映画『恋のじゃま者』の概要:広告代理店でCM制作をしているデヴィッドは、仕事の波にも乗り女性にも不自由せず、順風満帆な生活を送っていた。そんなある日、父親から母親が家を出て行ったことを聞かされる。
映画『恋のじゃま者』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ゲイリー・マーシャル
キャスト:トム・ハンクス、ジャッキー・グリーソン、エヴァ・マリー・セイント、ヘクター・エリゾンド etc
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映画『恋のじゃま者』の登場人物(キャスト)
- デヴィッド・バズナー(トム・ハンクス)
- 広告代理店でCM制作をしている。明るく陽気な性格で、女性にもモテる。
- マックス・バズナー(ジャッキー・グリーソン)
- デヴィッドの父親。結婚生活36年目にして、妻に家を出て行かれる。弱音を吐けない、昔気質の人物。
- ロレイン・バズナー(エヴァ・マリー・セイント)
- デヴィッドの母親。会話の無い夫婦生活に嫌気が差して家を出て行った。
- シェリル・アン・ウェイン(ヘクター・エリゾンド)
- デヴィッドの取引先の社長の娘。デヴィッドと恋愛関係になる。
- ドナ・マーティン(ベス・アームストロング)
- デヴィッドの高校時代の恋人。大人になってからも、友人としてデヴィッドを支えている。
映画『恋のじゃま者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋のじゃま者』のあらすじ【起】
デヴィッドは広告代理店でCM制作をしており、他社から誘いがあるほど優秀だった。同僚達からの受けもよく女性達からもモテた。順調な生活を送っていたある日、父のマックスから電話があり、結婚36年目にして母のロレインが出て行ったことを聞かされる。両親の突然の別居に、デヴィッドは戸惑う。
デヴィッドは父の様子を見に行く。父は気丈に振る舞っているが、料理もまともに出来ず母が出て行ったことに参っていた。しかし、デヴィッドにはどうすることも出来ず、父に追い出されるような形でその日は帰った。デヴィッドが仕事をしていると、今度は母から連絡を受ける。そして、母の引っ越し先を訪ねた。母はデヴィッドが独立した後、結婚生活で孤独を感じていたことを話して、苦しかった胸の内を吐露した。
デヴィッドは高校時代の恋人であるドナを訪ねた。そして、自分の予想していた未来とは大きく異なり、別居してしまった両親に対して戸惑っている気持ちを話した。
映画『恋のじゃま者』のあらすじ【承】
デヴィッドはコロニアル航空のCM制作の件で、上司のチャーリーと話し合う。他の会社も狙っており、ウーリッジ社長を口説き落とす必要があった。デヴィッドはウーリッジ社長に会う為にホテルを訪れ、そこで美しい女性のシェリルと出会う。しかし、シェリルを口説く時間が無く、泣く泣く別れる。だが、ウーリッジ社長との会食の席にシェリルが現れる。シェリルはコロニアル航空の宣伝部長だった。
シェリルは気位の高い人物で、デヴィッドはますます興味を持った。デヴィッドは家まで送ってもらうことになり、ベッドを共にした。そこで、ウーリッジ社長がシェリルの父親だと聞かされる。驚くデヴィッドを置いて、シェリルは家へと帰って行った。
マックスは子供服の営業を行っていた。車で移動中、目が翳んだせいで事故を起こしてしまう。デヴィッドは父に会いに行くが、事故を起こした理由を話そうとはしなかった。そして、母が帰っている頃だと期待している父に、母が戻る気は無いことを伝える。母は仕事を見つけ、新たな生活への一歩を踏み出していた。
デヴィッドはウーリッジ社長とゴルフに出掛けたり、狩猟に出掛けたり、気に入られる為に努力をした。しかし、中々仕事の話を聞いてくれない。代わりにシェリルの案内で、ウーリッジ社長が所有している種馬の交配を見に行くことになる。デヴィッド達は密かな逢瀬の時間を楽しんだ。帰る間際、デヴィッドが種馬について勉強していることを聞き、ウーリッジ社長は感動して、CMサンプルを用意しろとデヴィッドに指示を出した。
映画『恋のじゃま者』のあらすじ【転】
