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映画『アイランド(2005)』あらすじとネタバレ感想

映画『アイランド(2005)』の概要:「アイランド」(原題:The Island)は、2005年のアメリカ映画。監督は「ザ・ロック」、「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ。主演は「ムーラン・ルージュ」、「スター・ウォーズ エピソード2」のユアン・マクレガー。共演は「ロスト・イン・トランスレーション」、「マッチポイント」のスカーレット・ヨハンソン。ジャイモン・フンスー、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン、スティーヴ・ブシェミなど。

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映画『アイランド』 作品情報

アイランド

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:136分
  • ジャンル:アクション、SF、サスペンス
  • 監督:マイケル・ベイ
  • キャスト:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、スティーヴ・ブシェミ etc

映画『アイランド』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

映画『アイランド』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『アイランド(2005)』のあらすじを紹介します。

2019年の近未来。海に浮かぶ緑豊かな島で憧れの地「アイランド」を目前に、トム(ユアン・マクレガー)は海へ引きずりこまれてしまういつもの悪夢にうなされていた。夢から覚めたトムを待っていたのは、普段と変わらない1日。彼は大気汚染による被害者の生存者として、壁のスクリーンに映し出される健康アドバイス、管理の行き届いた食事、そして、女性用の住居棟で暮らすジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)との会話での治療を受けていた。数百名の住人と共に彼らが住むその閉鎖的な施設は厳重な管理下に置かれ、住人たちの生活は常に監視されているが、それも住人たちへの安全の配慮からであった。

大気汚染から救い出され、そのコミュニティで暮らし始めて既に三年が経ち、安全で快適だが退屈な日々を皆が持て余していた。ここで暮らす人々の夢は、地上最後の楽園「アイランド」へ行くことだった。その島は大気汚染を免れた地上唯一の楽園であり、コミュニティとアイランド以外の人類は地球規模の環境破壊により絶滅してしまったと言われる。コミュニティの住人を除いては。日々行われる抽選会が最大の関心事だった。トムはある日、換気口から入ってきた一匹の蛾を発見し、外の空気は汚染されているはずではなかったかという疑問を抱く。そして施設内を探索する中で恐るべき真実を目撃する。彼らは、保険契約を結んだクライアントに臓器を提供するためだけに生産された“クローン”であり、「アイランド行き」とは、すなわち臓器摘出の死刑宣告だったのだ。そして次の当選者に決まったのはジョーダンだった。トムとジョーダンは生きるための脱出を試みる。初めての外の世界へ逃れ出た二人の前に、汚染とは程遠い澄み切った青空と大地が広がっていた。アイランドの街ではジョーダンに生き写しの人物がテレビに映し出され、トムの悪夢に出て来たもう一人の自分とも出会う。そして施設から派遣された追っ手が秘密保持のため二人を執拗に追跡する。

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映画『アイランド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『アイランド(2005)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

クローンの存在価値を描くのは難しい

SFならではの設定がユニークである。子供を産むためとか、臓器摘出のためのクローンを作るという部分も近代的であるが、そのために人間本体を丸ごと一人作るというのは、どこか医学の進歩を取り違えているような感もあるが、まぁSFなのでそこまでのリアリティを追究する必然性はないだろう。クローンには当然ながら人間としての「意識」を備え、それを騙して管理しているという点は「ブレードランナー」の設定と似ているのだが、本作はクローンだというものの人と同じ生命体であるという悲劇的部分がさほど描かれていない。主人公二人の外界での生活なども余り刷り込みが出来ていないような中途半端なクローンであるが、その辺の描写がすこし曖昧な点であろうか。マイケル・ベイ監督なのでそこまで要求はしないが、映画を鑑賞する点で観る側がそういった心理になるのも仕方がないところだ、全体の流れとしては及第点といった感じで、シナリオとアクション、役者に関しては申し分のないところであろう。近未来的なSF作品なので科学的な描写が少しあれば充実感はあったかも知れないが、アクション映画的な展開なのでそこまで深く立ち入ることもなかったのだろう。

