この記事では、映画『キリング・ミー・ソフトリー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『キリング・ミー・ソフトリー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』の作品情報

上映時間:101分
ジャンル:ラブストーリー、サスペンス、ミステリー
監督:チェン・カイコー
キャスト:ヘザー・グレアム、ジョセフ・ファインズ、ナターシャ・マケルホーン、イアン・ハート etc
映画『キリング・ミー・ソフトリー』の登場人物(キャスト)
- アリス(ヘザー・グラハム)
- キャリアウーマンのアメリカ人。2年前にロンドンに移住し、恋人と同棲しながらWebデザインの会社で働いている。気分の浮き沈みが激しい。偶然出会ったアダムと恋に落ち、刺激的な交際に舞い上がる。
- アダム・タリス(ジョセフ・ファインズ)
- ミステリアスで魅力的なイギリス人の登山家。アリスと電撃的な恋に落ちる。2年前の登山中の事故で恋人を亡くしている。自分についてあまり話したがらず、時に猟奇的な一面を見せる。
- デボラ・タリス(ナターシャ・マケルホーン)
- アダムの美しい姉。弟と同じく登山家で、よく家を空けて海外に遠征している。アリスとアダムの仲を気にして過剰に世話を焼き、アリスに親切に接する。アダムの過去の事件についての鍵を握っている。
- ジェイク(ジェイソン・ヒューズ)
- アリスがロンドンに来てから初めての恋人。心優しいが平凡なエンジニア。アリスと同棲をするうちに生活感が出始め、アダムに夢中になったアリスに別れを告げられる。
- シルヴィー(エイミー・ロビンズ)
- アリスの友人でジェイクの幼馴染み。真面目で地味な女性。アダムとの恋に溺れてジェイクを捨てたアリスを快く思っていない。
- ジョアンナ(ヤスミン・バナーマン)
- アダムの記事を担当するガーディアン紙の記者。取材のため、アダムの家をよく訪れる。
- ミシェル(レベッカ・R・パーマー)
- アダムの幼馴染み。有名になったアダムを狙って、金のために偽のレイプ証言をガーディアン紙に送る。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のあらすじ【起】
美人だが平凡なタイプのアリスは、恋人のジェイクと同棲し、大手会社に勤め、幸せな日々を送っている。ある朝、出勤途中の交差点で、アリスは魅力的なアダムと目が合った瞬間、恋に落ちる。アダムはアリスの職場の向かいの書店へ入っていく。
アダムが気になるアリスは、会社を飛び出して書店に行き、アダムと再会する。アリスは、アダムに誘われるままタクシーに乗り、アダムの自宅へ向かう。家の中に入るなり、アリスとアダムは激しく求め合う。また来て欲しいというアダムの望みを断れず、その夜、アリスは再びアダムのもとへ向かう。
翌日、アリスは書店に並べられている本を見て、アダムが有名な登山家であることを知る。アリスは再びアダムの家へ行き、二人は体を重ねる。アダムは、2年前の登山事故で恋人を亡くしたことをアリスに打ち明ける。
その夜、アリスはジェイクに別れを告げ、アダムの家へ向かう。アリスは応対に出てきたデボラを見て戸惑うが、デボラがアダムの姉だと知って安心する。アダムは、デボラが海外遠征登山で留守の間、家を預かっていた。
アリスはデボラからアダムの自宅の住所を聞き、家の前でアダムの帰りを待つ。再会した二人は、抱き合うなり激しく求め合う。
翌日、アダムが自宅で記者のジョアンナの取材を受けている間、無言電話がかかってくる。アダムはアリスに合鍵を渡し、二人は同棲を始める。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のあらすじ【承】
アダムに勧められて、アリスはジムで登山訓練を始める。同じジムに通っているデボラはアリスを親切に指導するが、アダムはデボラをアリスから遠ざけようとする。
アリスは、友人のシルヴィーに、アダムとの恋について熱く語る。シルヴィーは舞い上がっているアリスを諌め、ジェイクと別れたことを咎める。買い物の最中、二人はひったくりに襲われ、アリスは財布を奪われる。偶然居合わせたアダムは犯人を捕まえ、重傷を負わせる。
アリスはアダムの暴力的な一面に驚くが、それも自分への愛の深さ故だと気付いて感激する。アダムはその場でアリスに結婚を申し込む。
結婚式が近づくにつれ、無言電話の回数は増え、ある日、アダムを罵る脅迫状が届く。
