映画『恋するショコラ』の概要:建築会社の経営者であるマティアは、経費削減のために足場を組まず工事を行うことにした。だがそのせいで、従業員の1人が屋根から落ちて腕を骨折してしまう。その従業員は落ちた原因を黙っている代わりに、ショコラ学校の授業を受けるようマティアに命令した。
映画『恋するショコラ』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:クラウディオ・クペッリーニ
キャスト:ルカ・アルジェンテーロ、ヴィオランテ・プラシド、ハッサニ・シャピ、ネリ・マルコーレ etc
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映画『恋するショコラ』の登場人物(キャスト)
- マティア(ルカ・アルジェンテーロ)
- 32歳。建築会社の経営者。経費削減を重視しており、労働者のことや家の耐久性のことは一切考えない非情な性格。
- セシリア(ヴィオランテ・プラシド)
- ショコラティエとして店を持つことが夢。今まで付き合った男性に浮気され嘘を吐かれてきたため、男性のことが信じられない。人の意見をあまり聞かず暴走することもあるが、真面目で他人思いの優しい性格。
- カマル(ハッサニ・シャピ)
- 42歳。エジプト人。マティアの元で働く従業員。マティアが足場を設置しなかったせいで、屋根から落ちて腕を骨折してしまう。エジプトでは菓子職人として働いていた。亡くなった兄弟の子供達を養うために、イタリアに出稼ぎに来た。
映画『恋するショコラ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋するショコラ』のあらすじ【起】
建築会社を営むマティアは、2年間客のウゴリーニのゴルフに付き合い、やっと別荘のリフォームを依頼される。予算は30万ユーロだった。マティアは喜ぶが、大工からそんな予算では工事ができないと文句を言われる。マティアは不法労働者を雇い、見えない部分の手を抜いて予算を抑えてくれと頼んだ。
マティアの会社の従業員であるカマルが屋根から落ちてしまう。マティアが予算を抑えるために、足場を組まなかったことが原因だった。マティアは階段から落ちたと言ってくれと懇願しながら、カマルを病院まで運んだ。命に別状はなかったが、両腕を骨折してしまっていた。カマルは頭を打ったので落ちた原因は覚えていないと警察に証言してくれていたが、マティアに対しての怒りは収まっていなかった。チョコ作りの講座を受ける予定だったのに、腕を骨折したせいで行けなくなってしまったのだ。カマルはカイロで菓子職人として働いており、イタリアでも菓子職人として成功することを夢見ていた。カマルは黙っている代わりに、自分の身代わりとしてチョコ講座を受講し、卒業証書をもらってくるようマティアに命令した。マティアに拒否権はなかった。
マティアはチョコを作るだけだと安易に考えており、授業初日から遅刻してしまう。だが、会場には多くの報道陣の姿があった。そのチョコ学校は、100年続くイタリアのチョコの伝統を受け継いでいる会社が、ペルージャの街をあげて設立したものだった。受講生の6人は700人以上の応募の中から選ばれた人達で、受講後にはコンテストが行われることが決まっていた。
ショコラティエを目指すセシリアは、チョコについて詳しかったためクラスのリーダーに任命される。一方、マティアはチョコについて何も知らず、テンパリングを上手くできなかったため、クラスのお荷物と化していた。マティアはすぐにバレるのではないかと、1人ヒヤヒヤしていた。
映画『恋するショコラ』のあらすじ【承】
マティアはショコラティエとして基礎ができていなかったことから、先生に経歴を詐称していることがバレてしまう。マティアは非正規労働者として工事現場で働いており、そこから抜け出すために仕方なかったのだと嘘を吐いた。話を聞いていたセシリアはマティアに同情した。先生はセシリアが個人指導を行うなら講座を受け続けても構わないと妥協案を出した。セシリアが承諾したため、マティアはクラスに残れることになった。
