映画『携帯彼氏』の概要:女性達が夢中になっているアプリの携帯彼氏を巡り、次々と死者が出てきてしまう。真相を探り出すために動き出した里美と由香であったが、携帯彼氏に翻弄され振り回されてしまう。携帯小説から映画化され、ホラーとラブストーリーの融合が新鮮で面白い。
映画『携帯彼氏』の作品情報
上映時間:102分
ジャンル:ラブストーリー、サスペンス、ホラー
監督:船曳真珠
キャスト:川島海荷、朝倉あき、石黒英雄、小木茂光 etc
映画『携帯彼氏』の登場人物(キャスト)
- 上野里美(川島海荷)
- 携帯彼氏を止めるために友逹の由香と動き出し、同じ高校の先輩・直人のことが好きだった女子高生。友達思いで素直な性格。携帯彼氏を毛嫌いしている。
- 小野寺由香(朝倉あき)
- 里美の友達。携帯彼氏にハマっていたが、徐々に恐怖心へと変わっていく。物事を軽く考えてしまうが明るく、里美を頼りにしている。
- 高原直人(石黒英雄)
- 里美の高校の先輩。里美のことが好きだったが、火災事故に巻き込まれ亡くなってしまう。携帯彼氏のアプリ『あい・すくりーむ』の開発を手伝っていた。
映画『携帯彼氏』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『携帯彼氏』のあらすじ【起】
里美と由香は学校を休んだ真由美へ届け物を渡す帰り道に、巷で流行している携帯彼氏について話していた。ラブゲージが100になると恋が成立し、0になると失敗するという内容であった。里美は特に興味はなく面白さも理解できなかったが、由香はすでにハマっており楽しさをアピールしていた。
真由美の家へ辿り着き引き返そうとした瞬間、空から真由美が落ちてきた。携帯彼氏の画面を開いたまま、彼女は亡くなってしまったのだ。真由美の死は携帯彼氏が関係しているのではないかと感じた里美と由香は、真由美の携帯から里美の携帯へ携帯彼氏を移し、真相を明らかにするために里美も携帯彼氏を始めた。
里美が携帯彼氏とやりとりをしている時、直人との出会いを思い返していた。直人は高校の先輩で里美の好きな相手だった。
映画『携帯彼氏』のあらすじ【承】
里美がアルバイトの休憩室で携帯彼氏をしていると、バイト仲間の絵理に見られてしまう。
里美が仕事をしている隙に絵理が携帯彼氏を移し、着々とラブゲージを上げていく。仕事後、里美が帰宅しようと通りかかった時、化粧室で髪の毛を整えてた絵理が感電死してしまう。絵理の携帯画面には携帯彼氏が気味悪そうに笑っており、それを見た里美は倒れてしまう。
里美は直人が亡くなった日の夢を見ていた。直人へ告白をしようとカフェで待っていた里美だったが、由香からの電話でニュースを見て愕然としていた。なんと直人はレイプサークルの仲間で女子中学生の焼身自殺が原因で亡くなったのだ。
病院で目が覚めた里美は、目の前にいる刑事の五十嵐と浅沼に携帯彼氏が関係していると主張したが、分かってもらえなかった。
映画『携帯彼氏』のあらすじ【転】
由香が病院まで里美を迎えに来て帰ろうとしていた時、目の前で女性が飛び出し自殺をした。女性の携帯画面にも携帯彼氏が笑っていた。それを見た由香は気が動転し、自分も殺されるのではないかと怯え里美に携帯彼氏を移してほしいと言ったが、里美は頷くことができなかった。
小学校の友達だった久美から電話が入り、会うことになった里美だったが、携帯彼氏を移してほしいと言われ断ろうとした時、画面の携帯彼氏が直人そっくりだったことで携帯彼氏を移してしまう。
由香から助けてほしいと連絡があり駆けつけた里美は、由香の携帯彼氏をクビにされたアルバイト先の店長に移した。その後店長は亡くなってしまった。また店長の携帯彼氏を刑事の浅沼の携帯に移したのだが、浅沼も銃で自殺してしまった。
映画『携帯彼氏』の結末・ラスト(ネタバレ)
五十嵐と里美は携帯彼氏とレイプサークルの犯人達が関わっていることを知り、直人の本当の死の原因も知ることができた。直人は携帯彼氏のアプリ『あい・すくりーむ』の開発のアルバイトをしており、下の階で火災が発生し人助けをしようとして亡くなってしまったのだ。また、レイプサークルの犯人達の焼かれた煙がサーバに入ってしまい、携帯彼氏として乗り移ったのだ。
サーバを止めるために火災が起きたビルへ向かった五十嵐と里美だったが、久美に邪魔をされ五十嵐は倒れてしまう。里美一人でパソコンと向き合うが、やり方が分からなく絶望的な状況の中、直人の声を頼りにサーバを消去していく。だが完全に消去はしておらず、由香が携帯彼氏に襲われてしまう。里美は女子中学生の消去をしていないことに気付き、消去すると共に由香の命を救った。
全て解決した里美と直人は、今まで伝えられなかった思いをお互いに伝え合い、さよならをするのだった。
その後、学校の帰り道を歩いていた里美と由香の背後に男性が飛び降り自殺をして倒れていた。男性の携帯画面には携帯彼女が開かれていた。
映画『携帯彼氏』の感想・評価・レビュー
携帯彼氏の不気味さや次々と起こる事件の恐怖さが伝わってきた。どきっと体が動いてしまう場面や、ついつい前のめりになって見てしまう場面なども多くあったが、里美の回想シーンは柔らかく優しい気持ちになれた。携帯彼氏の正体や直人の本当の死の理由など、意外な真相や分かって良かったと思える事実が面白かった。携帯彼氏ではなく携帯彼女が出てくる最後の終わり方も、再びぞっとした。(MIHOシネマ編集部)
携帯のゲームにハマってしまう気持ちすごくよく分かります。特に恋愛もののゲームだと、推しのために課金をしたりどんどん熱中してしまうんですよね。今作で描かれていたのは携帯の中の恋愛ゲームで次々と人が死んでいく物語。
『携帯彼氏』というリアルなテーマと恋愛を絡めるのはとても良かったのですが、携帯彼氏が凶暴化してしまった理由が少々お粗末な気がしました。呪いや怨念という事なのでしょうが、もう少し現実味があっても良かったかなと感じます。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー