ね付けのアクセサリーといったファッションセンスだけでなく、ファッションをこよなく愛するアプフェルの生き方がとにかくかっこよかった。
中でも、「ハリーウイストンより4ドルのアクセサリーが好き」という冒頭の台詞や庶民的な金銭感覚、自分の足で歩いて楽しく生きているところなど彼女の沢山の魅力に釘付けだった。
自分らしく生きることを感じさせてくれる作品。(女性 20代)


本当に素敵な人生。間もなく100歳になるアイリス・アプフェル。「ニューヨーカー」として自分の好きなファッションをし、独自の感性を貫き通す姿が本当にかっこよくて素敵なんです。今も尚ファッションアイコンとして活躍し続ける彼女。オシャレで元気で可愛くて、自分の「好き」を曲げないところが最高。
彼女を見ていると、大人だからとかもう〇歳なんだから、とかそういうのって関係ないんだな、もっと冒険しなきゃ!と思えます。好きなものを貫き通して、素晴らしい人生を謳歌している彼女に勇気をもらいました。(女性 30代)


デザイナー、アイリス・アプフェルのドキュメンタリーですが、得るものが多い映画です。彼女はニューヨーク、パークアベニューの数部屋をクローゼットとして利用しており、服を山ほど持っていてコレクターとしても本物です。アクセサリーの組み合わせ方についても、熟知しています。そして、人の着る服を批判しません。センスが無くても、幸せならそれで良いそうです。「パーティーに出かける支度は、パーティーより楽しい。」という言葉は紛れもなく名言だと感じました。(女性 30代)

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