セシリアの指導はとてもハードだった。マティアは休ませてくれと頼むが、本気でやらないと上司にこき使われる運命から逃れられないと叱られてしまう。セシリアはウゴリーニのことをボスだと誤解しており、マティアがウゴリーニに対してペコペコ頭を下げながら電話している姿を惨めだったと称した。マティアはその言葉にショックを受ける。
マティアは夜にチョコの勉強、朝にウゴリーニとの商談、昼に授業と慌ただしい時間を過ごした。体は疲れ果てており、チョコを火にかけている最中にうたた寝をしてしまい、ボヤ騒ぎを起こしてしまう。警察から事情聴取を受けたマティアは、滞在許可証の提示を求められた。マティアはカマルに連絡を取り、そのことを伝えた。カマルに怒鳴られるが、先生に褒められ、クラスのリーダーから一目置かれていると嘘を吐き、何とか宥めた。カマルは滞在許可証を届けた後、マティアの腕前をテストすることにした。マティアはチョコを作るが先生に褒められるほどの物を作れるわけもなく、落第生であることを打ち明けた。カマルはこれから正直に話すことを約束させ、許すことにした。そして、ビリにならないよう、練習をさせた。さらに、金ではなく自分の理想を突き止めるのが芸術で菓子職人だと、アドバイスを送った。
映画『恋するショコラ』のあらすじ【転】
マティアは忙しいあまり、ウゴリーニとの約束をすっぽかしてしまう。しかも、電話で謝罪しているところを、再びセシリアに見られてしまう。マティアは学校に行くために違法建築をしろと言われており、仕方がないのだと嘘を吐いた。セシリアはマティアを寝かしつけると、ウゴリーニを電話で呼び出し、会いに行った。セシリアは非正規労働者を雇って違法建築をしているとウゴリーニを非難した。ウゴリーニは何の話か分からず、戸惑った様子で足早にその場を立ち去った。
セシリアから違法な仕事をさせられていると教えられたクラスの仲間達が、マティアのために寄付金を出し合っていた。マティアは戸惑いながらも感謝し、とりあえずお金を受け取った。その後、クラスの仲間達と共に食事に行くことになるが、マティアはエジプトについて質問攻めにあう。一夫多妻制についてどう思うか聞かれるが答えられなかったため、カマルに電話を掛けて助けを求めた。しかし、電話が切れてしまったため、近くにいた花屋の男性に話を聞くことにした。質問に答えてくれたお礼にその花屋から花を買い取ったのだが、クラスの仲間達はセシリアに贈るために買ったのだと誤解してしまう。セシリアが怒って出て行ってしまったので、マティアは後を追いかけ、口説くためではなく授業のお礼に買っただけだと弁明した。セシリアは女性の扱いに慣れていないマティアを許し、とりあえず花を受け取ることにした。
マティアはセシリアにチョコ作りを手伝わせ、チョコ作りの生活から抜け出すことを思いつく。セシリアは自分に気があるため、上手くいくだろうと思っていた。次の日、マティアはセシリアに優しくし、セシリアが友人のところにチョコを運ぶのを手伝った。だが、セシリアがチョコを持って行ったのは、ホームレス達が集う配給所だった。そこには、マティアがクビにした元社員がいた。マティアはお金を渡し、自分のことを“カマル”と呼ばせた。そして、セシリアには元同僚だと嘘を吐いた。セシリアはマティアが元同僚を助けるためにお金を渡したことに感動し、チョコ作りを少し手伝うことにした。
マティアはセシリアに助けてもらいながらチョコを作り上げるが、先生はクラスの誰のチョコも気に入らず、つまらないものばかりだと言って投げ捨てた。そして、25項目の教訓を教えた。
映画『恋するショコラ』の結末・ラスト(ネタバレ)
カマルはエジプトで裕福な生活を送っていた。マティアはそれなのになぜイタリアに来たのか尋ねた。カマルは兄弟が事故で亡くなったため、その兄弟の6人の子供と2人の従兄を養うためだと話した。マティアから受け取る920ユーロの給料の内、色々節約して1か月に240ユーロの仕送りを行っていた。話を聞いたマティアは、カマルのためにコンテストで優勝し、開店資金を得るために頑張ることを決意する。それに感動したカマルは、ベニスのゴンドラの置物やアラジンのランプをプレゼントした。
