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映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』の概要:1940年ドイツの前皇帝ヴィルヘルム2世は、オランダに亡命していた。しかし、依然として国民に対しての大きな影響力を持っていた。皇帝護衛隊の指揮を命じられたブラント大尉は、皇帝の動向を見張ることになる。

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』の作品情報

偽りの忠誠 ナチスが愛した女

製作年:2016年
上映時間:108分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、戦争
監督:デヴィッド・ルヴォー
キャスト:リリー・ジェームズ、クリストファー・プラマー、ベン・ダニエルズ、エディ・マーサン etc

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』の登場人物(キャスト)

ミーケ・デ・ヨン(リリー・ジェームズ)
ヴィルヘルム2世の屋敷でメイドとして働く。実はイギリスに派遣されたスパイ。ユダヤ人であることを隠している。
シュテファン・ブラント大尉(ジェイ・コートニー)
ナチス親衛隊の大尉。戦争でお腹に怪我を負う。国とミーケへの想いとの間で揺れ動く。
ヴィルヘルム2世(クリストファー・プラマー)
ドイツの元皇帝。敗戦の責任を問われ、帝位を奪われる。オランダ・ユトレヒトに亡命する。
ヘルミーネ・ロイス・ツー・グライツ(ジャネット・マクティア)
ヴィルヘルム2世の妻。皇帝の復権を望んでいる。

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』のあらすじ【起】

1940年5月ベルリン。ドイツの前皇帝ヴィルヘルム2世は敗戦を招き、オランダに亡命していた。しかし、依然として国民に大きな影響力を持っていた。シュテファン・ブラント大尉は皇帝護衛隊の指揮を命じられる。

オランダ・ユトレヒト。ブラント大尉はゲシュタポ(秘密警察)のディートリヒ警部補から、前皇帝の動向を報告するよう協力を求められる。要するに、ブラント大尉はスパイになれと命じられたのだった。さらに、ディートリヒ警部補は無線を傍受し、イギリスのスパイが近くに潜んでいることを突き止めていた。イギリスのスパイは皇帝の暗殺を企んでいる可能性があり、ディートリヒ警部補はブラント大尉に前皇帝を守るよう警告した。

ブラント大尉が部屋にいると、メイドのミーケが前皇帝の伝言を伝えるために訪ねてきた。ブラント大尉は美しいミーケに心を奪われる。服を脱ぐよう命じると、ミーケは大人しく応じた。だが、ブラント大尉は腹に負っていた傷が痛み、ミーケと触れ合うことができなかった。

ブラント大尉は前皇帝夫妻と食事をしているときも、傍に立っていたミーケのことが気になった。ミーケもブラント大尉のことが気になっていた。ブラント大尉は前皇帝の妻であるヘルミーネに出身のことを聞かれ、父は自分が生まれる前に戦死し、母は地主階級だったが戦後は清掃の仕事をして自分が12歳の頃に亡くなったことを語った。すると、前皇帝は自分の采配が悪いせいだと批判されているように感じ、怒り狂ってしまう。前皇帝は敗戦の責任を背負わされオランダに追いやられたことを嘆き、軍が裏切ったことを非難して席を立った。

ブラント大尉が部屋にいると、ミーケが現れる。今度は、ミーケがブラント大尉に服を脱ぐよう命じた。ミーケはブラント大尉とベッドを共にした。ブラント大尉は傍にいて欲しいと懇願するが、ミーケは何も言わず部屋を出て行ってしまう。

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映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』のあらすじ【承】

ディートリヒ警部補は無線の発信源が村だと突き止めており、そのことをブラント大尉に話した。一方、スパイの存在がブラント大尉にばれていると知ったミーケは、牧師に扮している仲間に報告した。実は、イギリスのスパイとはミーケのことだった。

夜、ブラント大尉はミーケの部屋に行き、ベッドを共にした。ミーケはユダヤ人であることを告白するが、ブラント大尉のミーケへの思いは変わらなかった。ブラント大尉はミーケに素性を隠しているよう忠告した。

ドイツの親衛隊のトップであるハインリヒ・ヒムラー(ヒトラーの右腕)が、皇帝と晩餐を共にするために屋敷に来ることになった。ディートリヒ警部補は訪問に備え、屋敷の中を確認することにした。ブラント大尉はミーケの部屋から硝煙の臭いがしていたことが気になった。

ブラント大尉が知らせる前に、ヘルミーネはヒムラーが来ることを知っていた。ヘルミーネは帝政復古のためにヒムラーが来るのだと浮かれていた。彼女は未だに皇帝の復権を諦めていなかった。