デヴィッドは会社に戻り、同僚達とコロニアル航空のCM制作について何度も話し合った。そして、シェリルに応援され、プレゼンへと挑んだ。ファミリー客に向けた企画で、紙芝居を使ってCMの紹介をした。ウーリッジ社長に見事受け、デヴィッドは仕事を任されることになった。
デヴィッドは浮かれながらドナに報告して、2人でお祝いをすることになる。その頃、マックスは営業成績が悪いことから、クビを言い渡されていた。マックスは失意の中、街を彷徨い歩き、デヴィッドの会社を訪ねた。そして、デヴィッドにクビになったことを伝えた。
デヴィッドは仕事が忙しいにもかかわらず、父や母からの電話攻撃に振り回された。そして、とうとう耐えられなくなり、夜中にドナの家に駆けこんだ。しかし、そこにはドナの恋人のロバートもおり、感情のはけ口にされるのはたくさんだと言われドナに拒まれる。
CM撮影前日の夜、シェリルが部屋から帰って行った後、デヴィッドはバーで働く友人から電話をもらう。そこには、お酒を飲んではしゃいでいる母が居た。しかし、話している内に母は泣き出してしまう。母はデートをした相手にキスをされたのが怖かったと怯えていた。デヴィッドが理由を尋ねると、父とは30年間愛の営みがないので、キスなんてどうすればいいのか分からないと話した。デヴィッドは長い間、母が苦しんでいることに気づかなかったことにショックを受ける。
デヴィッドは父に会いに行き、母に何をしたのか問い詰めた。父は夜の営みで動こうともしない母にうんざりして、外に女を作ったことを悪びれも無く話した。デヴィッドはカトリック学校を卒業した母には無理なことだと理解しており、父を非難して部屋を飛び出した。
映画『恋のじゃま者』の結末・ラスト(ネタバレ)
CM撮影当日、デヴィッドはむしゃくしゃした気持ちを消化できず、仕事場で当たってしまう。同僚に慰められ、憂鬱な気持ちのまま帰宅した。そして、父親に謝罪しに部屋を訪れ、一緒にジャズバーに出掛けた。閉店間際まで父は楽しんでいたが、店内で眼鏡や靴を無くしたと言われて、父が病院に行かなかったことを知る。そして、父の足を見ると赤黒く変色していた。
デヴィッドは元気だと喚く父を無理矢理病院に入院させた。そして、母に会いに行き、年を取っていることから、父が手術中に死ぬ可能性があることを伝える。母は糖尿病で死ぬとは思っておらず、動揺していた。
デヴィッドは父の手術を見届けたかったので、コロニアル航空のCM制作についてのニューヨーク出張を断る。すると、ウーリッジ社長は怒り、デヴィッドは担当を下ろされる。シェリルもデヴィッドの元を去ってしまう。
失意のデヴィッドをチャーリーが訪ねる。チャーリーも父親を亡くしており、仕事のことは心配するなと励まされる。夜、入院中のマックスをロレインが見舞いに訪れた。最初、2人は穏やかに笑いながら話していたが、ロレインは淋しく感じていた胸の内をマックスに訴えた。しかし、マックスはロレインの気持ちを受け入れられなかった。だが、ロレインが帰った後、マックスは1人残された病室でこっそり涙を流した。
デヴィッドは父を手術室に見送り、ロレインは教会で1人祈りを捧げた。ドナも病院を訪れ、不安そうなデヴィッドを抱きしめた。デヴィッドはチャーリーに手術が成功したことを伝え、父親のことを理解するのに時間が欲しいから休ませてくれと頼んだ。そして、手術後の父を抱きしめて泣き崩れた。
ロレインはマックスの家の片づけをした後、デヴィッドに家の鍵を渡した。家に戻る気は無かったのだ。デヴィッドは母の気持ちを理解しており、何も言わずに抱きしめた。デヴィッドはドナを訪ね、感謝を伝えた。そして、ドナと居ると心が休まると伝えた。ドナも同じ気持ちだった。2人はそっと手を握り合った。
映画『恋のじゃま者』の感想・評価・レビュー
今自分が手に入れた幸せを「家族」のために手放すことができますか?自分自身の仕事やプライベートは物凄く充実している時に家族の問題が起きてしまったら…。母が家を出ていったくらいなら理由を聞いてその後のことを相談するなど方法はありますが、それに追い打ちをかけるように、父の病気が分かるとなると、精神的にかなり辛い状況になると思います。
自分一人ではどうにもならない時に、とても心強いなと感じました。(女性 30代)
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