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映画『メイン・テーマ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『メイン・テーマ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『メイン・テーマ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『メイン・テーマ』の結末までのストーリー
  • 『メイン・テーマ』を見た感想・レビュー
  • 『メイン・テーマ』を見た人におすすめの映画5選

映画『メイン・テーマ』の作品情報

メイン・テーマ

製作年:1984年
上映時間:101分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:森田芳光
キャスト:薬師丸ひろ子、野村宏伸、財津和夫、渡辺真知子 etc

映画『メイン・テーマ』の登場人物(キャスト)

小笠原しぶき(薬師丸ひろ子)
19歳。幼稚園の先生。園児の父である御前崎渡に思いを寄せる。真面目で頭でっかちな性格。大阪に転勤した渡を追いかけて行くなど、並外れた行動力を持っている。
大東島健(野村宏伸)
マジシャン。女好き。マジックの腕を磨くため、車に乗って全国を旅している。明るく陽気な青年。
御前崎渡(財津和夫)
既婚者。妻との間にカカルという名の息子がいる。夫婦関係は破たんしており、伊勢雅世子と長年付き合っている。
伊勢雅世子(桃井かおり)
ジャズシンガー。飄々としていて、つかみどころがない性格。渡と付き合っているが、長く続く不倫関係に疲弊している。

映画『メイン・テーマ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『メイン・テーマ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『メイン・テーマ』のあらすじ【起】

小笠原しぶきは幼稚園の先生として、園児相手に奮闘する日々を送っていた。ある日、密かに思いを寄せる園児の父親(御前崎渡)が、仕事の関係で大阪に転勤することが決まる。小笠原がそのことにショックを受けているとき園児が殴ってきたため、無意識の内に頬を思いっきり殴り返してしまう。

渡は愛人の伊勢雅世子に転勤のことを報告した。伊勢が奥さんの元に帰るつもりだろうと悲しそうに呟いたため、渡は必死に否定し、子供を預けるつもりでいることを話した。渡は一緒に大阪に行かないかと誘うが、伊勢は何も答えなかった。

小笠原が海を見ながら黄昏ていると、車に乗った大東島健に声を掛けられる。大東島はマジシャンの見習いとして全国を回っていた。小笠原が大阪に行くつもりであることを話すと、一緒に行こうと誘われる。だが、小笠原は一旦家に戻って荷物を準備したかったため、とりあえず別れて再度落ち合う約束をした。一方、渡は伊勢に会うためクラブを訪れていたが、伊勢は店を辞めて行方をくらましてしまっていた。

小笠原は大東島の車で大阪を目指していたが、途中で大東島の父の知り合いであるマジシャンの四日市に会うため、浜松に寄ることになる。小笠原は不満を抱くが、運転してもらっている身のためどうすることもできなかった。大東島が四日市に会いに行くと、相棒の女性が蒸発して困っていた。四日市は女性の当てはあったがステージを空けて会いに行けないとのことだったので、大東島が代わりにその女性(伊勢雅世子)を連れて来ることにした。大東島は迎えに行った伊勢を車に乗せて会場へと急ぐが、途中で誘惑されたため、思わずステージのことを放ってキスに夢中になってしまう。ステージに立っていた四日市は偶々宴会場にやって来た小笠原を相棒にし、マジックを続行した。ステージ終了後、小笠原は大東島と伊勢と共にホテルに帰ることになるが、伊勢にすっかり心を奪われている大東島に腹を立てる。

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映画『メイン・テーマ』のあらすじ【承】

大阪に到着したため、小笠原はお礼の品を大東島にプレゼントした。大東島はこの後、沖縄に戻るとのことだった。小笠原は大東島に別れを告げ渡の家を訪ねるが、渡は仕事でいなかった。しかも、渡の妻の由加は買い物に出掛けていておらず、元教え子のカカル君が1人で留守番していた。

小笠原は帰って来た渡に誘われ、夜の町に出掛けることになった。由加は買い物から戻ってきていたが部屋から出て来ず、帰宅した渡のことを出迎えることもなかった。小笠原はそのまま渡の家に泊まり家の用事を手伝うが、由加から出て行って欲しいと頼まれる。夜、小笠原が渡と出掛けたことに気づいていたのだ。小笠原は渡やカカル君に別れを言えぬまま家を出た。

小笠原は姉夫妻を頼り、沖縄に向かった。一方、沖縄にいた大東島は、偶然店にいた伊勢と再会を果たしていた。大東島は伊勢のことが忘れられなかったため思いを打ち明けようとするが、はぐらかされてしまう。その代わり、伊勢は大東島と今夜会う約束をした。その頃、渡も伊勢を追い、沖縄に来ていた。

