映画『コリーナ、コリーナ』の概要:1994年製作のアメリカ映画。母親の死で話さなくなった少女のために雇った黒人のメイドコリーナ。少女とその父親、コリーナの人種を越えた愛情深いドラマを描いた感動作品。
映画『コリーナ、コリーナ』 作品情報
- 製作年:1994年
- 上映時間:113分
- ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
- 監督:ジェシー・ネルソン
- キャスト:ウーピー・ゴールドバーグ、レイ・リオッタ、ティナ・マジョリーノ、ドン・アメチー etc
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映画『コリーナ、コリーナ』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
映画『コリーナ、コリーナ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『コリーナ、コリーナ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『コリーナ、コリーナ』 あらすじ【起・承】
大好きな母親の死。
まだ幼い少女のモリーにとってそれはあまりに残酷な事実であった。
自分なりに理解はしているが、体は受け入れられない。
その影響からか、口がきけなくなり殻に閉じこもるようになってしまう。
父親のマニーはCMの作曲家で忙しく、娘の面倒を見ることは出来ない。
そこで子守兼、家事をしてくれるメイドを探すことにする。
多くの応募があり、マニーは一人ずつ面接をするも中々しっくりくる人物に出会えない。
思うように採用できないマニーは焦りを感じていた。
そんな時1人の女性がやってくる。
彼女の名はコリーナ(ウーピー・ゴールドバーグ)と言い、黒人の体格の良い女性だった。
時代は1950年代のアメリカ。
この頃はまだ黒人差別問題がどこからも聞かれ、大学を出ていたにも関わらずコリーナは就職も出来ずにいた。
そんなコリーナをマニーは気に入り雇うことにする。
その飾らない態度と性格に、もしかしたモリーを変えてくれるのではないか?という期待も込められていた。
映画『コリーナ、コリーナ』 結末・ラスト(ネタバレ)
コリーナはメイドに応募はしてみたものの、家事が苦手であった。
しかし彼女の気取らない仕事の仕方、ナチュラルな態度にモリーの心はほどけていく。
息をフッとふくと信号を青に変える魔法。
買い物に出た車の中でモリーはそんな子供だましのような魔法を素直に喜び、次第にコリーナに心を開いていく。
モリーは言葉を話し出し、明るくなった。
時には母親の死を実感し、死について悩んだりもするがそんな時はいつもコリーナがいた。
マニーもまたコリーナの魅力に惹かれていく。
死んだ妻の面影を追いながらも、新しい感情が芽生えていく。
しかし黒人差別問題が厳しいアメリカで、人種を越えたロマンスは厳しかった。
コリーナもまた家族からマニーとの仲について忠告をうける。
それについては、マニーも同じだった。
しかし大事なのは本人同士の気持ちである。
モリーを通してお互いの大事さに気がついた2人。
社会的な問題なんて関係無いと、2人は結ばれるのだった。
映画『コリーナ、コリーナ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『コリーナ、コリーナ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
素直に感動できる
この映画は幼い少女が実母を亡くし現実を受け入れられない悲しい物語から始まる。
母親のワンピースを並べ一緒にいるかのような真似をしたりと、なにかと泣けてしまう演出が盛りだくさんだ。
悲しみから言葉さえ失ったモリーに父親はメイドを雇おうと思う。
そこで雇われた黒人のメイドのコリーナ。
毎日寂しそうにするモリーに、ナチュラルで気取らない態度で接するコリーナの姿にモリーは心を開いていく。
意外と早めに言葉を話すので、展開ももたつかずじらされないのも良い。
そしてモリーが素直な少女だけに、イヤイヤしてコリーナと問題を起こす、起こさないの下りもすっきりしている。
要はこの手の映画はここが長いのだ。
少女とカジュアルな大人女性の素直な友情関係に、こちらも変な疑いや視線をもたずに素直に入り込めるのが魅力の映画である。
また娘を持つ父親の愛しい感情が全面に出ていてわかりやすく、安心して見ることが出来る。
今時無いタイプの純粋なドラマである。
黒人差別問題は必要か
この時代のアメリカは確かに人種差別があっただろう。
それは深刻な問題であった筈であり、社会的に事件だった。
しかし、この映画でその描写は必要だったか。
答えはきっとウーピー・ゴールドバーグを使うならそんな設定も面白いかもというスタッフ達の思惑、そんなところであろうか。
これが無くても十分楽しめたはずだし、時代背景の差別問題は要らなかったのでは?という気もする。
ウーピー・ゴールドバーグと言うと『天使にラブソングを』を思い出しますが、今作はかなり良作でした。心に深い傷を負った女の子と家政婦の絆がわかりやすく描かれているので、最後まで飽きることなく見られました。
コリーナが教えてくれることは本当に魔法のようで、モリーの心をどれだけ癒したかは計り知れません。大人はそんなことで?なんて思ってしまうようなことでも、子供にとってはとても大きな支えとなり心を癒してくれるのだと感じました。すごく感動できる作品です。(女性 30代)
映画『コリーナ、コリーナ』 まとめ
コリーナ・コリーナは名作だ。
この時代、この映画がそんなに取り上げられていなかったかもしれないが、隠れ名作である。
実は意外にも間違えやすいのが、クレイマー、クレイマー。
この映画の話をするとき大抵その映画だと思われ話をされることがある。
幼くして母を亡くした少女の切ない描写と、黒人女性との心の交流はいつみても感動できる。
恋愛物語もしっかり見られるのでバランスが良く、テンポ感も良い作品である。
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