映画『キングスマン ゴールデン・サークル』の概要:諜報機関キングスマンが、ゴールデン・サークルという悪の組織に壊滅させられる。生き残った男は、仲間や恋人のために立ち向かう。大ヒットした第一作の勢いそのまま、迫力満点の痛快アクション。
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』の作品情報
上映時間:140分
ジャンル:アクション
監督:マシュー・ヴォーン
キャスト:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガートン、マーク・ストロング etc
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』の登場人物(キャスト)
- ゲイリー・エグジー・アンウィン(タロン・エガードン)
- 諜報機関キングスマの一員。ハリーにスカウトされ、一人前のスパイに成長する。恋人や仲間のため、ポピーとの戦いに挑む。戦闘能力も、頭の回転も良い。
- ハリー・ハート(コリン・ファース)
- エグジーをスカウトした男。過去の戦いで重症を負い、記憶を失ってしまう。エグジーの努力により記憶を取り戻し、キングスマの一員として戦う。昆虫博士になりたいという夢を持っていた。
- マーリン(マーク・ストロング)
- キングスマンの一員で、ポピーの攻撃からエグジーと共に生き残った唯一のメンバー。エグジーと共にポピーを倒しに向かう。エグジーの身代わりとなり、起爆装置を自ら踏んで殉職する。
- ポピー・アダムズ(ジュリアン・ムーア)
- 悪の組織ゴールデン・サークルのボス。ポピーランドを自ら作り出し、そこに住んでいる。世界中に毒をばら撒き、世界政府を脅す。残虐的な性格で、気に入らない人間をミンチにしてしまう。
- ウィスキー(ペドロ・パスカル)
- 諜報機関ステーツマンの一員。銃の腕前はピカイチ。エグジー達と共に戦うが、彼らを裏切る。過去に薬物中毒者に彼女を殺された過去を持っている。
- チャーリー・ヘスケス(エドワード・ホルクロフト)
- キングスマのもと候補生。ポピーに雇われ、ゴールデン・サークルの一員としてエグジー達の前に立ちはだかる。腕が機械になっている。
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』のあらすじ【起】
高級テーラーのキングスマンという店から出てくるエグジーという男。表向きは高級テーラーだが、実は世界の難事件を解決するスパイ組織キングスマンという裏の顔を持つこのお店。キングスマンの候補生だったエグジーの父に救われた過去を持つハリーという男が、エグジーをキングスマンの候補生としてスカウトした。エグジーは今、立派なスパイになっている。
店を出たエグジーの前に、元候補生であるチャーリーという男が姿を現す。車に乗り込んだ二人は、いきなり殴り合いを始める。チャーリーの仲間達からも追いかけられるエグジーだが、どうにか逃げ切ることに成功する。しかし、車の中に残されたチャーリーの機械の腕が勝手に動き出し、キングスマンの情報が全て盗まれてしまう。
麻薬密売組織のボスであるポピーが、アジトに二人の男を呼ぶ。そのうちの一人はポピーに内緒で商売をしていたため、ロボット犬に襲われた挙句にミンチ肉にされてしまう。
エグジーの彼女はスウェーデンの王女で、エグジーはその日の夜に彼女の両親と会う約束をしていた。テーブルマナーの話になったエグジーは、自分の父親を思い出して懐かしむ。
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』のあらすじ【承】
エグジーがスウェーデンで彼女の両親達と食事を摂っているとき、ポピーによってキングスマンの支部や本部にミサイルが撃ち込まれる。実はチャーリーもポピーの組織の一員で、ポピーがキングスマンを狙っていた黒幕だったのだ。
キングスマンの人間はみんな死んでしまい、残されたエグジーと上司のマーリンが敵討ちのために動き出す。
死んだ仲間の残した手がかりを元に、ケンタッキー州へと向かったエグジーとマーリン。しかしそこで、ステーツマンという秘密組織の一員であるテキーラという男に捕まってしまう。
拘束された部屋で二人が見たのは、過去に死んだはずの同僚であるハリーの姿だった。ハリーは記憶をなくして、ステーツマンに監禁されていた。そして、ステーツマンがキングスマンの敵ではないことが判明する。
