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映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

奥薗晶は夫・修平を病で突然亡くし、修平の連れ子である駿也を育てることになる。晶は駿也を連れ、修平の故郷へと帰った。そこで、修平の父である節夫と一緒に暮らすことになる。晶は駿也を育てるため、電車の運転士を目指すことにした。

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の作品情報

かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発

タイトル
かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2018年11月30日(金)
上映時間
120分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
吉田康弘
脚本
吉田康弘
製作
石田和義
秋吉朝子
櫛山慶
石田聡子
製作総指揮
阿部秀司
キャスト
有村架純
國村隼
桜庭ななみ
歸山竜成
木下ほうか
筒井真理子
板尾創路
青木崇高
製作国
日本
配給
松竹

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の作品概要

RAILWAYSシリーズ』の第3弾目の作品。2018年10月からTBS系列の連続ドラマ『中学聖日記』で主演を務めている有村架純が、主人公の奥薗晶を演じている。晶は義理の息子の駿也と義理の父である節夫と一緒に暮らしながら、亡き夫の幼い頃の夢だった電車の運転士を目指す。映画『キトキト!』(06)で監督デビューを果たした吉田康弘が、本作品の監督と脚本を担当している。主題歌は斉藤和義の『カラー』。斎藤は実際に撮影現場に足を運び、曲を書き下ろしている。

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の予告動画

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の登場人物(キャスト)

奥薗晶(有村架純)
夫である修平を病で亡くす。修平の連れ子である駿也を1人で育てることになる。夫の故郷に戻ったのをきっかけに、夫の幼い頃の夢だった鉄道の運転士を目指す。
奥薗節夫(國村隼)
修平の父親。肥薩おれんじ鉄道の運転士。仕事一筋の真面目な人間。修平とは疎遠だった。
佐々木ゆり(桜庭ななみ)
駿也の担任の先生。晶とは同い年。晶の良き理解者となる。

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』のあらすじ(ネタバレなし)

奥薗晶は夫・修平を病で突然亡くし、修平の連れ子である駿也を育てなければいけなくなる。幼い駿也は、父の死を受け止めることができなかった。彼は父ではなく晶がいなくなれば良かったのにと叫んだ。駿也のその言葉が晶の胸に深く突き刺さった。

晶は駿也を連れ、修平の実家がある鹿児島に行くことにした。そこで、鉄道の運転士として働いている、義理の父・節夫に初めて会う。節夫は長い間息子と疎遠になっており、駿也ともほとんど会ったことがなかった。あまり接したことがない孫と他人同然の息子の嫁を、節夫は戸惑いながらも家に招いた。

修平の幼い頃の夢は、電車の運転士になることだった。晶は父の死で傷ついている駿也のためにも、運転士を目指すことにした。晶は子供にとって良い親とは何なのか、血の繋がりとは何なのか、駿也との関係に思い悩みながらも未来に向かってひた向きに頑張った。節夫はそんな晶の姿に心を動かされ、「家族」に向き合うようになる。

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の感想・評価

『RAILWAYSシリーズ』の第3弾目

『RAILWAYSシリーズ』とはローカル線の鉄道を舞台に、鉄道に関わる人々の人生にスポットを当てて制作された作品である。第1弾は2010年に公開された『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』。中井貴一が主演を務め、母が倒れたのをきっかけに電車の運転士になる夢を追いかける男を描いている。

第2弾は2011年に公開された『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』。三浦友和が主演を務め、余貴美子が三浦の妻役を演じている。定年退職を控えた主人公が突然妻から仕事をしたいと言われ口論になってしまう、すれ違ってしまった夫婦の様子が描かれている。第1弾では「人生」について、第2弾では「夫婦」について、第3弾である本作品では「家族」について描かれている。

血の繋がらない複雑な家族関係

主人公の奥薗晶は、病により夫を突然亡くしてしまう。しかも、夫には子供がおり、晶は若くして血の繋がらない子供の母親になる。突然父を失って動揺する子供・駿也のために晶が選んだ道は、夫の夢だった電車の運転士になることだった。そして、そんな親子が身を寄せることになったのは、夫の父の元である。晶は血の繋がらない義父と息子と一緒に暮らし、運転士になるために努力を重ねる。

晶の境遇は聞いているだけでも辛いもので、自分ならここまで頑張れるのだろうかと考えさせられる。晶はただ底抜けに明るいわけではなく、苦悩しながら一歩ずつ前に進もうと努力する女性である。だからこそ、晶に共感したり応援したり、見ている人の様々な感情が揺さぶられる作品に仕上がっている。