マイケル・ベイ的な娯楽作品

マイケル・ベイの作品というのは、タイトルからして深遠な作品と思われがちであるが。この監督は一貫してエンターテインメントの専門家である。派手なアクションは得意分野であるが、人間の奥深さを描くような文芸的な感性は持ち合わせていない。彼の撮った映画を観ればそれは一目瞭然であり、彼は彼なりの世界観で撮っているのだろうから、マイケル・ベイ作品というのを最初から頭に入れておかなければ少々ガッカリする部分もあるだろう。しかるに「ブレードランナー」と比較するのは酷な話であり、多分そこまで深い話に持ってゆこうとして映画を撮っているのではない筈なのだ。しかし自分なりに見せ場や映画の流れを作るという点においては天才的な表現力を備えており、その部分をエンターテインメントとして楽しむ分には文句ない。ホームランバッターにバントを期待しても仕方がないのである。


知らなければ良かったことってありますよね。真実を知らなければ一生幸せに生きていけたのに…なんて言うのは大袈裟かもしれませんが、今作で描かれているクローンの真実を私は「知りたくない」と思ってしまいました。もし、私がコミュニティに暮らしていたらアイランド行きは幸せなことだと信じて疑わず、平凡な毎日を淡々と送っていきたいと感じます。トムのような人も必要なのだと思いますが、クローンとして生きてきた人間が地上の本当の世界に現れてもパニックになるだけなのでは…と色々なところで疑問を感じてしまいました。(女性 30代)


カジュアルでポップな「ブレード・ランナー」といった感じの世界観。科学が進歩して人間のクローンを作れるようになった時、そのクローンの”人権”はどうなるのか。そんな深く掘り下げようとすればどこまでも深掘りできるテーマを、見事なくらいに浅く「トランスフォーマー」を見るのと同じくらいの気楽さで見られるように仕上げた一本。主人公のある行動は実際は大問題だが、そこも驚くくらいに結果オーライ扱い。突っ込みどころ満載だが、そういう話と分かってみれば十分楽しい。(男性 40代)

映画『アイランド』 まとめ

マイケル・ベイ監督の作品はタランティーノ作品と同じようなニュアンスがあり、人の心理などどうでもよく、我が道を行くという雰囲気に嫌みがないところの潔さが受けているのだろう。餅は餅屋としてやってくれた方が観る側としては選択肢が増えて有り難いのは事実である。駄作だと思えば観なければいいだけの話であり、彼の作品でも「トランスフォーマー」や「バッド・ボーイズ」は嫌いだが、「ザ・ロック」や「アルマゲドン」は好きという人も多いのではないだろうか。映画監督がどんな作品をどのような役者を使って撮るのかは、観る側の意見は反映されるものではなく、出来上がった作品を誰がどのように捉えるかも千差万別であり、世代や性別を超えて全ての観客に応えようとする方が無理な話なのである。シナリオ的に余り練られていないところも、役者とカメラワークで補えている分に関しては酷評ばかりはできない内容であり、好き嫌いで観る分には”好き”の分類に入るタイプの映画である。

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みんなの感想・レビュー

  1. ちゃる より:

    深夜の国際線で何気なしに鑑賞したところカルチャーショックを受けた、大好きな作品です。
    当時20歳そこそこで話題の映画をたまに見る程度だった私を、映画の深みへと誘ってくれた作品であり、今でもたまに見たくなります。

  2. リーダン より:

    なんでこの映画酷評ばかりなんでしょうかね?他のレビューサイトでも見ましたが、好きという方はほとんどいませんでした。また、何かとこうすべきだったとか言うのも多かった様に思います。確かにブレードランナーと比較もよくされますし。余り他の映画と比べられてもと思います。確かに観客に合わせていたらきりがありませんよね。私もこの映画は好きな分類の方です。