ポピーは、エルトン・ジョンを監禁して無理矢理歌を歌わせている。すると突然、ジョンの顔に青い模様が浮かび上がる。ポピーは、彼女が作ったドラックの最初の兆候だと話し出す。
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』のあらすじ【転】
エグジー達は、ステーツマンの一員であるウィスキーという名前の男と共に、ポピーの組織であるゴールデン・サークルを倒すために動き出す。
エグジーとウィスキーは、チャーリーの元彼女への接触に成功する。さらにエグジーは、追跡用のGPSをチャーリーの元彼女の体内に仕込む。その頃、顔の青い模様という言葉がツイッターのトレンドになっていた。テキーラの顔にも、この青い模様が浮かび上がっている。
エグジーによるショック療法で、ハリーの記憶が戻る。そして、エグジー達と再びキングスマンの一員として働き始める。
テレビ中継で、ポピーが自身の作ったドラックについての話を始める。ドラックには毒が含まれており、第一段階で顔に青い模様が出始めて、第二段階で狂って踊り始めるようになり、第三段階で筋肉が麻痺して目や鼻から血が吹き出て、最終的に死に至ると説明する。解毒剤を持っているポピーは、国民の命と引き換えに自身の組織の合法化を国に訴える。
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』の結末・ラスト(ネタバレ)
イタリアに解毒剤を製造している基地があることを突き止めたエグシー達は、早速イタリアへと向かう。
基地へと着いたエグジーとハリーとウィスキー。そこにはチャーリーの姿もあった。どうにか解毒剤を手に入れたエグジー達だったが、追っ手に気づいたウィスキーがチャーリーを守ろうとした勢いで解毒剤の瓶を割ってしまう。その姿にハリーは、ウィスキーが敵なのではないかと疑い始める。そして、ハリーはウィスキーを撃つ。エグジーはハリーを責め、どうにかウィスキーを蘇らせようとする。アジトに帰ったエグジーとハリー。ウィスキーもどうにか一命を取り留める。
エグジーの彼女も、ポピーのドラックの被害者だと判明する。エグジーはそれを知り、ハリーとマーリンを連れて急いでポピーのアジトへと向かう。目を覚ましたウィスキーも、追いかけるようにアジトへと向かう。
マーリンが犠牲となったが、どうにかアジトへと侵入したエグジーとハリー。二人はロボット犬とチャーリーを倒し、ポピーも倒す。しかしそこに、ウィスキーが姿を現す。そして、ウィスキーはエグジー達と対峙する。
妻をドラック中毒の人間に殺されたウィスキーは、世界からドラック中毒死者がいなくなれば良いと思っていたのだ。
エグジー達はウィスキーを倒し、世界中に解毒剤を配布することに成功する。無事に助かったエグジーの彼女とエグジーは、晴れて結婚することになるのだった。
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』の感想・評価・レビュー
前作ではスーツに着られていたタロン・エガートンも、スーツ姿が板につき一人前のエージェントに成長したエグジーに説得力が出ていた。今作も出演者が豪華だったが、特に本人役で出ていたエルトン・ジョンがあそこまで振り切れているとは思わなかったし、笑った。
イギリス(キングスマン)とアメリカ(ステイツマン)のお国柄の違いが随所で描かれていたのも面白かった。観る前にうっかりハンバーガーを食べてはいけないし、観た後は無性にウィスキーを飲みたくなる。作中で描かれている問題が、実は現実世界の暗喩でひねりが効いているのも見所。(女性 40代)
前作よりアクションは確実にパワーアップしていたが、『キングスマン』を描くという点については少々劣っていた気がする。
アメリカの兄弟組織『ステイツマン』との比較は面白かったが、登場人物が増えたため、ステイツマン側のエージェントの見せ場が思ったより少なく残念だった。
冒頭からの『カントリー・ロード』がマーリン殉職の伏線だと思っておらず、泣いた。
頼れる男マーリンを失った代償は作品的にも大きいだろう。
前作のハリーのように、まだどこかで生きていてほしいと切に願っている。
コリン・ファース演じる『ハリー』の復活は嬉しかったが、あの『manner makes a man.』のシーンがあれば、更に最高だった。(女性 30代)
