映画『キリング・ミー・ソフトリー』の概要:謎めいた美男子アダムと電撃的な恋に落ちたアリス。アダムの過去に関する不可解な事件に巻き込まれるうち、アリスはアダムに疑問を抱き始める。官能的な作風を得意とする中国人監督チェン・カイコーのハリウッド進出作。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:ラブストーリー、サスペンス、ミステリー
監督:チェン・カイコー
キャスト:ヘザー・グレアム、ジョセフ・ファインズ、ナターシャ・マケルホーン、イアン・ハート etc
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映画『キリング・ミー・ソフトリー』の登場人物(キャスト)
- アリス(ヘザー・グラハム)
- キャリアウーマンのアメリカ人。2年前にロンドンに移住し、恋人と同棲しながらWebデザインの会社で働いている。気分の浮き沈みが激しい。偶然出会ったアダムと恋に落ち、刺激的な交際に舞い上がる。
- アダム・タリス(ジョセフ・ファインズ)
- ミステリアスで魅力的なイギリス人の登山家。アリスと電撃的な恋に落ちる。2年前の登山中の事故で恋人を亡くしている。自分についてあまり話したがらず、時に猟奇的な一面を見せる。
- デボラ・タリス(ナターシャ・マケルホーン)
- アダムの美しい姉。弟と同じく登山家で、よく家を空けて海外に遠征している。アリスとアダムの仲を気にして過剰に世話を焼き、アリスに親切に接する。アダムの過去の事件についての鍵を握っている。
- ジェイク(ジェイソン・ヒューズ)
- アリスがロンドンに来てから初めての恋人。心優しいが平凡なエンジニア。アリスと同棲をするうちに生活感が出始め、アダムに夢中になったアリスに別れを告げられる。
- シルヴィー(エイミー・ロビンズ)
- アリスの友人でジェイクの幼馴染み。真面目で地味な女性。アダムとの恋に溺れてジェイクを捨てたアリスを快く思っていない。
- ジョアンナ(ヤスミン・バナーマン)
- アダムの記事を担当するガーディアン紙の記者。取材のため、アダムの家をよく訪れる。
- ミシェル(レベッカ・R・パーマー)
- アダムの幼馴染み。有名になったアダムを狙って、金のために偽のレイプ証言をガーディアン紙に送る。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のあらすじ【起】
美人だが平凡なタイプのアリスは、恋人のジェイクと同棲し、大手会社に勤め、幸せな日々を送っている。ある朝、出勤途中の交差点で、アリスは魅力的なアダムと目が合った瞬間、恋に落ちる。アダムはアリスの職場の向かいの書店へ入っていく。
アダムが気になるアリスは、会社を飛び出して書店に行き、アダムと再会する。アリスは、アダムに誘われるままタクシーに乗り、アダムの自宅へ向かう。家の中に入るなり、アリスとアダムは激しく求め合う。また来て欲しいというアダムの望みを断れず、その夜、アリスは再びアダムのもとへ向かう。
翌日、アリスは書店に並べられている本を見て、アダムが有名な登山家であることを知る。アリスは再びアダムの家へ行き、二人は体を重ねる。アダムは、2年前の登山事故で恋人を亡くしたことをアリスに打ち明ける。
その夜、アリスはジェイクに別れを告げ、アダムの家へ向かう。アリスは応対に出てきたデボラを見て戸惑うが、デボラがアダムの姉だと知って安心する。アダムは、デボラが海外遠征登山で留守の間、家を預かっていた。
アリスはデボラからアダムの自宅の住所を聞き、家の前でアダムの帰りを待つ。再会した二人は、抱き合うなり激しく求め合う。
翌日、アダムが自宅で記者のジョアンナの取材を受けている間、無言電話がかかってくる。アダムはアリスに合鍵を渡し、二人は同棲を始める。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のあらすじ【承】
アダムに勧められて、アリスはジムで登山訓練を始める。同じジムに通っているデボラはアリスを親切に指導するが、アダムはデボラをアリスから遠ざけようとする。
アリスは、友人のシルヴィーに、アダムとの恋について熱く語る。シルヴィーは舞い上がっているアリスを諌め、ジェイクと別れたことを咎める。買い物の最中、二人はひったくりに襲われ、アリスは財布を奪われる。偶然居合わせたアダムは犯人を捕まえ、重傷を負わせる。
アリスはアダムの暴力的な一面に驚くが、それも自分への愛の深さ故だと気付いて感激する。アダムはその場でアリスに結婚を申し込む。
結婚式が近づくにつれ、無言電話の回数は増え、ある日、アダムを罵る脅迫状が届く。
アリス達は、アダムの故郷で二人だけの結婚式を挙げる。式の後、アダムは思い出の場所へ案内すると言って、アリスを古い墓地の天使像の前に連れていく。アダムはアリスの服を脱がし、裸のアリスの写真を撮る。アダムは照明弾を打ち上げて二人の未来を祝福する。アダムは照明弾を天使像の近くに隠す。
アダムは、アリスに用意しておいた登山服に着替えさせ、別荘へのハイキングに連れ出す。初夜のため、アダムは別荘をロマンチックに飾り付けていた。アリスはアダムの計らいに感激し、二人は濃密なハネムーンを過ごす。
数日後、ジョアンナがアダムについて特集した記事がガーディアン紙に掲載される。アリスは再び脅迫状を受け取る。ジェイクが犯人だと思ったアリスは、ジェイク宅に電話をかける。ジェイクと交際を始めたジョアンナが電話に出たため、アリスはショックを受ける。