アリス達は、アダムの故郷で二人だけの結婚式を挙げる。式の後、アダムは思い出の場所へ案内すると言って、アリスを古い墓地の天使像の前に連れていく。アダムはアリスの服を脱がし、裸のアリスの写真を撮る。アダムは照明弾を打ち上げて二人の未来を祝福する。アダムは照明弾を天使像の近くに隠す。
アダムは、アリスに用意しておいた登山服に着替えさせ、別荘へのハイキングに連れ出す。初夜のため、アダムは別荘をロマンチックに飾り付けていた。アリスはアダムの計らいに感激し、二人は濃密なハネムーンを過ごす。
数日後、ジョアンナがアダムについて特集した記事がガーディアン紙に掲載される。アリスは再び脅迫状を受け取る。ジェイクが犯人だと思ったアリスは、ジェイク宅に電話をかける。ジェイクと交際を始めたジョアンナが電話に出たため、アリスはショックを受ける。
ある夜、アリスとアダムは、英国登山者連盟のパーティーに出席する。デボラは孤立しているアリスに話しかけ、ネックレスをプレゼントする。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のあらすじ【転】
ある日、ジョアンナは、ミシェルという女性からアダムがレイプ犯だと暴露する投書を受け取り、アリスに連絡する。真偽を確かめるため、アリスは仕事を放棄してミシェルの自宅を訪ね、ジョアンナのふりをして取材する。アリスは、ミシェルが金目的でアダムについて嘘をついていると知り、安堵する。
アリスがミシェルの家へ行っている間、アダムはアリスの職場に電話をかける。
アリスは、実はアダムについてよく知らないことに改めて気付く。アダムの留守中、アリスはアダムの私物を探り、アデルという既婚女性からの手紙を発見する。手紙には、アデルのアダムへの恋心や、アデルがアダムと別れて夫のもとへ戻る決意をしたことが綴られている。
翌朝、アダムはアリスが何故前会社を留守にしていたかを疑う。アリスはミシェルについてアダムに説明を求めるが、アダムはミシェルが嘘をついているだけだと答える。アダムが出かけた後、アリスは再び脅迫状を受け取る。
アリスはアデルの実家へ行き、アデルの母から、アデルが現在行方不明であることを知る。アデルのアルバムの中から、天使像の前で裸になっているアデルの写真を発見し、アリスは、アダムがアデルを殺したのだと考える。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』の結末・ラスト(ネタバレ)
帰宅したアリスは、再びアダムの私物を探る。家の中に潜んでアリスを観察していたアダムは、アリスをキッチンのテーブルに縛り付け、不審な振る舞いについて詰問する。アリスがアダムをもっと知りたいあまりに身辺を探っていたと知り、アダムはアリスを解放する。
アリスはバスルームから外へ逃げ出し、警察へ駆け込む。アリスは、刑事にアダムとの経緯を話し、アデルの捜索を依頼するが、証拠不十分のために一蹴される。アリスを心配したアダムが、警察署へ来ている。アリスは、マジックミラー越しに、アリスを想って涙ぐむアダムを見る。
アリスはデボラの自宅へ駆け込み、アダムが前の恋人やアデルを殺害したと話す。アリスの話を信じたデボラは、アリスと共に天使像のある墓地へ車で向かう。
アリスとデボラは、天使像の下を掘り返してアデルの遺体を発見する。アデルと共にデボラから贈られたものと同じネックレスが埋められており、アリスはアデルを殺したのはデボラだと気付く。
アダムへの異常な愛情から、デボラはアダムの恋人達を殺した。駆け付けたアダムが、アリスに掴みかかったデボラを止める。アリスは、以前にアダムが隠した照明弾でデボラを射殺する。
事件の真相が明らかになり、アリスとアダムの関係は終わる。2年後、アリスは空港のエスカレーターで偶然アダムとすれ違う。視線を交わしながらも、二人は無言で立ち去る。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ヘザー・グラハムが美しく、魅惑的な恋をする役にぴったり。ジョセフ・ファインズはミステリアスであるが、日本人から見れば食傷気味の濃さを感じさせる。全体的にエロティックでセクシーな雰囲気に包まれていて謎めいた展開には引き込まれるが、謎が明かされるラストは、衝撃的と言うよりは異常性のほうが強く、一定の驚きはあれど、新鮮さや面白みは欠ける作品かもしれない。
恋愛要素、ミステリー要素、異常性というテーマのバランスは取れている。年月が過ぎて、愛し合った二人がすれ違うラストも、どことない切なさの余韻を残していて印象的である。(女性 30代)