人気女優・俳優達が出演している

主人公を演じたのはNHK連続テレビ小説 『あまちゃん』で一躍有名になった有村架純である。有村は数々のドラマ・映画に出演している人気女優で、2018年10月からTBS系列の連続ドラマ『中学聖日記』で主演を務めている。

主人公の義理の息子役を演じたのは、子役の歸山竜成である。歸山はフジテレビ系列の連続テレビドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rd season』に出演していた男の子で、これからの活躍が期待できる人物である。

主人公の義理の父役を演じたのは、名脇役として有名な國村隼である。その他にも、映画『最後の忠臣蔵』(10)に出演して「日本アカデミー賞・新人俳優賞」を受賞した桜庭ななみや、フジテレビ系列の連続テレビドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で一躍有名になった木下ほうかなど、素晴らしい俳優・女優達が脇を固めている。

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の公開前に見ておきたい映画

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

『RAILWAYSシリーズ』の第1弾目の作品。映画の舞台になったのは、島根県を走っている一畑電車。松任谷由実の40枚目のシングル『ダンスのように抱き寄せたい』が主題歌になっている。小学館から映画のノベライズ本が発売されており、錦織良成監督とブラジリィー・アン・山田と共に映画の脚本を担当した小林弘利が執筆している。映画が公開された後、一畑電車の利用者は前年よりも10%も増加しており、島根県に大きな影響を及ぼした。

筒井肇は大手家電メーカーの経営企画室長を務めており、我武者羅に働いてきた。ある日、故郷で暮らしていた母が倒れ、入院することになった。肇の頭にあったのは、心配よりもなぜこんな忙しいときに倒れたのだという恨み言だけだった。そんな時、同期が事故で亡くなったという知らせが入る。肇は自分の人生を見つめ直してみた。彼の心にあったのは、一畑電車の運転士になりたいという思いだった。それは、肇の幼い頃の夢だった。

詳細 RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

ストロボ・エッジ

有村架純の代表作で、「第58回ブルーリボン賞・主演女優賞」を受賞している。有村はヒロインの木下仁菜子を演じるに当たり、髪の毛を20cm切って撮影に挑んでいる。主演を務めたのは福士蒼汰。咲坂伊緒原作の少女漫画『ストロボ・エッジ』を元に作られている。漫画は累計発行部数470万部を超える大ヒット作で、女子中高生を中心に人気を博した。

木下仁菜子は一ノ瀬蓮に恋をし、告白をした。だが、蓮には付き合っている人がおり、きっぱりとフラれてしまう。仁菜子は自分の思いを抑え込み、友人として蓮の傍にいることにした。是永大樹は仁菜子に思いを寄せており、中途半端に仁菜子に関わる蓮に苛立ちを感じていた。そして、蓮のことをきっぱり諦めない仁菜子に対しても、モヤモヤした気持ちを抱えていた。

詳細 ストロボ・エッジ

キトキト!

吉田康弘監督デビュー作品。脚本も担当しており、若い頃に亡くなった母との体験が生かされている。大竹しのぶが肝っ玉母ちゃんを演じた。富山県高岡市が映画の舞台になっている。題名の『キトキト!』は富山県の方言で、「生きがいい」という意味である。主演を務めたのは石田卓也。石田は映画『リアル鬼ごっこシリーズ』で主演を務めた人物である。

優介が幼い頃、父が亡くなった。母は2人の子供を育てるために、ありとあらゆる仕事を行いお金を稼いだ。優介はそんな母が恥ずかしくて仕方がなかった。姉の美咲はグレてしまい、母との関係は最悪だった。結局、美咲は家を飛び出して駆け落ちをした。優介は母の心配を他所に、高校を中退して働くことにした。優介は友人と共に東京に旅立っていった。

詳細 キトキト!

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』の評判・口コミ・レビュー

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』のまとめ

主人公は突然シングルマザーになり、血の繋がらない子供を育てることになる。その主人公を有村架純が演じることで若い人達が感情移入しやすく、「家族」について改めて考えることができる作品になっている。主題歌は斉藤和義が担当している。主題歌の『カラー』は明るく前向きな歌詞や曲で構成されているが、斎藤の声が合わさることでどこか切なさも感じられる曲に仕上がっている。映画の舞台になっている鹿児島の温かな雰囲気と、少し切なさも感じられる物語の雰囲気がこの主題歌に凝縮されているように感じる。

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