映画『メイン・テーマ』のあらすじ【転】

小笠原は海を眺めている際に、大東島と再会する。一緒にウィンドサーフィンを楽しむが、濡れた髪を乾かすためにモーテルに行こうと大東島からデリカシーのない言葉で誘われ、腹を立てる。小笠原が1人で家に帰ると、渡が待っていた。嬉しくなった小笠原は思わず好きだと告白し目を瞑って身を任せようとするが、渡は用事があると言って小笠原のおでこにキスをして帰って行ってしまう。

大東島は伊勢に会いに行くが、予定が入ったから遊べなくなったと断られる。約束を反故されたことを非難するが、伊勢は大東島のことを気にせず去って行った。大東島が伊勢の姿を目で追うと、伊勢は車に乗り込み男性(御前崎渡)と抱き合っていた。大東島はショックを受ける。

小笠原は渡が伊勢と仲睦まじく肩を寄せ合いながら食事をしているところを目撃してしまい、ショックを受ける。その後、大東島と伊勢が腕を組みながら歩いている姿も目撃してしまい、後を追いかけた。そして、伊勢が大東島と、キスをしようとしていたところを止めた。小笠原は男を股に掛けて遊んでいる伊勢を非難するが、逆に大東島と渡のどちらが好きなのか質問される。小笠原は妻子ある渡のことが好きだと言えなかったため、思わず大東島だと答えてしまう。伊勢は大東島に対してそこまで思いを寄せていた訳ではなかったため、あっさりと2人の元を去って行った。その後、伊勢は電話で渡に対しても別れを告げた。

映画『メイン・テーマ』の結末・ラスト(ネタバレ)

伊勢は小笠原をカフェに呼び出し、渡と別れたことを告げた。小笠原がなぜ別れを選んだのか尋ねると、伊勢は長く付き合うにつれ渡の周りの人とも交流を持たなくてはいけなくなり、続けることができなくなったことを話した。逆に渡のことをまだ好きなのか聞かれるが、小笠原はもう渡に対して何の思いも抱いてはいなかった。小笠原は新しい幼稚園に再就職し、仕事のことで頭が一杯だった。大東島のことも聞かれるが、小笠原は嫌いだと答えた。すると、お似合いなのにと残念がられる。伊勢は自分が歌うジャズクラブのコンサートに、大東島と来るよう小笠原を誘った。

小笠原の誕生日の日、大東島が車に乗って小笠原が勤める幼稚園に現れる。そして、マジックを使って誕生日を祝った。小笠原は喜び、伊勢のアドバイスに則って深く考えることを止め、大東島の誘いに乗ってホテルに行くことを決心する。だが、ホテルに向かう道中渋滞に捕まり、移動できなくなる。小笠原はそのとき伊勢のコンサートのことを思い出し、ラジオのチューニングを合わせて伊勢の歌声を聞いた。

大東島はホテルに行けなかったことを謝罪し、もっと素敵なところに連れて行くことを小笠原と約束した。小笠原がもうマジックは終わりなのかと呟くと、大東島はまだ用意していることを話した。大東島が小笠原にキスをすると外で噴出花火が点火し、人々がダンスを踊った。

伊勢は地元の石垣島に戻り、畑仕事を行っていた。すると、渡がやって来る。伊勢は微笑み、渡と抱き合った。一方、小笠原は大東島と共に素敵なホテルを訪れていた。

映画『メイン・テーマ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

薬師丸ひろ子さんの透明感と、野村宏伸さんの素朴な存在感が絶妙にマッチしていました。どこかぎこちないけど純粋な二人の距離感が、じんわり心に染みました。田舎の風景と青春の甘酸っぱさが一緒になったラストには、思わず泣きました。(20代 男性)


若い頃の未熟さや不器用さを、温かく見守るような目線で描いている作品だと感じました。恋に臆病で、でも一生懸命な登場人物たちがとてもリアル。最後に二人が素直になって抱き合うシーンは、涙が止まりませんでした。何度でも観たくなる青春映画です。(30代 女性)


80年代らしい空気感が最高でした。純愛を真正面から描いていて、今観ても古臭さを感じないのはすごい。薬師丸ひろ子さんの清楚さと、野村宏伸さんの素直な演技が光っていて、素直に胸がキュンとしました。エンディングも爽やかで、清々しい気持ちになれました。(40代 男性)


夢に向かってもがく姿と、恋に揺れる心を同時に描いていて、甘酸っぱい気持ちになりました。田舎町の何気ない景色が、二人の心情とリンクしているのも良かったです。大人になった今見ると、余計に心に刺さるシーンがたくさんありました。(20代 女性)