チェン・カイコーのハリウッド進出作ということで期待を胸に観ましたが、残念ながら傑作とは言い難い作品でした。
分類するならエロティックサスペンスでしょうか。
エロティックの部分は美しい主演の2人ですから、とても官能的で美しかったです。
「恋におちたシェイクスピア」で魅力的な男性としてシェイクスピアを演じたジョセフ・ファインズは、今作でもやはり魅力的な男性でした。眼力が凄いとか、濃すぎるとか、あまりよい評価は耳にしませんが、こういう魅力的な悪そうな男性役にピッタリはまっていたように思います。(女性 40代)
終始エロティックで大人な雰囲気のある作品です。登場人物の関係性が、少々ややこしく感じましたが、サスペンスとしては面白かったです。ミステリー小説を読んでいるかのように感じられました。
チェン・カイコーのハリウッド作品として話題になりましたが、扱ったテーマが難しかったのではないでしょうか。
好みがキッパリ分かれそうな作品でした。(女性 20代)
濃密で魅力的な大人の作品でした。アダムの謎めいた雰囲気や暴力性、歪んだ愛の形は賛否両論あると思いますが、私はそれを物凄く魅力的に感じました。アダムを演じたジョセフ・ファインズがとても整った顔立ちをしていて、それだけで女性はときめくのではないでしょうか。
愛した人をどこまで信用できるか、そして相手のことをどれくらい知っているのか、一緒にいながら少しずつ知っていくのも楽しいですが、何も知らないのは少し怖いなと感じました。(女性 30代)
アリスがアダムに一瞬で心奪われ、激しい関係に落ちていく序盤はスリリングで、美しい映像と相まって引き込まれた。しかし、その情熱が次第に“恐怖”へ変わっていく過程が見事で、アダムの過去が徐々に暴かれる流れは不穏そのもの。特に、元恋人の失踪事件の真相を巡ってアリスが疑念を強めていくシーンは緊張感が高かった。ラストで犯人が実はアダムの姉だったと明かされる展開には驚いたが、同時にアリスの選択の痛さも残る。刺激的で危ういラブサスペンス。(20代 男性)
恋愛の狂気と依存を描いた作品として非常に刺さった。アリスがアダムへの異様な執着に飲み込まれていく描写は、女性目線だと恐ろしくも共感できる部分がある。アダムが“完璧すぎる男”だからこそ怖く、元恋人の死を巡る疑惑が重なるほどにアリスの孤立が深まる。終盤、アダムの姉が真犯人と判明する急展開は意外性十分だったけれど、アリスがアダムを許す結末には複雑な気持ちを覚えた。美しくも不安を煽る心理サスペンス。(30代 女性)
情熱的な恋が恐怖へ転落する物語としては非常に魅力的で、映像の美しさと緊張感が共存している。アダムの過去に関する証言が周囲で食い違い、アリスだけが真相に迫ろうとする構図は見応えがあった。特にアリスがアダムを疑いつつも離れられない葛藤は人間臭く、心理描写が丁寧。終盤で姉が狂気に満ちた犯人だと明かされるくだりは衝撃的だったが、アダム自身の闇が完全に無実と言い切れない点も後味を苦くしている。(40代 男性)
愛と恐怖が紙一重で変化する感覚が強烈で、アリスの視点だからこそ不安が増幅する作品だった。アダムの完璧な外見と魅力が、次第に“支配”の影に見えてくる演出は見事。彼の元恋人の死について噂が広がるシーンは、女性としては身に覚えがある不安が胸に刺さる。真犯人が姉だと分かる終盤の展開は驚きつつも、アリスの恐怖体験が消えるわけではなく、その後の関係性にリアルな不穏さが残った。(20代 女性)
映像美とサスペンスのバランスが特徴的で、最初のロマンティックなムードが嘘のように不穏へ転じていく構成が好きだった。アダムの言動は一見紳士的なのに、どこか常に“危うさ”があり、アリスが抱く違和感に共感できた。元恋人の死因を巡る疑惑や、周囲が語る彼の過去の不気味さが積み重なり、終盤のどんでん返しへと繋がる流れが巧い。姉の犯行が判明しても、アダムの謎めいた魅力は消えず、後味の苦い余韻が残る。(50代 男性)
恋愛心理の揺らぎや恐怖が丁寧に描かれていて、サスペンスとしてよりも“関係性の危うさ”に惹かれた。アリスがアダムに依存しながらも彼の行動に疑問を抱き、精神的に追い詰められていく過程がリアル。特に、元恋人の死についてアダムが真相を隠すかのような態度を見せる場面は、観ている側にも不安を植え付ける。終盤、姉の狂気が露わになる展開は劇的で、アリスの混乱が伝わる。愛の怖さを描いた一作。(30代 女性)
映画『キリング・ミー・ソフトリー』を見た人におすすめの映画5選
『ゴーン・ガール』(2014)
この映画を一言で表すと?