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』のあらすじ【転】

前皇帝の屋敷の捜索が行われた。ブラント大尉はミーケの部屋を担当するが、銃は見つからなかった。しかし、その後ミーケが慌てた様子で屋敷を出て行くのが気になった。ミーケは牧師に会っていた。夫と父を親衛隊に殺されたミーケは、前皇帝の代わりにヒムラーを殺すことを提案した。牧師は止めようとするが、ミーケの意思は固かった。牧師の一存では決められなかったため、明日返事を伝えに屋敷に行くことを約束した。そんな2人の様子を、ブラント大尉が窓から見ていた。その後、無線を発信していた牧師は、ディートリヒ警部補に捕まってしまう。

ブラント大尉は情事後ミーケに求婚するが、拒まれてしまう。2人が言い争っていると、部屋にヘルミーネが訪ねてきて2人の関係がバレてしまう。怒ったヘルミーネはミーケを解雇しようとするが、それを止めたのは前皇帝だった。前皇帝は2人に罰を与えることはしなかった。

ディートリヒ警部補は牧師の尋問を行っていた。牧師は体を痛めつけられており、情報を白状するのは時間の問題だった。ブラント大尉はミーケのことが気になるが、ヒムラーが来てしまう。ブラント大尉は隙を突いてミーケを部屋の中に押し込み、逃げるよう警告した。しかし、ミーケはそれを拒み、ブラント大尉にも職務を全うするよう求めた。ブラント大尉は泣きじゃくるミーケを抱き締めることしかできなかった。

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』の結末・ラスト(ネタバレ)

前皇帝はヒムラーから復権を打診される。だが、それは君主制の信奉者や支持者を一掃するための罠だった。ブラント大尉とディートリヒ警部補は屋敷の内外のやり取りを見張り、誰と通じているか報告するようヒムラーに命じられる。ブラント大尉は悩んだ末、前皇帝の副官イーゼマン大佐に真実を話して警告した。

ミーケはイギリス首相のチャーチルから伝言を受け取り、それを前皇帝に伝えた。それは、イギリスへの亡命への打診だった。前皇帝は断った。ベルリンに戻らずに、妻とユトレヒトの地に暮らし続けることを決めていた。ヘルミーネは悲しむが、前皇帝の意思は変わらなかった。ヘルミーネは夫の決意を感じ取り、従うことを決める。

ブラント大尉はミーケを逃がそうとするが、ゲシュタポから電話があり牧師が白状したと教えられる。ブラント大尉は倒れた前皇帝を病院に送る車に、ミーケを一緒に乗せた。前皇帝はミーケを逃がすのに協力した。ミーケは一緒に逃げようとブラント大尉を誘うが、ブラント大尉は国を捨てることができなかった。ブラント大尉はミーケにプロポーズした。ミーケは受け入れ、去っていった。

ベルリンに戻ったブラント大尉は、赤十字から小包を受け取る。中身はミーケが持っていた本で、表紙を開けると文字が書き込まれていた。そこには、「私の愚かな友達へ、ロンドンより」と書かれていた。空襲警報が鳴り同僚達が避難する中、ブラント大尉は前皇帝の元に電話を掛け「朗報が来た」という伝言を残した。その頃、妊娠しているミーケは、チャーチルと面会するところだった。

映画『偽りの忠誠 ナチスが愛した女』の感想・評価・レビュー

知識が浅い自分が観るには少し理解するまでに時間がかかる部分もあったが、じっくり見れば分かったので良かった。ナチスと言えば戦争ものを思い浮かべるが、この作品は恋愛やミステリーといった様々な内容が詰め込まれているので、戦争というテーマだけに囚われずに観ることが出来て良かったと思うが、少し現実離れしすぎている気もした。

リリー・ジェームズが可愛すぎて、こんな人が近づいてきたら誰だって恋をしてしまうだろうなと思った。(女性 20代)


リリー・ジェームズがとにかく魅力的なのこの作品。こんなに可愛らしい女性だったらそりゃナチスドイツの大尉も恋に落ちてしまうだろうなと…。
愛した女が実は…って展開よくありますよね。この作品もそのパターン。屋敷でメイドとして働く女に恋してしまった大尉。かなりベッドシーンが多いのもこの作品の特徴です。かなり序盤でリリー・ジェームズが脱ぎます。それもとにかく美しい。
自由に恋愛ができる今の時代に見ると、身分や地位、そして職業によって「普通の恋愛」が難しかったこの時代がかなり切なく感じました。(女性 30代)


恋に落ちるのが驚くほど早く、スパイなのに緊張感がまるでありません。しかし、そんなスピード感溢れる展開は案外素敵だと思いました。舞台はほぼお屋敷内ですが、ストーリーは気が遠くなるほど壮大です。密かなラブロマンス、ナチス、抵抗勢力などあらゆるプロットが詰め込まれています。そのため、十分すぎるほどの見応えを感じます。凄惨なシーンはほとんど無いものの、ハインリヒ・ヒムラーが登場してからはその台詞や不気味さに鳥肌が立ちました。(女性 30代)

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