ある夜、アリスとアダムは、英国登山者連盟のパーティーに出席する。デボラは孤立しているアリスに話しかけ、ネックレスをプレゼントする。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』のあらすじ【転】
ある日、ジョアンナは、ミシェルという女性からアダムがレイプ犯だと暴露する投書を受け取り、アリスに連絡する。真偽を確かめるため、アリスは仕事を放棄してミシェルの自宅を訪ね、ジョアンナのふりをして取材する。アリスは、ミシェルが金目的でアダムについて嘘をついていると知り、安堵する。
アリスがミシェルの家へ行っている間、アダムはアリスの職場に電話をかける。
アリスは、実はアダムについてよく知らないことに改めて気付く。アダムの留守中、アリスはアダムの私物を探り、アデルという既婚女性からの手紙を発見する。手紙には、アデルのアダムへの恋心や、アデルがアダムと別れて夫のもとへ戻る決意をしたことが綴られている。
翌朝、アダムはアリスが何故前会社を留守にしていたかを疑う。アリスはミシェルについてアダムに説明を求めるが、アダムはミシェルが嘘をついているだけだと答える。アダムが出かけた後、アリスは再び脅迫状を受け取る。
アリスはアデルの実家へ行き、アデルの母から、アデルが現在行方不明であることを知る。アデルのアルバムの中から、天使像の前で裸になっているアデルの写真を発見し、アリスは、アダムがアデルを殺したのだと考える。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』の結末・ラスト(ネタバレ)
帰宅したアリスは、再びアダムの私物を探る。家の中に潜んでアリスを観察していたアダムは、アリスをキッチンのテーブルに縛り付け、不審な振る舞いについて詰問する。アリスがアダムをもっと知りたいあまりに身辺を探っていたと知り、アダムはアリスを解放する。
アリスはバスルームから外へ逃げ出し、警察へ駆け込む。アリスは、刑事にアダムとの経緯を話し、アデルの捜索を依頼するが、証拠不十分のために一蹴される。アリスを心配したアダムが、警察署へ来ている。アリスは、マジックミラー越しに、アリスを想って涙ぐむアダムを見る。
アリスはデボラの自宅へ駆け込み、アダムが前の恋人やアデルを殺害したと話す。アリスの話を信じたデボラは、アリスと共に天使像のある墓地へ車で向かう。
アリスとデボラは、天使像の下を掘り返してアデルの遺体を発見する。アデルと共にデボラから贈られたものと同じネックレスが埋められており、アリスはアデルを殺したのはデボラだと気付く。
アダムへの異常な愛情から、デボラはアダムの恋人達を殺した。駆け付けたアダムが、アリスに掴みかかったデボラを止める。アリスは、以前にアダムが隠した照明弾でデボラを射殺する。
事件の真相が明らかになり、アリスとアダムの関係は終わる。2年後、アリスは空港のエスカレーターで偶然アダムとすれ違う。視線を交わしながらも、二人は無言で立ち去る。
映画『キリング・ミー・ソフトリー』の感想・評価・レビュー
ヘザー・グラハムが美しく、魅惑的な恋をする役にぴったり。ジョセフ・ファインズはミステリアスであるが、日本人から見れば食傷気味の濃さを感じさせる。全体的にエロティックでセクシーな雰囲気に包まれていて謎めいた展開には引き込まれるが、謎が明かされるラストは、衝撃的と言うよりは異常性のほうが強く、一定の驚きはあれど、新鮮さや面白みは欠ける作品かもしれない。
恋愛要素、ミステリー要素、異常性というテーマのバランスは取れている。年月が過ぎて、愛し合った二人がすれ違うラストも、どことない切なさの余韻を残していて印象的である。(女性 30代)
チェン・カイコーのハリウッド進出作ということで期待を胸に観ましたが、残念ながら傑作とは言い難い作品でした。
分類するならエロティックサスペンスでしょうか。
エロティックの部分は美しい主演の2人ですから、とても官能的で美しかったです。
「恋におちたシェイクスピア」で魅力的な男性としてシェイクスピアを演じたジョセフ・ファインズは、今作でもやはり魅力的な男性でした。眼力が凄いとか、濃すぎるとか、あまりよい評価は耳にしませんが、こういう魅力的な悪そうな男性役にピッタリはまっていたように思います。(女性 40代)
終始エロティックで大人な雰囲気のある作品です。登場人物の関係性が、少々ややこしく感じましたが、サスペンスとしては面白かったです。ミステリー小説を読んでいるかのように感じられました。
チェン・カイコーのハリウッド作品として話題になりましたが、扱ったテーマが難しかったのではないでしょうか。
好みがキッパリ分かれそうな作品でした。(女性 20代)
濃密で魅力的な大人の作品でした。アダムの謎めいた雰囲気や暴力性、歪んだ愛の形は賛否両論あると思いますが、私はそれを物凄く魅力的に感じました。アダムを演じたジョセフ・ファインズがとても整った顔立ちをしていて、それだけで女性はときめくのではないでしょうか。
愛した人をどこまで信用できるか、そして相手のことをどれくらい知っているのか、一緒にいながら少しずつ知っていくのも楽しいですが、何も知らないのは少し怖いなと感じました。(女性 30代)
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