“愛と信頼”が一瞬で反転し、底の見えない闇へ落ちていく衝撃の心理スリラー。
どんな話?
完璧な夫婦生活を送っているように見えたニックとエイミー。しかし妻の失踪をきっかけに、二人の関係の歪みと、エイミーの裏の顔が明らかになっていく。メディアの操作、結婚の幻想、そして恐ろしい復讐劇が複雑に絡む衝撃作で、観る者の価値観を揺さぶる。
ここがおすすめ!
『キリング・ミー・ソフトリー』同様、愛情が狂気へ変化する過程がスリリング。誰を信じるべきか分からなくなる心理戦が続き、予測不能な展開が最後まで続く。緊張感のある夫婦の心理劇を楽しみたい人に最適。
『ジ・アザー・ボレロ(原題:The Other Woman)』(1992)
この映画を一言で表すと?
美しい恋に潜む“違和感”が徐々に狂気へ近づく、危険な恋愛サスペンス。
どんな話?
魅力的な男性に惹かれた女性が、彼の過去や周囲が語る噂に揺さぶられ、次第に精神的に追い詰められていく物語。真実を知りたいという欲求と恐怖がせめぎ合い、彼女は愛と疑念の間で揺れ動く。終盤には驚きの真相が明らかになる。
ここがおすすめ!
“完璧な男への違和感”を起点とする心理の揺らぎが、『キリング・ミー・ソフトリー』と非常に近い。官能的なムードと不安が入り混じり、不穏な空気が持続。恋愛 × サスペンスの組み合わせが好きな人におすすめ。
『氷の微笑(Basic Instinct)』(1992)
この映画を一言で表すと?
魅惑の美女と殺人の謎が絡む、究極のエロティック・サスペンス。
どんな話?
殺人事件の容疑者として浮上した美貌の作家キャサリンに、刑事ニック・カランは翻弄されていく。彼女の危うい魅力、嘘と真実の境界、そして暴力と官能が交錯する中、どこまで信じていいのか分からなくなる。予測不能な心理戦が続く名作。
ここがおすすめ!
『キリング・ミー・ソフトリー』が持つ“魅惑と不安の両立”がさらに強烈な形で描かれる。キャサリンの妖艶さと緊張感ある駆け引きは圧巻で、刺激的な大人のサスペンスを求める人にぴったり。
『ゴシップ』(2000)
この映画を一言で表すと?
人を惹きつける噂が破滅へと変わる、心理操作系サスペンス。
どんな話?
大学生3人が“噂はどこまで人を動かせるか”という実験を行ったことから、想定外の事件へと発展していく。噂が増幅し、嘘が真実として扱われる過程が恐ろしく、当事者たちは追い詰められていく。若者の軽率さと人間心理の暗部を描く物語。
ここがおすすめ!
疑念や誤解が人間関係を破壊していく点が、『キリング・ミー・ソフトリー』の精神的不安定さと重なる。誰が嘘をつき、誰が操られているのか分からない展開が続き、終盤まで息が詰まる心理スリラー。
『ワイルド・シングス』(1998)
この映画を一言で表すと?
裏切り・誘惑・罠が連鎖する、極上のエロティック・スリラー。
どんな話?
高校カウンセラーが女子生徒に強制行為で告発されるところから物語がスタート。しかし真実はさらに複雑で、登場人物全員が秘密と嘘を抱えている。二転三転どころか、四転五転するような予測不能な展開が最後まで続く。
ここがおすすめ!
艶やかなムード、不穏な恋愛、そして裏切りの連続—『キリング・ミー・ソフトリー』に通じる大人向けの刺激が満載。人物の心理と欲望が絡むサスペンスが好きな人にはたまらない一作。






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