マティアが自主練習を行っていると、セシリアが現れ、パーティーに来なかったことを非難される。今日、クラスの仲間達と共に、セシリアの誕生日パーティーが開かれていたのだ。マティアはいかなかったお詫びにと、カマルから渡されたアラジンのランプなどを贈った。セシリアは誕生日プレゼントを用意してくれていたのだと誤解し、勝手に感動していた。そして、突然マティアにキスをすると、なんてことをするのだと怒り出し、部屋を出て行ってしまう。マティアは訳が分からず戸惑った。
セシリアが突然学校を止め、故郷を帰ることを決意する。先生はマティアにセシリアを呼び戻すか、退学するかどちらかを選べと迫った。マティアは急いでセシリアを呼び戻しに行った。マティアはセシリアを引き留めるため、本気で愛しているから行かないでくれと説得した。セシリアは残ることを決め、2人はキスをした。その後、2人は何度もキスをするが、セシリアはマティアと寝ることだけは、愛しているからどうしてもできないと拒んだ。セシリアは今まで数々の男性に嘘を吐かれ騙されてきたため、マティアのことも信じ切れずにいた。
マティアはコンテストに出すチョコの試作を行いながら、女性関係についてカマルに相談した。エジプトでは婚前交渉を行わず、女性と付き合うと、結婚をして家庭を持つのが普通のことだった。マティアがイタリアでは結婚しなくても女性と付き合うことがあるのだと言うと、カマルからマティアの人生とお金は何のためにあるのだと質問される。マティアは答えることができなかった。
カマルが学校の設備を見たいと言い出したので、マティアは夜の学校でカマルと落ち合った。だが、そこに浮気を疑ったセシリアが来てしまう。セシリアはマティアが浮気をしていないことに安堵し、服を抜いで体を求めてきた。マティアは制止しようとするが、セシリアは話を聞いてくれなかった。押し切られるまま体を求め合った。
先生はチョコレートの効果に詳しい人物として、ウゴリーニ教授を呼んでいた。遅れて教室にやって来たマティアはそのことに気づき、隠すことを諦めてマティアに全てのことを打ち明けた。セシリアは泣きながらマティアを殴り非難した。その後、マティアは正体がばれたため、退学処分になったことをカマルに打ち明けた。カマルは泣き叫んで悲しんだ。カマルがワインを飲みたいと言い出したため、マティアは持って来たワインを飲ませてあげた。2人は酔っ払うと、バカ騒ぎをした。
マティアはウゴリーニとの商談で、安全できちんとした家を建てたいなら60万ユーロはかかると告げた。その頃、カマルは先生やクラスメイト達に会いに行き、コンテストに出場させて欲しいと頼んでいた。カマルが本人であることが認められたため、先生は出場を許可した。カマルはマティアに連絡を取り、自分の介助者として出場させることにした。
カマル達は見事コンテストに優勝した。マティアとカマルは抱き合って喜んだ。その後、マティアはセシリアに会い、愛していると伝えた。セシリアは怒っていたが、マティアは必死に言葉を重ね気持ちを伝えた。すると、セシリアからイタリアで半年間見習いとして働くことになったと教えられる。マティアは偶然でもいいからまた会って欲しいと頼んだ。セシリアは偶然で良いならと承諾すると、マティアにキスをして去って行った。
映画『恋するショコラ』の感想・評価・レビュー
設定があり得ないし、めちゃくちゃな部分が多いけれどコメディだと割り切れば、チョコレートがとても美味しそうなコメディ映画です。イタリア映画だからもっとおしゃれな内容かと期待して見たら、不法就労や違法建築、なりすましなどの犯罪行為オンパレードで驚きます。
ただ、随所に笑えるセリフが散りばめられています。最後の「偶然会いたい」というのは『ユー・ガット・メール』のトム・ハンクスを思い出しますね。
恋愛よりもチョコレート作りで友情が芽生えるというストーリーです。(女性 30代)
エジプトから来た菓子職人がイタリアの建築現場で働いていたり、その現場を仕切る女は嘘ばっかりの最低なヤツだったりとにかくめちゃくちゃな設定でした。
洋菓子メーカーでチョコを取り扱っていた私としては、学校での実習シーンはとても魅力的でした。しかし、それ以外のシーンはどれもありえない設定でせっかくのチョコレートや、優しい人たちを台無しにしているような気がして、好きになれない作品でした。(女性 30代)
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