登場人物それぞれが不器用で、でも真っ直ぐで、そんな姿にとても共感しました。恋愛だけじゃなく、夢や人生についてもさりげなく描かれていて、見終わった後にしみじみ余韻が残りました。ラストの「メイン・テーマ」が流れるタイミングが最高です。(50代 男性)


最初はゆるいラブコメかなと思っていましたが、観るうちに登場人物たちの真剣さが伝わってきて、どんどん引き込まれました。薬師丸ひろ子さんの演技が本当に自然で、見ていて応援したくなりました。控えめだけど確かな感動をくれる映画です。(30代 女性)


田舎町を舞台にした小さな物語なのに、そこにある感情の動きがとても大きく感じました。自分の若い頃を思い出して、何度も胸が締め付けられる思いでした。野村宏伸さんの素朴さがとても良かったです。地味だけど心に残る名作です。(40代 女性)


テーマ曲が本当に良かったです。音楽が流れるだけで泣きそうになるほど、映画とぴったり合っていました。誰もが通る「初めての恋」や「夢への葛藤」が丁寧に描かれていて、観た後に温かい気持ちになれる映画です。大切にしたい一作。(30代 男性)


登場人物たちが誰も完璧じゃなく、だからこそリアルでした。不器用なままでも、一生懸命に何かを伝えようとする姿がとても美しかった。メインテーマのメロディが、物語の余韻を何倍にもしてくれる。本当に心に優しい映画でした。(50代 女性)


薬師丸ひろ子さん演じる主人公の成長物語でもあり、誰かを想うことの大切さを教えてくれる映画でした。ラストでようやく心を通わせる二人に、自然と涙が。地味だけど心が震える。そんな「青春の宝物」みたいな一本です。(20代 男性)

映画『メイン・テーマ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『メイン・テーマ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

時をかける少女(1983年版)

この映画を一言で表すと?

青春の儚さと不思議な運命を描く、永遠の名作!

どんな話?

ふとしたことで時間を飛び越える能力を得た少女が、青春のひとときを駆け抜ける物語。恋愛、友情、未来への不安を、透明感あふれるタッチで描きます。薬師丸ひろ子さん主演作とも相性抜群です。

ここがおすすめ!

甘酸っぱい初恋と、抗えない運命の切なさが心に残ります。『メイン・テーマ』が好きな人なら、この青春のほろ苦さとファンタジックな世界観にきっと魅了されるはずです。

セーラー服と機関銃

この映画を一言で表すと?

普通の女子高生が、組織のトップに!?青春と哀しみを描く異色作!

どんな話?

平凡な女子高生が、突然ヤクザ組織の跡目を継ぐことに。大人の世界と向き合いながら、少女としての純粋さを失わずに成長していく姿を描く、青春映画の名作です。

ここがおすすめ!

単なる任侠ものではなく、青春のきらめきと儚さをしっかり描いた秀作。『メイン・テーマ』同様、薬師丸ひろ子さんの魅力が光り、心に残る映画体験ができます!

リンダ リンダ リンダ

この映画を一言で表すと?

文化祭までに「ブルーハーツ」を歌い切れ!少女たちのバンド青春物語!

どんな話?

文化祭ライブに向けて、急ごしらえの女子高生バンドが奮闘する物語。音楽を通して少しずつ心を通わせていく少女たちの友情と成長が、みずみずしく描かれます。

ここがおすすめ!

夢中になれるものがある尊さと、若さ特有の一瞬のきらめきを瑞々しく描いています。『メイン・テーマ』の爽やかさに感動した人なら、絶対に胸に響く一本です。

耳をすませば

この映画を一言で表すと?

夢と恋に揺れる、中学生のひと夏の青春物語!

どんな話?

読書好きな少女・雫が、不思議な少年・天沢聖司との出会いを通じて、自分の夢と真剣に向き合っていく姿を描く、スタジオジブリの珠玉の青春アニメーションです。

ここがおすすめ!

恋と夢が交差する繊細な青春のひとコマに、誰もが心を動かされます。『メイン・テーマ』のような、不器用だけど一生懸命な若者たちの姿に惹かれた方にはぴったりです。

恋は雨上がりのように

この映画を一言で表すと?

年の差を越えて生まれる、静かで切ない恋心。

どんな話?

怪我で陸上を諦めた女子高生が、バイト先の中年店長に淡い恋心を抱く。過剰なドラマを避け、静かに丁寧に心の機微を描く、温かくも切ないラブストーリーです。

ここがおすすめ!

派手な展開はないけれど、心にそっと寄り添うような感情描写が絶品。『メイン・テーマ』で感じた「静かな青春の切なさ」を、より繊細に味わいたい人におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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