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映画『ランド・オブ・ザ・デッド』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』の概要:ジョージ・A・ロメロによるゾンビ映画。ヒット作「ゾンビ」の監督による物で、地上にゾンビがはびこる絶望の世界の中、部隊の隊長であるライリー(サイモン・ベイカー)は逃げながら自分達の理想郷を求めていく。

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』 作品情報

ランド・オブ・ザ・デッド

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:アクション、ホラー
  • 監督:ジョージ・A・ロメロ
  • キャスト:サイモン・ベイカー、デニス・ホッパー、アーシア・アルジェント、ロバート・ジョイ etc

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

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映画『ランド・オブ・ザ・デッド』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』 あらすじ【起・承】

日常に当たり前の様にソンビがはびこるようになった世界。人々は富裕層とスラムに住むものと分かれ、日々を生き抜いていた。
スラムでは物資を調達する日々に追われ、一方高層では豊かな生活が保証されていた。
物資を調達する度に好き放題に振舞って行く人間に、意思を持っているゾンビ達は怒り始めていた。

物資を調達する部隊の中の、隊長を務めるライリー(サイモン・ベイカー)は、調達の際に仲間のマイクも亡くし、調達したはずの車も見つからずスラムの生活に嫌気がさしていた。
ゾンビとの見世物にされていた売春婦のスラック(アーシア・アルジェント)を助けたライリーとチャーリーは一緒に捕まってしまう。街を支配するカウフマンによって見世物にされていた事を知ったライリーは、人のいない北に行きたいと言い始める。

脱出できるなら一緒に行きたいと懇願するスラックだが、ライリーは身の上話を嫌うゆえ、乗り気ではない。一方、意思を持ったゾンビのビッグ・ダディ(ユージン・クラーク)を始めとしたゾンビ達は集団で街への襲撃を始めた。
そこでゲームの的がわりに扱われるゾンビ達を見たビッグ・ダディ達は怒り狂う。

この生活から逃げ出し高層を目指していたライリーの物資仲間のチョロ(ジョン・レグイザモ)は、3年もいう事を聞いてきたにも関わらず自分の要求を受け入れる気がない上に暗殺しようとしたカウフマンに怒り、報復を試みる。

ゾンビ集団の襲撃によるどさくさに紛れてライリーに内緒でデッド・リコニング号を奪ったチョロは、カウフマンを脅迫し始める。意思を持ったゾンビ達は銃も使い、人々を襲い食べ始める。

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映画『ランド・オブ・ザ・デッド』 結末・ラスト(ネタバレ)

500万ドルを用意しないとタワーを吹っ飛ばすと脅されたカウフマンだが、金を払うのではなく、ライリーにチョロの殺害と、デッド・リコニング業を取り戻す事を命令する。
北に行けるだけの武器と車を条件に、チャーリーとスラック、助人で命令された者達を連れてチョロを追うライリー。
要求した金を待つライリーだが、カウフマンにその気がないのを知り砲撃の用意を始める。
一方、ゾンビ達は街を目の前にした川へと迫り、不可能だと思った川を続々と渡り始めていた。

発信機を頼りにチョロの行き先は山頂と睨んだライリー達は、車を止め、街を爆破しようとするチョロを待ち伏せする。
ゾンビの襲来で街が滅びると危機を感じたカウフマンは、金を積み自分だけ逃亡の準備を始めるが、街は既にゾンビによってパニックになっていた。

チョロに見張られたライリーだが、爆弾をセットする際に妨害する。
襲ってきたゾンビに襲われて瀕死のチョロだが、クリーヴランドの基地に向かうと言う。
壊滅状態になった街を見て、呆然とするカウフマン。戦場と化した街を救う為ライリー達は戻るが、変電所でゾンビ達に囲まれてしまう。

車の屋根に飛び乗ったライリーを乗せ、町民へと迫ったゾンビ達に向けて砲撃を開始する。
逃げようとするカウフマンだが、ゾンビと化したチョロに襲われた際にビッグ・ダディによる放火で爆死する。
地獄絵図と化した街を砲撃し、生き残った人々に支配者がいなくなったこれから理想の街を再建する為残ろうと言われる。しかし、ライリー達は北を目指すのであった。

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ゾンビの表現が新鮮

一般的な「襲って来て人肉を屠るだけのゾンビ」とは違い、知恵を持ったゾンビ達が新鮮である。道具を徐々に学びながら使っていく様や、人の悪意を感じてそれに対峙する姿は作り物ながら実際に目の前にしたら叶わないであろうと恐怖する。

怖い中に、ゾンビの表情が一般的ゾンビパニック映画と違い人間味があるので、悲しさや寂しさも感じられる。それ故に誰が悪だ、と一概に言えない。
結局悪いのは独り占めしようとする人間なのかと考えさせられてしまう。
ゾンビ達の動きはあまり早くないので、襲撃シーンもそこまでスピード感はないが、不可能と思われる川に沈みながら徐々に迫ってくる画は、最高に静かな不気味さを放っている。

皆がそれぞれ活躍している

主人公はあくまでライリーなのだが、どの登場人物もそれぞれが適度に役割をもって活躍しているので、せっかくの主人公がそこまで目立たない。
平等感があるが、主人公をそこまで押し出していないのは、ライリー役のサイモン・ベイカーのファンには残念であろう。
「行き場を探している自分達と思いは同じ」と言い、生き残って徘徊しているビッグ・ダディ達に触れずに理想の地へと向うラストは、あまり他のパニック映画にはない少し温かい終わり方。
途中途中でさすがに血肉ほとばしるグロいシーンはあるが、不思議とそこまでホラーと思えるような後味の悪さが無い。
肉を食いちぎられてしまうシーンはさすがに苦手意識を持ってしまう人もいるだろうが、モンスター的ゾンビでなく、相手を思いやる人間やゾンビの動向を静かに見ていたいと言う人にはお勧め。
ゾンビに対しての印象が少し変わるかもしれない。

映画『ランド・オブ・ザ・デッド』 まとめ

虫の湧いている死体など、見る人によっては気持ちが悪い。
ゾンビ映画の割にはパニックアクションと言うより、人間関係にフォーカスが当てられる様に意図されている映画なので、グロいシーンは部分的なモノと割り切って観ると良いかもしれない。
他の映画では、知的雰囲気の男前役で人気のあるサイモン・ベイカーなので、この映画では少し浮いた感じもする。しかし、端正な顔立ちはそのままなので、イケメン好きの女性ならゾンビより彼を観る事に集中すると楽しむ事が出来るだろう。

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