アメコミ原作のスパイアクション映画の第二弾。諜報機関「キングスマン」が壊滅、生き残った主人公エグジーはアメリカの協力組織「ステイツマン」の力を借り犯罪組織に立ち向かう。
前作同様にハイテンションなアクションシーンはもちろん単純ながら濃厚なストーリーが見どころ。冒頭で「キングスマン」が壊滅してしまい路頭に迷うことになる主人公エグジーと前作で死んだはずのハリーが華々しい復活を果たす物語でもある。(男性 20代)
キングスマンシリーズの第二作目。
前作とは変わって本作ではエグジーを主人公にし、様々な強敵と闘い、色々な人々を守っていくっていく。アクションシーンにもより一層力が入っていて、序盤から見応え抜群だ。
前作に負けず劣らずの面白さで、上げて下げるところは最高な爽快感があってグッと引き込まれた。
今回もグロテスクな描写が多く、特に、人肉でハンバーグを作るシーンはトラウマになりそうだった。
ジャングルでのカントリーロードのシーンが切なくて印象深い。(女性 20代)
今回は何と言っても、ハリーの復活が嬉しかった。前作で、死んでいないと思ってはいたが、どんな形で再登場するのかが楽しみだった。ハリーの再登場は嬉しいが、マーリンが死んでしまうのは大分ショックだった。続編があるのかは分からないが、ハリー同様、マーリンも実は生きていた、という設定であってほしい。
今回も軽快なBGMと共に開始する激しいアクションシーンが見どころ。前作よりさらに磨きがかかったアクションで、ハラハラさせられる。(女性 20代)
大ヒットした「キングスマン」の続編の映画で、こちらもスタイリッシュなスーツ姿の迫力のあるアクションが楽しめました。
今作は、イギリスだけではなくアメリカのスパイたちも出てきて、その違いも楽しめます。特にチャニング・テイタムはとてもチャーミングな役柄でした。
ただ、個人的にはコリン・ファースのアクションをもっと見ることが出来たらな、と思いました。前作を見ていないと楽しめないところも多いので、是非前作を見てから本作を見ることをおすすめします。(女性 30代)
最高にエキサイティングで芸術的なスパイ映画『キングスマン』の2作目。前作で死んだはずのコリン・ファース演じるハリーが「記憶喪失」となって登場します。
今作の1番の見どころはマーリンでしょう。前作でエグジーとタッグを組み、世界を救った彼は今作でも大活躍を見せてくれました。
過激なシーンでさえも芸術的に美しく見せてしまうこの作品。一人前のスパイとなったエグジーやその仲間たちの活躍に最後まで目が離せません。(女性 30代)
後に「ロケットマン」でタロン・エガートンが本人を演じることになったエルトン・ジョンが出演していることがエンターテイメントとして最高だ。歌手としてのエルトンをもっと知ってから観ると面白さが増すだろう。
前作に続く続編という点で見ても、キャストの再来ほど熱いものは無い!イギリス紳士象徴のスーツがあまり見られなかったのは残念だったが、とにかく視覚的にユーモラスなシーンが多いので楽しめた。もう一つ続編が欲しいものだが、公開予定のシリーズ最新作はまた別として楽しみだ。(女性 20代)
関連作品
前作 キングスマン
みんなの感想・レビュー
続編に期待するのは更なるスケールアップで、そうなる要因のひとつは前作を上回る敵の存在だ。
ところが、やはり前作のサミュエル・L・ジャクソンを超える魅力的な敵は登場せず、やられ方もあっけない。新登場の味方もあっけなく死亡してしまうし、なんだか雑に処理されてしまった感じだ。奇をてらったであろうハリーの復活も、いまいち盛り上がりに欠けてしまい、素材は面白いのに調理を失敗したような作品に感じられた。あと、エルトン・ジョンの出演は必要なのだろうか。
それでもこの作品には魅力があるので、シリーズ継続で再びの盛り上がりを見せてほしいと思った。
前作より更にパワーアップした面白さに圧倒されてしまった。
正直ハリーの生還は、“そんなのアリ!?”という感じだったが、そのとんでも蘇生方法を、まさかのストーリー終盤で再び使ってくるあたり、困惑を通り越してもはや興奮してしまった。
ジュリアン・ムーア演じるポピーも、前作で強烈な印象を残したヴァレンタイン&ガゼルに匹敵するくらい個性的で面白い敵だったし、ステイツマンの面々も、今回限りの登場では勿体ないくらい魅力的なキャラクター揃いだった。唯一残念なのはロキシーとマーリンの死だ。シリーズが続くなら絶対出てほしかった人たちだけに残念すぎる。